圧巻のコストパフォーマンス。
一枚絵のCG(背景等を除く)が150枚以上、テキストも圧倒的なボリュームを誇ります。
そもそもエロゲ自体決して安い買い物とは言えないだけに、これだけのものを作ってくれると、プレイヤーとしても嬉しく思います。
さて肝心な内容なのですが、Hシーンがかなり多い割にはあまり抜けません。
テキストやCGを見ればわかるのですが、Hシーン自体が抜き目的でなく、どちらかというと、話の演出強化に重点を置いている(堕落・退廃の象徴としての描写?)ように感じました。
話はかなり長いのですが、なかなか面白かったので、退屈することはなかったです。
少女(無)、香純(呪縛)、舞子(支配者)、政重(頽廃)、皐之助(現)、伊佐治(夢想)、キャリバン(狂信)、蔡子才(崇拝)、治道(破滅)……男性も女性もみんなそれぞれの強い色を持っていて、誰も埋もれることがなかったのは良かったと思います。
唐森家の葬式等、強烈な描写も違和感無く表現できていたのも、素晴らしかったです。
難を挙げるとすれば、CGにちょっとムラが見られたところでしょうか?
ただ、これだけの力作をプレイできることは今後もそうそうはないでしょう。