とにかく先が気になるストーリー展開に脱帽
自分は今までAugust作品はやったことがなく、今作が初めてだったのだが今までの作品とは異質のものなのだが、それを全く感じさせない。
冒頭でヒロインが惨殺されるという衝撃的な展開から読み進めていき、いつの間にか止め時を失うほどだ。
名作が名作たる所以となり得るのは主人公やメインキャラクターが魅力的なのは当然として、脇を固めるサブキャラクターたちの働きも多いだろう。登場人物が多いというのはそれだけ物語展開に幅をもたらすことが出来ると考える。
本作品も例に漏れず、一人として無駄なキャラクターがおらず、みな明日も知れない世界でありながら懸命に生きていこうとしている。
物語が進むにつれ、ヒロインのティアの出生やカイムの過去、国家における貴族間での対立、引いては世界の天使の真実を巡る物語になり、とにかく息をもつけない展開の連続となる。
物語の構成としては一本道でティア以外のヒロインルートは脇道に逸れるような感じで分岐していくので基本的には最初に分岐していくヒロインから進めるのを推奨する。
世界観の都合、多少残酷な描写やCGもあるので、苦手な方はいるかもしれないがそれを補ってあまりあるほどの作品なので、是非とも様々な方にプレイをオススメしたい。