めっちゃ天使に癒される～
パケはプレミア価格ですがDL版がでたということで、やっておきたかった作品の一つなのでとてもうれしい。
最初は頑張って主人公の思考を理解しようと試みたが、背景と表示されている場所の名前が一致しなくなったあたりで諦めた。終始薄暗い赤茶色に染まった絵で気分が盛り上がることが一切無く、じめっとしていてプレイ中にため息が数えきれない程出る、タチが悪いゲーム。が、そこが素晴らしい。うまいこと形容できない語彙力の無さにもため息だが"普通の人間"には知覚し得ない事を体験でき、凄い高度な？鬱になれる。大切な人が死ぬわけでも、他人の攻撃に傷つけられるわけでもないのにここまで陰鬱な気分になれるのはシナリオも音楽もアニメーションもゲームとしてのクオリティの高さから来るものだと思う。
主人公はどのタイミングで壊れたのかがまだ自分の中で納得できていないものがある。もしも、始めから壊れているのだとしたらそれはプレイヤーである自分にとっては救いで、一歩引いた場所、安全圏から眺められる。逆に、心理的な重荷に起因しているのだとしたらあまり笑えないジョークだ。
哲学書なんぞよんでも挫折したことしかない自分なので深い考察はえろい人に任せるとして、個人的には現実では猫だったり人形だったりするヒロインばっかりの中で一人だけ人間の睦月と仲良くやっていく救いさえあればなと思ったり。
それじゃあ、さよなら。