個性溢れるキャラクターのドタバタ日常と幾ばくかのシリアス。読み口はライト。ヒロイン(ショタを含む)皆、可愛い。伏線が多いので二週目も楽しめると個人的に思います。
ストーリーはボリュームもあるが読みやすい。要所にギャグが挿入されたりしてテンポが良い。
伏線は多く、何気ない一言も後になって響いてくる。世界観も壮大でシリアスな面も。
カリン様はイチャイチャが多く、要素的にも他のルートとは独立している。
ルートはシリアス分は少なめでカリン様の可愛さを味わえ気楽に読めた。白蛇さんとの絆もほっこり。
魔王としての貫禄を持つと同時に幼げな所もあり、自覚してない恋愛感情に振り回される感じがグッド。
ゆうりは割とポンコツな一面があり、やや天然だけど、頼りになる凛々しく可愛いお姉ちゃん。
家庭や家族に強い思い入れを持ち、時に全てを優先して蓮太郎の味方になる。虫も幽霊(が出そうな感じ)も苦手。
ルートでは唯一、他ルートでは憎まれ役な九条さんの動機が判り因縁を解消する。姉で弟分の家族も活躍。
結果的に裏目に出まくったり擦れ違い過ぎてるけど。八つ当たりじゃなく因子を検知して誤解してた。
梨多は勝手知ったる幼馴染。蓮太郎とお互いの事を既に理解し尽していて二人で抜群の安定感。
蓮太郎との絆は深く、思い入れが強い為、実は相互依存に近い状態ですらある。
ルートでは幼馴染特有の距離が近すぎて、関係や距離感の維持と変化に悩む展開があり、戸惑う所も可愛い。
どのような変化しても蓮太郎は蓮太郎と受け入れてくれる懐の広さは変わる世界ルート終盤と対。
個人的にはカリン様の言葉が深くて好き。これも変化と恒常に関連していたんだなあと。馬場さんも切ない。
変わる世界ルートは序盤はゆうりルート、終盤は梨多ルートと深い関係がある。
蓮太郎中心に進みシリアスが多く、世界観の説明やテーマと伏線の回収がメイン。
人間関係0以下の状態は地獄に突き落とされたに等しく。かなりキツイ。
蓮太郎に感情移入してると胸が苦しくて嘆きたくなるシーンがある。
親ガルーダも同じセリフ、精神構造は違うがアレも拠り所である自分自身を奪われているのか。
真相解明から蓮太郎の成長と覚悟を経て元の仲間と絆を繋ぎ直しアムリタへ至り。変化を肯定する。
どれもハッピーエンドとなる一連の流れは良かったです。巻き戻っても変化したものは確かにある。
このルートではラム、ゆうり、蓮太郎が好き。梨多は今までの印象は変化した。悪い意味ではなく。
ラムは立ち位置の特殊性からいち早く違和感に気付き、協力者となり、危機から助けたり、陰で庇ってくれる。
誰も信じておらず、純粋な天使になる事を望んていたが、終盤は蓮太郎にアムリタ入手を託し、ゆうりと共に天界勢力に抗う。
ゆうりも言動は冷たいが、様子見→(弟に害を及ぼすから)拒絶→(優理知ってる)疑念→絆を取り戻すの流れが好き。
アムリタの存在を知っており、使用以前に蓮太郎と繋がりがある直感持ちの二人だから気付いたとも言える。
伏線が豊富でクリア後にもう一度ゲームをやり直してみると、
伏線の回収やキャラの意図が判ったりする。
オープニングで細かい所でも梨多が不思議と遅刻しない理由。
愛海さんがラムを見た時の反応。
ラムが魔紋が出る前から蓮太郎が印付きである事を確認している。等々。
特に隠している事の多いラムは事情を知ってしまうと、行動や反応が意味深だったり。
ヒロイン勢みんな可愛く、脇役もほぼ全員、魅力的。
メイン以外のお気に入りは白蛇さん、ヒル姉、ドムさん、油壷くん(with男友達)、アースラ、令夢。
一番のお気に入りはラム。今までやったエロゲーの少年キャラで一番好きかも。蓮太郎もいい主人公。
・白蛇さん
優しく淑やかなのにドSな面を両立してる所が良い。パンツ穿くシーンは発想凄えと思った。
カリン様と共にいる事が多かったので、蓮太郎と関わる機会がもっと欲しかった。
・ヒル姉
辛い目にあっても気丈だったり、可愛らしい一面があって素敵。
ゴージャス美女のシヴァと並ぶと判りやすいんだけど、グラマーなのに凄く可愛い。
ドムさんはギャグもシリアスもこなす、お茶目で懐の深い上司。色々気を使ってくれる。
油壷くんはエロの伝道師。言ってる事はほぼ同意。偶に上級者すぎるけど。エロ談義楽しいです。
アースラは憎めない中ボスって感じ。悪巧みするけど、お人好しで騙され役。存在自体がギャグ。
令夢ちゃんは声も性格も可愛らしさで構成されてます。人化の秘宝、ないかな?
・ラム
この業界で貴重な攻略対象ショタ(Not男の娘)。ショタ好きなので目当ての一つだったけど想定を飛び越えてきた。
クールツンデレ(ツン分多め)で生意気だけど、たまに子供っぽい所もあり根は素直。
素の部分がいちいち可愛く、面白い。ハイテクオタクで機械が大好き。じぃぴぃえす。
転生前も後も、自分の命や願いを捨てる危険を冒して、ゆうりを守ろうとするなど家族愛が強く、健気な一面も。
蓮太郎との因縁も深く、転生前に色々あったり、転生後も引き継いでいたりするので態度に表れないが特別視している。
言動も内心も冷たく無愛想だけど蓮太郎にも優しい。出来る範囲で庇ったり、たびたび心配してくれる。
蓮太郎が処刑覚悟で決意を示した時の「…バカ」というセリフもツボ。デレると凄いセリフを言ったりして情熱的。
地上だと蓮太郎の近くに長く居たり、変身すると因子が偏る為、蓮太郎の体組織を摂取する必要があるが、
摂取時に快楽を感じる霊質の為、たまに蓮太郎の前でモジモジしてたり、澄ました顔してエロい事を考えてたり。
ただでさえ読みづらい内心と行動のギャップが色々凄くてヤバい。ムラムラしたラムとラムラムしたい。
自分は性格や精神がカッコ良かったり、芯が強いショタがメチャ好きなんですよね。
こう、漢惚れする要素とヒロイン要素が合わさり最強みたいな。ホれてまうやろー的な。
デザインも良く好み。同じライター/絵師さんの作品である思春期なアダムのルシア君も好きだったり。
・蓮太郎
日常と釣りをこよなく愛する主人公。変人だが面白い。基本的に人を否定するような事はせず、
精神も大体フラットで落ち着いている。内向的な一面もあるけれど、基本的に善人でイイヤツ。
楽観的でちょっと計画足らずな所もあるが、諦めが悪く、しぶとい一面もあって好きなキャラだった。
久しぶりにストーリーと世界観にハマったゲームです。色々と楽しめました。
ファンディスクや関連作を期待してます。