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hasetoyoさんのD-spray2 媚薬でモテモテ 課長代理 湯けむり旅情編の長文感想

ユーザー
hasetoyo
ゲーム
D-spray2 媚薬でモテモテ 課長代理 湯けむり旅情編
ブランド
アンダームーン
得点
80
参照数
1703

一言コメント

私だけでしょうか?このゲームに癒されたのは?

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

このシリーズの主人公はエロゲでは異質な40歳代の独身。
ちょっとお腹が出ている立ち絵は哀愁を誘います。

しかも出世の望みもなく、とりわけ若い同僚には軽く見られる
典型的オジサン会社員。
しかし、人を恨んだり妬むわけでもなく、自分より年下な同僚でも
丁寧な喋り方で話しかける「隠れ良い人」

そんな彼に転機が訪れたのが前作における『新薬の実験』

この実験の被験者になった彼は『傍に寄った女性は皆、発情する』
というトンデモな体質に(笑)
(以下は前作を参照に)

今作では前作ヒロインと目出度く結婚した彼が、出張先の落ち目の
温泉旅館を救うという『釣りバカ日誌』的なノリです。
勿論、行く先々で出合ったヒロインとの発情Hも健在です(笑)

さて、パッケージのイメージでは「発情する身体をネタに脅してHを迫る」
という具合に見られますが、そうではありません。迫るのはむしろ女性側。
棚からボタ餅?据え膳ご都合主義?・・・まぁ否定はしませんが(苦笑)

ただ、主人公のカッコよさもきちんと出ているんですね

例えばヤンママの芸姑さんとのシーン。
Hが終わった後に彼女は自分を貰ってくれないか?と暗に迫るように
「こんなコブ付きの女なんかごめんだろ?」と自虐的に話しかけます。

しかし彼はこう返します。
「何を言うんです!あんなに大事にしている子供をコブ扱いだなんて!」
そんな風に自分を悪く言うのは、やめて下さい!」
(セリフは裏覚えですが)

若さも容姿も無い主人公ですが、彼と出合う女性は皆、救われる・・・。
発情云々よりも、こういった昔ながらの「粋」な展開が癒された理由です。

最後に。
エンディングで「続編」を匂わせるような引きがあります。
恐らく売上は望めないと思いますが、見てみたいものです。