ヒロインは大変魅力的でクオリティも安定のBISHOP。しかし、盗撮イベントが微妙な上にハーレムエンドが致命的に物足りない
○大まかな感想
登場するヒロインはキャラデザが良くてとにかくエロく、それぞれ様々な職業に就いている事もあってバラエティにも富んでいる。
ヒロイン的にもシステム的にも安定のBISHOPクオリティと言った所です。
タイトルの通り、様々な制服姿のヒロインを盗撮したり犯しまくったりするゲームなので、
先述の通りヒロインの職業のレパートリーは様々で、そしてその誰もがエロくて魅力的であり、
個人的にそれが本作の一番の売りだと思います。
○登場ヒロイン
本作のヒロインは以下の5名。
・緒川 香純
百貨店に勤務する「デパートガール」
物腰が柔らかく落ち着きのあるお淑やかな性格で、周囲からも可愛がられているのだが、
実は性欲旺盛で、卑猥な下着やローターなどの淫具を購入しては自慰に耽る、絵に描いたような淫乱ピンク。
しかし、その淫乱さに反して貞操観念自体は強く、
自慰に耽ってもローターなどの膣内挿入はしていない上に、
自分の性欲の強さを相手に知られるのを恐れているのが原因で、男女交際に憧れているものの男性経験はなく、処女である。
ゲーム中では夜中に自慰に耽る彼女の様子も描かれ、その内容が徐々にグレードアップするので特に落ちていく過程が判り易い。
・豊森 綾
主人公の友人が入院している病院の「看護婦(ナース)」
青髪で目上の相手にも物怖じしない気の強さを持ち、気さくで男勝りな性格だが、
女子校出身で男女の距離感に疎く、自分の性格に女らしさが無い事に内心では悩んでいる。
その性格や過去のBISHOP作品ではスポーツ女子枠でお馴染みの青髪である事もあってか、どこかスポーティーな印象もある。
・光橋 芹華
主人公が出入りしている空港で勤務する「スチュワーデス」
スタイル抜群な金髪巨乳であり、職業柄、表面上は人当たりがいいのだが、
内面は自己中心的でプライドが高く、相手を見下す女王様気質の高慢なお嬢様。
自分より劣る相手に容赦がなく、昔から主人公を散々虐めてきた為、
主人公にとっては徹底的に陵辱して屈服させるべき「敵」と言っても過言ではない存在であり、
実際ゲーム中には彼女を肉便器として扱う様なハードなプレイなどもあり、他のヒロインよりも若干陵辱に容赦が無い印象がある。
・徳澤 明美
主人公の友人が住むマンションに暮らす年若い「専業主婦(人妻)」
茶髪で優しく物静かな性格の癒し系であり、世慣れしておらず無防備な一面もある。
夫は出張で家を空けがちだが強い愛情で結ばれており、
ゲーム中では夫が帰って来た時には夜は激しく愛し合っている仲なのだが、
主人公に調教される過程でそんな彼女の様子にも変化が現れていき、最終的に主人公が寝取る。
ちなみにプロローグで主人公が童貞卒業した際の相手でもあり、母乳も完備。
・成田 陽菜
明美の妹の「女子校生(+ファミレスのバイト店員)」
オレンジ系の茶髪でしっかり者、ハキハキと物を言う明るい性格で姉である明美をフォローする一方で、
年相応な奔放さから意図せずして他人(主に主人公)を傷つけてしまう事もある。
明美に近づく主人公の事を警戒していた事が一因となって、彼女も主人公の毒牙にかけられてしまう。
ゲーム中のHシーンでは学生としての側面が強く出ており、ファミレス店員としての側面は調教・再調教のHシーンのみである。
また、自分のHな姿の自撮りに興味を持っている。
○Hシーンの特徴
本作のHシーンは各ヒロインの職業に合わせた制服姿のモノはもちろん、
私服姿でのセックスなど、普段の制服とは違う衣装を纏ったコスプレHと言った定番要素も完備しており、
その上、本作のHシーンのセールスポイントである「S・T・F(スペルマ・たっぷり・ファイヤー)セレクト」は、
外出し時は精液を浴びせた部分のズームアップが入り、
そして中出し時には過去作の「学園3」や「裏教師」でお馴染みの「精液を大量注入しておなかを膨張させる」事が出来、
特に後者は個人的に好きなプレイなだけにとても良かったです。
(本作のアニメ版だとこれが全く活かせていないのが残念。)
●難点その1:売り要素の一つだけどCG的にはワンパターンすぎる上に水増し感も強い盗撮イベント
個人的に本作はクオリティは十分なのですが、その一方でいくつか難点もあり、
まず、セールスポイントの一つである盗撮イベントはビジュアル面においてHシーンの水増し感が半端無いです。
盗撮イベントは基本的にどのキャラも着替えシーンばかりで、
しかもキャラごとに同じCGを使い回しているだけなので表情や着ている下着の変化があると言ってもあまり変わり映えが無く、
ワンパターン過ぎて「盗撮」と言うシチュエーションを活かし切れていない印象が強いです。
(絵面的に「みんなどれだけルーチンワークな日常をしているんだ?」と思うくらいワンパターンです。)
そもそもヒロインの下着姿自体はBISHOP恒例の立ち絵脱衣機能や立ち絵鑑賞で自由に見れるので、
盗撮イベントのビジュアル面のメリットと言えば立ち絵とは違うポーズやアングルのヒロインの下着姿を見れる事くらいしかないです。
おまけに段階ごとに小分けでCGとシーンが登録されるので、
1つのページに殆ど同じサムネが幾つも並ぶ事になるのも、余計に水増し感を強めています。
また、香純と明美の2人に関しては、
盗撮イベントで着替え以外のシーン(香純はオナニー、明美は夫とのセックス)があるのはいいのですが、
その分この2人はより堕ちていく過程が楽しめると言えるし、同時に他のキャラ以上に水増しシーンが多いとも言えます。
(実際、香純と明美は盗撮イベントが2種類ある分だけ他のヒロインよりもCGとシーン回想の数が多い。)
その一方で、綾,芹華,陽菜は着替えしかないので盗撮イベントがビジュアル面でワンパターンになってしまっています。
(この面々にもせめてオナニーの盗撮シーンくらいはあってもよかったと思う。)
更に言えば、盗撮と言うシチュエーションゆえにヒロイン側の反応は画面越しの盗撮された様子が少し出るだけで、
専ら盗撮映像を見る主人公の視点がメインとなるのも悩み所です。
本作の主人公は内面や笑い方が結構キモく、ヒロインを攻略する熱意やヒロイン陥落後の達成感はともかくとして、
プレイヤーからすれば主人公のキャラクター性が合わないと今一盛り上がりに欠けます。
●難点その2:微妙なシーン差分を生む制服願望度
盗撮イベントに加えて、ゲーム進行に必要な征服願望度も割とネックになってきます。
征服願望度自体はイベントを進めれば自然と上がるのですが、
一部を除いてHシーンに入る前の前フリ部分や本番に突入するかが征服願望度が規定の値に達しているか否かで変化する為、
いい加減にやっているとシーン回想がちゃんと埋まらず、
それらの差分を回収する分だけいつものBISHOPゲーよりもシーン回収が面倒になっています。
また、先述した盗撮イベントを見ることも征服願望度を上げる要素の一つなのだが、
これまた先述した通り、香純と明美以外は下着姿の着替えるシーンしかない為、
場合によっては同じシーンを何度も見る事になるのでダレかねないし、
逆にイベントが進行するごとに小まめにチェックしないとうっかり見落とす場合もある。
ついでに言うと、Hシーンの回収に専念する場合、征服願望度をなるべく必要以上に上げないようにした方がいい為、
どちらかと言うと盗撮イベントをスルーした方が効率よくシーンを回収できたりする場合もあります。
(ただし一部のHシーンの差分は征服願望度をなるべく上げた状態でないと埋まらないので、
そこは適宜セーブ&ロードで回収する必要があります。)
●過去作との比較:「裏教師」とは一長一短・・・?
本作のゲームシステムはある意味では似た様なシステムを持つ過去作の「裏教師」と同じような難点を抱えていると言えますが、
「裏教師」は効率よく主人公の性欲のメーターを貯めつつイベントを進行させるのが面倒な上に、
一回Hシーン込みのイベントをやると再びメーターを貯め直さなければならず、
しかもメーターのレベルが表示されるのがテキストウインドウだけでマップ画面に表示されない反面、
性欲の貯まり具合がヒロインに対する精液の注入具合に直結しているので、
Hシーンのビジュアル面で判り易く変化が出ると言うメリットがあります。
(さらに言えば、立ち絵主体のイベントとは言え主人公が直接ヒロインの身体を軽くいじって反応を楽しめると言う良さもある。)
その一方で本作はHシーンの前フリの変化やセックス本番への突入の有無くらいなど、
ビジュアル面での変化に関しては個人的に物足りない部分もある反面、
征服願望度のステータスがマップ画面に表示され、調教イベントや盗撮イベントをこなすだけで累積式に上がるなど、
ゲームとして非常に解りやすく、遊びやすいシステムになっている分だけ楽なので、
両者を比べた場合、
・『「裏教師」はメーターを貯めるのは面倒だが、その分Hシーンの変化を楽しめるし、直接ヒロインを弄って楽しむ事ができる。』
・『本作は変化するのが専ら前ふりの部分でHシーンの変化は無いが、
征服願望度を貯めるのは楽だしゲーム上のステータス表示も分かり易くて遊び易い。』
なので、どちらも一長一短ではありますが・・・。
●難点その3:3Pがあるのはいいけど責めと受けのバランスが悪いしハーレムエンドが致命的に物足りない。
個人的に本作で最も気になったのが3Pイベントとハーレムエンドの部分です。
本作は同ブランドの「黒の教室」と同様にヒロインが非常にカラフルで個性的であり、
また、最近のBISHOP作品はハーレムエンド以外で3Pなどの複数人のヒロインとのHシーンが無かっただけに、
ハーレムエンドの他にヒロイン2人との3Pイベントが用意されたのは嬉しいし、Hシーン自体はどれも良いのですが、
3Pイベントは基本的に「一人のヒロインを主人公ともう一人のヒロインが2人がかりで責める」パターンばかりで、
・「2人のヒロインの間で責めと受けが逆転する」
・「主人公がヒロイン2人に交互に挿入してセックスする」
・「ヒロイン2人が同時に奉仕する」
と言ったパターンが殆ど無い為、今一バランスに欠ける感があります。
一応、「ヒロイン間で責めと受けが逆転する」パターンや「ヒロイン2人が同じに奉仕する」パターンはあると言えばありますが、
前者は明美と陽菜の組み合わせの3Pイベントで
「姉妹の内の堕ちてない方を既に堕ちている方と一緒に責める」
と言うシチュエーションのHシーンで責めになるキャラと受けになるキャラが逆転したパターンを2通り用意しただけで、
1つのHシーンの中で責めと受けが逆転すると言う訳ではありませんし、
後者も芹華と綾の組み合わせの前半にあるだけ(後半は綾を主人公と芹華が2人で責める)なので、
個人的に3Pイベント自体は楽しめたのですが、シチュエーション的に盗撮イベントと別の意味で少々ワンパターンな感が否めず、
今一物足りなさを感じました。
しかも、3Pイベントで物足りない分をハーレムエンドに期待していたら、
条件がハーレムエンドフラグ成立の上に日数期限切れまでゲームを進める事である上に、
内容も普段ならハーレムエンドのエンディング後のエピローグ部分のシーンである、
「全員と一通りセックスした後に、〆に全員にぶっ掛けるシーン」の分のCG1枚しかないと言う残念仕様でした。
これには肩透かし感が半端なく、個人的にBISHOPのエロゲのハーレムエンドのテンプレ展開
(3P以上の複数人のヒロインが参加する多人数プレイを数回した後に全員が出るシーンで〆)
が大好きだっただけに、これは非常に残念だった。
正直言ってハーレムエンドの各キャラとの多人数プレイの部分のリソースを丸々3Pイベントに使った様にしか思えず、
3Pイベントの復活自体は嬉しいのですが、その分ハーレムエンドが薄くなってしまった様にも感じられ、竜頭蛇尾になってしまったと思う。
また、ハーレムエンドとしてもCGが1枚しかないと言う事もあり、
個人的にはこれまでプレイしてきたBISHOPのエロゲの中でもダントツでボリューム感が無く、
(BISHOPのエロゲとしては)最低の部類に入るハーレムエンドだと思います。(後に「修羅の痴漢道」が更に下を行きましたが。)
しかもハーレムエンドのHシーンの前フリ部分で
「ヒロイン達が互いの淫乱さに惹かれあってプレイの質が向上した」
と、3Pイベント以外でも更にHシーンを描いて掘り下げて欲しかった部分(がテキストのみで語られていたり、
ハーレムエンドのHシーンが始まると既に全員と一通りセックスし終えた所からスタートだったりするので、
唯でさえ物足りなく感じる所に余計に拍車をかけている。
先述したBISHOPゲーのハーレムエンドのテンプレ展開があればずっとマシになったと思うし、
本作のヒロインもとても魅力的な面々が揃っているだけに、この残念仕様なハーレムエンドは非常に勿体無いと思う。
個人的にはこのハーレムエンドのショボさは大きな減点であり、
もっとハーレムエンドが充実していれば、更に高得点を狙えるエロゲーになったと思う。
(もちろんハーレムエンドのHシーンは3P以上の大人数で尚且つなるべく3Pイベントと被らない組み合わせであれば更にいい。)
●個人的な難点:芹華のHシーンの一部と主人公のキャラクター性が個人的に合わない
その他、非常に細かく、かつ個人的な趣向の問題なのですが、
芹華のHシーンの中には「鼻フック」や「身体に何処に何回射精したかの書き込み」と言った要素があり、
これが個人的な好みに合わず微妙にマイナスでした。
芹華のHシーン自体は個人的に本作の中でも特にエロくて抜けるだけに、これらの苦手な要素が入っているのは少々残念でした。
ついでに、先述した様に主人公は盗撮やヒロイン達を犯す熱意はいいのですが、笑い方や性格などが今一でした。
見た目はともかく内面的に結構キモいし・・・。
合わない人にはHシーンの実用中に主人公の笑い方などで萎えるかもしれません。
○まとめ
本作は悩み所は大きいものの、先に書いた様に登場するヒロインは魅力的だし、Hシーンの内容自体はどれも超抜けるので、
ハーレムエンドにさえ期待しなければ十分にクオリティの高い作品と言えると思います。