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henahenaさんのだぶる先生らいふっの長文感想

ユーザー
henahena
ゲーム
だぶる先生らいふっ
ブランド
ALICESOFT
得点
90
参照数
434

一言コメント

萌えとエロを両立させた良作。正直なところ、フルプライスの萌えゲーよりも質が良かった。あと、おっぱいの大きいキャラばかりなのも良かった。

長文感想

萌えがあまりにも強すぎて悶えてしまいました。
ここまで萌えられたのは久しぶりのような気がします。


とりあえず良かったと思う点を三つ。

①主人公が鈍感なところ
普通鈍感な主人公はその行動ゆえにエロゲでは敬遠されていますが、今作ではその鈍感さがいい方向に生きていたと思います。
「恋愛ゲー」では主人公の鈍感さに振り回されるヒロインを見てイライラ感を募らせますが、「萌えゲー」では主人公にやきもきさせられるヒロインを見て萌えられます。
二つの違いはゲームの主体がどこにあるか、かと。
「恋愛ゲー」では主人公主体で「萌えゲー」はヒロイン主体。
そして「萌えゲー」における主人公の役割はいかにしてヒロインの魅力を引き出すか、なのでしょう。
だから主人公を鈍ちんにすることで、ヒロインの焼きもちやあの手この手を使って主人公の気を引こうとする行動をとらせ易くなり、そんなヒロインに萌えられるのだと思います。

②ヒロイン側の視点が多く入れられていたこと
これは①にも関わることですが、ヒロイン主体である以上彼女らの心情は多く描いていないと感情移入できませんし、なかなか萌えられません。
ただでさえシナリオが無いゲームなのに、ダラダラと鈍感な主人公とヒロインがくっつくまでを描いても面白くもありません。
ここを心理描写でカバーすることで「萌えゲー」として成り立たせています。
また、女性スタッフの多いアリスだからこそ萌えるヒロインの言動・行動を描けたのかもしれません。

③テキストのエロさというよりもシチュエーション的なエロさがあったこと。
エロかったですが、テキスト自体は普通でした。
では何がエロかったかと考えてみると、ヒロイン達が恥らいながら・主人公をリードしながら・時にはリードされながらエロシーンに突入するというエロシーン前後の流れを丁寧に描いているのが良かったから、かと。
「とりあえずエロシーン入れてみました」というやっつけ仕事ではありませんでした。
声優さんの演技やCGも良かったというのも理由にありますが。



不満点がないので高得点を付けています。


P.S.
多感な年頃の男の子が「早漏」とリアルで言われると一生モノのトラウマになるが、エロゲで言われると変な感覚に目覚めてしまいそうなのが不思議。
これが二次元の魔力。