極端な事を言えば、アルテラと岸波白野のカップリング以外に魅力が無い。と言うか原作者が原作をレイプしている。
※注意
ここから先の文章は本作とFGOによってTYPE-MOONに失望し、
Fate/EXTRAシリーズのキャラクターは好きだけどTYPE-MOONの事は嫌悪する、
そんな一個人の独断と偏見に満ちた記憶ベースの駄文です。
正直見辛い所も多々ありますし、恨み節の偏見な所も大分ありますが、
それでも良ければご覧ください。
本作はCCCで完結を見た筈のFate/EXTRAシリーズの更なる続編として作られた無双系ゲームである。
しかし、肝心のシナリオ面が憎らしい程出来が悪く、
ストーリーの基軸は同じモノの使い回しと言うEXTRAシリーズの欠点を見事に継承している上に、
キャラクターの扱いが死ぬほど悪く不快であり、
唯一褒められる点と言えば主人公(岸波白野)とアルテラのカップリングが出来た事くらいである。
そんな訳なので、個人的にはこの原作者達公式側によるセルフ原作レイプの産物と言うべきEXTELLAのシナリオと、同時期に第1部が終局を迎えたFGOのシナリオによって、TYPE-MOON系の文章やシナリオを全く楽しめなくなり、一時は激しく忌避する程になりました。
ここから先はEXTELLAにおける個人的記憶を基にした愚痴やツッコミなどを認めた駄文である。
○ゲームとしてのEXTELLAについて。
個人的には他の無双系ゲームのプレイ経験が無いので比較はできない。(その内ゼルダ無双系はやりたい)
ただ、エネミーが出現しているエリアを回ってはエリア内のエネミーを倒しを繰り返し、時々ちょっと違うエネミーやボスキャラと戦うだけの、やる事が単調なゲームであったと記憶している。
また、後出し全部乗せのSWITCH版は別として、PS系の方ではDLCだった衣装類(店舗別特典含む)は、個人的価値観で見ると高かったり店舗別で多様な衣装を用意したりと、儲け重視の汚い商売をしている感が結構あった。
○シナリオ面での基本的な問題:メインシナリオの基本的なシナリオの流れが全部同じ。
先ず前提として、これまでのEXTRAやCCCも基本的には1つのメインシナリオの配役を変更する程度で根本的なシナリオはどの主人公のサーヴァントを選んでも他にどんな選択をしても全く変わらない。
CCCはノーマルエンドシナリオとトゥルーエンドシナリオに分岐するが、
極論すればノーマルもトゥルーエンドもラスボスが変わるのとエンディングを共に迎える相手が主人公のサーヴァントか桜(EXTRA)かのどちらかになるかしか違わないし、
大まかなイベントにしても、ラスボスを倒す,ムーンセルがリセットされる、と言う2点はノーマルでもトゥルーエンドでも変わらない。
(まあ、スパロボのVXT三部作の困難ルートも似た様なモノなので、この点はそこまで責める所ではないと思う。)
然るに、EXTELLAのメインシナリオは以下の展開が根底にあり全シナリオで共通するのである。
・前半は主役陣営と敵陣営Aの争いとなり、主役陣営が敵陣営Aを倒す。
・後半は主役陣営と敵陣営Bの争いとなり、主役陣営が敵陣営Bを倒す。
・最後は巨大ボス戦となり、主人公とそのサーヴァントが巨大ボスを倒す。
この流れが全4章からなるメインシナリオ全てで共通するのである。
一応、各章の配役や多少のシナリオ展開の仕方で変化は付けているものの、
全体で見た場合の各シナリオにおける配役の偏りにより、こうしたメインシナリオのテンプレ感が浮き彫りになってくるのである。
特に、シナリオ全体で見た場合敵陣営A役の4分の3が玉藻陣営だったり、
最初のネロのシナリオから3章目のアルテラのシナリオまで、最後の巨大ボスが全部同じと言うのは、
流石にマンネリ感が出ると言うモノである。
○キャラクターの扱いの酷い事酷い事・・・。
EXTELLAにおけるキャラクターの扱いは基本的に酷いモノである。
基本的に主人公含めて主役級の既存のキャラクターは知能が低下傾向にあるし、
特に玉藻は作中では「賢い奴」と言われるのに対して実際の行動が愚行ばかりであるし、
主人公(岸波白野)に至っては初っ端のシナリオでいきなり昏睡バッドエンドと言う準死亡エンドを迎えるし、
アルテラ陣営の主人公(岸波白野)に至っては全シナリオで死ぬのも同然だし、
敵役のアルキメデスは基本的に(無駄に)優遇と言うか便利に扱われつつ要所で落とされている上に知能型の割にはムーブに賢さが感じられないし、
アルテラに関しては個人的には一番マシな印象だが、それでもシナリオの都合からネロ&玉藻殺しがあるのは個人的に複雑な感情がある。
詳細は後述するとして、こうしたキャラクターの酷な扱いは、
FGO第1部におけるEXTRAシリーズ出典キャラクターの扱いと共に、個人的に心を荒ませるのに十分な所行であった。
○staynight出典系の面子に対して感じる優遇感。
FGOの中で文章を読めていた時期(第1部~第1.5部新宿編まで)に同様の事を感じたが、
Fateシリーズの元祖たるstaynightを出典とする面子はEXTELLAにおいても割かし良い待遇を受けてると思う。
例えばネロ陣営にいる無銘(エミヤ=シロウ)の場合、
糞前日談において薄命な「もう1人の主人公(岸波白野)」のパートナーと言う美味しい役を貰いつつ、
本編でもシレっと客将としてシリーズ皆勤を守っている。
(客将としての扱いは賑やかし程度の存在感だが。)
例えばアルテラ陣営に入るギルガメッシュの場合、
何やかんやで主人公(岸波白野)とアルテラの間に絆を芽生えさせるきっかけを作っているし、
糞前日談的にはネロ&玉藻でCCCに行ってても千里眼でCCCのギルガメッシュルートについて言及できちゃうし、
アルテラのシナリオで主人公(岸波白野)を人質にしたアルキメデスをフルボッコにする美味しい役を貰った活躍もある。
例えば玉藻陣営にいるメドゥーサの場合、
本編では同期のクー・フーリンとそんなに変わらない賑やかし位の存在感な客将なのだが、
客将などにスポットを当てたサブシナリオでは、
玉藻の命令で戦いつつ、戦った相手を勧誘して自分の同志に加え、最終的には天下を取った玉藻に対して下剋上をし、
玉藻は例の石で抑え込み、メドゥーサは玉藻の主人公(岸波白野)に色っぽく迫る主人公NTR展開で〆と言う、
いくらメドゥーサが主役のシナリオだからって、こういう形で主人公(岸波白野)と玉藻の間に割って入るのは個人的にメドゥーサへの好感度が下がるくらいにはやり過ぎ感がある。
ちなみに、同じく玉藻に対して下剋上をするエリザベートの場合は、本編でエリザベートは散々玉藻にイジメられていた事に加えて、最後は夢オチで終わるので、メドゥーサのサブシナリオ程の不快感は無かった。
これらの例から見ると、やはりstaynight系の面子は個人差はあれど優遇されている感がある。
(クー・フーリンはFGOの第1部序章で登場したキャスター版の活躍や第1部第5章で悪名高いオルタが過剰な大暴れをしたからかEXTELLAでは大人しい印象。)
○並行世界論はゲームのルート分岐に例えられるし可能性を潰している。
EXTELLAで語られ、同時期のFGOでもちょっと名を変えつつ出て来た並行世界論だが、
まず、個人的にこの事象を存続するモノと剪定されるモノに分ける並行世界論は、ゲームのルート分岐とゲームオーバーに例えられると解釈できる。
簡潔に言えば、この並行世界論における存続する事象とは「エンディングを迎えるルート分岐をした事象」であり、剪定される事象とは、「バッドエンドなどのゲームオーバーを迎えるルート分岐をした事象」である。
これをFate/staynightで例えるなら、存続する事象とはSN,UBW,HFの各ルートをエンディングまでクリアした場合、剪定される事象とは選択肢を誤りバッドエンド(ゲームオーバー)を迎えてゲームが終わった場合と言える。
しかし、あくまでも個人的解釈なのだが、この剪定される事象と言うのが曲者であり、
解釈次第ではこの剪定される事象は「バッドエンドの先の物語」を否定しているのである。
例えば、
「初代ドラクエにおけるラスボスとのやり取りで有名な選択肢に勇者が『はい』と答えた結果から派生するドラクエビルダーズのシナリオ」や。
「ラスボス覚醒で世界が破滅を迎えた先の物語となるドラクエXIの第2部(ドラクエXI Sなら第1,5部以降)」など、
一旦はバッドエンドを迎えた世界の再起を描いた物語を、この並行世界論は否定してるのも同然だと解釈出来てしまうのである。
また、事象の剪定と言う切り捨てを行う理由として、
「天文学的な枝葉末節が広がる事象を全て記録しようとするとムーンセルがパンクする」
と言う事にしているのだが、
これは無限情報データバンクとも言えるムーンセルが持つ無限の可能性に限界をもたせてしまっていると言う事であり、完全に余計な設定を付与したと言えると同時にEXTELLAの設定が害悪となっている事を端的に表している。
更に言えば、あらゆるキャラクターのサーヴァント化実装の為にサーヴァント召喚に適当な設定的理由付けをしているFGOにしても、解釈次第では「剪定事象は召喚対象外」となる可能性だってあると思うので、本当に事象の剪定を設定として作ったのは悪手であったと思う。
○所詮はゲームのオートセーブ&ロード感覚なアルキメデスの並行世界移動
あくまで個人的解釈なのだが、EXTELLA作中でアルキメデスが行う並行世界移動の理屈を、ゲームのオートセーブやセーブデータのロードに例える事ができる。
アルキメデスの移動先のポイントはオートセーブで一定時間ごとに自動更新されるセーブデータに例える事が出来、
本編でアルキメデスが渡る先のポイントは、その時点(ラスボス戦後のタイミング)でギリギリ消えそうな一番古いオートセーブデータ(ADVやRPGで言えばルート分岐前のセーブデータ)であり、
そしてアルキメデスの並行世界移動と野望のリトライとは、古い(ルート分岐前の)セーブデータをロードしてゲームをプレイしなおす事と同じであると言える。
作中ではこの辺にも大仰な用語を付けていたが、個人的解釈による結果は上記の通りであり、EXTELLAに対する醒める感を強めた一因でもある。
○完全に作っている側の都合でしかないメインとサブの格差。
EXTELLAではネロと玉藻の間にメインとサブと言う明確な格差がつけられてしまっている。
更に言えば、糞前日談において、
ネロは正規の主人公(岸波白野)なのに対して、
玉藻は他人(屑男)のサーヴァントだったのが主人公(岸波白野)についていくようになったイレギュラーな存在であると設定されてしまっている。
これが本当に余計な事であり、
本来EXTRAやCCCの様に平等に主人公(岸波白野)のサーヴァントであったネロと玉藻に変な格差が付いた事は勿論不快であるし、
格差をつけるなら「一方は聖杯戦争時代からの正規のサーヴァント、もう一方はEXTELLAの舞台である新生SE.RA.PH.で出会った野良サーヴァント(客将サーヴァントと同等の存在)」くらいでもいいのに、
玉藻側をわざわざstaynightのキャスター(メディア)の前日談ネタの二番煎じ三番煎じにご都合主義を添えた「他人(屑男)のサーヴァント」に貶める念の入れようは、
個人的に「作る側だけは面白いと思って描いた」感がするのである。
○本編が糞なら前日談も糞。
EXTELLAにおける既存のキャラクター達の扱いは極めて悪い。
本編は勿論だが、前日談シナリオにおけるキャラクターの扱いも愚行とご都合主義の塊であり、
故にその他の糞要素と合わせてこの前日談の事を個人的には糞前日談と呼んでいる。
以下はそんな糞前日談に関するあれやこれやである。
◆玉藻の不遇な扱いその1:安易に流用されたstaynightネタ。(二度漬け)
糞前日談における玉藻の扱いは、言ってしまえばstaynightのキャスター(メディア)の前日談ネタの流用である。
しかし、実の所玉藻はEXTRAにおいて同じ前日談ネタを使っているのである。
しかも、EXTRAではラスボスの元サーヴァントにして現主人公(岸波白野)のサーヴァントと言う形で大胆にアレンジした形でのstaynightオマージュであり、
糞前日談は単にメディアの前マスター(ないしはその血縁などの関係者)を安直に玉藻の前マスターに宛がった事などで数多くの矛盾や解釈違いを生じさせており、おまけにEXTELLA本編でもネロにその辺の言及をさせており、問題しか出していないのだから酷い話である。
しかもこの糞前日談はそうした安直なネタの流用ばかりでなく、作者の都合ありきで玉藻と主人公(岸波白野)の出会い~合流のタイミングを作っているので、EXTRAシリーズにおける玉藻の基本的設定である「主人公(岸波白野)と出会うまでは初戦敗退が常の弱小サーヴァント」を無視している形にもなっている。
もっともこの点はCCCの裏ボス版玉藻の時点で玉藻の弱小サーヴァント設定は死に設定になっている様なモノなので、
ある意味原作者達公式側は前科持ちである。
ここからはより詳しく玉藻絡みの原作者達公式側のセルフ原作レイプぶりを見ていきたい。
◆玉藻の不遇な扱いその2:召喚システムとの矛盾その1、どう考えても噛み合わない玉藻と屑男(アトラム?)。
まず、玉藻が主人公(岸波白野)のサーヴァントになった理由を挙げる。
玉藻は主人公(岸波白野)のイケメン魂を見抜き、自分の主に相応しい人物として主人公(岸波白野)の事を気に入って(一目惚れして)サーヴァントになったのであり、
同様の例を挙げるならネロに関しても大筋的には玉藻と同様に予選の過程から主人公(岸波白野)の事を気に入って主人公(岸波白野)のサーヴァントになっている。
要するに、月の聖杯戦争においてはサーヴァント側がマスターを査定する事ができるのである。
それに対して、糞前日談において玉藻のマスターになった屑男に関しては、糞前日談内にてその屑な本性を玉藻は見破っていると明言されている。
ここで一つの疑問が浮かぶ。
何故屑男は玉藻をサーヴァントに出来たのだろうか?と言う問題である。
屑男は顔は兎も角心は醜いタイプである事を玉藻が見抜いてるのなら、イケメン魂に惹かれる玉藻が屑男をマスターにする謂れは無い筈である。
また、屑男のオリジナルにあたるメディアの前マスターの場合、
召喚に使う触媒(ピックアップ召喚ガチャチケット)のセレクトが、
ジーク・フリート関係の聖遺物だったり、イアソン狙いのアルゴー船ガチャな聖遺物だったりと、
玉藻とは全然関係ない西洋系英霊(しかも単純に強い奴)狙いな傾向なので、キャラクター的に玉藻との関係性が見出せないし、屑男に和系英霊の玉藻の召喚を狙う理由が無さそうなのである。
(イアソンの事をFGOの星1サーヴァントとしてしか知らない身としては本当に強力な英霊なのか謎だが、
好きなくともメディアの前マスターはイアソン狙いだった所にメディアが召喚されたとあるので、メディアよりは上だったのかもしれない。)
ちなみに、聖遺物を使ったサーヴァント召喚に関しては、ムーンセルに聖遺物を持ち込んだ描写が無いので出来るか否かは分からないし、
EXTRA作中におけるマスター側からの任意召喚に触れられた面子(ガウェイン,李書文,呂布)に関しても、
召喚を行ったのは西欧財閥とアトラス院と言うその手のテクノロジーの最高峰なので、それらに属していないと任意召喚は無理な気がするのである。
◆玉藻の不遇な扱いその3:召喚システムとの矛盾その2、何故か屑男を処分しない玉藻
では、仮に偶発的に屑男が玉藻を召喚して対面する舞台まで連れ出せたと仮定しよう。
しかし、この段階においても玉藻は屑男による召喚に抗う余地があった筈である。
前提として、幾つかの事例を挙げる。
・主人公(岸波白野)の場合、令呪が発行されたのは玉藻との主従確認の問答を経た上と召喚から少し間をあけたタイミングである。
・無銘(エミヤ シロウ)が主人公(岸波白野)のサーヴァントとして召喚された場合、主従確認の際に「いいえ」と答えると無銘は帰ってしまい主人公(岸波白野)は状況的に詰んでゲームオーバーになってしまう。
・CCCで主人公(岸波白野)が玉藻の本能と接触した際、
記憶が主人公と邂逅する前まで退行していた玉藻の本能は前マスター(EXTRAのラスボス)に捨てられたショックで主人公にさえ殺意を向ける程荒んでいた。
これらを踏まえると、既に上記した「サーヴァント側がマスターを査定できる」と言う点からして玉藻が屑男のサーヴァントになる理由がない上に、仮にご都合主義で屑男が玉藻を召喚する段に至れたとしても、
玉藻には令呪発行前に屑男の前からさっさと去るなり屑男を荒んだ心のままに処分するなり、出会い頭で主従関係を拒絶する権利は十分にあると言える。
そもそも元ネタのメディアの前マスターだってメディアに謀殺される末路だし、strangeFakeなどでも召喚早々にマスター殺しをしたサーヴァントがいるケースもあるのだから、
玉藻と屑男の場合、関係が出会い頭に破綻しても何らおかしくないと言える。
だがしかし、実際の糞前日談はと言うと、「召喚されたのなら仕方ないので屑男のサーヴァントをやる。」と言う実に意味不明な理由で玉藻は屑男のサーヴァントをやってしまうのである。
◆玉藻の不遇な扱いその4:「4回戦で主人公(岸波白野)と玉藻が出会う」と言う都合の下4回戦まで勝ち残ってしまった屑男。
先ず例として、
EXTRAにおいて主人公(岸波白野)の2回戦の対戦相手となったロビン・フッドとダン・ブラックモア(元ベテラン軍人)は、
心の底では確かな絆があるのだが、戦闘の方針に関しては両者の間で意見が分かれて不仲な雰囲気になってしまっており、これを切っ掛けにしたロビン・フッドの独断専行やそれに対する戒めとしてダンが令呪を使って自分達が不利になる命令をした事、ロビン・フッドが本来戦闘はご法度な校舎内で主人公(岸波白野)に牙を向けてきた事によるペナルティなどが重なった事もあって主人公(岸波白野)達に敗北している。
要するに、幾ら良好な絆があろうと主従関係が上手く行っていなければ敗北する可能性は十分にあるのである。
ちなみにEXTRAにはマスター側の一方的な突っ走りで4回戦まで勝ち進んだ臥籐 門司&アルクェイドペアがいるのだが、このペアの場合、臥籐が地上からムーンセルにアルクェイドを持ち込んでいる上に、臥籐の呪縛が解けて正気に戻った際の様子から見てもアルクェイドが色々とチートなので、ここでは例外としたい。
然るに、屑男と玉藻の場合はと言うと、「主人公(岸波白野)と玉藻が4回戦で出会う」と言うシナリオが前提にあり、
玉藻の設定である「初戦敗退が常の弱小サーヴァント」と言う部分を無視している。
ただ、上記したようにこの設定自体はCCCで「EXTRAのラスボスのサーヴァントだった頃の玉藻」を裏ボスとして出した時点でゲームとして必要な裏ボスらしい強さと引き換えに弱小サーヴァント設定が死に設定化しているし、
屑男は玉藻を利用して決戦前に相手を抹殺する場外戦法を使っていたので、玉藻の強さが勝敗に関係しなかった可能性もあるのが個人的に悔しい所である。
その一方で、召喚の時と同様に、玉藻が屑男を一向に処分しない事に強い不自然さと個人的不快さを感じるのである。
そもそも、元ネタのメディアの場合、召喚して令呪も得たマスターを上手く謀殺して知能と消滅覚悟でマスター殺しをする胆力とプライドを見せているのに対して、
この糞前日談の玉藻は、糞男の糞な本性を見抜いていながら謀殺する事も無く、ただ「召喚されたモノはしょうがない」と言う意味不明な理由と「4回戦で主人公(岸波白野)と玉藻が出会う」と言う都合でダラダラと屑男のサーヴァントを続けてしまったのである。
本編での玉藻の扱いでも触れるが、原作者達公式側はEXTELLAの玉藻を賢いキャラクターとして扱いたいらしいのだが、糞前日談にせよ本編でも実際の行動がまるで伴っていない所かむしろ真逆であり、
糞前日談において玉藻が主人公(岸波白野)と出会うまでのこれら一連の意味不明なムーブもその表れと言える。
◆玉藻の不遇な扱いその5:そもそも原作者達公式側が考える「相性の悪い主従関係」が不自然
上記してきた様に玉藻と屑男の主従関係は不自然で不可解で不快であるのだが、
実はそうした主従関係には前例がある。
CCCにおいて初登場したエリザベートは第1章で凛と組む前の最初のマスターとして暗にらんるーくんの存在を挙げているのだが、
これが2重の意味で不自然である。
まず、本来らんるーくんはヴラド三世(EXTRA)のマスターであり、拒食症の狂人的マスターと彼女を妻とする狂人的サーヴァントの組み合わせであり、ヴラド三世(EXTRA)とエリザベートの共通点と言えば吸血鬼属性くらいしかない。
次に、らんるーくんは「愛したモノしか食べられない」拒食症であり、BBの要求を拒絶して餓死する事を選び、これがエリザベートの地雷を踏む事になって殺されているので、もし本当に主従だったら何時こうなるかも分からない危険性があった事になる。
そしてそもそも、我儘お嬢様なエリザベートの世話をらんるーくんが出来たのかが謎である。
(断片的な情報だと、らんるーくんは過去に幼い子供がいたようではあるが。)
これらの事から、我儘お嬢様なエリザベートと拒食症ならんるーくんの組み合わせは凄く相性が悪く感じるし、吸血鬼繋がりだけでエリザベートの最初のマスター役の白羽の矢が立ったご都合主義的な印象もある。
そして、これは玉藻と屑男、エリザベートとらんるーくんの双方に言える事が関係が如何にも破綻しやすい組み合わせなのに最低でも4回戦あたりまで不思議と関係が続いている事に不自然さやご都合主義を感じてしまう上に原作者達公式側がそこら辺のフォローを上手く出来ておらず余計に不自然さやご都合主義が目立つことになる。
ましてやEXTRAの本編に登場する主従がみんな相性抜群だと、
原作者達公式側がエリザベートの狂気などを見せる為やEXTELLAにおける玉藻の背景設定として主従関係が悪い主従を出した所で説得力が無いし、不自然且つご都合主義的に見えてしまうのである。
加えて、CCCにおけるギルガメッシュルートの主人公の元々のサーヴァント(エルキドゥ説が有力らしい)もまた同様であり、
仮にギルガメッシュの証言(裏付けとなる証拠は無い)の通りにCCCの件で主人公との縁が切れた途端にこのサーヴァントが何所かに去ったと言うのは、他の主人公のサーヴァントが同じタイミングでは宝具解禁まで絆を深めている事を考慮すると不自然に見える。
と言う訳で、原作者達公式側が考える相性の悪い主従とは、原作者達公式側の無自覚な作為の表れであり、ご都合主義の塊なのである。
◆玉藻の不遇な扱いその6+本末転倒な展開:主人公(岸波白野)を抹殺する禁断のデウスエクスマキナ、「バグチェッカー」
糞前日談において、何やかんやで玉藻が主人公(岸波白野)の仲間に加わり、5回戦以降のEXTRAの物語とCCCの物語をネロと玉藻のサーヴァント2人態勢で踏破して、後はラスボス戦に向かうだけと言うそんな時、
バグチェッカーによって玉藻は退場させられてしまう。
これはラスボス戦直前で主人公(岸波白野)と玉藻を別れさせる原作者達公式側の都合もあるし、玉藻の不遇さの表れと言える一方で、
より大きな問題として、EXTRAの物語もEXTELLAの物語も破綻させる禁断のデウスエクスマキナでもあるのである。
何故なら、EXTRAで明かされる主人公の正体が「“バグ”によって自我に目覚めたNPC」だからである。
要するに、バグチェッカーがその仕事を正常に動作すれば主人公はバグとして検知され消去されるのがオチなのである。
それなのに糞前日談のバグチェッカーが出るシーンでは、
バグチェッカーはイレギュラーな生き残り方をしている玉藻には激しく反応しているのに対して、
バグったNPCである主人公(岸波白野)の事は思いっきりスルーしていると言うバグチェッカーの名折れと言っても過言ではないチグハグぶりを発揮してしまっているのである。
これではバグチェッカーの名を騙る玉藻を退場させる為だけの舞台装置でしかない。
もっとも、バグチェッカーがちゃんと仕事をした(主人公を消去した)場合、その時点でEXTRAの物語が詰んで終わってしまう事になる。
つまり、仮に主人公(岸波白野)を検知できる真っ当なバグチェッカーであれば、
出した時点で糞前日談はEXTELLAの前日談として機能しなくなる本末転倒的な結末を迎える訳である。
これが玉藻を退場させるための舞台装置にバグチェッカーと名付けたが故の大問題であり、
原作者達公式側が主人公(岸波白野)の基本的設定を忘れて玉藻を退場させる舞台装置に短絡的にバグチェッカーと名付けたと邪推されても仕方ない大ポカと言えるだろう。
なお、このバグチェッカーの存在を拡大解釈すると、
CCCのBBの行為は常にバグチェッカーの目を避け見つかったらアウト’と言う事になるし、
EXTRAのラスボスは聖杯の手前に到達する前にバグチェッカーに見つかって消去に至ったら、EXTRAの物語に多大な影響を出す事になってしまう。
ついでにFGOにおけるカズラドロップの説明文においては、CCCのマテリアルの設定を下敷きにしている面もあるものの、バグチェッカー的側面を持つと設定されていると主人公との関係的にモヤモヤする感が否めない。
◆もう1人の主人公(岸波白野)を最終決戦で主人公(岸波白野)と合わせるには無理がある。
糞前日談には主人公(岸波白野)の同一人物に近い分身的な扱いのもう1人の主人公(岸波白野)が登場するのだが、
このもう1人の主人公(岸波白野)、準決勝でレオ(本来なら主人公と決勝戦で決着を付ける存在)を倒し、
決勝戦で主人公(岸波白野)と対決した末にその特殊な存在ゆえの薄命さから消滅する、
と言う糞前日談独自の展開、であると同時にEXTELLAの本編最終章で特に顕著な主人公(岸波白野)と薄命の運命を背負ったアルテラの主人公(岸波白野)の関係の使い回しである。
糞前日談のもう1人の主人公(岸波白野)は、その存在の特殊性から多くの聖杯戦争参加者(レオを筆頭に凜やラニなど)は主人公(岸波白野)ともう1人の主人公(岸波白野)の区別がつかないそうなのだが、
連れてるサーヴァントが違う(オリジナルがネロと玉藻、もう1人の方は無銘)事など、両者が一応別存在である事に気付きそうなポイントはあるし、
何よりも疑問なのは、糞前日談内でもほぼ原作通りに進行したと言うCCCが最大のネックになる。
仮にBBが(上記の区別がつかない設定の影響で)もう1人の主人公(岸波白野)を何処かに隔離するとかせずに主人公(岸波白野)がいる旧校舎に放り込んでいたとしたら、
狭い旧校舎の中で主人公(岸波白野)ともう1人の主人公(岸波白野)がばったり出会う可能性は大である上に、
もう1人の主人公(岸波白野)が旧校舎にいた場合、桜が旧校舎内をチェックすれば即バレそうであるなど、
ますますもって聖杯戦争決勝で邂逅するまでの間両者の出会いを温存する事は無理そうに思えるし、周囲からの両者の同一人物扱いにも影響が出そうだと個人的に思えてならない。
(ちなみにCCCではカルナ登場までのストーリーの流れとして、桜が旧校舎内にいる面子から主人公とレオの他にジナコがサーヴァント持ちである事を打ち明けるシーンがあり、つまり桜は旧校舎内にいる人物をきちんと把握している事が解る。)
結局の所、糞前日談におけるもう1人の主人公(岸波白野)は、
それを出した場合に出る影響や問題について原作者達公式側は何も考えずに、ただ主人公(岸波白野)VS主人公(岸波白野)と言うEXTELLA本編の構図を前日談にも捻じ込みたかっただけと言うノリだけで裏取りが出来ていない事を表す様な形にしかなっていないのである。
◆別に格差をつける必要は無かった主人公達のCCCの記憶。
糞前日談において、主人公(岸波白野)達のCCC絡みの記憶の設定は、
主人公(岸波白野)は記憶を忘れ、ネロも記憶を忘れエリザベートの事は聖杯戦争中の対戦相手と認識、玉藻は記憶を保持している、と言う風になっている。
しかし、CCC本編では一旦は忘れても後で何かしらかの切っ掛けがあればCCCの事を思い出すので、
態々ここで格差をつける必要は無いと思う。
また、特に中途半端な記憶と忘却をしているネロの場合、
たった7回の対戦で優勝者が決まるトーナメントの中で、主人公達と一緒に1回戦から順に対戦相手を思い返していけば、エリザベートが聖杯戦争本選のどこでも対戦相手になっていない事に気付きそうなモノである。
(特にCCC本編の物語の終着点である5回戦終了後の時点で思い返したら気付く確率も上がりそうである。)
ただし、糞前日談において「凛とラニと決着を付けた」とだけしか触れられていない6回戦に、2人に共通するサーヴァントとしてエリザベートが出る余地が無くもないのが怖い所である。
兎にも角にも、こうして変にややこしい事になりそうな設定を作らずとも、EXTELLA本編の扱いを考慮すれば、
主人公達全員またはネロと玉藻はCCCの記憶を保持している設定にすればよかった様に思う。
◆曖昧模糊な凛とラニの結末とレオ退場の前倒しに関する問題。
EXTRAでは凜を救いラニと戦う凜ルートとラニを救い凛と戦うラニルートの2択、
コミック版EXTRAは凛とラニの両方救出ルートの可能性からの凜ルートへのシフトが描かれたのに対して、
糞前日談では「6回戦で凛とラニと決着を付ける」と言う旨しか語られていない。
見ようによっては想像の余地があると言えるし、原作者達公式側は何も考えていないとも言える。
しかし、それより問題なのはこの糞前日談における6回戦の状況である。
以下は個人的に思った事である。
・凛とラニはセット扱い。
6回戦(準決勝)の枠を考えると、主人公(岸波白野),もう1人の主人公(岸波白野),レオで4枠中3枠が塞がっており、凛とラニが残り1枠と言う事になるのだが、
基本1人1枠で扱われるマスターの中で、この時の凛とラニだけがセット扱いなのは不自然と言える。
仮に、凜かラニのどちらかがガウェインの無敵の防御を突破する作戦に協力した際に、コミック版の描写(ムーンセルにハッキングした代償のダメージ)の延長上として死亡展開を迎える様な事があれば、1対1にはなるかもしれない。
・対ガウェインの「照明落とし」作戦がネック。
EXTRAでは7回戦で主人公とパートナー(凜orラニ)の連携でガウェインの無敵の防御を突破するイベントがあるのだが、
このイベントが糞前日談の6回戦でも発生すると、またややこしい事になる。
何故なら凛とラニは「主人公(岸波白野)と戦い決着を付ける事になっている一方で、(もう1人の)主人公(岸波白野)の為にガウェインの無敵の防御を突破する作戦の協力をする」と言う事になるし、
しかも、凜やラニやレオの視点だと、主人公(岸波白野)ともう1人の主人公(岸波白野)は同一人物と言う認識扱いである事から、「これから自分達と戦う相手が同じ準決勝(6回戦)中にレオのガウェインを攻略するのに協力する」と言う何ともややこしい事になってしまうのである。
更に、よくよく考えればこの照明落とし作戦のキーとなるのはユリウスの遺品のアイテムである為、
本来7回戦第1階層で出現するユリウスが都合よく6回戦中に出没しないとアイテムを入手できず照明落としに必要なハッキングが出来なくなるので、照明落とし作戦に支障をきたす事になるのである。
・ガウェインの無敵の防御は発動しているのか、
ガウェインの無敵の防御が聖杯戦争中の何回戦から発動しているかは不明だが、少なくとも6回戦のアリーナの明るさは無敵の防御が発動するに足るだろうし、その一方でCCCのサクラ迷宮序盤は、まだ明るそうなのに夜判定らしく、実際にガウェインの無敵の防御は発動していないので、今一無敵の防御の発動基準が読めないのである。
無敵の防御が発動してなければもう1人の主人公(岸波白野)にも勝ち目はあると言えるが、逆に発動していたら上記の問題が出てくると言う訳である。
・まとめ:結局、原作者達何も考えてはいないのでは?
この様に、6回戦で凛とラニとの決着を一緒くたにしたり、同じタイミングの並列進行でもう1人の主人公(岸波白野)にレオが前倒しで倒される事は、EXTRAのシナリオ展開から考えるとややこしいし何よりも無理がある展開だと言える。
◎主要キャラクター別で見るEXTELLA本編の問題点・不満点など。
ここからはEXTELLA本編における主要なキャラクターの扱いについて見ていく。
全体的に言える事は、EXTRAやCCCからの続投組(特に主人公,ネロ,玉藻)やアルキメデスの致命的なアホっぷりであり、
原作者達公式側が考えるシナリオの都合がありありと伝わってくるのである。
ちなみに客将組は多少話に入って来る事もあるが、大筋のシナリオ的には蚊帳の外であり、半ば空気である。
それはさておき、主人公(岸波白野)から順に如何に主要なキャラクター達がシナリオの被害者なのかを見ていきたいと思う。
○主人公(岸波白野)
個人的な感想として、全体を通してみると、
ネロにやたらと情熱的に迫る反面、自分の薄命の運命に対する危機意識が無いネロ陣営、
玉藻全肯定でストッパー成分が抜けた玉藻陣営、
真の主役にして薄命の運命を背負ったアルテラ陣営、
無防備な分裂前、
と言った所である。
シナリオ的には最終章で漸く事態解決に動くが、いくら何でもシナリオの都合(ここまでに3章も掛けてる)と相俟って遅すぎる感が否めない。
EXTELLA本編は全編通してFGO(少なくとも個人的にシナリオが読めた第1部から第1.5部新宿編までの範囲)と同様にサーヴァントがシナリオを引っ張るので主人公の存在感が薄く、特にEXTELLAではシナリオの動かし方的に主人公はサーヴァントの傀儡人形になっている印象さえある。
その上で初っ端から昏睡バッドエンドをやらかすなど、EXTELLA本編の主人公は悪い意味で原作者達公式側の玩具にされていると言える。
しかも、EXTELLAやEXTELLA LINKのルートの後はFGOのカルデアにサーヴァントとしてご招待なので、個人的にはEXTELLA以降の黒歴史感が強まっている。
ここではそんな主人公(岸波白野)に関するあれやこれやを見ていく。
▼無警戒過ぎる事の発端。
アルテラのシナリオの冒頭にて、EXTELLAの物語の事の発端、即ち主人公(岸波白野)と巨神アルテラの出会いが描かれるのだが、
問題なのはそこに至る経緯である。
なんとこの一連のシーン、主人公(岸波白野)はアルキメデスと“2人きり”で行動しているのである。
アルキメデスがいかなる手段で主人公(岸波白野)だけを連れ出したかは不明だしどうとでも言えてしまうのが歯痒い所だが、
ハッキリしてしているのは、主人公(岸波白野)がアルキメデスや行先に対してあまりに無警戒かつ無防備であると言う事である。
しかも、主人公(岸波白野)は巨神アルテラに捕まった際に「サーヴァント(十中八九ネロ)を連れて来るべきだった」と後悔する始末であり、
それなら最初から自分のサーヴァントを連れて来るべきであったと思わずにはいられない。
その一方で、この主人公(岸波白野)と巨神アルテラの出会いの場面は、
アルキメデス視点で見れば、巨神アルテラに主人公を殺させる為の策である以上、アルキメデスの側に立って考えると、主人公のサーヴァントについて来られると策が上手く行かないリスクが生じる事になる。
そしてシナリオ的な面で考えるなら、この場面で窮地に陥った主人公(岸波白野)が緊急脱出の為に無茶をした結果三分割が起こった事になるので、
主人公(岸波白野)をそこまで追い込むのにはサーヴァントがいない方が楽に窮地を描けるし、
主人公(岸波白野)の性格を鑑みれば、仮に同行していた場合サーヴァントと一緒に脱出する策を講じる可能性が高い為、話の展開が変わってしまう事になる。
つまり、主人公(岸波白野)と巨神アルテラの出会いの場面には、主人公(岸波白野)と巨神アルテラとアルキメデスの3人でシナリオを展開しないと、三分割が自然に描けないとも言えるので、
シナリオ的にこの場に主人公のサーヴァントが居合わせる事は避けるべきと言える。
ついでに言えばアルキメデス的には巨神アルテラの下に向かう道中の時点で主人公のサーヴァントに同行されるのは困ると思うので、
実際のシナリオ展開は、シナリオ的にもアルキメデス的にも都合が良い展開と言えるものの、
その一方で主人公(岸波白野)を話の都合でアホにしている感が否めず、
シナリオ展開がアルキメデスにとって都合がよすぎて主人公(岸波白野)の無警戒・無防備ぶりが強調されているし、
アルキメデスを過剰に優遇(あるいは便利使い)している感が強いと言うEXTELLAのシナリオの問題点が浮き彫りになっているシーンの1つである。
後述する予定の個人的なEXTELLAのシナリオの改善アレンジの1つとして、
主人公(岸波白野)は最初は自分のサーヴァントと共に星舟周辺くらいまでは来たものの、何らかの手段でサーヴァントと引き離され、
サーヴァントは何らかの形でその場を撤退せざるを得ない状況に追い込み、
主人公(岸波白野)はアルキメデスと2人きりで行動せざるを得なくした上で巨神アルテラとの邂逅に至るべきだと思う。
▼3度目だよ記憶喪失
原作者達公式側は記憶喪失を主人公(岸波白野)の持ちネタにでもしたいのか、
EXTRAとCCCに続いてEXTELLAでも主人公(岸波白野)を記憶喪失にしている。
(玉藻とアルテラのシナリオではその辺曖昧気味だが、最初のネロのシナリオでは明確に記憶喪失になっている。)
個人的に、記憶喪失と言うネタは、シリーズもので主人公を続投させつつゲーム序盤のチュートリアルに持ち込むのに便利なネタと思う所もある。
だがしかし、EXTRA~EXTELLAまで3連続で主人公(岸波白野)の記憶喪失ネタをやられると、流石にマンネリ感がしてくると言うモノであり、
例えば逆転裁判シリーズの場合、メインシリーズ6作品、検事2作品、大逆転2作品の合計10作品の中で主人公の記憶喪失ネタをやったのば逆転裁判2のみである。
(その代わり、逆転裁判3や大逆転裁判2では主人公以外が謎解きを行い、逆転裁判4では新しい主役の新米弁護士が謎解きを行っているが、それ以外のタイトルも含めてEXTRA~EXTELLAの様な同じネタの3連続はやっていない。)
正直言って、主人公(岸波白野)は半ばゲームのチュートリアルの為に記憶喪失にさせられている気がするし、
それも3度目ともなると個人的にマンネリ感が出始めるのである。
ちなみに、主人公(岸波白野)が記憶喪失になると一番嬉しいのはアルキメデスである。
何しろ上述の発端の件を主人公が覚えていたらアルキメデスの取り入り作戦はそれだけで失敗に終わる可能性がグンと高まる事になるし、
実際、最終章で2周目チート状態になったネロの主人公(岸波白野)の前にアルキメデスの取り入りは失敗しているので、
主人公(岸波白野)が記憶喪失であればその分アルキメデスは動きやすくなるのである。
つまり、チュートリアル的にもアルキメデスのムーブ的にも、そもそも原作者達公式側にとっても、主人公(岸波白野)の記憶喪失は都合が良いのである。
そしてそれに頼り過ぎである。
▼薄命の運命に無頓着なネロ陣営の主人公(岸波白野)
そもそもの話だが主人公(岸波白野)はEXTRAの頃から自分の命の重みに対して無頓着な所がある。
ネロ陣営の主人公(岸波白野)は、「精神」と言う不安定な存在故に薄命の運命を背負っており、
死の危険の回避には他陣営の主人公(岸波白野)との早急な統合の必要がある、と言う設定である。
しかし、肝心のネロのシナリオは、そんな主人公の命の危機が目立たないばかりか、その上で主人公(岸波白野)は時間切れを迎えつつその一方で残り1つになったレガリアの力で死は免れたものの昏睡状態が続く昏睡バッドエンドを迎えてしまう。
このバッドエンドは悲しみにくれるネロの姿と相俟って悪い意味でインパクトが強く、個人的には続く玉藻のシナリオのエンディングを素直に楽しめなかった程である。
(どうしてもネロのシナリオを前提にして玉藻のシナリオのネロと主人公の顛末が気になってしまった。
十中八九バッドエンドは確実そうだし。)
さて、このシナリオにおける主人公(岸波白野)のムーブに対する個人的印象はと言うと、
やたらと情熱的でネロを惚気させる所や、時折アルテラの姿を幻視してネロの嫉妬心を揺さぶる所ばかりが印象に残り、薄命の運命に対する緊張感や恐怖心と言った描写は無かった様に思える。
それにも関わらず、迎える結末は上記の通りなのだから酷い話である。
個人的にネロのシナリオは昏睡バッドエンドと言うだけで最低最悪だし主人公の描写も薄くて薄命の運命が空気だと言うのにこうしたバッドエンドにするあたりに原作者達公式側の悪趣味さと主人公(岸波白野)イジメを感じずにはいられない。
個人的な好みも含むが、ネロのシナリオは最終的には主人公(岸波白野)はギリギリ助かり、ネロとホっとしながらノーマルエンドを迎える〆方が良かった様に思う。
▼玉藻を止めない玉藻陣営の主人公(岸波白野)
玉藻陣営の主人公(岸波白野)は「魂」と言う安定した存在故にネロ陣営やアルテラ陣営の様な負の側面を持たないある意味では安泰な存在である。
玉藻陣営の主人公(岸波白野)のムーブで印象に残るのは、玉藻のやる事を主人公(岸波白野)がまるで止めず、「いいよ、いいよ」と玉藻の自由にさせている所である。
これはCCCで主人公(岸波白野)が玉藻の肉食系ムーブを事あるごとに止めていた事を思うと違和感がある。
CCCでの主人公(岸波白野)は玉藻の暴走を適度に抑えるストッパーとしての面でしっかりしていたのに対して、
EXTELLAの玉藻陣営の主人公(岸波白野)の場合は、玉藻がやる事を全肯定しているのも同然だし、
暴走気味で身内の客将全員から叛意を持たれている玉藻に対して、全くストッパーになり得ておらず、
CCCのストッパーとしての主人公(岸波白野)の面影が垣間見えたのは。セファールが覚醒した際に絶望した玉藻を元気づけた時くらいである。
結果的には「主人公との泡沫の安寧の為(滅びに抗うのは諦めた)」と言う後ろ向きな目的の為に無理して傾国モードにまでなった玉藻に対して主人公は彼女の支えにも何にもなっておらず、
実質的にはサーヴァントの傀儡人形でしかないと言うEXTELLAの主人公(岸波白野)の扱いがよく出た形になったと言えるだろう。
ついでに言えば、玉藻陣営が噛ませ(前半戦のボスになった場合は、玉藻の主人公(岸波白野)は自発的に出てきて玉藻を庇い、玉藻を改心させたりするのだが、正直それだけだし玉藻の改心には遅すぎる(直ぐフェードアウトになる)しで、シナリオ的に見ると手遅れ感が強い。
▼死の運命を一身に背負ったアルテラ陣営の主人公(岸波白野)
アルテラ陣営の主人公(岸波白野)は精神と魂が抜けた肉体に心が宿ったある意味では奇跡的な存在であるが、
それ故に精神とは別方向で存在が不安定であり、他の要素との統合を行うと肉体側の人格や記憶は失われると言う惨い運命を抱えており、
その上、セファールを倒しアルテラが消滅した後、アルテラの主人公は全ての解決(アルテラの救済)を望む代わりに自身は一定の時が来ると消滅する代償を払い、並行世界(過去の世界)に自身の記憶と遺志を飛ばした為、絶対的な死の運命まで抱える様になってしまっている。
正直言って、アルテラ陣営の主人公(岸波白野)は、原作者達公式側に過酷な運命を背負わされ過ぎである。
アルテラと交流し徐々に打ち解けていく物語はいいものの、
統合すれば消えるし、そうでなくても時間が来れば消えると言うのは、ネロの主人公(岸波白野)と合わせて、死ネタの使い方が極端な気がする。
しかも、
統合による消滅はアルテラを追い詰め主人公(岸波白野)と仲違いさせる為、
並行世界絡みで背負った消滅の運命は、平然とノーリスクで並行世界移動をしているアルキメデスと比べてデメリットが大きすぎて極めて不公平など、
シナリオの都合が透けて見える上にシナリオを盛り上げるには重すぎるし、アルキメデスの便利使いとの差が酷すぎると言える。
せめて統合時には極低確率で肉体側の人格や記憶も無事とする事にしたり、並行世界絡みはそれを実行した肉体の主人公の消滅までは許せるとしても後はアルキメデスと同様にノーリスクで出来る様にするべきである。
(ちなみに、前者は勇者警察ジェイデッカーのファイヤージェイデッカーへの初合体の時のネタである。)
何よりも、これらアルテラ陣営の主人公(岸波白野)に対する死ネタは、
アルテラを悲しませ過ぎるし、最終章ではアルテラの主人公(岸波白野)が消えた結果サーヴァントのアルテラまで消滅するので、全てを解決(アルテラの救済を)しようと己が身を犠牲にしたアルテラの主人公(岸波白野)の行いに傷をつけている印象があるのも、全体的な印象を悪くしている。
○ネロ・クラウディウス
個人的な印象としては、
主役としての華がある反面、扱いは玉藻に次いで悪く、頭が悪い印象がある。
FGOのネロ(ノーマル)のキャラクター紹介の最後には「生涯を謀略と毒とに彩られた悪名高き暴君」とあるが、
この内謀略の部分に関しては、EXTELLAのネロからはとてもそんな生前の経験があったとは感じられないし、
そういう意味ではEXTELLAのネロは「清濁併せ吞む器量はあるが頭が悪い馬鹿1号(馬鹿2号は玉藻)」である。
玉藻やアルキメデスにも言える事だが、所詮はキャラクターの知能=作者の知能である以上、EXTELLAなどでの知能面での扱いが原作者達公式側の知能の限界であると言えるだろう。
改めて、EXTELLAのネロは、
実質的なシナリオの主役扱いだし、
レガリアの力でブースト中の変身形態を得るし、
更に最終決戦ではアルテラの剣と金星の力でネロ・ヴィーナスへと変身するし、
ネロのシナリオにおいて黄金劇場の文明の威光をもってアルテラを鎮圧するのも良いモノであった。
しかしその一方で、
アルキメデスの事をロクに疑いもせずに肩書と披露したレガリアの知識から信じて軍師と言う重要ポジションにおいてしまうし、
アルキメデスの本性に気付く(アルキメデスの事を疑う)のは玉藻陣営を壊滅させた後にアルキメデスが露骨にレガリアを欲しがった時にやっとだし、
設定上ある意味時間が巻き戻っているとはいえ、アルテラのシナリオでまたもアルキメデスを軍師にしてるし、
最終章でも、主人公(岸波白野)が前章のアルテラの主人公(岸波白野)の記憶を受信しなければネロは危うくアルキメデスを雇用する所だったし、
しかも2周目モードになった主人公に対してネロは驚き混乱するばかりであったし、
ネロのシナリオでアルテラの宝具(ざっくり言って極太なビームの照射)を防ぐ手段がレガリアに過負荷を掛ける力技、
アルテラのシナリオではそれさえなくアルテラの宝具を喰らって散る、
と言った様な頭が悪いと評せざるを得ないマイナス点が幾つもあるし、
初っ端のネロのシナリオのオチが主人公(岸波白野)昏睡バッドエンドと言うのは、普通にノーマルエンドを迎えた玉藻よりも不遇な扱いと言える。
アルキメデス関係は原作者達公式側によるアルキメデスの便利使いとそれに伴う主要なキャラクターの低能化の表れだし、
昏睡バッドエンドの件に関してもFGOで第1部第2章での多大なるネロいじめや第1部第5章での嫁ネロ惨殺の件を通した原作者達公式側の悪趣味さの表れと言えるだろう。
ついでに、ネロ陣営の客将に関しては、男だらけという点は作中でネロも軽く触れた様に不満が残る配役だし、
個人的にはクー・フーリンをネロ陣営に入れている事は原作者達公式側の嫌味や悪趣味に感じる。
なにしろネロはFGO第1部第5章でオルタとは言えクー・フーリンにネロは惨殺されているのだから、
幾らノーマルなEXTRAコスのクー・フーリンとは言え、ネロと同じ陣営にクー・フーリンを入れられているのに不快感を示すファンがいる可能性を考えはしなかったのかと思うのである。
もっとも、読者の心を想像できず自分の作ったシナリオ,設定こそが最高と勘違いしている原作者達公式側の事だから、ネロとクー・フーリンが同じ陣営に居る事など些末な問題でしかないと思っているのだろうが
▼ネロはアルキメデスの何処に軍師として雇用するに足るモノがあると思ったのか。
ネロがアルキメデスを雇用するまでが描かれたのは、最初のネロのシナリオと最終章の冒頭である。
しかも、ネロのシナリオではこの時点でのアルキメデスの言い分である「ムーンセル直轄のサーヴァント(一応嘘ではない、サブシナリオ的には既に悪堕ち済みだけど)」と言う点や、アルキメデスがレガリアの使い方に関する知識を披露した事からネロは彼を雇用しており、
(ついでに主人公の状態にも多少の言及はあったような・・・?)
最終章ではアルキメデスの言葉巧みなセールストークで雇用まであと一歩の所であった。
ちなみに、ネロのシナリオでアルキメデスが披露したレガリアの知識とは、
簡単に言えばゲーム上でのレガリアの使い方(ブースト状態の発動の仕方など)のチュートリアルである。
これが個人的にはアルキメデスの便利使いに合わせてネロを低能化させたように思えてならない。
と言うか、レガリアの事に絞ってみてもネロは玉藻やアルテラと比べてレガリアを手に入れてからの期間が長い筈なのに、レガリアについて知らなすぎである。
作中では「聖杯戦争の優勝特典で結婚指輪的なモノだろう。」と言う程度にしかレガリアを見ていなかったネロだが、
幾ら何でもコレでは無能が過ぎる。
個人的な理想を言えば、チュートリアルの内容程度ネロ自身が出来て当然であるし、
アルキメデスの事は胡散臭いと思いつつネロの主人公(岸波白野)を薄命の運命から救うまでは仕方なく監視付きで雇用するくらいの疑いの目は持って欲しいと思う。
▼レガリアの重要性をまるで解ってないネロ。
先述の様に、ネロがアルテラの宝具を凌いだ方法は、レガリアに過負荷をかけた力業での防御なのだが、これ自体が大問題である。
何故なら、ネロ,玉藻,アルテラの3陣営の中で、最もレガリアを欲しているのはネロ陣営である事は、各陣営の主人公(岸波白野)の設定から考えれば明白であるし、
そうであるならば、ネロ陣営は3陣営の中で最もレガリアを大事に扱うべきだからである。
主人公(岸波白野)が薄命の運命を背負っているネロ陣営にとって、レガリアの入手と統合は急務にして主人公(岸波白野)の命を救う唯一の手段であり、
ネロのシナリオの中盤において玉藻陣営のレガリアがエリザベートの自己顕示欲とアルキメデスの見通しの甘さ(初見でセキュリティ関係の想定ぐらいはする賢さを見せて欲しかった)で失われた以上、
ネロからすればアルテラ陣営との戦いは自分のレガリアも相手のレガリアも失わず相手のレガリアを手に入れる事が勝利条件と言えるのである。
そうであるにも関わらず、アルテラの宝具を凌ぐ手段としてネロが選んだのはレガリアに壊しかねない程の負担をかける力業での防御であり、これではネロがレガリアの重要性をまるで理解していない事になってしまう事を原作者達公式側がまるで理解していないのが明白である。
この力業の防御には、アルテラの宝具を凌いだ結果ネロのレガリアが失われると言う大きすぎるリスクが存在する上に、
もし、力業の防御の結果ネロのレガリアが失われ、その一方で本編通りアルテラのレガリアも失われたとしたら、
その時はネロの主人公(岸波白野)は一命を取り留めた昏睡状態にもなれずそのまま死を迎えると言う本編以上の最悪の結末になってしまうのである。
つまり、本来ならネロはレガリアを喪失するリスクを極力避ける様に考えて動くべきであり、
作中では玉藻の持ち札であったダミーを使った囮戦法も、本来ならネロが思いついて実行して然るべき戦法と言えるし、
そうでなくとも例えばレガリアに負担を掛けない防御方法を執り、内容的には地中に急速潜航したりバリアを多重展開するなど、前提としてレガリアに負担を掛けないアルテラの宝具の凌ぎ方をやるべきであったと思う。
なお、ネロはアルテラのシナリオではこの力技の防御すらなくアルテラの宝具で屠られており、原作者達公式側にとことん無能・低能的に扱われており、黄金劇場でアルテラの戦意を喪失させる展開が良かっただけにそこに至る過程の描写とその過程の段階でデッドエンドを迎える展開にはご都合主義と残念さを感じる所である。
▼ゲームとしてのイベント面では悪くない作戦をやったのに、直接対決で台無しにしたアルテラのシナリオのネロ。
アルテラのシナリオの後半、ネロ陣営とアルテラ陣営の戦いの中、ネロは自陣にアルテラを足止めする最低限の戦力を残してアルテラの領土に侵攻する作戦を決行するのだが、
作戦自体は悪くないものの、結局はアルテラのとんぼ返りを許した挙句、ネロはアルテラの宝具で葬られてしまう末路をむかえてしまう。
問題なのはネロとアルテラの一騎打ちからアルテラの宝具発動と言うネロのシナリオにおける両者の決戦と同じシチュエーションから、
ネロは例の力業の防御も無く倒される展開と言うのが残念過ぎるのである。
確かにシナリオのテンポとアルテラが既に玉藻を手に掛けてる点を考えればネロもさっさと葬られた方がマシかもしれないし、
原作者達公式側が意図したであろうアルテラのシナリオの結末は全滅エンドだと思われるので、シナリオ的にはネロには速やかに退場してもらうべきなのかもしれないが、
それが結果として「アルテラとの直接戦闘に際してネロは無策」と言う印象をより強くしてしまっているのは問題と見るべきだろう。
(最終章での囮戦法は玉藻からの入れ知恵なのでネロの策ではない。)
玉藻やアルテラやアルキメデスもシナリオの都合に振り回されている感がするが、ネロはシナリオの都合が悪い方に働いている事が顕著と言えるだろう。
○玉藻の前
個人的な印象としては、
最も顕著な脚本の被害者であり、原作者達公式側が喧伝する「賢いキャラクター」とは真逆の「愚か者」である。
ネロやアルキメデスの所でも触れたが所詮はキャラクターの知能=作者の知能であり、玉藻の賢さ描写は原作者達公式側の賢さ描写の限界なのだろうが、それにしたって玉藻の愚か者っぷりは酷すぎであり、これの何処を見れば賢いと言えるのかと思えるほどには玉藻の愚者ムーブが各所で目立つのである。
見ようによっては玉藻の愚者ムーブ=原作者達公式側が考える賢い姿の玉藻だとしたら、原作者達公式側の賢さの基準に大いに疑問を持つ。
EXTELLAの玉藻は、レガリア(と魂の主人公)を手に入れた際に未来(おそらくヴェルバー到来)に絶望し、
無理して傾国モードになって「主人公(岸波白野)との泡沫の安寧の為」と言う未来から目を逸らした後ろ向きな姿勢で自陣営を立ち上げ、
玉藻のシナリオでは主人公(岸波白野)の目覚めとネロ陣営の侵攻を受けてネロ陣営との積極的な戦いとレガリア集めを始め、
ネロ陣営壊滅後は神霊としての面にとってトラウマであるアルテラとの対決の末に主人公(岸波白野)との安寧を勝ち取るノーマルエンドを迎える。
また、Wikipedia調べだが、生前の玉藻の前は鳥羽上皇に仕えた女官と言う立ち位置にあり、ローマ皇帝であるネロと同様に賢さの下地になる要素がある。
しかしその一方で、先述した糞前日談における原作者達公式側のご都合主義全開な意味不明ムーブを筆頭に、
全4章からなるEXTELLAのメインシナリオの内、自分のシナリオを除く4分の3で前半戦担当、即ち噛ませ犬扱いをされ、
特にアルテラのシナリオでは玉藻のシナリオで示唆された設定と割と噛み合わないムーブをしているし、
そもそも獲得した主人公(岸波白野)の属性が一番安定した魂である以上、個人的に玉藻に他勢力と積極的に戦う(積極的にレガリアを集める)理由は無いように思えるし、
作中の玉藻の戦い方も武力闘争一辺倒で交渉戦などの頭の良さの見せ所な場面が無いに等しいし、
唯一頭を使って良そうなアルテラとの決戦の際の囮戦法も、これまでEXTRAやCCCで囮を使った展開を見てきた者としてはマンネリ感がしてくる所があるなど、
全面的に原作者達公式側が推す「賢さ」は感じられず、どちらかと言えばEXTELLAのネロと同じく「脳筋」・「愚か者」と言った方がシックリくるのである。
その他にも玉藻の愚か者っぷりが見える所としては、
ネロのシナリオで初登場した際に糞前日談での別れの場面をネロのせいにした所や、
最終章でメドゥーサ達から「実は玉藻陣営の客将達は全員玉藻に対して叛意を抱いていた」と明かされている所が挙げられる。
(実際メドゥーサやエリザベートのサブシナリオでは反乱されてる)
総合すると、原作者達公式側は玉藻を「ネロも認める賢いヤツ」として扱いたいにも関わらず、実際の描写は真逆と言っていい程玉藻を貶めているし、それは原作者達公式側の技量不足を確信的に疑うと同時にヘイト感情を向けるのに十分な所行の産物と言えるだろう。
▼相手の思考に対する考慮がされていない発言
上述した様にネロのシナリオで玉藻が初登場したシーンにおいて、玉藻は糞前日談における退場をバグチェッカーではなくネロのせいにしているシーンがある。
ただ、このシーンの玉藻の言動はバカ丸出しである。
このシーンの玉藻はネロに自分の主張が嘘である事を指摘されたらそれで終わりであり、
この主張でネロの主人公(岸波白野)がネロに疑念を持てば儲けモノだが、ネロに真実を暴露されたら不利なのは玉藻の方である。
そして、糞前日談における玉藻退場シーンは、玉藻がバグチェッカーによって退場し、その現場にはネロも主人公(岸波白野)も立ち会っているので、
ネロの主人公(岸波白野)は記憶喪失になってはいても、ネロはバッチリ覚えている筈である。
(主人公の記憶喪失に関しては、玉藻も魂の主人公の状態で推測は出来るはずである。)
このシーンの玉藻を描いた原作者達公式側に足りてないのは自分の発言に相手がどう反応するかを想像する想像力などである。
なお、このシーンのネロは、何故か件の退場シーンについて言及する事は無かった。
(少なくとも個人的に記憶している範囲には無い。)
つまりネロは糞前日談におけるエリザベート絡みの記憶と同様に、この件でも記憶力に疑問が出てくることになってしまう。
その割に糞前日談における玉藻の前マスターの事は覚えていたりするが。
この辺も原作者達公式側の作りの甘さが見て取れる。
結局の所、こういう細かいシーン1つとっても粗があるのが原作者達公式側の実力なのである。
▼徹底してサブ扱いされた玉藻
EXTELLAの玉藻は糞前日談で主人公(岸波白野)の仲間になった経緯も相俟って「ネロはメイン、玉藻はサブ」と言う扱いが徹底されており、何度となくサブ扱いされている。
かつてCCCでは玉藻でCCCルート(トゥルーエンドルート)に行った場合、主人公(岸波白野)とBBの関係を見た玉藻が「2号さんまでなら我慢する」と自分に言い聞かせる場面があるのだが、
EXTELLAではサブ扱いと言う事で自分が2号さんになってしまったのは、何とも皮肉な話である。
とは言え、単純にサブ扱いが徹底されているだけでも玉藻が可哀想だし玉藻推しのプレイヤーの反感を買う設定だが、
サブ扱いを徹底しているものだから、主にネロのシナリオと玉藻のシナリオの間での変わり映えが無く並行世界感が感じられない為、
並行世界を股に掛けるEXTELLAの物語に対する並行世界の実感が持てないのである。
(一応、ネロと玉藻のシナリオは主役と噛ませ犬の立場が逆転してはいる。)
例えば、ネロのシナリオならネロがメインで玉藻がサブ、玉藻のシナリオなら玉藻がメインでネロがサブ、っと言う様な配置転換があれば、より並行世界感が出たと思う。
もっとも、個人的には最初からネロと玉藻の間に格差は不要と思っているので格差設定自体が蛇足なのだが。
兎にも角にも、EXTELLAの玉藻はネロと比べると下に見られているという点で既に扱いが悪いのである。
▼何故か他陣営に積極的にケンカを売る玉藻
各陣営の主人公の状態から考えると、個人的に玉藻は最もレガリア集めの必要性が薄い陣営と言える。
ネロ陣営の場合は主人公(岸波白野)が薄命なので他のレガリアとの統合が急務になるので必然的に他陣営に積極的に干渉する必要性が出てくることになり、
アルテラ陣営に関しては、主人公(岸波白野)の状態こそレガリアの統合=人格や記憶の喪失と言う特大の爆弾を抱えている反面、
アルテラ自身がムーンセルにとって討伐対象になるので相手の方からケンカを打ってくる形になり、結果的にはレガリアを持っている敵対陣営に対して迎撃・侵攻によって脅威を排除していると最終的には大将首にレガリアも付いてくる形になる上に、アルテラ自身は主人公(岸波白野)の真実を知ってなおネロ陣営との戦いを続けレガリアを集めをしている。
アルテラは自分の分以外のレガリアを統合厳禁な異常どうするつもりであったのだろうかは個人的には今は謎である。
あるいはネロのシナリオのエピローグの様にネロと玉藻のレガリアを破壊すれば残るアルテラのレガリアが機能回復して主人公の状態の維持とレガリアの完成を実現できる可能性もあるかもしれないが、これは個人的妄想に過ぎない。
これらに対して玉藻陣営は、主人公(岸波白野)は安定した魂なのでネロ陣営の様な早急なレガリア統合の必要性やアルテラ陣営の様な統合は厳禁と言うネロ陣営とは真逆の状態ながらレガリア集めをやめようとしなかった状況にある訳でもなく、
玉藻や客将達は別にアルテラの様なムーンセルにとって討伐すべきヴェルバーの眷属でもないので他陣営に対してこちらから干渉する必要性も無ければ領土への侵略以外の攻め込む理由も薄く、
個人的な感想ではあるが、玉藻は他勢力に干渉する必要性は薄く自衛を前提に活動すればそれで充分なのである。
つまり、玉藻のシナリオ序盤におけるアルキメデスに対する塩対応と他勢力との争いに気乗りしない姿勢は、
ある意味正解ではあるのである。
しかし、ネロとアルテラと最終章のシナリオでは何故か玉藻は他勢力との争いに積極的で嚙ませ犬ポジションを3回もやる事になる。
ネロに対してはまだEXTELLAの玉藻が抱くネロへの個人的私怨が目を曇らせた結果と言えなくも無いが、
アルテラのシナリオで玉藻が自陣営のみでアルテラ陣営にケンカを売った理由は謎である。(詳細は後述。)
▼アルテラ陣営に自陣営のみで挑む愚か者
アルテラのシナリオではギルガメッシュやジャンヌ達との戦いの後、改心したと言う旨の台詞と共に玉藻陣営がアルテラ陣営に攻めてくる。
しかし、この時の戦力は玉藻陣営の面子のみで、ネロ陣営の面子はシナリオ後半まで温存されているのか出てこない。
玉藻のシナリオで玉藻の神霊としての面がアルテラ絡みのトラウマを抱えている事が描かれているのを前提にすると、これが個人的には不自然に見えるのである。
玉藻はアルテラ、ひいてはその前身のセファールが如何にヤバイかが身に染みている以上、アルテラ討伐には全力を尽くすべきだと個人的には思うし、
その為ならばサッサとネロと同盟を結ぶなりして戦力を増強してから攻めた方が盤石ではないかとも思うのである。
しかし、玉藻のシナリオでやって見せた実績があるとは言え、玉藻は自陣営のみでアルテラ陣営と戦い、そして今度は敗北しているのである。
改心したと言いながら何故ネロと手を結ばずに自陣営のみで戦ったのかと個人的に想像したら、
思いついたのは「玉藻はネロに対する私怨が燻って同盟に至れなかった」と言う可能性である。
仮にこの可能性であった場合には、玉藻は「改心したと言いつつ『世界の危機<ネロへの私怨』で動いた器の小さい愚か者」と言えてしまう。
しかも、最終章の前半戦であるネロ陣営VS玉藻陣営の際には、玉藻は対話の為に接触してきたネロとその主人公(岸波白野)に対して聞く耳持たずな上にそのまま戦闘に発展したので、上記の個人的に抱いた可能性に多少なりとも真実味を感じてしまうのである。
また、アルテラのシナリオでネロと玉藻の共同戦線が無かったのは、最終章におけるネロと玉藻の連合軍の印象を強める為だったとも考えられる
結局の所、アルテラのシナリオにおける玉藻は、改心したと言いつつトラウマ級の脅威に対して出来得る事をやりきらずに敗死した愚か者と言う印象が残ってしまうのである。
▼武力一辺倒で交渉戦をしない脳筋玉藻。
戦いとは武力だけでなく交渉などの手段もあるものであり、玉藻の賢さをアピールするなら交渉戦はあった方が良いと個人的に思う。
更に言えばネロは他勢力のレガリアを欲している以上、玉藻は交渉で有利に立てる余地があると言える。
(玉藻にはレガリアと引き換えに主人公の扱いの面でネロより優位に立つことを条件にするなど、ネロ側に不利な条件を飲ませる事だって出来そうである。)
しかし、実際のEXTELLAにおける玉藻の行動は、他勢力の侵攻に対する武力での応戦や、積極的に他勢力にケンカを売りに行く姿勢ばかりが目立ち、特に交渉はしていない。
しかも、最終章では玉藻に対して対話を求めてネロとその主人公(岸波白野)が接触してくると言う、交渉戦をする絶好の機会があったのにも関わらず、
上記の通り玉藻はネロ達の言葉に耳を貸さずに戦闘に発展する始末である。
無双ゲームが主なEXTELLAなので交渉戦を書く尺が無かったのかもしれないが、
CCCであれだけのシナリオ偏重なゲーム進行をやっておいて、FGOでもシナリオ重視路線をやり続けているのだから、
EXTELLAでもそれくらいの事はやれた気がしてならない。
また、やるなら「境界線上のホライゾン」や「Dr.STONE」の様な巧みな交渉戦を披露して欲しかったが、
そう言うのを描かなかったのは尺だけでなく、個人的には原作者達公式側がそういう描写に向いてない作風であり、原作者達公式側の技量では巧みな交渉戦を描く事は不可能であった可能性もあると思うのである。
(それくらい個人的には原作者達公式側を信じられない。)
もし交渉戦を描けていたら、ネロの賢さも、そのネロが認める玉藻の賢さも、少しは実感できたのかもしれない。
▼部下の叛意にまるで気付かなった愚か者
最終章にて玉藻陣営がネロ陣営に合流した際に、メドゥーサを筆頭に玉藻陣営の客将達は、揃って玉藻に対する叛意があった事を打ち明け、その事実に玉藻は驚く場面がある。
(しかも「呂布が居るのに気付かなかったの?」と言う念の押し様。)
しかし、それではやはり玉藻は賢いキャラクターとは言えず、部下の叛意にも気付けない愚か者でしかない。
個人的な理想を言えば、玉藻を賢いキャラクターと推すのであれば、部下の叛意を察し、反逆に備えて十重二十重の備えをしておくくらいは当然の事だと思う。
しかし、実際の所だと、メドゥーサやエリザベートのサブシナリオでは彼女達の反乱をまんまと許しており、
メドゥーサのサブシナリオでは例の石で抑え込まれた上にメドゥーサに主人公(岸波白野)を襲われそうなNTR系エンドな形になるし、
エリザベートの場合も自身はエリザベートの人間椅子にされ、主人公(岸波白野)もエリザベートの玩具にされる結末(と言う夢オチ)になる。
(エリザベートは夢オチだからまだマシな方だが、メドゥーサの方は個人的な彼女に対する好感度が下がった。)
ただ、そもそもの話、メドゥーサ達の様な主要な客将達はまだ他陣営の客将と同じく基本空気気味な扱いで影が薄い方なのでプレイヤー的にも本編だけだと今一客将達の叛意が分かり辛いのだが、
エリザベートだけは事ある毎に玉藻が彼女をイジメているので、そりゃ叛意の1つや2つは持たれても当然だと思う。
それでもエリザベートのサブシナリオでは(夢オチとは言え)彼女の反乱に対して玉藻は後手に回ったあげく反乱に成功されているのだから、
玉藻の鈍さと情けなさと愚かさが良く出てしまっていると言える。
兎にも角にも、実際のEXTELLAの描写からは、とても玉藻を賢いキャラクターと言える要素は無いのである。
▼有効さとマンネリ感の間で揺れる囮戦法
アルテラの宝具に対して、
ネロはレガリアに過負荷を掛ける力業の防御をした一方で、
玉藻は自身は安全圏に潜みつつレガリアの力で作り出したダミーをアルテラと戦わせ、アルテラの宝具でダミーを倒されても本体が奇襲からの強力な一撃でアルテラを倒しに掛かる囮戦法を使っており、最終章では玉藻からこの戦法を伝授されたネロも使っている。
先述した様に、本来ならレガリアを最も大事に扱うべきはネロなので自力でこの囮戦法か、あるいはそれ以外のレガリアに過負荷を掛けないアルテラの宝具の回避又は防御を考えるべきだったと思う。
あるいは囮戦法そのものは主人公(岸波白野)の発案として、ネロと玉藻で共通して囮戦法を使うテンプレであっても良かったと思う。
しかしその一方で、囮戦法と言う戦法自体に個人的に悩みを感じる所もある。
何しろEXTRAでもCCCでも囮戦法を使う展開があるのである。
ここではそんなEXTRAとCCCにおける囮戦法系の展開を記す。
・EXTRA
聖杯戦争2回戦において対戦相手のロビン・フッドが主人公(岸波白野)を襲撃する事態が発生、
主人公(岸波白野)はサーヴァントと共にアリーナ(ダンジョン)内の開けた場所まで逃げるが、そこでロビン・フッドは矢を2重に射る事で1発はサーヴァントに迎撃されてももう1発は主人公にダメージを与え、主人公(岸波白野)は一時保健室送りになった。
・CCC
CCCルートフラグを全達成している場合のみ、第5章でメルトリリスが殺したのはパッションリップの魂を加工して作ったキアラのダミーと言う事になり、最終決戦の舞台にキアラが登場する。
(同じタイミングでメルトリリスにやられた筈のアンデルセンが最終決戦の舞台に平然と登場している点は説明なし。)
この様に、EXTRAやCCCでも囮戦法系のネタは使われており、主人公(岸波白野)の記憶喪失と並んで囮戦法系のネタも3度目なので、どこかマンネリ感を感じなくもない所がある。
さりとて、アルテラの宝具を躱すか凌ぐかとなると他の案が個人的に中々浮かばず、浮かんだのはせいぜい地中に潜る事かバリアの多重展開くらいだし、
今回の囮戦法の「アルテラと対決する」・「宝具対策をする」を綺麗に纏めた感は捨てがたいので、個人的には複雑な感情がある。
最後に、この囮戦法で個人的に気になる点は、ダミーを戦わせている間本体が何処で戦っているかである。
作中の描写を見る限り、そこそこの範囲にビームを照射するアルテラの宝具が撃ち終わった後、割と間髪入れずに本体が攻撃に移っているし、その割にダミーとの戦い中に本体の気配は無いしなので、何処にいるのか今一判然としないのである。
上記した様にアルテラとの決戦は囮戦法の使い所としては良いのだが、本体が隠れた場所まで考え出すと不毛感がするので、そこは残念と言える。
○アルテラ
アルテラはFGO第1部第2章での登場を経てEXTELLAに参戦し、ミステリアスな破壊者として月の戦乱に加わっている。
彗星ヴェルバーの眷属と言う異物感や異種感を出す設定が盛られており、
本体たる巨大なアルテラ「巨神アルテラ」と戦いに際して主人公と行動を共にするサーヴァントとしてのアルテラが登場し、
ネロと玉藻のシナリオではサーヴァントのアルテラがアルキメデスに何かされる形で巨大ボスとセファールとなり、巨神の方は影も形も出ず、
一方アルテラのシナリオにおいては巨神の方が何かされてセファール化し、サーヴァントの方は主人公(岸波白野)と共に最期の戦いの末にセファールを倒し、自身も消滅する運命を辿る結末となり、
最終章ではアルテラの主人公(岸波白野)が消滅したのに伴い消滅し、巨神アルテラも星舟崩壊に合わせて消滅するかと思いきや、ネロが器用な事をしてロリなアルテラとして新生する結末を迎えた。
個人的には全体的な印象として、主人公(岸波白野)の新たなパートナーとして歓迎し、主人公(岸波白野)LOVE勢の一員に数える程である一方で、ネロや玉藻に比べればツッコみ所はないものの、彼女達を殺害した件はちょっとしこりがある。
▼全滅エンドの為のネロ&玉藻殺し
アルテラのシナリオにおいて、アルテラはネロと玉藻をその手に掛けて殺している。
個人的にはFGO第1部でのネロや玉藻の扱いもあってこの件に多少なりとも嫌悪感がある反面、
アルテラの破壊者としての面を描くのであればこうした展開もあり得ると思えてしまう所もあるし、
ネロの所で触れた様に、原作者達公式側が考えるアルテラのシナリオが全滅エンドであると想像できるとなると、これまたネロ&玉藻殺しは筋書き通りの展開と思えてしまう。
そんな訳で、アルテラのシナリオはアルテラが好きになる反面、ネロと玉藻も好きなのもあって辛いが納得いきそうにもなる複雑な心情があるのである。
▼原作者達公式側は貧乳弄りが好きなのだろうか・・・?
アルテラのシナリオの中の小イベントにて、主人公(岸波白野)は巨神アルテラの身体によじ登って冒険してみた末に、
巨神アルテラが起き上がった事で生じた滑り台展開を楽しんだものの、その際に暗に「アルテラは貧乳」と言ってしまったが為に、怒った巨神アルテラにオシオキされてしまうオチを迎えるモノがある。
そこから思い出したのはタイガーころしあむシリーズの凜のシナリオ(タイガーころしあむ)とアイリスフィールのシナリオ(タイガーころしあむアッパー)での貧乳弄りである。
前者はとある事情で胸がぺったんこになった凜が想像の中の黒桜に貧乳弄りをされ、後者はアイリスフィールがキャスター(メディア)と人妻対決(口論)になった際にメディアに暗に貧乳であると言われた所である。
(少なくとも上記のアイリスフィールのシナリオを描いたシナリオライター的にはアイリスフィールは貧乳扱いらしい。)
こうした前例があると、原作者達公式側の中には貧乳弄り好きな人でもいるのかと思ってしまう。
○アルキメデス
原作者達公式側にこの上なく便利使いされ、その結果あらゆる犠牲を出しつつEXTELLAで最も優遇された存在と化した悪役。
また、創作においては作者の知能=キャラクターの知能である事を考えると、
アルキメデスの残念さは原作者達公式側の知能面における限界と見ていいだろう。
マジで境界線上のホライゾンやDr.STONEを真面目に見習ってほしいものである。
サブシナリオ的には一応悪堕ちキャラだけど、そんな事はエリザベートを手駒にした時点で個人的に株が底値を更新したので些末な事である。
(何なのあのキモイ意識高い系キャラ・・・。)
基本的かつ原作者達公式側的には主役側のネロや玉藻や主人公(岸波白野)の扱いを雑にしてでも優秀な悪役の様に見せているものの、
実際にはアルキメデス本人や主役側の扱いの雑さが仇になって悪役としての優秀さが見えないし、
配下のエリザベートは基本野放しでまるで制御が出来ていないし、
アルテラの主人公(岸波白野)を人質にした時は周りが見えていないし、
そもそも自身の目的に関する作戦の要所に限って失敗ばかりだし、
最終的には滅びるべき悪役なのにシレっとエンディングで生存&露骨な(出るかどうかも分からないヴェルバー絡みの)次回作フラグを立てるなど、
原作者達公式側の便利使いなどがよく出ているキャラクターになってしまっている。
結局の所、「最も原作者達公式側に便利使いされて振り回されたキャラクター」と言うのがアルキメデスに相応しい評だろう。
▼他者(主役)を下げ主役(悪役)を上げる賢さアピール。
ネロのシナリオのチュートリアル絡みのシーンやアルテラのシナリオの冒頭で顕著な様に、アルキメデスの頭の良さのアピールは同時に周囲のキャラクターが馬鹿になっている。
また、「逆もまた真なり」であり、アルキメデスがアルテラの主人公(岸波白野)を人質にとった際には、伏兵のギルガメッシュが大爆笑しながら隙だらけだったアルキメデスをフルボッコにしている。
どっちにしろ、原作者達公式側は相手も自分も頭が良いモノ同士な展開を描けておらず、
頭の良さのアピールをしたいキャラクターを目立たせる為に周囲をアホにしているのだから残念である。
▼生命力が半端でないアルキメデス。
アルキメデスはやられる時は派手にやられる事もあり、
玉藻のシナリオではエリザベート・ヴォイドの宝具で吹っ飛ばされたり、
アルテラのシナリオではギルガメッシュにフルボッコにされたり、
ネロとその主人公を挑発して直接対決に至ったりと、
中には致死まで行ってそうなダメージが入ってるシーンが描かれながら、
次の登場シーンになると何故か十分に元気な姿を見せていたりするのである。
特に、ギルガメッシュにフルボッコにされた件など、
staynightのUBWで同じ様な目に合ったアインツベルンの面々が無残に殺された事や、
ZEROで噛ませとして使い捨てられたハサン百分の一(百貌のハサンの1人)の事などを思うと、
フルボッコにされた直後に巨神アルテラをセファールにするだけの元気が残り、その上セファールが倒された頃にはすっかりピンピンしている様子を見せるのは頑丈過ぎて原作者達公式側の補正がありありと伝わってくるほどである。
こうした所からも、アルキメデスが補正マシマシ周りは下げるを地で行く原作者達公式側の加護を受けて便利使いされている事がよく分かる。
▼要所で原作者達公式側に梯子を外されるアルキメデス。
基本的に優遇色が強いアルキメデスだが、ことレガリア入手とセファール大暴れと最終章の星舟落としに限っては毎回失敗している。
レガリアに対しては事前の想定が甘い、と言っても持ち主以外がレガリアを指に嵌めたら自己崩壊する事やエリザベートの竜の本能と言った考えようによって想像し難い要因によってレガリアを失う事になるし、
星舟落としはエリザベートに対する監視や管理が行き届いてないが故の大失敗である。
また、セファールに関しては毎回主人公(岸波白野)側の力を見誤っていると言える。
この様に、普段は原作者達公式側に厚遇されてるアルキメデスだが、悪役故か、彼の野望にとって肝心な所に限って失敗の連続であり、
アルキメデスにとっては原作者達公式側に良い所で梯子を外されまくっていると言う意味でもご都合主義的な扱いを受けており、故にアルキメデスは「原作者達公式側に振り回されたキャラクター」と言う訳である。
▼手下(エリザベート)の制御がまるで出来ていないアルキメデス。
アルキメデスはサブシナリオ的に手下が欲しいと思った時に目の前にいたエリザベート(ネロのシナリオの最初のステージで倒された直後?)をヴェルバーの力を使って墜として手下にしている。
しかし、手下を用意できたのは良いのだが、その後はアルキメデスがエリザベートに振り回されてばかりであり、
・ネロのシナリオでのレガリア強奪失敗(エリザベートが自己顕示欲からレガリアを指に嵌めた結果上記の理由でレガリア喪失。)
・玉藻のシナリオでのレガリア強奪失敗(エリザベートが竜の本能からレガリアを飴玉の如く舐め転がした結果エリザベート・ヴォイドへの変質に伴ってレガリア喪失)
・巨神アルテラが星舟落としを阻止(エリザベートが自身の強化の為に彼女に迫った過程で巨神アルテラについてた拘束具を破壊した為。)
と言った様に、重要な局面に限ってエリザベートの身勝手さがアルキメデスの策を台無しにしている。
(玉藻のシナリオの件に関しては強奪タイミングもアルキメデス的にフライングだった。)
ぶっちゃけアルキメデスはエリザベートをまるで制御できておらず、
精々玉藻のシナリオで前回(ネロのシナリオの件)の反省からエリザベートをヴェルバーの力で染め上げてセキュリティ対策をした程度で後は野放しも同然と言っても良いくらいである。
(アルテラのシナリオにおいてエリザベートが肉体の主人公に関する事を巨神アルテラに宣告した場面はアルキメデスの指金の可能性もあるが、想像の域を出ない。)
そもそも、アルキメデスがエリザベートを額面上のデータでしか見なかったが故に彼女の度を越えた身勝手さを想定しきれなかった可能性があるが、
それが狡猾な軍師キャラと言うアルキメデスに与えられた属性と噛み合うかはまた別の話である。
(まあ、計算高い頭脳派キャラが自由奔放で直ぐ計算外の事をするキャラに悩まされるのはありだと思うが、
その場合にしてもアルキメデスにそこまでの計算高い感があると言うと個人的に作者補正が前提にあるので実感が無いし。)
アルキメデスが見た額面上のデータではどうなっているかしらないが、
エリザベートが自己顕示欲からレガリアを指に嵌める可能性や嵌めたらどうなるかくらいは想定して欲しいし、
その一方でエリザベートがデミドラゴンなのでドラゴンの本能から光りモノを舐め転がす何てことは流石に大目に見て想定できなかったのを許せるとしても、
最終決戦の星舟落としの際にアルキメデスがエリザベートを放置していた件は、これまでの経験的に彼女が何かしらか変な事をしでかす可能性を想定できなかった様に思えるし、
その一方で星舟落としと言う圧倒的物理に勝利を確信してその辺の想定が抜け落ちていた可能性も考えられる。
結局の所、個人的には作中のアルキメデスの想定は甘いと言わざるを得ず、頭のいい軍師・黒幕キャラとするには力不足感が否めないのである。
この辺もまた原作者達公式側の問題点であるキャラクターの賢さ描写の限界であり、
同時にアルキメデスがシナリオの都合で原作者達公式側に振り回された所と言える。と言うか主に振り回された所である。
▼脇が甘かった人質作戦
アルテラのシナリオにおけるアルキメデスは、ネロ陣営で軍師をした後に単独でアルテラの主人公(岸波白野)を人質に取り、ネロと玉藻のレガリアを手に入れたアルテラにレガリアを渡す様に迫った。
手段としては悪くないし、主人公(岸波白野)を人質に取る事はアルテラは勿論ネロや玉藻にも有効そうと言える。
(絶対後で報復されそうな気がするが。)
しかし、この作戦はギルガメッシュの横槍で頓挫し、アルキメデスはギルガメッシュに隙だらけだった事を大爆笑されながらフルボッコにされてしまう。
ちなみにCCCにおいてギルガメッシュにはムーンセルにとって聖杯戦争のパワーバランスを崩す厄介者として封印されていたサーヴァントと言う設定が付いているのだが、
仮にもムーンセル直轄のサーヴァントであるアルキメデスがこうした背景を持つギルガメッシュに対して警戒が無かったと言うのは、滑稽な話であると同時に賢さに欠ける感も出ており、アルキメデスの賢さに疑問を持つ要素の1つである。
▼アルキメデス視点で見る主役3サーヴァント。
アルキメデスと言うよりは原作者達公式側の目線に関する想像だが、
ネロ,玉藻,アルテラをアルキメデスの側で見た場合、以下の様に見られていると思われる。
・ネロ
基本的にチョロい。弱みに付け込むまでも無くチョロい。
玉藻陣営が当初塩対応、アルテラ陣営が門前払いであった事を考えれば、雇用直後から仕事が貰えるくらいチョロい。
ネロのシナリオとアルテラのシナリオで軍師ポジに落ち着き、最終章でも雇用まであと一歩だった辺りからも、
アルキメデスにとってネロはチョロい相手扱いと思われる。
しかし、玉藻陣営共々主人公が記憶喪失なっている前提で無ければ取り入れらないと言う致命的な弱点があり、
最終章の様に主人公(岸波白野)側がアルキメデスの悪行を知っていれば直ちに排除される羽目になる。
・玉藻
雇われるまでは良かったがアルキメデスの提案に玉藻が乗り気でなかったのでしばらく塩漬け塩対応な扱いをされる。
玉藻の方はアルキメデスを雇っている時点でネロと同レベルだが、乗り気になるまで塩だった点は比較的良かったと思う。
アルキメデス的にはアルテラ陣営に門前払いされた件とネロのシナリオでの経験から玉藻陣営についてみたのだろうが、
手下のエリザベートとの密会がしやすい点を除けば、
制限時間付きでリトライ可能な内に野望を達成したいアルキメデスにとって玉藻の塩対応は時間の浪費に繋がる為に悩みの種になると思われるので、結局チョロいネロ陣営に行った方が良いと言う結論に至ったと思われる。
アルキメデスはレガリアを欲しがる時にしてもせっかちそうな所ある気がするし。
・アルテラ
問題外。
そもそも巨神アルテラ直々にアルキメデスの提案を拒絶するのでこの陣営では軍師に成れない以前に居場所がない。
アルキメデスにとっては同じヴェルバーの眷属でありながら巨神アルテラが受け入れてくれないので仮に組みたくても組めない相手であり、
アルテラのシナリオの冒頭を見るに、仮に主人公(岸波白野)と同じかもう少し過去に遡って野望をリスタートしていたと考えられるものの、
毎回アルキメデスは巨神アルテラにアプローチしては失敗していると思われる。
その結果、アルキメデスはネロや玉藻の陣営で獅子身中の虫をやる方向に舵を切ったと思われる。
▼チャンスが来たら本性が見えるくらい露骨にレガリアを欲しがるアルキメデス。
ネロのシナリオや玉藻のシナリオでは前半戦の敵対陣営の総大将(玉藻orネロ)を無力化すると、
アルキメデスが出てきてレガリア入手を急かし、最終的にはエリザベートに相手の総大将のレガリアを奪わせている。
(そしてエリザベートの行動でレガリアが1つ失われる。)
ここで問題なのは、レガリア入手のチャンスと見ると、アルキメデスの言動が一気に怪しくなり、レガリア欲しさが前面に出てしまっている為、
玉藻は勿論、アルキメデスにとってチョロい相手であるネロでさえ彼を疑う程である。
この場面、アルキメデスにとっては、自分が仕えた陣営の総大将が相手の総大将のレガリアを奪っても良いし、
それが望み薄ならエリザベートに奪わせれば良い、と言う2段構えになっているのは良いとしても、
アルキメデスの演技力と言葉巧みな誘導がレガリア入手に繋がる第1段階の時点で仕えている総大将に怪しまれているのは残念過ぎる。
「Dr.STONE」などで巧みな弁舌を見ていると、アルキメデスは第1段階のチャンスを自ら潰し、制御不能なエリザベートにレガリア入手を任せる(入手した後に台無しにする)ので、
シナリオの都合(この段階でレガリアを1つ潰す)が出てきている上に、
何よりもアルキメデスの「賢い悪役」と言う要素に自ら傷をつけているのが残念である。
▼結局最後は巨大戦力頼みになるアルキメデス。
EXTELLAのメインシナリオ全4章の内、ラスボス戦の4分の3は対セファール、残りの4分の1は星舟内部に突入してのコア破壊である。
これらは全て巨大戦力であり、そしてその全てにアルキメデスが関わっている。
(セファールを覚醒させる役や星舟を操っていたのは全てアルキメデス。)
正直言って(テンポなどにもよるが)同じ展開を3回繰り返されると個人的マンネリ感がしてくるのだが、
玉藻やアルテラにとってはセファールはラスボスに相応しい存在なので難しい所である。
また、こうしたシナリオの流れ故に、
アルキメデスは後がなくなる(行きたい時間軸への並行世界移動が出来る限界点が近い)と巨大戦力で全てを滅ぼそうとするのがテンプレになっていると言えるし、
それ即ちEXTRAシリーズに良くも悪くも一貫しているテンプレシナリオの表れと言える。
▼ノーリスクで並行世界移動をしているアルキメデス
アルテラのシナリオにおいて、アルテラの主人公(岸波白野)が、「全ての並行世界で一定の時が来ると消滅する」と言う代償を払って自分の記憶情報を並行世界に送って消滅したのに対して、
アルキメデスは特にそう言ったデメリットの描写も無く、ホイホイ並行世界移動している。
これではあまりにも不公平と言える。
代償を払うという行為は時にカッコよさやエモさを感じさせるが、それにしたってアルテラの主人公(岸波白野)が背負った代償はネロや玉藻のシナリオでアルテラの主人公(岸波白野)が消滅した事の伏線回収にはなるもののやはり代償としては重過ぎると言える。
それに対してアルキメデスの方は、一応一定の時を過ぎると目当ての行先の時間軸に行けなくなると言うデメリットはあると言っても、そんなものは精々電車やバスに乗り遅れないように注意する程度のデメリットでしかないし、
基本はノーリスクで並行世界移動出来る様なモノなので、主人公(岸波白野)の扱いと比べるとあまりにもズルいとしか言いようがないのである。
この辺もまた原作者達公式側のアルキメデスの便利使いの表れの1つと言える。
▼最後まで便利使いされてヴェルバー絡みの(出るかもわからない)次回作フラグを立てたアルキメデス。
最終決戦において結局主人公(岸波白野)達に敗れたアルキメデスは、
そのまま退場と思いきや、エピローグのラストにシレっと登場し、
それまでやって来た並行世界移動による野望の達成は不可能(目的の時間軸に飛べなくなった)と口にし、
その一方でヴェルバー本体が健在である事に言及してEXTELLAの物語を締めくくっている。
正直言ってアルキメデスは本編での便利使いで散々個人的なヘイト感情を煽ってきたので最終決戦で綺麗に退場して欲しかったし、
せっかく主人公(岸波白野)達の平穏な様子でエピローグを迎えたのに、その〆にアルキメデスが出て来た時には個人的に「もういいよ・・・。」と言う感想だった、
おまけにヴェルバー本体への言及は、将来的には出るかどうかも分からないヴェルバー絡みの続編フラグを出しているのも個人的にどうかと思う。
EXTELLAはEXTELLA単体で〆るべきであり、最後に露骨な次回作フラグを残すべきではないと個人的に思う。
と言う訳で、アルキメデスは最後まで原作者達公式側に便利使いされ、個人的なヘイト感情を煽り続けたのであった。
○エリザベート・バートリー
本作のジョーカー。
と言うべき所だが、実際にはアルキメデスのカウンター役として原作者達公式側に便利使いされているとも言える。
基本的にはCCCから継続してネロのドル友兼ライバル、
如何なる経緯か反英雄属性繋がりな玉藻の陣営に与しているものの扱いは客将と言うよりも小間使いであり更には玉藻のイジメの対象、
アルテラに対しては若干辛辣な印象を持ちつつ強大な力は認めており、その力を虎視眈々と狙っている、
と言った様な関係性が見て取れる。
基本はコミカルもシリアスも両方熟しており、EXTELLAでは悪役側に舵を切った扱いをされており、
CCCでも触れられた生前の罪業が未だに重く圧し掛かっている面があるだけでなく、
新形態として実質悪堕ち形態と言うべきエリザベート・ヴォイドになってしまう。
また、ドラゴンの要素を持つデミドラゴンと言う設定からか、宝石(レガリア)を飴玉の如く舐め転がすと言う奇行を見せる事もあった。
全体的に彼女なりのシリアスムーブをしている他、アルキメデスの手先として活動する所も見られるが、
肝心のアルキメデスに対してはしばしば彼の野望の邪魔をする形になってしまっており、
アルキメデスの人を見る目の無さ(賢いキャラクターとしてそれでいいのか・・・?)を体現すると共に、
我が道を行く鮮血魔嬢ぶりはしっかりと健在となっている。
▼エリザベートだけレガリアが自己崩壊した謎。
ネロのシナリオでは本来のレガリアの持ち主でないエリザベートが玉藻から奪ったレガリアを指に嵌めたらセキュリティが発動してレガリアが崩壊した訳なのだが、
それなら元を正せばレガリアは主人公(岸波白野)とネロのモノなのだから、
3分割された魂の主人公と共にレガリアを拾った玉藻や、肉体の主人公と共にレガリアを入手したアルテラに関しても、
本来なら持ち主(ネロ)以外なので指に嵌めたら漏れなくセキュリティが発動してレガリアは崩壊し、ネロのシナリオのエンディングの様に残り1個になったネロのレガリアが正常化して精神の主人公は回復できる、と言う様な流れになってもおかしくない筈なのに、
何故か玉藻もアルテラも平然とレガリアを指に嵌めて使っている。
では何故エリザベートだけレガリアが崩壊したかを考えると、
エリザベートのみレガリアを嵌める際に主人公が同伴していないのが他との違いだが、
主従契約関係に関しては、個人的にアルテラ関係は主従契約とレガリアを指に嵌める段階の前後関係が今一記憶にない(主人公がレガリアをエンゲージリングの如くアルテラに与える所は覚えている)ので置いておくとして、
玉藻は糞前日談の聖杯戦争4回戦以降主人公(とネロ)についていっているものの主従契約に関しては曖昧であり、遅くても新生SE.RA.PH.で魂の主人公を拾った時にちゃっかり契約した可能性はあるし、staynight系と同様にサーヴァントの存在維持の為に契約が必要であれば糞前日談内で契約を結んでいた可能性も十分にあるものの、バグチェッカー退場の件で一旦縁が切れてる可能性もあるので結局は新生SE.RA.PH.で契約を再度結ぶ形になっただろうと考えられるし、
そんな玉藻やアルテラに対してエリザベートの場合は、少なくともあの場(レガリア奪取の現場)で主人公(岸波白野)と契約はしていないし、
遡って考えても糞前日談ではネロと玉藻の2人態勢でCCCを攻略した事になるので原典でエリザベートと仮契約したシーンもネロか玉藻のどちらかがこのシーンのエリザベートの代役が出来てしまうので、
エリザベートは自分がサクラ迷宮の衛士になった際の最後に封印されたまま出番終了と言う事もあり得てしまう為、主人公との契約歴がない可能性が高い。
と言う訳で現状の結論としてはレガリアの自己崩壊はエリザベートがボッチだったからと言う事になるのかもしれない。
しかし、玉藻やアルテラの場合でも、仮に主人公(岸波白野)との契約の前に物は試しにの感覚でレガリアを指に嵌めていたら持ち主(主人公とネロ)以外が指に嵌めたからセキュリティ的にアウトになってレガリアを失う事態になってもおかしくなかったし、
それ故に玉藻やアルテラがレガリアを指に嵌められてエリザベートだけそれが出来なかったのには、
元々レガリアが主人公(岸波白野)とネロのモノかつ「所有者以外が指に嵌めると自己崩壊するセキュリティ」と言う設定を持ち出したが故にモヤモヤしてしまう案件と言えるだろう。
まあ、エリザベートがダメで玉藻とアルテラがレガリアを装備できたのは、結局は原作者達公式側によるシナリオの都合でしかない。
そして糞前日談のバグチェッカーと同様に「特定の場面の理由付けが他の面で問題になる」を発生させていると言える。
▼扱いが悪役側に偏ったEXTELLAのエリザベート
CCCのエリザベートは基本的に悪役をやりつつ最後にちょっとだけ味方をしていい感じに退場していったのに対して、
EXTELLAのエリザベートは悪役に逆戻りである。
しかも、同時期のFGOでは基本的に味方寄りの扱いが目立ったので、EXTELLAでの悪役扱いがより際立つ形になっている。
個人的にはEXTELLAのエリザベートは置かれた立場でシリアスもコメディも熟しているのはいいとして、
最後にエリザベート・ヴォイドのままエンディングを迎えたのは、悪堕ちしっぱなしで元に戻らない事へのガッカリ感が強かった。
そもそも、エリザベートはCCCの頃から「改心したら己の罪業に身を焼かれる」と言う風な旨の光堕ち阻止ネタが盛り込まれているなど、玉藻にも見られる「悪は一生悪でしかない」と言った旨の反英雄系コンプレックス要素が盛り込まれている。
個人的にはこれは本当に余計な事であり、
アルテラの主人公(岸波白野)の薄命設定と同様にキャラクターに重い荷物を背負わせ過ぎだし、
例えるならキン肉マン二世の悪い意味で血統主義的な所に通じるモノである。
EXTELLAのエリザベートに関しては、せめてラスボス戦の後にヴォイドから元のエリザベートに戻って欲しかったと思う。
▼玉藻のシナリオにおける小間使いエリザベート
玉藻のシナリオでは、エリザベートは玉藻陣営の客将の1人、と言うよりは玉藻の小間使いとしてこき使われており、
そればかりか、事ある毎に玉藻から雷撃を喰らっており、基本的に玉藻にイジメられる役回りとなっている。
これは無理して傾国モードになっていたという玉藻の横暴ぶりを演出している訳なのだが、エリザベート的には叛意が貯まるのは当然の事だと思える。
こうしてエリザベートは玉藻にイジメられ、その一方で玉藻のシナリオではアルキメデスも来ているので接触する機会も増えており、
サブシナリオで自分を強引に悪堕ちさせたアルキメデスとの微妙な関係を感じられるが、
よくもまあエリザベート・ヴォイドになった事が原因で縁が切れなかったと思わなくもない。
◎EXTELLAの改善を考える。
個人的にEXTELLAはストーリーの骨子は悪く無いものの、キャラクターの扱いや余計な設定など、盛られた要素がストーリーを台無しにしていると思っている。
と言う訳で、ここからは自己流でEXTELLAのシナリオを前日譚から再構築して改善するプラン(アイデアノート)を考えていきたいと思う。
○糞前日談の改善策:原作から変えなければいい。
糞前日談の最大の問題点は、原作者達公式側の自己満足で原作から変えた様々な要素にあると言える。
つまり、
玉藻が屑男のサーヴァントとして4回戦で主人公達と出会う展開も、
凛とラニが6回戦で曖昧模糊なまま退場する展開も、
レオが6回戦で脱落し決勝は主人公(岸波白野)VS主人公(岸波白野)になる展開も、
玉藻がバグチェッカーによって強制退場になる展開も、
全て不要である。
EXTELLAの前日談にあたるEXTRAやCCCの物語はそのままでいいのであり、そこに下手な手を加えると糞になるのは糞前日談が示す通りである。
あえてEXTRAやCCCから個人的に変更したい要素を挙げるなら、
玉藻はあくまで前マスター(EXTRAのラスボス)の次に主人公のサーヴァントになり、その上でEXTELLAの格差をなくすべくネロと玉藻の同時召喚による2体同時使役展開の実現、
凛とラニはコミック版EXTRAで中途半端にしか実現しなかった「両方救出ルート」の今度こその実現、
どうしても主人公(岸波白野)VS主人公(岸波白野)をやりたいならEXTRAやCCCの裏ボスの様な扱いに留める事にする、
と言った所である。
また、CCCの扱いに関しても最終的に主人公達は全員覚えている事にすれば良いと個人的に思う。
(誰かが忘れた所で覚えている人との会話で思い出すかもしんないし。)
と言う訳で、本編について書く前に、先ずは前日談関係の個人的理想などから触れていきたいと思う。
◆ネロと玉藻は2人同時召喚同時使役で行きたい。
個人的にネロと玉藻の共演は平等であって欲しいので、稀な事が起こって2人を同時に主人公(岸波白野)のサーヴァントにする浪漫展開を推したい。
FGOにはアン・ボニー&メアリー・リードなどの様に2人1組のサーヴァントが居るのだから、
EXTRA系統でも稀に複数体同時召喚が発生してもいいと思う。
無論、単純に2人同時召喚同時契約とするのではなく、それと引き換えにサーヴァントとしての個々の力は2分の1に半減しており、2人で力を合わせる事で1人前の力を発揮できる様にするなど、前日談中のパワーバランスを調整しておき、同時にCCCでエリザベートが主人公のサーヴァント代行する展開も維持できるようにしておく。
(ネロと玉藻の個々の力が2分の1になっていれば、神話礼装獲得の為の戦いの際に彼女達の力不足からエリザベートが出る余地が生まれる。)
ネロと玉藻の同時召喚は個人的願望ではあるが、EXTELLAのシナリオに繋げつつネロと玉藻の平等性を保つのであれば、同時召喚はありだと思う。
◆どうしてもネロと玉藻の間に格差をつけたい場合。
実際のEXTELLAのシナリオの様にネロと玉藻の間に格差をどうしても作りたいのであれば、
糞前日談の様なご都合主義丸出しの糞改変をしなくても簡単に作る事が出来る。
やり方は単純なモノであり、
EXTRAやCCCはメインにしたいサーヴァントでクリアした事にし、
サブにしたいサーヴァントは客将の様にEXTELLAの舞台である新生SE.RA.PH.で遭う事にすればいいだけである。
これだけでメインは聖杯戦争を共に戦った戦友、サブは新参者、と言う格差を生み出せるので、
中途半端に聖杯戦争中から関係を持たせた糞前日談よりも遥かに分かり易く余計な問題も起こさず格差の表現が出来ると言う訳である。
原作者達公式側は、何故こんな単純に格差を作れる展開ではなく糞前日談の様な色々な意味で面倒事を起こす道を選んだのか謎である。
◆凛とラニの両方救出ルートをやり遂げたい。
ゲーム版のEXTRAでは凜かラニの二者択一、コミック版のEXTRAでは凛とラニの両方救出展開を描いたものの途中で凜ルートにシフトしてラニは退場と、凛とラニの両方を救いエンディングを迎えるのには今一歩足りない展開しか描かれてきていない。
だからこそ、凛とラニの両方救出ルートの完全版を見たくなる訳である。
基本的にはコミック版の流れを踏襲する形で良いとして、問題は6回戦であり、
個々の対戦相手をどうするかがネックとなる。
例えば、あくまでEXTRAの登場人物だけで対戦カードを組もうとした場合、
4回戦はその時点で敗退が決まっている臥籐&アルクェイドを相手とし、6回戦には余ったらんるーくん&ヴラド三世を持ってくる手がある。
丁度6回戦にはお弁当イベントがあるので、「愛したモノしか食べられない拒食症」のらんるーくんをそこに絡められるかもしれない可能性がある。
また、糞前日談におけるもう1人の主人公(岸波白野)&無銘を出すタイミングとしても6回戦は使い所と言える。
ただしこの場合は、もう1人の主人公(岸波白野)側を糞前日談の様に6回戦以前から存在する様にすると上記した主人公と直接対決以前に出会う可能性の問題が浮上する為、
ご都合主義的ではあるが、コミック版でEXTRAのラスボスがラニの令呪と呂布を何処からか用意した様に、外部から聖杯(ムーンセル中枢)に干渉するなりしてもう1人の主人公(岸波白野)と無銘をポッと出で用意して主人公対決のセッティングをする展開にするのもありだと思う。
もっとも、EXTRAのラスボスが聖杯戦争に干渉する理由付けとして、コミック版の様に「欠員が出た」とするのは、そもそもユリウスに各所で聖杯戦争参加者が暗殺されてる状況では今更感があると感じられるので、
「主人公(岸波白野)を試したい」とかそんな感じの適当な理由であればいいと思う。
この様に、両方救出展開にはロマンがあるのである。
◆バグチェッカーは不要
糞前日談関係で上記した様に、バグチェッカーは本来なら主人公(岸波白野)の存在を危うくする禁忌のファクターである上に、
個人的に考えるネロと玉藻の同時召喚平等ルートの場合はどちらかを退場させる意味なんて無いし、
どうしても原作者達公式側が考えるネロと玉藻の間に格差を作りたいルートで行く場合も、一方は聖杯戦争で出会いもう一方は新生SE.RA.PH.で出会う算段なので、バグチェッカーと言う名の舞台装置で強制退場させる対象が存在しない。
つまり、バグチェッカーと言う舞台装置は初めからEXTRAシリーズには要らないのである。
そもそもEXTRAやCCCの物語においてその中心人物となるのは、
バグったNPCである主人公(岸波白野)やEXTRAのラスボス、
作中で殊更にバグ呼ばわりされているBB、
やった事がモロに消去対象に成り得る間桐 桜(EXTRA)、
やっている事がイレギュラーそのものな殺生院キアラと、
バグチェッカーの餌食になりそうな者ばかりであるし、
細かい事を言えば、ムーンセルに対するハッキング行為を働いた者として、凜やラニやユリウスなどの名も上がる。
つまり、EXTRAシリーズの物語はバグを許容できる懐の広さがあって成立する物語であり、
実際、EXTRAでは主人公(岸波白野)もラスボスもムーンセル中枢にアクセスしなければバグった存在でも大丈夫としているし、
逆に、CCCではムーンセルの管轄外である月の裏を舞台とし、BBはその行いも含めてムーンセルにバレれば消去が確実視されていたし、彼女のムーンセルへのハッキングは慎重を期した体制で行われていた。
そうしたEXTRAシリーズの物語にバグチェッカーと言う「バグやイレギュラーは許さない存在」を出してしまうと物語が崩壊しかねないのである。
改めて、EXTRAシリーズにバグチェッカーなどと言うモノは不要であり、あってはならない禁忌のデウスエクスマキナなのである。
○EXTELLA本編の改善策を考える。
ここからはEXTELLA本編の改善策を考えていきたいと思う。
個人的にEXTELLA本編のシナリオは根本の部分は良いものの、そこに原作者達公式側が描き加えたあれやこれやが極めて大きな不快感を出してしまっており、そこが残念な所である。
前日談の改善と共に、本編の方も基本的な骨子はある程度維持しつつ、変えるべき所は大胆に変えていきたい。
例えば、主人公(岸波白野)側の陣営は最初からネロと玉藻の合同陣営とし、
ライバル(前半戦で主人公側と戦う陣営A)にはエリザベートが大将のライバル専用陣営を用意し、
アルテラ陣営は基本そのままとしつつ、アルテラのシナリオにおける陣営Aの役割を担う存在が必要なら別途用意する事も考えたりと、
陣営にも元のEXTELLAから変化を付ける事は出来る。
シナリオ面にしても、EXTELLAはネロ,玉藻,アルテラ,最終章の4部作構成となっているが、
これをネロ&玉藻が主役のA面,アルテラが主役のB面,そして最終章の3部作構成に圧縮する事が出来る。
圧縮ついでに、浮いた一章分のシナリオ容量を3部作の各章に配分すれば、一章当たりのボリュームアップも出来る。
この様に、EXTELLAのシナリオを改変して、個人的な理想像にしていきたいと思う。
▼シナリオ全体を3部作構成に圧縮する。
EXTELLAのシナリオは主要3サーヴァントの主役章が3つと最終章が1つの4部作構成になっているのだが、
ラスボスの4分の3がセファールだったり、玉藻がシナリオの4分の3で前座の噛ませ犬になったりと言った偏りやマンネリ感が出る原因になっていると思う。
個人的にはネロと玉藻の間の格差も2人の間の対立展開も不要なので、陣営的にはネロと玉藻は同じ陣営に統一し、シナリオ的にはネロ&玉藻陣営編、アルテラ陣営編、最終章の3部作構成に圧縮しても問題ないし、
その方がセファールの登場も3分の2に抑えられるし、玉藻の前座で噛ませ犬扱いも解消できると思う。
(その代わり、前座の噛ませ犬役を、シナリオ前半の敵対陣営役の大将に据えようと考え中のエリザベートに被せる事になるが。)
また、全3章と言っても最初のネロ&玉藻陣営編に関しては、
視点を、ネロと玉藻の間で平等に,ネロ中心,玉藻中心,で3通りのシナリオを組む事が可能であり、
基本は変えずに主役ごとにセリフをしゃべるキャラを変更するなどの配役変更はEXTRAシリーズのお家芸なので、こうした簡易なルート分岐はあってもいいと思う。
アルテラ陣営編に関しては、基本的にはネロ&玉藻陣営編と同一時系列の裏側を描いた物語とし、
多少なりともネロ&玉藻陣営編のシナリとの連動要素を仕込んでいると良い。
ただ、こうした場合アルテラシナリオの前半戦のボスをだれに任せるかと言う問題が出てくるので、
いっそアルテラ陣営編用の前半戦のボスキャラを用意するのもアリではないかとも思う。
ネロ&玉藻サイドに対してはエリザベートがバランスよくボスをやれるのがメリットであり、
ここでブーディカあたりを出すとネロとの因縁は兎も角玉藻との因縁を紡ぎ辛い感があると思う。
そんなの無視で例えばブーディカをネロ&玉藻陣営編の前半戦のボスにしてエリザベートをアルテラ陣営編のボスにするのもありかもしれないが、個人的にはネロ&玉藻陣営の相手にはエリザベートを宛てたいと思う。
最終章に関しては、ネロ&玉藻とアルテラとは並行世界の扱いにするつもりでいるが、あるいは同一時間軸の歴史改変展開だってありだと思う。
もっとも、時系列関係を楽にしたいなら並行世界一択であると思うが。
なお、元の4部作から3部作に圧縮する際に1章(1詩篇)分のシナリオが宙に浮くわけだが、
この浮いた分のシナリオは3部作の各章のボリュームアップに使えばいいと思う。
先ずはこのようにシナリオ全体に対する個人的構想を書き連ねてみた。
▼プロローグ部分を改変する。
元のEXTELLAのシナリオではアルテラシナリオの冒頭で描かれた事の発端の部分だが、
このシーンは「既に悪役として3流である事が明確に描かれているアルキメデスに主人公(岸波白野)がホイホイ騙されて2人きりになっている」と言うマイナス点から始まっているなど、そこに至る過程を省き主役級のマイナス評を出してしまっていたり、理屈っぽくカッコつけてるだけで可能性を狭めかねない並行世界論など残念な点も多い。
と言う訳で、この部分は主人公(岸波白野)がアルキメデスと行動を共にせざるを得ない状況の構築をメインに個人的に良いと思う方向に改良をしていきたいと思う。
基本的には個人的に推したいネロと玉藻の同時召喚同時使役で主人公と組み合わせた想定で行くが、
大まかに言えば主人公(岸波白野)とそのサーヴァントが共に行動していると言う所から始まると言い換えてもいい。
まず、主人公(岸波白野)はサーヴァント達(ネロと玉藻)と共にヴェルバー絡みの領域の調査に来ていた所、
何らかのトラップなどで主人公(岸波白野)とサーヴァント達は引き離されてしまう展開から始まる。
この時、玉藻が神霊由来の直感でヴェルバーの危険性を感じ取るも、対応(撤退含む)を具申する前に主人公(岸波白野)が消えてしまうと良いと思う。
サーヴァント達は主人公(岸波白野)を捜索しようとするもエネミーが湧いて来たので一時撤退を余儀なくされる。
一方主人公(岸波白野)は現状を把握しようとうろつく中でアルキメデスと出会い、
アルキメデスに一抹の怪しさを感じつつ現状の打開とサーヴァント達との合流の為に止むを得ずアルキメデスと行動を共にする事にする。
以降は概ねEXTELLAのアルテラのシナリオの冒頭の通り主人公(岸波白野)は巨神アルテラと出会ってなんやかんやの末に三分割をしてしまい本編に至るでいい。
そんな訳で、
「主人公(岸波白野)が最初からアルキメデスと行動を共にするのは不自然と感じたならば、
最初はサーヴァントを同行させていた上で引き離した後に主人公(岸波白野)をアルキメデスと同行させればいいじゃないか」
と言う発想でプロローグ部分をアレンジしてみた。
▼序盤に発生し得るレガリア統合をどうするか。
3分割に伴い精神・魂・肉体の3要素に分かれた主人公(岸波白野)の状態は元のEXTELLAのままでいいとして、
個人的に考えてる陣営の設定ではネロと玉藻は同じ陣営なので、早速レガリアの統合が可能になってしまう事になる。
こうなると上手く扱えば緊張感を出せる精神の主人公の薄命問題をどうするかにも繋がるので、
以下の様に考えてみた。
なお、前提として、ネロと玉藻は分割されて戻ってきた主人公に対して起きる前から各種検査をして起きた後に一戦交えて調子を確認すると言った行動を執り、その際に精神の主人公が1度倒れ各種検査の結果と共に3分割の影響を確認し、レガリアの統合が推奨される展開になる事とする。
・A案:さっさと統合する。
精神の主人公の薄命問題など最初から投棄するパターン。
安心感は増すが緊張感は減るので、どちらかと言えば最終章の方に持っていきたいプランである。
(最終章で統合が実現すると言う意味では元のEXTELLAと一緒。)
・B案:邪魔が入ってレガリアを1つ奪われ統合が出来なくなる、
精神の主人公の薄命問題で物語に緊張感を持たせるパターン。
レガリアを奪う役はEXTELLA本編で同様の役を担ったエリザベートが適任と言える。
また、このレガリア強奪でネロと玉藻の内のどちらかのレガリアが奪われる訳だが、
この部分はプレイヤーの選択で、ネロを選んだら玉藻のレガリアが盗まれる、玉藻を選んだらネロのレガリアが盗まれる展開になると言った具合に選択肢によるちょっとした変化を楽しめる様にすると良いと思う。
▼レガリアのセキュリティは無くてもいい。
元のEXTELLAのネロのシナリオにおいて、エリザベートがレガリアを指に嵌めたらセキュリティが発動してレガリアが失われる展開になるのだが、
上記した様にこの展開は玉藻やアルテラがレガリアを何事も無く所持している所を考えると非常にモヤモヤする案件なので、
いっその事レガリアを指に嵌めたらセキュリティ発動は無いものとする。
ザルと言えばザルだが、このアレンジ構想では特にアルテラがレガリアを指に嵌めても大丈夫にするにはセキュリティ設定が無い方がいいと思うのである。
と言う訳で、エリザベートはレガリアを指に嵌めている限りは月の女王気分になれる事とする。
ただし舐め転がしたらヴォイド化する事は否定しない。
▼ライバル陣営との対決。
元のEXTELLAでは尺の都合上意外と早く決着まで行く前半戦パートだが、
相手はとりあえずエリザベートを総大将とする展開で行きたいと個人的には思う。
レガリア奪取でネロ&玉藻との因縁作りはバッチリだし、アルテラ側に回すと殺されそうだし。
基本的にはレガリア強奪からそれなりの期間エリザベートの捜索をしていたらエリザベート陣営が結成されていた事を確認し、レガリアの返上を求めるなどの交渉も跳ね除けられて交戦状態に突入し、
以降は元のEXTELLAの通り当初は相手が優勢でも次第にプレイヤー側に優勢は傾き、最後は総大将を倒された上にアルテラの襲来で陣営壊滅と言う展開で良いと思う。
▼ライバル陣営壊滅時のレガリアの扱いをどうするか。
陣営壊滅時のレガリアの行方についてだが、
主人公の薄命問題にここで一旦ケリをつける為に奪回からの統合をしてもいいと思う。
アルテラ陣営に対しては元々ヴェルバー眷属の襲来による地球側の危機と言うシチュエーションがあるので、
そこに引き続き主人公の薄命問題を持ち込むのは、アルテラのレガリアを求める理由付けになりはするが、同時に欲張り過ぎの様にも感じるし、何よりもEXTELLAのネロのシナリオのトラウマがあるので、ギリギリで助かった事にして昏睡バッドエンドは確実に回避・排除しないと安心できない。
その一方で、元のEXTELLAと同様にここでエリザベートに持たせていたレガリアが喪失または行方知らずになりアルテラのレガリアを求める展開にするのも勿論ありではある。
(先述の様に昏睡バッドエンドの回避は絶対条件であるが。)
この場合、レガリアを喪失する展開にするならば、エリザベートをレガリア喪失と合わせてヴォイドにしてしまう悪堕ち展開もありだし、
何かしら理由を付けてレガリア喪失は無しでもエリザベートをヴォイドにしてしまうのだってありだし、
ヴォイド化は無しにしてもアルテラ襲来のどさくさに紛れてエリザベートがレガリアを持ち逃げするのもありである。
こうしてレガリアの統合の有無を問わず、元のEXTELLAと同様にライバル陣営の壊滅とアルテラ陣営の登場で物語は後半へと移行する。
▼アルテラとの決戦は宝具の凌ぎ方が悩み所。
後半戦の対アルテラ陣営に対してだが、基本は前半戦と同じで最初は押されるが後半には押し返して追い詰めて大将戦の流れでもいいが、
敢えて元のEXTELLAにおけるアルテラのシナリオの様にアルテラ側に押され気味で追い詰められ、
一発逆転として本陣を囮とした侵攻作戦をやってみるのもありだと思う。ゲームとしては勝敗などの調整が難しい所であるが。
そしてやっぱり問題になるのは大将戦におけるアルテラの宝具の凌ぎ方である。
元のEXTELLAにおけるネロのシナリオの様な力業での防御は論外だし、
有効なのは玉藻案の囮戦法だが、これはEXTRAやCCCでも囮戦法ネタがあった事や囮を使っている間本体が何処にどうやって潜伏しているかなどの問題があるのが悩み所と言える。
個人的に思いつくネタとしては、地中深くに潜伏するとか、何らかの方法で(勿論レガリアには負担を掛けずに)バリアを多重展開して徐々に宝具の威力を削いで防ぐ方法くらいだが、他にも何か有効な手はあるかもしれない。
また、そもそもアルテラに宝具を撃たせる前に決着を付ける(あるいは勝負が流れる)と言う手も無くはない。
▼セファール戦はトリオでバトル!?
個人的な改編案だが、セファールとの最終戦は初めから巨神アルテラをセファール化させて、ネロ,玉藻,(サーヴァントの方の)アルテラの3人でセファールを打倒する共同戦線展開にして見たいと思う。
元より個人的にはネロや玉藻やBBなどを筆頭とするEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)LOVE勢には仲良くして欲しいという願望があるし、公式やちびちゅきの様なギスギスしてたりギャーギャー喧嘩し合う関係は解釈違いなのでNGだし、上手く作れば激戦を通して分かりあえて友情などが芽生えたアルテラと直ぐに別れなければならなくなる心苦しい展開を演出できると思う。
ゲーム的にはプレイヤーが操作する1人以外はオートで動くNPC扱いとしてそのままセファール戦に参加させるのもいいし、
元のEXTELLAの様にセファールはあくまでプレイヤー操作のみのソロ撃破にするのであれば、
セファールの影響かアルキメデス辺りに用意させた雑魚エネミーの大群の相手をプレイヤー操作以外の面子に割り当てて、あくまでもプレイヤー操作の1人でセファールを倒す展開にするのもいい。
ともあれ、ネロ,玉藻,アルテラの共同戦線を、ここで一旦見せるのも、個人的にはアリではないかと思う。
▼アルテラと彼女の主人公(岸波白野)との別れ。
セファール戦の後は元のEXTELLAのアルテラのシナリオと同様に、アルテラが消え、その主人公も運命を変える為に行動して消える展開をやればいいのだが、そこに看取る側としてネロや玉藻達を配して別れのシーンを展開すると良い。
ネロの主人公の薄命問題をここまで引っ張る場合、アルテラの主人公が消滅した後にどうにかなる事を台詞で示唆するといい。
アルテラの主人公が消滅したら場面転換(エンディングのスタッフロール)の後に健在な姿のネロと玉藻と主人公の日常の一幕でノーマルエンドを描いて物語を〆、次のアルテラが主役のシナリオにバトンを渡す。
▼アルテラのシナリオはネロ&玉藻のシナリオの裏の物語。
個人的な構想として、ネロ&玉藻のシナリオとアルテラのシナリオはコインの裏表の様な表裏一体で同一時間軸上の各サイドの物語としたい。
元々EXTELLAのシナリオ自体並行世界感が薄い印象があるので、それならばいっそ、同一時間軸上の物語にしてしまおうという発想である。
これなら、ネロ側とアルテラ側が共演する部分をテンプレに沿いつつ各サイドの心理描写でシナリオの差別化と補完ができるので良いと思う。
なお、この場合ネックになるのは元のEXTELLAにおけるアルテラのシナリオにおける玉藻陣営に相当する相手である。
同一時間軸上としているので少なくともネロor玉藻とエリザベートは表側のシナリオで動かせない為、
個人的には現状以下の様な想定がある。
・玉藻orネロをアルテラ陣営方面に派遣する。
特に玉藻は元々のEXTELLAのシナリオに沿わせる場合と言うのもあるが、ネロ&玉藻陣営にしたので人員的に余裕がある為、手が空いてる方をとりあえずの様子見感覚でアルテラ陣営への偵察に派遣するのはアリではないかと思う。
ただし、元のEXTELLAにおけるアルテラのシナリオの様な玉藻などの死亡展開は以ての外であり、ピンチになったらさっさと撤退してその後のアルテラの侵攻に繋げる事としたい。
・新規サーヴァントを登場させる。
既存のサーヴァントの手が空いてないとすれば新規のサーヴァント(FGOから適当にチョイスするのも可)と言う手もある。
基本的に元のEXTELLAにおけるアルテラのシナリオの玉藻の扱いを踏襲して最終的に倒される展開でも良いし、
アルテラの手を血に染めるのを極力避けるならば、ギルガメッシュやジャンヌなどの様に客将の一員としてスカウトする展開にしてもいい。
問題なのは、個人的にこの枠で出したいFGO系サーヴァントのアイディアが出てこない事である。
(ブーディカを出したいのはあくまでネロと絡ませたいからだから出すならエリザベート陣営の客将の方が合ってるし。)
▼ラスボス戦後のエンディングはネロ&玉藻シナリオの延長線上を描く。
ネロ&玉藻とアルテラのシナリオは表裏一体なので、エンディングの流れも基本的に共通である。
ただし、ネロ&玉藻サイドで描写した分にプラスして、最終章に向けた更なる仕込みとして、
ネロ&玉藻側も自分達の記憶などを過去の自分に送って、全員でアルテラを救う事に全力を尽くすルートを構築する展開を盛り込みたい。
この場合、アルテラの主人公は分裂且つ若干不安定な存在なので記憶などの転送の反動で消滅したが、
残ったネロ&玉藻サイドの主人公はレガリアの統合なり何なりで安定した状態に戻ってから記憶などの転送をしたので無事だったと言う事にしておく。
アルテラの主人公が消えるのをネロ&玉藻側の主人公(達)がそのままにしたのは、相手の強い意志を尊重したからである。
こうして、ネロ&玉藻側は元の平穏な日常に戻りつつ、転送した記憶などで過去(並行世界)の自分達が上手くやってくれるかを気にしつつ、きっとうまくやってくれると希望を持った終わらせ方でエンディングを〆る形とする。
▼最終章のシナリオは最初のシナリオの流れを基に適宜改変を加えていく。
この辺は基本的に元のEXTELLAにおける最終章の展開と同様に、2周目チートモードとなった主人公達に合わせて最初のシナリオの展開を変えていきたい所。
手始めにエリザベートによるレガリア奪取は阻止するのは鉄板だし、
これは一周目でもやっておく事だがアルキメデスは当然門前払い。
エリザベートとは交渉の席を設けようと試みるがエリザベート側に突っぱねられて結局陣営同士の争いに発展して前半戦を進める。
エリザベートのヴォイド化(悪堕ち)に関してだが、
一周目は元のEXTELLAにおける玉藻のシナリオの様な舐め転がす奇行をやらせてもいいが、
最終章ではその展開は阻止して悪堕ち回避するのもいいし、そこから更にアルキメデスがセファール覚醒の要領で何かして悪堕ちさせられて一旦主人公達との間で縮んだ距離を再度開ける(少なくとも表面的には)展開を盛り込んでも良いと思う。
後半戦のアルテラ陣営との戦いでは2周目チートを活かして戦局を5分から優位に持ち込んだ上でアルテラとの決戦を終結させ、
星舟落としからの決戦はサーヴァントのアルテラとアルテラのマスターの主人公を生存させる事を除いて元のEXTELLAの最終章の流れに沿う形で良い。
この時、ネロが元のEXTELLAの通りネロ・ヴィーナスになるのも良いし、個人的欲望を言えば魔神セイバー宜しくネロと玉藻とアルテラで三位一体しちゃうなんて妄想もあったりする。
戦いが終わった後は、アルキメデスはガチでここで退場、エリザベートは悪堕ちしてたら元に戻る、そしてアルテラは巨神はロリ化しサーヴァントの方もそのままの姿で生存と、
全てが丸く収まるハッピーエンドで物語を締めくくる。
勿論、エピローグの〆に(出るかどうかも分からないヴェルバー絡みの)露骨な続編フラグを立てたりはしない。
変なスケベ心を出さずにネロと玉藻とアルテラと主人公で平穏なハッピーエンドで〆るべし。
○登場人物のプロットを書き連ねる。
ここからは主人公(岸波白野)やネロや玉藻達など、この改善案における役割に関する個人的な考えを書き連ねていく。
元のEXTELLAとFGO第1部のせいでTYPE‐MOON系の文章を受け付けず、攻略情報以外のWIKIは見なくなったので、個人的なEXTRAのキャラクター観が他人とはズレている可能性もあるので、そこはご容赦ください。
◆主人公(岸波白野)
個人的に考える前日談ではネロと玉藻の同時召喚なので、2人の関係を良好にしつつ3人仲良くやっていくお化けコミュ力とエリザベートやアルテラの前で見せる一級フラグ建築士ぶり、2人のサーヴァントの同時使役で養った戦闘技術など、初期状態(EXTRA開始時)からの成長ぶりは半端でないモノとなっている。
プロローグでネロ&玉藻と逸れた際は他に手段がないから本当に仕方ないけどアルキメデスについていった結果、巨神アルテラとの出会いからの三分割に至る。
三分割後は元のEXTELLAと同様に、精神がネロ、魂が玉藻、肉体がアルテラの下に渡り、彼女達の下でそれぞれのマスター生活を始める事になる。
この際、ネロと玉藻は基本的に共同生活なので、2人の主人公がよく顔を合わせたりもする。
レガリアの統合は遅くてもラスボス戦後に実行し、最終章のみ序盤でネロと玉藻のレガリアの統合を実践する。
以下は、各主人公に関してである。
・ネロの主人公(精神)
とりあえず、元のEXTELLAにおけるネロに対してやたら情熱的な所は抑え目にし、その代わり、命が風前の灯火になった事への不安感に多少なりとも苛まれる様にするといい。
と言うかEXTRAの頃から主人公は今一自分の命の重みに無頓着なので、そうした部分が聖杯戦争とCCCの出来事、三分割の影響で変化し、死の恐怖に苛まれる主人公をほんの少しでも描いて欲しいと思う。
無論、死亡エンドも昏睡バッドエンドも断固拒否、最終的には無事生存(統合含む)と言う方向で行く。
・玉藻の主人公(魂)
元のEXTELLAにおける玉藻全肯定な所は無しにしたい。
主人公と玉藻の関係はCCCで顕著な肉食系な玉藻と彼女の暴走をビシッと止める主人公の関係が好きなので、
これをベースに考えていきたい所。
また、自分が一番安定した魂であるが故に、不安定な他の主人公について思い悩む、これまでのシリーズ作における悩める主人公の要素を目立たせるのもありかもしれない。
・アルテラの主人公(肉体)
基本的には元のEXTELLAのままでも大体良いと思う。
ただし設定面に関しては、「統合すると人格や記憶が消滅する」,「並行世界に干渉した代償として全ての並行世界において同じタイミングで消滅する」と言った重たい設定はなるべく拒否の方向で行きたい。
前者の場合は「統合すると高確率で人格や記憶が消滅する可能性があるが、極低確率で人格の共存・融合する可能性もある」と言う程度に希望を残す感じにし、後者は断固拒否の方向で行きたい。
主人公特有の「こうと決めたら梃子でも動かない決意の固さ」などが特に出ており、アルテラと親密になるにつれて彼女の存在がネロや玉藻達と同等まで大きくなった事から、セファール討伐とアルテラ消滅を快く思っておらず、アルテラ救済の為に存在の不安定さ故に肉体を維持できずとも心を並行世界に送る決断をし、自身は消滅する結末を迎えるが、
並行世界に渡ってからは元々その世界で3分割から生まれた肉体の主人公(最終章の世界)と良い感じに統合し、
肉体の主人公の立場から出来る事をやってアルテラ救済の為に活動し、最終的には心で通じ合った他の主人公達やネロ達と協力して目的を成し遂げた。
◆ネロ・クラウディウス
明るく闊達で清濁併せ呑む所は良いとして元のEXTELLAでは無視された皇帝としての聡明さとアルキメデス程度の悪党の野望を見抜く慧眼などは見せて欲しい所。
EXTELLAでは特に知性やレガリア関係におけるアホの子ぶりがとても酷かったので、レガリアのチュートリアル(玉藻と一緒にやってもいい)やレガリアの重要性への理解度はしっかりして欲しいし、アルテラの宝具を防ぐ為にレガリアに無理をさせるなど以ての外であり、要するに実際のEXTELLAでのムーブは一部は見逃せるにしても大半は作者がやってはいけない事だと言える。
全体的にネロにもしっかりとした知性や判断力などを持たせ、その上でカッコよく決める時は決める皇帝としてのネロを描いていきたい所。
◆玉藻の前
まず、元のEXTELLAにおける傾国モードは全然魅力的じゃない只の暴君なのでNGだし、
主人公やネロと共同生活をしている以上、個人的な願望も含めれば、玉藻が持つ排他的な面は控えめか敵対者限定くらいのマイルドな感じに調整したい。
とりあえず、主人公達が最終章でアルテラ達を救った後はエリザベートにも何時でも来て良い様に門戸は開けてると言った場合、ちょっと文句を言う(内心では受け入れてる)くらいには心を広く持って欲しい。
また、玉藻はネロ以上に賢いとしたいなら、ネロ側の頭の良さをしっかり描いた上でそれ以上に頭のいい玉藻を描くべきであり、
立ち位置としてはアルキメデスの代わりに玉藻を軍師に置いたりするのもありである。
(もとよりこの個人的なEXTELLAの改善案において、主人公のいる陣営にアルキメデスを入れる気はあんまりないのだが。)
◆アルテラ
基本的には元のEXTELLAからそんなに変える必要は無いと思う。
精々、自分のシナリオにおける敵陣営Aの大将をネロか玉藻にした場合、相手に逃げられるなどの形で殺す展開を回避し、または敵陣営Aの大将を新規サーヴァントにする場合でも、ギルガメッシュやジャンヌなどの様に自分の仲間にする展開にする事で、どっちにしても殺人によるカルマ値の変動は回避したい所と個人的に思う。
また、アルテラは主人公には既にネロと玉藻がいるので自分の居場所は無いと思い込んでおり、主人公への好意と自分の居場所(ヴェルバーの眷属である事も含む)とで乙女心が揺れ動いてる描写があったりすれば、
よりエモい感じになると思う。
◆エリザベート・バートリー
元のEXTELLAの様な原作者達公式側の都合が透けて見えるジョーカー役ではなく、ブレない芯を持って行動するジョーカーになって欲しいと思う。
基本的にはアルキメデスの部下にされるのではなく言葉巧みに騙されて主人公側と敵対するも、芯にあるのは主人公(岸波白野)LOVEであり、
アルキメデスの口車に乗せられていても主人公を想うからこそ結構強かったりする。
もっとも、主人公(岸波白野)への好意だけでなくエリザベートの生来の性格からレガリアが欲しい、女王になりたいと言った願望が発露して自陣営を作っちゃうくらいヤンチャな所もある。
実はアルテラと同様に主人公(岸波白野)への好意と主人公の下へ行ってもネロと玉藻が居るので自分の場所が無いと思い込んでいる面があり、それ故にアルテラに多少のシンパシーを感じている所がある。と言う要素があってもいいかもしれない。
◆アルキメデス
主人公陣営にはなるべく置きたくないしエリザベート陣営にも軍師が欲しいとなるとそっちに回したくなるのが個人的願望。
実は初周に限れば主人公陣営においてもいいかもとも思ったのだが、
主人公(岸波白野)の有能ムーブとして「3分割時にその時点でのアルキメデスに関する情報をネロ&玉藻に伝えておく」をやらせた場合、ネロと玉藻にアルキメデスの悪事が速攻でバレる形になるので、
こうなってはもうアルキメデスに主人公陣営に取り付く余地は無い為に没とした。
また、エリザベートによるレガリア強奪を元のEXTELLAと同様にアルキメデスも絡んだ展開にするのも良いと思う。
エリザベート陣営が倒れた際はさっさと雲隠れしてアルテラ陣営とネロ&玉藻陣営の戦いを静観又はより活発な衝突を図って暗躍などをしつつ、1周目とその裏側をやった2周目では何やかんやでセファール覚醒をするもたくらみは全て失敗、並行世界に渡ってやり直そうとするも、総員2周目チートモードと化した主人公達にまたも野望を阻まれ、最終手段の星舟落としも主人公を助ける為にエリザベートが巨神アルテラを助けた事で頓挫する。
そして最後はネロ達によって討ち滅ぼされ、消滅する。
もし続編に出番があると言うのなら、そういう時はムーンセルのアーカイブから抽出したデータでコピー体なり再生体なりを作ればいいだけである。
○FGOから出したいサーヴァント
FGOは多くの既存作品のキャラクターをNTRしているのは事実だが、FGO出身で魅力的なデザインや属性のサーヴァントが居るのもまた事実である。
そんな訳で、最後のアイデアノートとして、個人的にEXTELLAに欲しくなるFGO出身のサーヴァントを何名か挙げたいと思う。
●ブーディカ
ネロと因縁があると言う所が美味しいサーヴァント。
個人的に考えるEXTELLAのシナリオではネロ&玉藻VSエリザベートを前面に出している所だが、
その一方でネロとブーディカの対決や和解なんかも見てみたいと思う。(FGO第1部第2章だと和解済み感があるし。)
問題なのは玉藻の方にもブーディカに相当するライバルを出さないとネロと玉藻の間の扱いのバランスが悪くなる所であり、
玉藻のライバルを考える上で、
まず個人的な和系サーヴァントの推しは武蔵や頼光なのだが、個人的には玉藻と縁があるサーヴァントを今一想像できない。
化け物属性繋がりなら一応酒呑童子や茨木童子なども候補に入るかもしれない。
●ナイチンゲール
精神の主人公や肉体の主人公と言った様な主人公が生命的に不安要素を抱えている設定ならば、主人公陣営に医療系サーヴァントであるこの人を入れたい。
キャラ的にも好みだし、厳しい現実をスパッと言えそうな所も魅力と言える。
ただ、医療のためとは言え主人公との距離感的に近そうだから玉藻辺りが複雑な感情を抱く気はする。
●加藤段蔵
主人公陣営に属して密偵などをやる忍びとして、くノ一系サーヴァントが欲しくなる。
カラクリ美少女と言う属性は勿論美味しいが、忍者として敵情視察や味方の援護など、
元のEXTELLAの扱いでは空気になりがちな客将と言う立場からブーディカやナイチンゲールに負けない活躍を期待できる属性持ちと言える。
◎個人的妄想とアイデアノートをぶちまけた上で。
以上の様に、個人的には既存の形を残しつつこうだったらよかったのにと思ったEXTELLAの改善案を記した。
これはあくまで個人的妄想に基づく改善案だが、素人考えのプロットでも上手く磨けば元のEXTELLAよりはいいものになるのではないかと思う所もある。
ともあれ、こんなことを長々と考えてしまうくらい、EXTELLAのシナリオは駄作である。
そして現在、戦闘システムを大々的に変えつつEXTRAのリメイクが進行中である。
個人的にはEXTELLAの経験がある以上EXTRAのリメイクは高い金を出してシナリオが改悪されているかもしれない不安を抱きながら買う勇気は無いのでしばらくは様子見である。
EXTELLAは個人的にTYPE‐MOONブランドへの信頼を失墜させるに足る大罪を犯した作品の1つであり、
ソシャゲ故に遊べてしまうFGOとは対照的に買い切りのゲームには買うだけの価値があるかを見定める必要性がある事を教えてくれた作品である。
なお、FGOの方は2024年8月後半の最新シナリオで、とうとうEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)をFGOに取り込み、挙句の果てに9月中旬のシナリオ中編でサーヴァント扱いにまでしてしまった。
そのまま9月下旬のシナリオ後編クリアにおいて主人公(岸波白野)は星4ムーンキャンサーとしてクリア報酬の形で加入した。(ただし男女選択式であり、そこは両方を入手したかった。)
ストーリーや設定云々は未だに読めない読みたくない身としては無視するとして、
ゲームの性質上FGOの主人公がマスター(主)でEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)がサーヴァント(従)と言うのは何か越えられない上下関係が築かれている感が否めない気がする。
また、これを機に「“FGO準拠”でネロ達EXTRAシリーズ出典組とEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)のカップリングの同人作品」が出そうな気が大いにする事もあり、相変わらず原作者達公式側はFGO中心主義だと思う。