恋愛の楽しさ・切なさ・残酷さを突き付けられる作品
序盤~中盤のほうで藍美が恋をする姿や、
素直になれない可愛さなどに魅了された。
ヒロインとの個別の絡みも、3人の絡みも笑える話が多く楽しく進められた。
美紅の理系ネタや、どこか冴〇カノを連想させるようなノリツッコミが面白かった笑
花火大会でキスをしてからの主題歌が流れるシーンで
とくに美紅が作詞をした2番が流れるところが切なすぎて号泣(´;ω;`)
この曲は出来がすごく良くて、歌詞だととくに「運命はわたしじゃない」「運命はわたしなのに」など2人の性格の対比も現れていてかなり神曲だなぁと思っています。
「世界が変わってもやさしくしてくれる?」という歌詞も大好き
2人が付き合いだすようになってからは切なさ全開のお話に。
藍美が大好きな主人公を振るという選択がすごくよかったし、
それが辛くて美紅の胸で泣くシーン切なすぎてすごく泣けました・・・!
気まずさが流れる3人の空気
そこにまさかの急展開と、つかみ取った奇跡
この展開では、せっかく恋人になったのに胸を張って恋人をすることができないし
主人公がずっと美紅を気にしている、辛いって気持ちとか、藍美のもどかしさ、美紅への気持ちがすごく表れていて、
ここで堂々と2人でいられなかったからこそ藍美を好きなままでいられたんだと思う。より好きになったし!
せっかく美紅のいる3人の世界を復活させることができたのに、そこまでしてもなお
一度結ばれた二人はもう一度”奇跡”で結ばれたんだと思う。
藍美が新幹線の切符を指定席でなく自由席にし、ギリギリまで保険をかけている描写がすごくリアルに、恋愛の諦められなさを表していてよかった。
途中で美紅が涙し、未練を口にするシーンがあるにはあるが
二人が再会してからの美紅の描写はなく、まったく出てこない。
最後の「先輩だけの歌姫」という藍美の台詞からも、そこは3人ではなく2人の空間だということがよくわかる。
世界を変えてまで3人になろうとしたけど無理だった。
最後の美紅の描写が省かれているからことで、より強く恋愛の残酷さが突き付けられていて作者の魂を感じました!!