面白いけど
・・・意識が浮かび上がると、血まみれの二人が横たわっている。
どうやってもこの状況に陥るまでの記憶が、主人公には欠損していた。
普通に面白かった。
文章が「キラ☆キラ」「SWAN SONG」同様にとても引き込まれた。
人格隔離に至るまでの経緯はまぁありきたり。
母親があの日死んだことについて3視点から(すこしずつ明らかに)語られていたのはまあまあ良かった。
こんな感じで、他のいろんなことも視点が変わると新しいことが見えてきて、この構成ならではの面白さを楽しめた。
人のせいにしていたことを、実は自分がやってたとかね。
けどそこまで驚愕はしなかったしそこまでのめりこめなかった。
(私自身、人格隔離ものを何度か経験してしまったことは関係していると思う・・・)
りさの境遇や心情についての、3章がすごくよかった。
父親との関係性ははたから見てすごく不快だけど、すこしずつ、嫌な感じを覚えていく彼女や
学にこだわる理由など、彼女のことが見えてきて面白かった。
泉ちゃんかわいい
監禁されてる先輩をりさが上の階まで連れてくシーンが好き。
総評すると面白いけどそこまで好きじゃない。最初殺人容疑の逃走生活が始まると思ってすごくワクワク(期待)したけど、やってることレイプばっかりで見るのしんどいし。結局りさは、
表面ばかり取り繕ってしまう自分だけど、学の前だとそんなことできなくなるくらいに話せてしまう、
だから学が特別で好きなんだってことで、取り繕わない関係性はいいなと思いましたー