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hetyaaさんのSummer Pocketsの長文感想

ユーザー
hetyaa
ゲーム
Summer Pockets
ブランド
Key
得点
65
参照数
1505

一言コメント

雰囲気ゲーとしては及第点、内容は…

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

久しぶりの大作夏ゲーが来た。(良作とは言っていない)


最近色々やらかしまくりの新島がメインでシナリオを書いている。KEYと新島、双方の元信者?として地雷を踏みにいった。
結論から言うとやはり地雷でしたw

日常テキストも鍵にしては正直面白く無い。オチの大半が半裸になって自警団みたいな子に違法改造水鉄砲で打たれるというパターンばかりだ。

個別ルートの出来は微妙でしたwだいたい島に出現する記憶に関わる謎の蝶のせい。
個別ルートを2個クリアしてRestartを押すとうみの性格が変わるんだけどこれが後の伏線になっているのですぐロードせず一度は見たおいたほうがいいと思う。
一応自分がプレイした順番で感想等を列挙していく。ネタバレはちょっとしてるけど核心は一応伏せる。

鴎ルート→主人公がファンだったラノベのヒロイン?(作者の娘がモデル)が蝶の力で化けて出てきており思い出づくりのために小説の再現をしていくのだけど
回想に出てくる個性的な人らは主人公とかヒロイン達、卓球野郎かとおもいきや顔グラすらないモブキャラで肩透かし感しかなかった。
このルートは明らかに他のルートと殆ど関連性がなくゴミである。スキップ推奨。

蒼ルート→重要そうなキャラに見えないがかなり重要なキャラ。「蝶」に深く関わる。
この蝶に触ると記憶の流入現象が起こって危険なのだが、
寝たきりの双子の姉がいて、そいつを助けるために蝶に触りまくっている。姉の記憶を持っている蝶を取り戻してチューすると目が覚める。
結果的に姉は助かるが今度は蒼が寝たきりに。一年後なんか主人公が助けに行って目が覚めましたwで終わりどっかで見た展開だなあ
このルートは内容はともかく明らかにエクスタシー版狙ってるなと感じた。選択肢でおっぱいを揉める。姉妹丼もはよw

紬ルート→なんかよく分からんけど紬は80年くらい前の人物で本体は神隠しにあっていて
登場している紬は神隠し中の紬(本物)の持っていたぬいぐるみに蝶が干渉しているものと思われる。
この神隠しはTrueまでプレイしても完全に謎だった^^;
このルートもエロいサブキャラが出てくるためエクスタシー映えしそう。ぬいぐるみ姦になっちゃうけど…

しろはルート→一番「夏」を満喫しているルート。無難であまりコメントもないけどこの作品の中では相対的に良いルートだった。
俺は、夏が大好きだったって。それだけのことを思い出すために俺はここまで来たんだ ←こういうのでいいんだよ
予知能力等がTrueへの伏線になっている。

個人ルートをクリアするとうみがヒロインのALKA編。
大筋はしろはルートにうみがガッツリ絡んでくるような形。
これは個人的には微妙だったかな…家族愛の押し付けっていうのかなあ、俺は元鍵厨だけどクラナドが苦手なタイプの鍵厨なんだよ
うわ家族ごっこ始まったよと思ったら「ガチ」で最後まで引っ張ったからうーん…個人的には家族ごっこはじまったあたりから予想はしててマジだったらやだーなと思ったらマジだった。
そして真の主人公はうみだったことが明かされる。
あとしろはのボテ腹CGがえろかったのでエクスタシー版お願いしますw

そしてTrueのPocket編。
主 人 公 が 花 澤 香 菜 になる。
お前誰やwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうみだった。
初回起動や個別ルートクリア時の語りも花澤香菜だけどなんでわざわざ声変えたのかはわかりません。
これまで伏線として貼られてきたしろはの母(行方不明)はクリアしても謎だったのでモヤモヤしか残らなかった。
鏡子さんの独白でこれでよかったのよね、瞳(しろは母の名)…という意味深な発言がある。
一応うみとしろはは救われた…はず

ここまでで察しはついたかもしれないけど実はループもの。
うみは未来から意識だけタイムリープしてきてそれがループしてるけどループのたびになにかを失っていって、性格の変化(幼くなる)もそのせい。
ジャンルこそまったく違えど東京ネクロと非常に構成が近い。

プレイしてしまった印象としてはエクスタシー版が出る確率高いなって思った。
高森以外のメインは若手ばかりなので確実とは言えないけど、ブログで出ませんと名言されるまでは待機していてもいいんじゃないだろうか。
高森以外のメインがOKならほぼ100%出るだろうとも言える。


全体的にどっかでみた展開ばかりで感情移入できず、そしてALKA編で始まる家族ごっこ(ごっこではないけど)に嫌気が差し、Trueでうん…となる。
個人的には微妙としか言えない作品だった。
紬としろはのキャラは好き。雰囲気ゲーとしては及第点だけど雰囲気しかない。
主題歌は神曲。曲だけgetして終了でいいよこんなのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


keyブランドや新島の名誉挽回にはならず個人的には余計に評価を下げた。くそげーおつw
このサイトでの評価は高いけど冷静になろう。訓練された信者しか買ってないと思いますw

↓壮大?なネタバレあり↓














まずうみちゃんがタイムリープしてきた時代がいつごろかは分からんけどスマホとかログインボーナスとか言ってるので2015~2018年くらいでしょう。
ちなみに作中の舞台年月が2000年の7~8月なんだけど自分はALKA編で写真が出るまで気づきませんでした。個別エンド歌の歌詞に「MD」という単語が出てる時点で気づくべきだった
2000年にガキだった世代、今の30歳前後?に刺さるように作ったつもりなんだとおもうけどいろいろと足りてなくてそもそも気づかなくて、そもそも内容がアレで残念な作品だった。雰囲気は出ている。

前提としてうみは主人公としろはの実娘
壮大なネタバレだけどうみちゃんがループ(タイムリープ)するはめになった原因って
妊娠中のしろはが予知で将来うみが予知能力で不幸になることを予知して
身重で無理して調べ物して死亡して結果的に父(主人公)が毒親になってうみが不幸になって、能力を使って過去の両親がいた夏を見に行く
といった感じなんだけどあまりにもマヌケすぎるとおもうし自分の死は見えなかったのか…?
死亡シーンもかなり雑にあっさりしてるしwwwwwwwwwwwwwwwww読んでいて、は?という感想しか持てなかった
そこで主人公が代わりに調べるとかいう発想は無かったんか?冷静に考えるほど感情移入できないんだよな~^^
死んで感動()死ぬ運命を書き換えて感動()をするために行動に無理が生じていると思った
うみはお父さんが本当は優しい人だと最後まで信じていたけどそもそも停学食らって逃げるように島に来ているししろはが死んだら毒親化するしやっぱ駄目なやつだと思う。
うみちゃんはこんな両親のためにタイムリープやループまでしてくれる。本当に健気でいい子。
見ての通り主人公はかなりのクズだけど、基本的にクズっぽく描写されることは非常に少なく好青年のような扱いで
反省することもしなければ他のキャラから糾弾されたり指摘されることもないため違和感しかないので、
この辺ががこの作品のチープさを際立たせている原因の一つであると思う。
せめて一言、うみちゃんへ謝罪の言葉があるだけでもだいぶん印象変わったのにね。

終わってから思い返してみると主人公がいる意味殆ど無いというか、真の主人公はうみちゃんだったんだなーと本当に思います。
花澤香菜は謎。

名作になれる資質は充分あったと思う。ただしKEYである必要は皆無。
これこそサガプラに新島を再召喚して作らせておくべきだったと思う、でも新島が書く必要もなかったとおもう。難しいね。
エクスタシーというかもう、抜きゲーとして生まれ変わったほうがみんな幸せになれるんじゃないかな?w


ふざけたタイトルをつけるとすれば「タイムリープでクズ親父を更生させます!~ついでに自分と母も救っちゃいました~」