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haremloveさんの境界線上のホライゾン PORTABLEの長文感想

ユーザー
haremlove
ゲーム
境界線上のホライゾン PORTABLE
ブランド
角川ゲームス
得点
65

一言コメント

良くも悪くもチマチマやるのに向いたキャラゲー。でもシナリオ面では原作やアニメのジェットコースターの様な爽快感が無いのが辛い・・・。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

全体としてはアニメ1期~2期(原作1巻〈上〉~2巻〈下〉まで)のストーリーをザックリと追体験しつつ、
様々なクエストを攻略していくアドベンチャーゲームやシミュレーションゲーム的要素も盛り込んだRPG。
ゲーム中のクエストには原作のシナリオを再現したものをはじめ、原作ファンならより楽しめる要素も盛り込まれている。

キャラの立ち絵や戦闘パートなどのデフォルメされた姿などはよくできており、
原作の主人公であるトーリは服飾系の装備を外せば原作でもお馴染みの全裸になるのも中々に芸が細かい。
(ちなみに股間は原作やアニメ同様しっかり隠されている)

また、一旦ゲームをクリアすることで解禁されるスタイルは、職業ごとに異なるコスチュームが用意されており、
衣装を作る素材さえあれば各キャラクターのコスプレも楽しめる。

悩み所としては、パッチを当ててもロードが長く、またフリーズもそこそこ頻発するのでプレイ環境があまり快適とは言い難く、
加えて、アニメや原作のストーリーを追体験するクエストは、原作目線で見るとアニメ以上に原作から省かれたシーンが多く、
更にゲームの進行上途中で区切られている部分も多い為、
原作やアニメのジェットコースターの様なスピーディーで濃密なストーリーの流れを味わえず、テンポも正直言って悪い。
またクエストに関しても戦闘・交渉パートはテキストの自動送りがないためこちらもテンポが悪い。

そして最大の問題なのが、このゲームは一旦クリアしてからが本番だと言う点であり、
一周目にはこのゲームの見所であるスタイルチェンジや錬金が行えず、
またアニメになった原作2巻までに主人公一行が立ち寄った所を除くゲームで行ける寄港地にも行けない。
一周目で出来る事と言えば、前述したテンポが悪くアニメ以上に原作のシナリオが削ぎ落とされた本編の追体験クエストしかない。

ちまちまと進める分にはある程度緩和されるが、
ガッツリやろうとするとロード時間の長さやフリーズ、
そして区切られまくってテンポの悪いシナリオ展開にやる気がデストラクションされるのが非常に辛い・・・。

とは言え、パッチを当てれば幾分マシになる所もあるし、原作ファンとしては見所も少なからずあるので、
初見でクソゲーと断じる事なく、じっくりとプレイしてみるのもいいかもしれない。
やる気が完全にデストラクションされなければですが…。