昔懐しい調教ゲームの流れを汲むが、ボリューム不足。雰囲気は良い。
調教ものとしては、昔懐しい感じがするゲーム。
基本的には体力に気を配りつつ、任意に調教行為を重ねてパラメータを上昇させ、ゲームクリアへと持っていくというオーソドックスなゲームスタイル。
昔懐しい感じがすると言ったのは、体力次第で容赦なくゲームオーバーになるということ。結構難しい。
調教行為を行っていくと、どんどん体力が低下していくのだが、RPGの宿屋よろしく、休めば即座にMAXまで体力回復というのではない。回復量にも細かな条件が設定されているようで、好意的に解釈するならば、ある意味リアリティがあるとでも言うのだろうか(正直面倒くさいがw)。これが原因で、思うようにゲームプレイを勧めることができない局面もあった。もどかしい。
絵は好みが別れると思うが、この重厚で儚い感じが何とも言えない。最近ある量産型萌え絵?とは一線を画している。この独特さが、ダークな雰囲気かつ調教という行為への背徳感をあおっているように感じる。背景画も含め、雰囲気作りは成功していると思う。
さて気になった点を下記に。
1つ目。本編が開始され調教シーンになると任意に会話ができるのだが、若干会話内容が噛み合っていないように思われるシーンがそれなりにあった。ここは、若干興を削がれた。
2つ目。値段を考えるとこんなものかもしれないが、肝心のゲームがボリューム不足。それでいて、ゲーム自体は結構難易度が高い。
3つ目。画面/シーンの切り替わやエフェクト/ウェイトをマウス操作やキー操作で飛ばすことができない。オプションで変更できるが、ONなのかOFFなのか、という設定しかできない。つまり基本的にはエフェクトありだが、不要な所は操作で飛ばす、というスタイルでプレイをする私にとっては煩わしく感じた。
雰囲気はなかなか素晴しいが、ゲーム的には今一歩、といったところだった。
ただこういう感じのゲームはあまり今の世の中にないと思うので、貴重かもしれない。