大画面でマイナーチェンジ＆リニューアルした「館」モノＢＩＳＨＯＰ作品。
○全体雑感
ゲームシステム的にＢＩＳＨＯＰ作品としてはちょっと風変わりである、
「館 ～官能奇譚～」のマイナーチェンジ＆リニューアル廉価版です。
普段のマップ移動画面からターゲットを選んで進める方式ではなく、
テキストと選択肢のみで進行する独自色が強いこの作品のゲームシステムを除けば、
主にギャラリーの構成や立ち絵鑑賞室の仕様などの面では、
元々現行のＢＩＳＨＯＰ作品と比べてもそんなに遜色ない作品でしたが、
画面拡大や陰毛表現のオン／オフの切り替え、脱衣システムのゲーム本編への実装などで、
より現行のＢＩＳＨＯＰ作品に近しい環境でプレイできる様になり、
特に画面拡大の効果は覿面であり、
元々ワイド画面で楽しめていたＨＣＧをより大サイズで堪能できる様になりました。
その一方で、そうしたリニューアルやグレードアップが施された面を除けば、
基本的には旧版と全く同じ内容なので、
攻略に専念しているヒロインのルート上では他のヒロインのＨシーンが変わり映えしなかったり、
複数人プレイが少なめでハーレムも３Ｐの連続、
尚且つ、家族調教の割に母娘の絡みは殆ど無いなど、
旧版の悩み所もそのまま継承されています。
また、立ち絵の衣装差分は元々各衣装の着衣版と半脱ぎ版とでかなり細かく設定されている為、
各衣装の脱衣は「着衣」と「下着」と「全裸」の３パターンくらいしかなく、
全体的に見ると脱衣システムの恩恵がそこまでない感も否めません。
とは言え、
これは旧版のリニューアル廉価盤であるインモラルエディション全体に言える悩み所であり、
仕方のない所でもあります。
ともあれ、画面のサイズ的に最近の作品と比べるとやや物足りなさがあった本作が、
こうして大画面化などでリニューアルしたのは素直に嬉しい所ですし、
良くも悪くもインモラルエディションな作品と言えます。