音羽ゲー
全てはアフターにつまっているといっても過言ではない。
まさか、エロ絵師の代名詞であるすめらぎ琥珀氏が原画をされている作品で泣く日がくるとは思いませんでした。
待望の続編ということで購入。待ち望んだ甲斐がありました!
圭ルートは笑いあり、萌えありと前作のノリです。
こちらのルートではちょっぴりエッチな姉との愉快な日常を楽しめます。
雰囲気がよく、ずっと楽しみたいとさえ思わせてくれます。
音羽ルートは、シリアス路線になります。
圭ルートでちりばめられていた伏線が、一気に回収されていきます。
伏線の張り方も見事!
こちらのルート、泣けます。不意打ちは卑怯。
アレンジのBGM、グラフィックの演出も相まって感動の余韻も凄かった。
天姫あめ氏はおそらく「姉弟の絆の強さ」というものを書きたかったのでしょう。
優秀な姉がいるからこその卑屈さや劣等感、大事なものを失った時の喪失感や不安。
そういったものから救えるのは、血の繋がった姉弟である。
そういう思想が、音羽ルートに叩き込まれていました。
両ルートとも、掛け合いも面白く、テンポのよい洗練されたテキスト、独特の文体は健在です。
ただ、難点としてミニゲーム部分の剣道が微妙でした。
もう少し派手なエフェクトや、難易度をさげて欲しかった。
しかし、その部分以外は前作以上のものです。
低価格ですし、エロいですし、泣き笑い萌えとあるので初心者にオススメします。
最後に、低価格路線ではなくボリュームを上げて、商業でデビューしてください。
すめらぎ琥珀氏の絵と、天姫あめ氏のシナリオが同人で埋もれるのは大変おしいです。