「館」を舞台にした、いつもとちょっと毛色が違うBISHOP作品。しかしエロさは変わらず一級品
○全体雑感
BISHOPから派生したBISHOP Royalブランドのエロゲ。(と言っても枠的には普通にBISHOPブランドです。)
マップ移動画面からターゲットを選んで進める従来のBISHOP作品のスタイルではなく、
テキスト進行と選択肢で進行するスタイルとなっており、いざとなればフローチャートから遡ってプレイする事も可能です。
基本的に攻略したいヒロインに関係する選択肢を選び続ければ各ヒロインの個別エンドに分岐し、
適度にフラグを折れば(※)バッドエンド(?)に分岐します。
(※:ヒロイン1人に集中せずに他のヒロインを調教したり、
涼のサポートを1回か2回だけやれば、
個別エンドフラグが折れます。)
ハーレムエンドは各ヒロインのエンディング(※)のコンプが条件となる別枠仕様なので、
(※:エンドディングはノーマルとボテ腹の2パターンありますが、どちらかでOK。)
従来のBISHOP作品の様な各ヒロインと満遍なくイベントをこなすスタイルとは真逆の、
周回プレイやセーブ&ロードで個々のヒロインを1人ずつ攻略していくスタイルとなっています。
また、チャートから遡ってもプレイできるので、ルート分岐の回収は比較的楽です。
この度インモラルエディション化される事になったので、
マイナーチェンジではあるが、
画面拡大や陰毛表現のオン/オフの切り替え、脱衣システムのゲーム本編への実装などで、
よりグレードアップした内容を楽しむ事が出来ます。
○登場ヒロイン
登場するヒロインは以下の4名。
・善桜寺 美貴
性奴隷になる覚悟を決めつつも、気丈に振舞うツンデレ長女。
名家の長女に恥じぬ気品と優雅さを持ち、主人公には反発しつつも従う。
身体の感度が抜群で自身の意に反して感じてしまう事に嫌悪しているが、それに負けない打たれ強さを持つ。
・善桜寺 瑠璃
姉と同様に性奴隷になる覚悟はしているが、とてもウブな次女。
純真無垢で優しく大人しい箱入り娘だが、いざと言う時は積極的に行動を起こす大胆さも持ち合わせている。
本人に自覚はないが潜在的な淫乱の素質がある。
・善桜寺 綾女
娘達の事を第一に考え、性奴隷になる事を受け入れた姉妹の母。
しっとりとした大人の女性としての上品さと妖艶さを持っており、娘達を巻き込んだ罪悪感から積極的に主人公を誘惑する。
しかし、未亡人ゆえにその胸中には女としての欲望が渦巻いており、快楽に流され易い。
・黒原 涼
主人公と同じ組織の出身で、主人公のサポート役を勤める和装のメイド。
明るく快活な性格の持ち主だが、快楽を好み飄々とした掴み所のない側面もある。
実はメイドは彼女のキャラ作りなので本職ではないのだが、主人公がハンドベルを鳴らせば即座に現れる特技を持つ。
彼女主体のレズ調教もあり、様々なプレイで姉妹とその母を責める。
○特徴その1:普段のBISHOP作品とは毛色が違うが独自の良さもある。
本作は主人公がサポート役のメイドと共に2人の娘とその母親の母娘3人を調教していく展開ですが、
Hシーンの内容にはそこまでハードさはなく、
先述した一周あたりの攻略対象を一人に絞る形式と相俟ってエロゲ初心者に結構向いていると思います。
その反面、ヒロイン達はオープニングの時点で性奴隷になる事に対して覚悟を決めている状態であり、
いつものBISHOP作品の様に主人公がヒロインを強引に襲って処女を奪う所から始まると言う展開もないので、
そう言うのを期待すると肩透かしを食らうかもしれないです。
とは言えそこはBISHOP、ハードさは薄めだがエロさは抜群であり、
Hシーンなどでは館と言う閉鎖環境を反映した絶妙な照明の仄暗さを筆頭に、
エロ下着やベビードール、寝間着やボンテージなどの衣装がとても効果的に働いている事も相俟って、
より一層官能的な雰囲気を演出しており、「非常にエロい」の一言。
特徴その2:ギャラリーの立ち絵鑑賞が充実。
本作から以降のBISHOP作品に引き継がれる要素として、
ギャラリーの立ち絵鑑賞が機能面で充実化しています。
これまでのBISHOP作品のギャラリーも各種立ち絵を表示したり自由に表情や服装などを変更できましたが、
本作からはそれに加えて、
・背景を自由に選択可能(HシーンのCGも可)
・自由にテキストを書き込める機能を搭載(ゲームと同様のウインドウの他、任意の場所に自由に書き込む事も可)
・立ち絵の保存機能によって自由に編集した立ち絵鑑賞室の画面を保存可能
・保存した画像をPCに出力してPC側に保存する事も可能
と言った機能を実装した事で、これまで以上に様々な事をやれます。
この機能を活かせば、作中の立ち絵やCGを使って自分だけのオリジナルSSだって手軽に作れます。
この機能はエロゲの魅力的なCGを手軽により一層楽しむ事ができるので、
BISHOPに限らず、他メーカーでも導入してほしいと感じます。
●難点その1:複数人プレイが割と少なく、カップリングも物足りない。
ヒロインが複数登場するシーンに関しては
オープニングと涼が主人公のサポートとして行うレズ調教以外はハーレムエンドしかなく、
「母娘3人を性奴隷として調教する」と言うコンセプトの割に、
本編中で姉妹や母娘を絡めた調教が無かったのがとても残念でした。
また、ハーレムエンドを含めても、作中であった組み合わせは、
・美貴&瑠璃(オープニング,ハーレムエンド前半)
・美貴&綾女(ハーレムエンド後半)
・美貴&涼(本編中の涼によるレズ調教)
・瑠璃&涼(本編中の涼によるレズ調教,ハーレムエンド後半)
・綾女&涼(本編中の涼によるレズ調教,ハーレムエンド前半)
と言った具合で、
綾女と瑠璃の組み合わせは無く、母娘や姉妹の組み合わせのシーン自体も少ないと言うのは、
母娘調教モノとしては非常に残念でした。
(過去のBISHOP作品には、
母娘丼や姉妹丼をメインとする3P調教要素を盛り込んだ「三射面談」があるだけに、
尚更そう思います・・・。)
また、ハーレムエンドの〆は妊娠してボテ腹になったヒロイン達による主人公への奉仕(と主人公からのぶっかけ)なのですが、
CGでは構図的にヒロイン達のボテ腹が全くと言って良いほど見えないので、
前フリ部分の立ち絵以外では視覚的に今一妊娠している感じがしないのがこれまた非常に残念でした。
●難点その2:攻略に注力していないヒロインのHシーンがややマンネリ。
共通シーンの調教Hでは選択肢次第で同じHシーンが展開するタイミングが前後したり、
同じプレイ内容のもの(CGも基本的に同じもの)が3回程流れる為、
1周あたりの攻略中のヒロイン以外の調教プレイに変化が乏しいのも本作の悩み所です。
○まとめ:全体としては非常にエロい仕上がりだし、ギャラリーはほぼ完成形。
なんやかんやでHシーン自体はどれもとてもエロく仕上がっていますし、
ギャラリーも機能が充実しているので、
いつものBISHOP作品同様、とても抜ける作品です。