アクションパートは素晴らしいです。
ここの評価を見て購入しました。
BALDRシリーズ、というか戯画のゲームをプレイしたのはこれが初めてです。
BALDRシリーズはアクション面が売りと言うことでかなり期待はしていましたが、
それを全く裏切らない内容だったと個人的には感じています。
操作は単純でクセがなく、アクションゲームはそれほど得意でない自分でも
ノーマルモードなら比較的容易にクリアすることができました。
コンボを考えたり、兵装を強化したり、サバイバルモードで記録を競ったり……
正直、これだけでも随分遊べると思います。
しかしそのアクション面よりも両方の意味で目立ったのは、ADVの核となるシナリオ。
長丁場のADVシナリオというのは大概の場合どこかでダレてしまったり、
冗長で締りがなくなったりしてしまうもの。
しかしながら、この作品にはそれが殆どない。
シナリオの長さそのものは通常のADVを大きく上回っていますが、
次にどういう展開が待ち受けているのかと気になって止め時を見失うぐらい。
(Hシーン前後のテンポが悪い気はしましたが。と言うか、この作品ってあんまりエロ必要ないような……)
この辺りが企画屋のライターさんの凄いところですね。
まあそんな具合でおおむね良好なシナリオだったのですが、
それでも両方の意味で目立った、と記したのはラストが気に入らなかったため。
BADENDの方はまだ見ていないので、TRUEENDの感想になりますが。。。
もうとにかくレイン編ラストのやっつけ感がすごい。
エンドロール前の一幕に至っては完全に「打ち切り」みたいなパターンでしたし。
そこに至るまでの心情描写やキャラの掘り下げなどが非常に上手く描かれていただけに、
最後の最後でなにやってだこいつと言う感じでした。
ああ、勿体ない。
菜ノ葉編に関しても同様。
異型の存在と化す中、二人で抱き合って愛を確認する。
アセンブラの奇跡がどーのこーの言うよりも、ここで終わって良かったと思うんですよね。
これに関しては私の単なる個人的な感想になってしまうんですが……
唯一納得できたのは千夏編。
主人公に対する気持ちの変化などが最も明瞭かつ詳細に描かれており、分かりやすいシナリオでした。
主人公が寝返り過ぎ、という意見もあるものの、命が懸っているわけですし……しょうがないね。
以上、シナリオ面の改善は次のDive2に期待と言うことで、このレビューを締めくくります。
長文失礼致しました。