あやふやなプロローグがプレイ意欲としてのネックだが、それを抜けた個別はそれぞれいい出来だった。
プロローグの内容が取っつきにくく、人を遠ざけるところがあるかもしれない
しかし、それを抜ければ実質後は個別しか無く、その個別は
それぞれ毛色の違うシナリオになっていて、非常に楽しめた。
過去編の小坂井綾、王道のあずま夜、ゴーストとか全く関係しない東雲希
2部構成&悪落ちのシロクマ、1周目の強制BAD&真ルートの玉樹桜
ここまで個別それぞれをタイプの違うシナリオとして、作られるゲームは非常に珍しいと思われます。その点だけでも非常に高評価。
欠点は、「バニッシュだ」の連発という演出の少なさと、感動を得るには少しBADENDよりなところと、多少あやふやなところでしょうか。
追加:
登録し終わって、他の人の評価をざっと見てみたが、疑問に思ってる人があまりいなそうなので、個人的に考察してみました。
疑問1,ホテルの開かずの間にあった、ミイラはなんだったのか?
疑問2,主人公の年齢って・・・
疑問3、主人公の名前
個人的な答え:あのミイラは桜の・・・と考えた人も多いかもしれませんが、桜は
事件で死亡していたのなら、死体がそのまま別の部屋に残ってるとは考えられ無い。
なので、あれは主人公の本来の肉体ではなかろうか?
主人公の本来の肉体は事件で失明していたはず、それに、主人公の年齢は
事故があった20年前+当時の年齢(6歳前後?)で26歳くらいのはずだが
周囲との年齢の違いを思わせる描写は全くなく、学生相応の年齢なのだろう、少なくともお酒の飲めない未成年であるらしい。
と、いうことは生き霊のようなものなのか、父親によって肉体を移し替えさせられたのでは無かろうか・・・
そうなると主人公の偽名も、もしかしたら全くのでたらめとしてではなく
移し替えた肉体の名前なのかもしれないと推測されます。
ランがヒロインになれなかった理由も、生き霊の姿は年をとらなくても、
実際には20+本来の年齢で30歳↑だからなのだろうか・・・。