世界は作り変えることができる。そういう気持ちにさせてくれる。
攻略順 式子➔椎奈➔悠歌➔霞➔GENESIS
各個別√で、恋愛の過程で発生する事象について様々な観点から訴えかけてくる。
式子の√では、普遍的な恋愛の考え方と重なりつつもちょっとずれた式子の説が良かった。
恋愛脳に陥ることを混乱と表現し、またその混乱状態に陥っている自分も案外良いのかもしれないという気持ちの表現の仕方が特に気に入った。
椎奈の√では、永久機関についての説よりも”どこか違う世界へ連れてってくれる”という言葉で恋愛のポジティブな要素を伝えてくれた。
悠歌の√では、エピローグの伏線回収が印象的で、相手のことが分からないからこそ好きで、何を考えてるか気になるのに分からないからこそ好きになれるという説に頷きすぎて首もげた。勿論その相手の思考や行動が特別気になる(恋愛的に)という前提があるとは思うのだが。
霞√では、自分が相手のものになりたいという欲求がある事象を経て相手にも自分のものになってほしいという欲求まで現れるようになっていた。
また、全編通して「好き」という言葉が後からついてくるものだということ。
言葉についての定義。欲求を伝えるための言葉でしかないということ。
これが一番気に入った。
恋愛という概念の檻も取っ払って、自分の気持ちに素直になること。勿論そんなことができない場面の方が多いんだろうけど、想像することができてよかった。
GENESISでは、欲求とさらに向き合い、ロマンとはかけ離れた定義を説かれる。
まず、他人そのものを理解できることなんてなく、理解したつもりになっているだけだけど、それで幸せだということ。それが幸せな恋愛の形・・・楽園なのかもしれないということ。
やり過ぎると妄想になってしまうから、程度の問題。
だから人は時に両想いだって勘違いをしてしまうことがあるのかもしれない。
一つ否定したいのが、好きな人を自分の中の属性に当てはめているという考え方。
だってその好きな人だって自分の想定外の行動をする訳で、だから追いかけたくなったり気になったりするんだと思うんです。
だから、型にはまるだけっていうのは違うと思うんです。
その属性要素もありつつも、その人がその人だから好きなんだと、そう言いたいし思いたいですね。(痛いw)