文明が崩壊した世界での物語
何気なく購入した本作であるが今年プレイした作品の中で一番かもしれないくらい面白かったので駄文を。
あらすじとしては文明が崩壊し全ての生命が失われた世界で目が覚めた主人公が、とある使命を帯びている少女アサギリと出会うことになる。アサギリは戦争によって失われた生命全ての死を経験する贖罪の旅を神から命じられており、幾度となく死を経験するアサギリであるが、突然目が覚めた主人公は現状把握のため同行することになり、一緒に崩壊してしまった世界を見てまわるといった所からストーリーは始まる。
総プレイ約5時間ほどであったが主人公とアサギリの物語が進むにつれ変わっていく関係、お互いがお互いを無意識のうちに大切に思っていく描写が丁寧に描かれており、また世界がどのように崩壊していきその後どうなっていったのかを断片的ながら描写されている。多くを語らない退廃的な作品であり、登場人物も基本的には主人公とアサギリしかいないので人によっては退屈な作品になるかもしれないが、贖罪の旅路の果てに二人が何を見出したのかは私が好きな作品であるラストオブアスを彷彿とさせた。(というより全体的にラストオブアスを彷彿とさせる要素が多い(偶然ではあるだろうが))
冒頭の通り何気なくプレイした作品だが2022年一番はもちろん、私のゲーム史の中でも上位に入るくらいの面白さであった。こんな感想では本作の面白さを1割も伝えきれてないので気になる方は是非とも手に取ってみてほしい。
余談ではあるが、本作のタイトルは行・逝・生と3つの文字が使われているがそれぞれゲーム進行にあわせたものであると走破してから気づいた時には感動した。