新・絵里香ルート単体の作品と見なして評価するなら100点をつけたくなるくらいに素晴らしかったです。幸せと嬉しさでずっと泣きながら読んでいました。私こそが神谷涼(主人公)だ。絵里香、出逢ってくれて本当にありがとう。こんな素敵なお話を届けてくださったトノイケダイスケさんに最大の感謝を。
惜しくも神ゲーになり損ねた作品。
問題点
・本作のキーとなるはずだった瑠璃ルートの消失や未回収の伏線
(私は正直どちらもあまり気にならなかった。というか仕様変更で存在意義を失ってしまったのでしょう。元々どんなお話にしようとしていたのかは、トノイケダイスケさんの過去作『水月』と『さくらむすび』をプレイすればなんとなく察せられると思います。)
・ルートによっては整合性が取れておらず、ときにキャラ崩壊が起こっている。
(こちらはかな~り大きな問題。1つのルート内でも複数のライターが関わっているせい?)
全体的に作りが雑で中途半端。
作品として、物語として未完成であるといわれても仕方ない。
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ただ、あくまでもこの作品のメインヒロインは絵里香と瑠璃です。表が絵里香で裏が瑠璃。
この作品にとってのマイナス要素(仕様前のルート)なんて無視していい。もちろん、本来はどのキャラも役割を負っていたでしょうが、Gardenの中核を成すのは間違いなくこの2人です。
そして、唯一完成していて素晴らしかったのが新・星野絵里香ルート。
(愛ルートも一応完成はしているが)
本作発売から2年後に追加されたこのルート自体が
共通の最初から修正を行ってマイナス面を解消したものであること、
元の絵里香ルートの流れを汲みつつトノイケダイスケさんがまるで魂を削り命を燃やしながら描いたかのような(実際、これを最後にトノイケダイスケさんは消息不明ですし)、非常に濃厚なシーンが新たに多く追加され、それだけで1つの短編ノベルゲーム並みのボリューム(共通含めプレイ時間は12hほど)になっていたこと。
たぶんこれを読むためにこの作品を手に取ったんだと言えるほどに大満足な内容でした。
主人公に自分と重なる部分が多かったためか没入感が高く、何より私が共通から絵里香ラブだった影響もだいぶ大きいと思うけれど(笑)
とにかく。
”トノイケダイスケさんのシナリオ・文章が好き”なら、絶対にやってほしい作品です!
私のプレイ順は、あざみ→小夜→春日姉妹→愛→絵里香→新・絵里香(⚠ボイスなし)
トノイケダイスケさんがシナリオ&テキストをすべて担当しているのが新・絵里香ルートと愛ルートという印象。
トノイケ成分が共通は9割、旧・絵里香ルートは7割くらい。
他のルートはその多くが林ふみと(紺野アスタ?)さんで、目に見えておかしくなってることがわかるあざみルートや絵里香ルートの一部などはまた別のライターと予想。
推奨攻略順は私と同じで。ただし、絵里香ルートは新しいものを先にやりましょう(お話は一番最初から読むことになります。共通から変更点があるので)。
旧・絵里香ルートと大きな流れは同じなため、初見で旧・絵里香ルートをやるのはもったいない。
新・絵里香ルートの後、CG回収のために旧・絵里香ルートをやる方がいいと思います。
攻略可能キャラの好み
絵里香>>>>>小夜>あざみ(、瑠璃)>愛>>春日姉妹
春日姉妹(+愛)が自分とはあまり合わなかっただけで、他はみんなめちゃくちゃ可愛い。
まぁまず顔面が可愛いよね。満点だよね。☆画野郎さんの絵だし。
で、トノイケダイスケさんのリアルで存在感のある描写。これだけの萌えを描ける人って他にいるのかな‥‥‥。
良かった個別ルート
絵里香(新)>>>愛>小夜>>その他
絵里香(新)はこれまでプレイした全作品の全ルートの中で一番好きです。
いつか必ず感想を書きます。