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hina4160さんの恋想リレーションの長文感想

ユーザー
hina4160
ゲーム
恋想リレーション
ブランド
Lump of Sugar
得点
75
参照数
269

一言コメント

シナリオ面に関しては至って普通の作品だが、システム面の癖が強い

長文感想

本作品は前作である運命線上のφから続いてシステム面が凝った作りになっている。
共通ルートにおいて様々な事柄が検索ワードとして登場し、ワードを登録しておくと要所で対応したワードの展開が繰り広げられるようになっている。ワードによってはネタルートに突入しキャラや設定などが完全に崩された状態でエンディングとなる場合もある。前作である運命線上のφも本筋以外の√はギャグテイストな展開となっていたが、それと同様のものと考えて問題ない。共通√を経ての個別√に関してはランプクオリティとなっており、安定したイチャラブが繰り広げられる。

一言感想の通り、シナリオに関してはヒロインとのイチャラブが楽しめる。各ヒロインに関しても個人的には問題なく全員気に入ることが出来た。シナリオ面は概ね問題ないとは思ってる。
しかし、本作品はシステム面の癖が非常に強く、そして難易度も高い。攻略サイトを見ないで全要素を堪能するのは中々難しいので今からプレイされる方は攻略サイトを参照するのを強くお薦めする。前述の検索ワードも20個以上あり、どのワードが攻略に関わってくるかは初見プレイの際には判断がつかないので、結果的に総当たりプレイとならざるを得ない。またしかしワードの登録数は3つなのでロードとワード登録をひたすら繰り返すことになる。またフローチャートには検索ワードの位置は表示されないので、ワードの箇所をセーブしていなかった場合はもうひと手間かかることになってしまう。一応各ヒロインの√に行くのは簡単なのでおまけ要素と見れなくもないが、ヒロインの√を走破しても油断ならない事柄がある。
今作は共通が長い弊害なのか個別が短い作りになっており、そのしわ寄せとしてヒロインとのえっちも本編には2つしか組み込まれておらず、残りはクリア後に特定のワードを登録して選択肢を選ぶ必要がある。前情報なしでは√をクリアしたにも関わらずシーンに空白が出来て不思議に思うこと請け合いだろう。
また前述の通り、セーブ&ロードを多用する本作であるがログやスキップなどの他のコマンドがリング状になって表示されている。(聖剣伝説シリーズのものと同様のものと思っていただければ問題ない)
これの何が問題かというと他の作品ならば一画面に表示されているコマンドが本作では表示されていないということなので、当然リングを回転させる手間がある。一回一回に時間はかからないが再三説明した通り、セーブ&ロードやスキップを多用する本作では否が応でも回数を重ねることになるので非常に手間がかかることになる。

酷評ばかり記載してしまったが、個人的には楽しめた作品であるので是非とも手に取ってもらいたいものである。
ただ、重ねて記載するが今からプレイされる方は攻略サイトを見ながらやることをお薦めする。