普通すぎる
説明が足らなすぎて、プレイ後に「あれっ?」と思わずにいられないシナリオです。
作中で重要そうに匂わせていた設定の多くはスルーしたままエンディングに入る流れ。
しかも全√。
後日談もない為、結局何だったのかと肩透かしを食らってしまいます。
主人公の生い立ちや失踪した父親。失った曜日や妖精界などなど
重要そうなキーワードは沢山出てくるのですが、とにかくシナリオに絡んでこない。
読み返すと「ああ、そんな設定もあったな」と思うほど薄い描写しかされてません。
ヒロインと結ばれれば後は何でもいいや、という投げやりな感じがプンプンしてます。
おかげで可愛いヒロインと結ばるだけの普通のお話になってしまった上に、
モヤモヤ感が消えずに感情移入しきれないといった結果に。
設定の多くがシナリオを盛り上げる為のスパイスや隠し味で、あえて説明はしなかったという考え方もありますが・・・
まあ、だとしても使いすぎて本来の味がわからないどころか、かえって鼻について
不快になっているんですけれど。
絵や音楽は良いのに、個人的にかなり残念な作品。