ロリ属性が無くても、元が嫌いではなければ間違いなく目覚める。
非常にいい。
どちらかというと、萌え、とかペロペロとか・・・そういう単語は嫌いな方なんだけど、ついつい言いたくなってしまうね。
ニヤニヤどころか悶えてる。
ものべのもそうだったけど、すごく丁寧に作られています。
背景設定やキャラクター作りもバッチリだし、用語説明等も完璧。
各キャラがボイス有りで説明してくれるので、ついつい新しい単語が出るたびに開いて聞きました。
おかげで、別段嫌いではなかったけど興味は沸かなかった鉄道のことを色々と学ぶこともできました。世間一般の常識程度はわかるけれど、込み入った所まで過不足なく盛り込めていたと思うので高評価。
E-moteは最近では珍しさも減り、多く見かけるようになったけれど、Loseはその使い方が一番上手いように思う。
凄く動く、といえば最近プレイした凍京NECROを思い出すのだが、あれはノベルよりもアニメに近づいた作品だった。
映像を見せた後に文章で捕捉するというか、そもそも映像だけで全てことたりるというか・・・
E-moteはあくまでおまけで、ノベルとしての正統な進歩を感じさせる技術だと再認識させられた。
問題点があるとするならば、シナリオに起伏が無いこと。
地域振興を大筋にしているので仕方ない部分はあるのだが、世界が狭い。下手な学園物よりも狭い。あまり出かけたりすることもないので、小スケールな話に聞こえる。
市長がいる市の話なのだから、当然それなりの規模の地域の話なんだが、物語上で行き来する場所、線路の長さ等、町どころか村おこしって言われても違和感がないかもしれない。
起伏がないというのは、ある意味で穏やかなゆったりとした「まいてつ」の世界観にあっているので問題はないのだけれど・・・
全編を通して 問題提起>解決>問題提起>解決 の順に進んでいくので、いささか飽きる。
場面場面での切り替えや時間経過も凄く、そのうえキャラクター達は皆優秀なのですぐに問題を解決してしまうのだ。
実際に読み進める時間として、10分置きに問題提起>解決、となっているような気がした。
普段はあまり好きになるタイプのキャラではないのだけれど、そんなメンバーの中で突拍子もないことをする凪はかなり好きになった。トラブルメイカーといえる程ではないが・・・
対立派となるエアクラ推進が弱いのも問題だろうか・・・稀咲もほぼ友好的だし、頭取は一番妨害が目立ったポーレットルートでさえ存在感が無い。
どのルートに進んでも、キャラクター達の思い通りに話が進む、というのが率直な感想だ。
と、ダメ出しはしたが、作品としては高評価をつけたい。
ノベルゲーでもエロゲーでも無く萌えゲーでいいじゃないか。
ハチロクやれいなは愛でたいし、ポーレットとは一緒に歩んでいきたい。凪&ふかみとは修学旅行したい。
最初からサブヒロイン達のルートもきちんと完備。
ものべののように追加シーンのDLが始まることも期待できよう。(さすがにファンブック3種類はいらないがw)
おそらく、相当に売り上げ本数が落ち込まない限り、家庭用ゲームへの移植もされるだろうか。
レイルロイド達もかわいいし、姉妹もかわいいし、サブヒロインもかわいい。
一場面でしか出てこないようなMOBでさえかわいい。ニイロクの話どころか、ハチロクルートで名前しか出てこなかったこはるの話だって見てみたい。
過去話でもいいし、まだまだキャラは掘り下げれる。というか、掘り下げてほしい。
最後に、他の人のレビューを見るまで気にはならなかったが、確かに主人公の性格は若干人を選ぶのかも知れない。
過去のトラウマで多少人間不信というか、感情が死んでいる感じは出しているのだが、丁寧というより慇懃無礼に感じるような台詞回しも多々あるし、
主人公が有能すぎて、一を聞いて百を知るような所があるので、
「○○とはつまり△△のことなのですね、ということは××は□□のことでしょうか」
という台詞は結構目立つ。ここだけ抜き出しても少し伝わりにくいかもしれないけれど・・・
主人公の「出来る」所を他の登場人物に見せているところを、読者へ無理やり情報を詰め込んでくるように感じたりしそうかな。
なんにせよ、かなり好きな作品なので追加等来たらまたチラ裏を更新することもあるかもしれないな。