Fate/EXTRAから更にシナリオ偏重になった続編(番外編)
※注意
ここから先の文章はFate/EXTELLAとFGOによってTYPE-MOONに失望し、
Fate/EXTRAシリーズのキャラクターは好きだけどTYPE-MOONの事は嫌悪する、
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの域に至った、
そんな一個人の独断と偏見に満ちた記憶と過去のメモと一部の攻略サイトに基づく駄文です。
正直見辛い所も多々ありますし、恨み節の偏見な所も大分ありますが、
それでも良ければご覧ください。
ちなみに、サーヴァント達に関しては全て真名(ナーサリー・ライムのみアリス)表記で名前を書いてます。
◎なるべく簡易な纏め。
これまでにアレコレと書き連ねたもののの前に、なるべく簡素な内容で大まかな気になった点などを記す。
○思い入れが強いからこそ色々言いたくもなる。
個人的にはEXTRAとCCCは間違いなく熱中したFate作品である。
そうであるが故に、FGOやEXTELLAでの扱いには不満全開だし、FGO中心主義的な環境も、思い入れの強さゆえに反発がある。
しかし、そんなEXTRAやCCCとて同じTYPE-MOON作品なのだから、
いざ振り返れば後々の作品に通じる点は無くもない為、
その点には個人的な辛口が出ると言うモノである。
ここからは、ゲームとしてのCCCやシナリオ面について、描いていく。
○迷宮探索までがすんごく長い。
個人的にEXTRAは「シナリオを重視してRPG要素は最低限しかない」と言うイメージを払しょくできないのだが、
CCCはそれに輪をかけてシナリオ偏重な所がある。
ダンジョン探索は第1章の序盤シナリオが終わる所でやっと始められるし、
何なら主人公の操作自体はプロローグからも出来るが、
サーヴァントを連れての本格的なバトルは、上記した第1章序盤のシナリオを一通りやってからなので、
ここに至るまでが結構長いのである。
シナリオ自体は後々への伏線なども交えたモノである為、シナリオに酔えている内はまだ良いとして、
もしシナリオを見ながらバトルを心待ちにしている場合は、これが結構焦れったいです。
こうした露骨なシナリオ偏重は良くも悪くもある要素と言える
○CCCルート達成=CCCルートラスボスの野望達成と言う図式の割と分かり易い落とし穴。
CCCルートのラスボスである殺生院 キアラの野望は、実の所CCCルートに行かないと達成される描写が無かったりする。
(ノーマルルートの終盤はキアラが第5章で退場したきり出番が無いからでもある。)
これがつまり何を意味するかと言えば、
「キアラの計画は主人公=プレイヤーの動向に大いに左右される薄氷の計画でしかなく、冗長性が無い」
と言う事である。
幸いな事にキアラのキャラクター性は、こうした博打の様な計画をやっても違和感がそれ程でもない所にあるが、
こうした黒幕キャラが大願成就の為に十重二十重の保険や策を掛けておかない危うさは、
EXTELLAの後だと原作者達公式側の悪癖の様に思える所である。
↓ここから長文感想。
◎大雑把な感想
実質的にはFate/EXTRAの番外編となる物語が描かれたRPGである。
基本的なゲームシステムはEXTRAのままだが、
戦闘システムにオート入力機能を盛り込んだり、ダンジョン内でもセーブ可能になったり、
一度クリアしたダンジョンに何時でも行ける様になるなど、
ゲーム的にはEXTRAからの改良点が幾つか見られる。
シナリオそれ自体は良いと言えるが、
後のEXTELLAやFGOの所行に直面し、それらによる負の感情を通してみると問題と思える面もあり、
この辺には複雑な心境もある。
また、ゲーム面でもシナリオ面でもEXTRAからあまり変わっていない面はあるし、
CCCにおける改良点が実際には難点にもなっている面もあり、
総合的にはEXTRAから改良されていると言えるが、
新たな問題も浮上した感もある。
◎ゲーム面でのあれこれ
シナリオ,キャラクターの面になると話が長くなりがちなので、
まずはゲーム面から行く事にする。
ゲーム面は基本的にはEXTRAのアップデート版と言える形にはなっているものの、
よく考えていくと、アップデート要素にはそれぞれ気になるポイントがあったりする。
○ダンジョンに行けるようになるまでが長い・・・。
シナリオ絡みではあるが、大事な事なので最初に記す。
CCCはプロローグとしてEXTRAと同じ校舎を舞台とした導入と今後の伏線張りのシナリオが展開し、
そこから第1章のシナリオへと進むのだが、
プロローグが割とボリューミーな上に、
第1章に入ってからダンジョン(サクラ迷宮)に入るまでがこれまた長い。
しかも、プロローグ~第1章は、
プロローグではEXTRAと同じ校舎(一部閉鎖状態)、第1章序盤ではCCCの拠点となる旧校舎の探索が主となり、
どちらもダンジョンに行く事は無い。
第1章序盤は大まかな旧校舎内の登場人物の紹介も兼ねるとは言え、
シナリオの流れとしては、
・目覚めた主人公に桜が大まかな説明などをするイベント
・主人公とそのサーヴァントが顔合わせをするイベント
・生徒会室で元気なレオと大まかな説明などのイベント
・旧校舎を巡って、慎二,臥籐,ジナコ,キアラと顔合わせイベント
・再び生徒会室で大まかな説明などのイベント
・サクラ迷宮攻略開始(迷宮に入る前に主人公を見送る桜とのイベント)
と言った様に、
旧校舎内での主要な登場人物達との顔合わせや旧校舎内の探索、
世界観や状況などの説明を含むイベントの数々に結構な時間を使っており、
その結果、RPGの本番とも言えるバトル有りの迷宮攻略はどんどん後回しにされ、
シナリオを楽しめる内はまだいいとしても、
初周は早くダンジョンに行きたい気持ちをグッと我慢しなければならない為、
シナリオに酔えている内は兎も角として、
まだ酔えてなかったり、逆にすっかり醒めていたり、ゲーム部分であるダンジョン攻略を早くやりたいなどの場合は、
こうしたダンジョン攻略を焦らし続けながら延々と続く各種シナリオ展開は、時として鬱陶しい事この上ない所である。
こうしたプロローグから第1章序盤までのシナリオ一辺倒で戦闘もダンジョン探索も無いゲーム進行は、
CCCを「EXTRA以上のシナリオ偏重」と言わしめる大きな要因の1つである。
(他の要因はゲームをより楽にする各種要素であると言える)
CCCでは続投組のレベルリセットなどのネタも含んでいるとはいえ、
もっと早めにバトルやダンジョン探索と言ったゲーム要素を遊べる形でシナリオ構築をすべきであったと思う。
ちなみに、EXTRAの場合は、
最初のプロローグこそ割かし長いものの、
プロローグとOPの後に主人公が仮の従者の人形と共にシンプルなダンジョンを進みつつ戦闘系のチュートリアルが行われる。
なお、これをあえてFGOで例えるなら、
序盤のチュートリアルバトルを後回しにした上で、
プロローグで約3節分(各数段階)と第1章序盤で約1節分(約6段階)をシナリオのみ(スキップ不可)で延々と進行する様なモノである。
○楽にはなるけど2周目から本気出すオート入力。
EXTRAとCCCの戦闘システムは基本的に同じであり、
簡潔に言えば、1ターン中に3種の通常コマンドを6手分入力して1手ずつジャンケン形式で戦闘を行う事を基本としている。
EXTRAではこの通常コマンドの入力を全て手動でやる必要があったのに対して、
CCCではボタン1つで自動入力されるオート入力機能が追加された事で、総合的にはコマンド入力が幾らか楽になったと言える。
ただ、オート入力は「相手の開示された通常コマンドに対して勝つ通常コマンドを入力する」と言う点では良いのだが、
その一方で「開示されていない相手のコマンドに対してはランダム」な為、
実は1周目(≠相手のコマンドが殆ど開示されていない段階)ではそれ程オート入力の恩恵に預かれる事は無かったりする。
(代わりに、「1周目オート入力による運ゲー縛りプレイ」なんかは出来る。)
また、オート入力は通常コマンドで行われる上に相手のスキルや宝具に合わせた適切な行動までするわけではないので、
その辺はEXTRAと同様に手動のコマンド入力の方が適切な行動が取れる為、
スキルなどを使ってこない通常エネミーに対してはオート入力で楽々対処できる反面、
スキルや宝具を使う相手には適宜手動入力をやる方がより安定する。
つまり、オート入力機能がフルパフォーマンスを発揮するには、
「相手の行動の全て又は大部分が開示されている。」
「スキルや宝具を使わない相手との(または相手がスキルや宝具を使っていないターンでの)バトル。」
と言う環境でなければならない為、
それらに合う条件となると、
「1周目で行動が一通り開示されるまで何度か戦った相手(エネミー)」
「そうした1周目以降の相手の行動開示情報が揃ったクリアデータから開始した2周目以降」
といった様なモノこそがオート入力機能を最も活かせる環境であり、
運ゲー縛りプレイをする気が無ければ、
オート入力機能は基本的にはある程度1周目をやり込んでいるか2周目以降を前提とした機能と言える。
加えて、もし2周目以降にクリア済みサーヴァントを選んだ場合、
レベル引継ぎの関係で序盤は雑魚敵をほぼワンパンで撃破出来る為、
オート入力機能は行動入力の最低限(6手分手動入力)の手間を省く程度の役にしか立たなくなる。
結局の所は上記の通り、繰り返しになるが、オート入力機能は2周目以降の戦闘を楽にする事が前提の様に思えてしまう機能なのである。
○素直に嬉しいダンジョン内でもセーブ可能
EXTRAではダンジョン(アリーナ)内ではセーブ不可能な為、
長時間アリーナ内を回ってレベリングなどをしている際にうっかり事故死すると、
アリーナ内で費やした時間が丸ごと無駄になると言う大きな悩み所があり、
特に玉藻の場合は、低い耐久力の割に累計ダメージ量が特殊会話イベントの発生条件となっている為、
短期間により多くのダメージを稼ごうとギリギリを攻めれば攻める程事故死し易くなり、
セーブによる保険が効かない事がネックであった。
それに対してCCCでは、ダンジョン(サクラ迷宮)内でセーブ出来るようになったので、
イベント発生前などにセーブをしておく事で、より安全にゲームを進める事が可能となった。
ただ、EXTRAの玉藻の様な戦闘での事故死を誘発しやすいプレイングをしないと中々発生しない特殊会話イベントがある訳ではないので、
専らゲームオーバー直結系イベント(例えばメルトリリスに追い回される鬼ごっこ展開)に突入する前の安全策的な使い道など、
重要イベントの前のセーブや個人的に気になる場合の小まめなセーブがメインと言える。
しかしその一方で、「事故死を誘発しやすいプレイングを強いられる特殊イベントの為の安全策」と言う面では、
そもそもそうしたイベント自体が無いので、折角導入されたセーブ機能を最も活かせる局面の1つがCCCには無いと言える。
ともあれ、どこでもセーブできる環境が増えた点は、素直に嬉しい所と言える。
○何気に嬉しい「任意でダンジョンから戻る」事が可能。
EXTRAでは「アリーナからの退出=シナリオが進行」となっている為、
ロクに探査しないままアリーナから退出すると、
シナリオが進行してアイテムの取りこぼしが発生するリスクや、特に重要アイテムを取りこぼして詰むリスクなどが発生するし、
1回戦につき2階層あるアリーナの内、どちらか一方にしか入れないので、
一部の例外を除いて解禁順で階層をくまなく探査すればいいとは言え、
ダンジョン探索の自由度をTYPE-MOON公式お決まりのシナリオの都合優先主義が垣間見える。
(EXTRAは行動時間が何故か放課後に限られている上に、
「放課後の校舎内探索→アリーナ探索→マイルームで就寝」
と言う形のルーチンワークでプレイヤーが操作できる時間帯は大体終わるので、プレイヤーの自由性が乏しい。)
これに対して、CCCは設定上では聖杯戦争から外れた月の裏が舞台と言う事もあり、
ダンジョン探索から任意で戻れる様になり、単純な自由度はEXTRAよりも増している。
とは言え、流石にシナリオ進行の為には衛士の乙女の秘密(SG)を暴いてダンジョン最奥のシールドを解除する必要がある為、
当然ながらシナリオを進めるにはサクラ迷宮の各階層を踏破する必要はあるし、
それで一区切りをつけて主人公とそのサーヴァントはマイルームで就寝するので、
大まかな流れだけを言えばEXTRAとはあまり変わらないとも言える。
また、当然ながらゲーム後半に行くほどサクラ迷宮の構造は複雑化するし、
そうでなくても迷宮の中ほど以上まで進んだ状況で旧校舎に戻ってまた迷宮に入れば、
これまた当然の事としてその階層のスタート地点からの再開なので、そういう所に億劫さを感じる心理や、
そう言う所に煩わしさを感じて回復関係に余裕があればサクラ迷宮内でやれるだけの事をやって手詰まりになったら帰るなど、
任意で帰らずにガツガツとゲームをプレイするのもまたプレイスタイルの一種と言える。
ついでに、イベントの関係で攻略中の階層から一時撤退する事も多少はあるが、
その一方でプレイヤーが任意で戻らないと発生しないイベントは、
精々第1章のレオからの借金イベントと、
その借金を元手にイベントアイテムを購入する事を前提として発生させられる桜の旧制服着替えイベントくらいなので、
シナリオやCCCルートフラグ攻略を進める上では、任意で校舎に戻る頻度はそこまで高くなく、
大抵の場合、特にSGを獲得可能となってからは、
シナリオ展開次第だが、大抵の場合は一度サクラ迷宮の最新の攻略先の階層に入ったらそこで一通りイベントを熟して帰ってくるだけと言える。
とは言え、プレイング次第では不足した回復アイテムを買い足す為に校舎に戻るなど、
探索を切り上げてダンジョンから帰りたくなる理由は幾らでもあるので、
プレイヤーが任意でダンジョン探索を切り上げて校舎に戻る事をシナリオ進行が阻害しなくなった点は、
EXTRAからの確かな改良点と言える。
○「クリア済みの階層にも行ける」様になったダンジョン
EXTRAのアリーナは基本的に1回戦につき2階層が章替わりで丸ごと変わる方式を採っており、
ゲームが進む度にアリーナの階層が進んでレイアウトは変わり、例えば1回戦で行けた階層には2回戦以降は行けなくなる。
それに対して、CCCのサクラ迷宮は、全ての階層が繋がったデザインであり、クリアした階層が残ったままゲームが進行するので、
クリアした階層にも後から行く事が出来る。
ただ、経験値的な旨味は当然ながら最新の階層の方が良いし、
各章で十二分に舞台となる階層を巡っていれば自然とエネミーの行動開示やレベル上げも進む上に、
クリア済みの階層に行くイベントなども基本的には無いので、
ゲームとしてはクリア済みの階層に何時でも行ける様になったのは嬉しい反面、
態々クリア済みの階層に行く必要性があんまり感じられない構成にもなっているので、
衣装チェンジからの軽い散歩間隔以外だと、クリア済みの階層に行く旨味はそんなにないと言える。
ついでに言えば、CCCはEXTRAと同様にあまりサブイベントが無く、
シナリオ展開に含まれた要素の1つとして、
基本的に「暴走を始めてる世界を元に戻すにはもう時間が無い」的な切迫感を醸し出す面がある事もあり、
個人的には「ガツガツと先に進もう」,「早くシナリオを進めたい」と言う心理感覚でプレイしがちな所があり、
例えば豊富なサブイベントとゲーム全体の自由度の高さが凄いゼルダの伝説BotWを比較対象としてしまうと、
サブイベントに乏しくクリア済みの階層に行く必要性も薄いCCCでは、
クリア済みの階層に行ってのんびり寄り道プレイと言う空気感が薄い感もあると言える。(個人の感想です。)
ちなみに、第5章で鬼ごっこに興じたキアラは、鬼ごっこを始めると直ぐにその時点での最新の解放された階層にいるので、
態々「鬼ごっこがしたい」とキアラは言っているのに、このシナリオ進行イベントでクリア済みの階層が活かされる事は無かった。
(やろうと思えば、
「イベントマーク付きのクリア済みの階層でキアラが補足される度に逃げて別の階層に移動した末に、
最後は最新の階層に至ってシナリオ進行イベント発生。」
と言う風にも出来た筈である。
それはそれでプレイヤーの労力をより多く費やす事になるし、
シナリオ上、この時は凛とラニとハッキングを受けてピンチな桜で生徒会はナビの余裕があるか不安な程大変な事になっているけど。)
○単調さはEXTRAと変わらないダンジョン。
サクラ迷宮は基本的に前作のアリーナと同様に半透明の電脳的な床と壁で構成されているのだが、
そればっかりな為にレイアウトを無視すれば変化があるのは背景だけで実に単調である点もアリーナと同じな為、
各階層でレイアウトや背景を変えた所で、同じ壁や床ばっかり目にするのは、
特に周回プレイをしている際に飽きがくる要員の1つと言える。
第1章でエリザベートが捕らえた者達を収監した塔であるとか、EXTELLAの各ステージのバトルフィールドとか、
そう言った感じで、もっと迷宮内のレイアウトのバラエティ色を上げるべきだったと思う。
(と言うか、アリーナにも時々局所的に背景オブジェクトに足を踏み入れられる所があったと記憶しているので、
オール床板&壁板なサクラ迷宮よりもちょっとだけマシな所がある。)
○小気味いいけど実用面での存在意義は微妙な主人公(岸波白野)のジャンプ機能。
CCCで追加された要素の1つとして、ボタン1つで主人公がマリオよろしくジャンプする機能がある。
サクラ迷宮などのフィールドを闊歩する際にEXTRAでは空いていたボタンの有効活用と言えるし、
移動中にジャンプしたり、坂道を下る時にジャンプしてスピード感を味わったりと言ったオマケ的なアクセントとしては良い感じと言える。
ただ、実用面での存在意義となると、凄く微妙と言える。
まず、サクラ迷宮などにはジャンプを活用しなければならない障害がほぼ無く、
マリオやロックマンなどのアクションゲームみたいにジャンプを意識的に使わなければならない局面もほぼ無い。
そして、ジャンプ機能が一番活躍しそうな局面として、
第2章と言う早い時期に、舞台となるサクラ迷宮の階層の一部にロビン・フッド謹製のトラップ床が仕掛けられているのだが、
ジャンプの移動距離とトラップ床の当たり判定範囲が微妙に噛み合っておらず、
トラップ床をジャンプで回避しようとしても飛び越しきれずにトラップに引っ掛かる事があるあるレベルで多発し、
それはつまりジャンプによってトラップ床を回避できるのは極稀な事であり、
ジャンプ機能はそれを最も役立てられる局面で全くと言っていいほど役に立たず、
実用面での存在意義は残念ながら微妙と言える。
しかもこの第2章以外にトラップ床などのジャンプ機能を使う必要がある仕掛けも無いので、
ますますジャンプ機能にゲーム面での有用性が設けられている訳でもないと言える。
とは言え、主人公の操作やダンジョン探索の中でのちょっとしたアクセントとしては良い感じな分、プラスした意味はあると思う。
○手軽さと引き換えに育成要素を失ったレベルアップ
EXTRAではレベルアップ時にHPとMP以外は上がらず、
1回戦中盤から解禁される魂の改竄でステータスを任意で上げる方式だったのに対して、
CCCではレベルアップ時にHPとMPに加えてステータスも一緒に上昇する仕様へと変更されています。
(各ステータスの上昇率は各主役サーヴァントによって異なる。)
この変更によって、EXTRAの1回戦序盤の様な魂の改竄が解禁されるまで攻撃力や防御力の強化が出来ないが故の苦戦は無くなり、
特に初期ステータスが貧弱な玉藻はレベルが上がる度に戦闘が楽になるのが実感できるのだが、
魂の改竄に代わる育成要素(例えばスキルツリーなどの様なモノ)を盛り込んではいないので、
育成要素と言う面では、CCCはEXTRAに劣っていると言える。
○同じサーヴァントは強制「強くてニューゲーム」、でもシナリオがあまり伴っていない。
EXTRAではクリアデータからの引継ぎはエネミーの行動開示状況の引継ぎとなっていたが、
CCCではそれに加えてクリア済みサーヴァントのレベルも引き継がれる様になっている。
(あと、記憶が確かならCCCでは資金やアイテムや礼装も引き継ぎ対象となっている。)
これのおかげでクリア済みのサーヴァントは強くてニューゲームをする事が出来、
レベル引継ぎと行動開示状況引継ぎの恩恵によって、
最終盤を除くエネミーや各章ボスキャラをレベル差の暴力で一方的に蹂躙する事が可能となり、
各サーヴァントの初周ではレベル差で圧倒してきた借金取りイベントのガウェインとも対等以上に戦って借金を踏み倒せる様になり、
一段とゲームが楽になる様になった。
しかし、シナリオ面で見ると、あまりレベル引継ぎによるレベル差パワープレイを想定しているとは言い難い面がある。
借金取りイベントのガウェインの場合は戦うだけなら初周でも出来る一方で、
戦闘バランスはレベル引継ぎ状態と釣り合いが取れるバランス調整となっている為、
ガウェインを返り討ちにできた場合の展開は基本的にレベル引継ぎ後でないと見れないパターンと言える。
その一方で、第1章のエリザベートとのイベント戦闘が顕著な様に、
シナリオ上では一周目の初期ないしは適正レベル前後で苦戦しながら戦闘を凌ぎ切った状況などしか想定していない場合も多く、
レベル引継ぎによって強制戦闘イベントでは圧勝しても、イベント上では大苦戦の虫の息状態になる事が多く、
ゲーム上の状況とシナリオ上の状況が一致しない事がよくある様になってしまう。
また、クリア済みのサーヴァントはそれ以降ずっとレベル引継ぎが自動と言う名の強制で行われる為、
クリアデータでは必然的にゲームクリア時の高レベルになっている以上、ゲーム側の難易度調整でレベル差を補うのにも限界があり、
クリア済みのキャラクターでまた初周の様な歯応えを楽しむなら、クリアデータを使わず最初からプレイする他無いのも悩み所であり、
全体的にクリアデータからプレイする場合は各引継ぎ要素の取捨選択機能を付けるべきだったと思う。
○パートボイス故の物足りない所が出てくる。
CCCではEXTRAよりも声付きのセリフが増えたものの、
それでも一部のセリフには声がついていないパートボイス仕様である為、
いざCV無しのイベントに入ると、スッゴク物足りなくなる。
○文章量が多い割にオートリード機能が無い。
CCCはEXTRA比べて全体的に文章量が多くなり、ゲームシステムの改良も専らよりゲームが楽になる様な要素が強い為、
よりシナリオ偏重な印象を持つのだが、
その割にはオートリード機能を付けていないので、テキスト送りは手動であり、
同時期のスパロボでは既にオートリード機能でセリフ送りが出来る様になっていた事を考えると、
オートリード機能を付けて文章もより楽に読めるようにして欲しかったと思う。
と言うか、EXTRAシリーズは個人的には「RPGの皮を被ったノベルゲーム」と形容しても良いくらいシナリオ偏重だし、
膨大な文章をプレイヤーに読ませているのだから、
ノベルゲームやスパロボの様なオートリード機能は必須だと思っている。
ちなみにバッグログ機能はEXTRAにもCCCにも最初から付いている。
○序盤だけでなく中盤の幕間にもつけて欲しかった選択式スキップ機能。
EXTRAでは2周目以降は問答無用でプロローグをスキップする様になっており、
良く言えば主人公(岸波白野)の物語を直ぐに始められるようになったが、
悪く言えば様々な本編の伏線がふんだんに盛り込まれたプロローグは、ゲームを最初から始めないと見れない、
と言う事でもあり、悩ましい難点のある仕様であった。
これに対してCCCでは、2周目以降は序盤のシナリオのスキップを任意で選べる機能が付いた為、
ちゃっちゃとゲームを進めたい場合はスキップすればいいし、じっくり会話イベントを楽しむならスキップしなければよくなり、
ゲームを楽しむ幅に地味に広がったと言える。
(ちなみに、とっととダンジョン探索をしたい場合、序盤の校舎内イベントの多さと長さが結構焦らしてくるので、
2周目以降とは言えスキップがあるのはありがたいと言える。)
ただ、CCCのシナリオ展開上、序盤以外にもこの選択式のスキップを入れて欲しかった所がある。
それは第4章終了後の幕間、特にBB特製犬空間のシーンである。
幕間は主人公が犬空間から脱出するまでとパートナーのサーヴァントの心を解放するまでで、
一本道を進むイベントを2回連続でやる事になる。
後者の方は主人公がボロボロになる描写などからの宝具解禁もあって演出的な盛り上がりのあるイベントであり、
前者の方もBBに絶対的絶望に追い込まれた主人公がそれでも異常なまでの精神力でBBを根負けさせて脱出に至るイベントなのだが、
前者の犬空間は、その過程でプレイヤーに操作をさせる箇所が、凄く面倒なのである。
この犬空間はその名の通り主人公に四つん這いを強制させており、
動きはノロノロでカメの如き鈍足、真っ暗な空間をひたすら前進し続けないとイベントが進まないなど、
良く言えばどんな状況でも決して諦めない主人公の精神力を表現したイベントなのだが、
悪く言えば殺風景な空間で中々話が進まない牛歩進行を強制されるイベントな上に、
プレイヤーのサーヴァントの違いなどによる変化も何もない完全共通イベントなので、
これを周回プレイを重ねる度にやらされるのは、正直面倒な事この上ないです。
その為、この幕間の部分、特に犬空間のパートに関しては、
選択式のスキップを設けるべきだったと思っている。
ただ、この犬空間イベントは、ユリウスの最期の活躍の場でもあるので、全部スキップするのは惜しいと言えるので、
プレイヤーが操作する部分だけスキップするなどの器用なスキップもあるとなお良いと思っている。
また、各章冒頭の「女の話」も、せっかちにゲームを進めたい場合には、地味にスキップ出来る様にして欲しかった所である。
(ちなみにEXTRAにおける同様の各章冒頭のポエムパートはスキップできた。)
○ストレートにシナリオを進めるのに便利なガイド機能。
CCCではこれからすべき事を示すガイドが表示されるゲームギミックがあり、
スムーズにゲームを進められる。
(逆に言えば、シナリオ進行に逆らってのんびりプレイをしようとすると、
人によっては地味にガイドが気になってしまう。)
特に2周目以降はCCCルートフラグに関するガイドも表示される様になったので、
TYPE-MOONの作者達公式側の悪癖の1つである「作者達公式側が理想とするシナリオ進行の押しつけ」と言う面もある一方で、
CCCルートフラグは各章の様々な所に潜んでいる上に、1つでも逃せばそれ以降のフラグイベントは発生しない為、
このCCCルートフラグのガイドは、正直に言って有難いし、頼りになるガイドと言える。
(ちなみに選択肢にもガイドとしてCCCルートに絡む方に特定のマークが表示されるようになり、
選択肢もマークがついている方を選べばCCCルートフラグが立つ。)
これらの事から、作者達公式側が推奨するCCCの進め方が見えてくる。
つまり、1周目はノーマルルート、2周目はCCCルートが作者達公式側の想定と言う事である。
1周目はCCCルートフラグに絡むガイドが無く、
CCCルートフラグ最初の壁となる桜(EXTRA)用の旧制服の購入費用とその手っ取り早い手段であるレオからの借金イベントも、
任意で一旦旧校舎に戻らなければならない為、地味に気付き難く、
つまり、1周目は第1章の時点でCCCルートフラグを見逃しやすいし折れやすいので、
攻略情報を漁らない限り、初周CCCルートは難しく、ノーマルルート(サーヴァント個別エンド)に行きやすい様にデザインされている。
それに対して2周目以降は、CCCルートフラグに絡むガイドが解禁された事で、
このガイドに沿って行動すればとりあえずCCCルートフラグイベントは順当に攻略できるので、
後は最終章直前の選択肢において、世界を救う(ノーマルルート)か桜を救う(CCCルート)かで、
ノーマルかCCCのどちらに進むかを決められるし、
更に言えばノーマルルートの不完全燃焼感とCCCルートフラグイベントが見せてくる新鮮さによって、
心理的にもCCCルートに行きたくなる人もいると思う。
この様に、CCCは作者達公式側の思惑を別としても、
シナリオ面では1周目ノーマルルートから2周目以降CCCルートの順でプレイするのは割と理にかなっているし、
その順番でプレイしやすく楽しめるつくりにはなっている。
(結局の所、シナリオ自体も良くも悪くも作者達公式側の意図通りの構成としてよく出来てると言える。
ただ、CCCルートにはサーヴァント離別イベントがある為、これだけはサーヴァントが好きな人には辛い展開になるのが悩み所。)
○初周の最終ルート分岐を問わず、2周目のマトリクス解禁でネタバレが起きてしまう。
上記した様に、ゲーム上のガイドの構成などによって、
1周目は攻略情報無しではノーマルルートに行きやすく、
2周目以降は攻略情報無しでもCCCルートに行きやすくしているのが作者達公式側が推奨するCCCの各ルートを攻略する順番と言える。
しかし、その一方で、2周目で解禁されるBBの情報マトリクスには問題があると言える。
CCCはEXTRA以上にシナリオ進行に伴う情報マトリクス開示が色濃く、BBの最後のマトリクスは2周目で解禁される様になっているのだが、
その最後のマトリクスで、CCCのシナリオの黒幕の存在が暴露されてしまっているので、
1周目からCCCルートに行ってしまえば何ら問題は無いが、
1周目をノーマルルートでクリアした場合は、
まだ明かされていない黒幕の正体を2周目で解禁されたBBのマトリクスを見た時点でネタバレされてしまうのである。
ここはある意味残念ポイントと言える。
フラグ管理として、物語の核心に関するBBのマトリクスの解放条件をCCCルートクリア時に限定する事は出来なかったのだろうかと思ってしまう。
◎ゲーム面で見る主人公のサーヴァント。
ここではゲーム上でプレイヤーが動かす主人公のサーヴァントについてである。
レベルアップとステータスアップの仕様変更に伴い、
主人公のサーヴァントは戦ってレベルが上がる程ストレートに強化されていくのがCCCの基本仕様である。
ネロ,玉藻,無銘の続投組に関しては、スキル構成も基本的に前作と同じあり、
自動と手動を合わせてスキルが2,3個増えただけである。
その為、基本的な運用スタイルは前作と変わらず、そこに新スキルを組み込みつつ立ち回ると言う点で共通している。
一方、新規サーヴァントのギルガメッシュに関しては、宝具が確定一撃必殺型なので、
宝具が使用可能になったらそこで試合終了確定と言っても過言ではない。
以下は、各サーヴァントの主な運用方針である。
・ネロ
基本的には前作と変わらず、伸びのいい基礎火力を活かしたパワータイプに、安全策として蘇生バフを交えた立ち回りをするタイプ。
相変わらず盾的な防御系スキルを持たないので、ボス戦における蘇生バフの重要性は高い。
ただ、メルトリリスの宝具はプレイヤー側のバフも吸収して自分のモノにする効果もある為、
下手をするとメルトリリスに蘇生バフをあげてしまうリスクがある。
宝具解禁以降は、新スキルの高火力技でネロから主人公(岸波白野)への告白を聞きつつ、火力スキルでガンガン行きたい所。
・玉藻
やはり基本的には前作と変わらず、
相手の通常行動に合わせた攻撃スキルでスタンを取りつつ攻めていくテクニカルな立ち回りをするタイプ。
前作と同様に防御スキルはダメージ軽減型ではあるが軽減率と追加効果は相変わらず優秀であり、
また、前作ではレベルアップとステータスアップやスキル習得が別々になっていた為に序盤が苦しかった事もあり、
CCCでのレベルアップとステータスアップの仕様変更による火力の即時向上やその場でのスキル習得が玉藻では特に恩恵としての面が強く、
EXTRAと比べて序盤の難易度は大幅に下がっている。
新最強攻撃スキルは筋力依存の格闘技となっている為、
玉藻の成長傾向として筋力のステータスは伸びが悪いのを筆頭に、
既存の攻撃スキル向けのバフも効かず、
クリティカル対象である男属性のボスキャラは、
習得タイミング次第でロビン・フッドが入る他は裏ボス3人の内の2人、残りのガウェインとカルナは2周目以降でないと対象外、
そもそもMP消費が極悪で連続使用し辛い、
と言った弱点や最大限のパフォーマンスを発揮できる相手の少なさなどのネックはあるが、
実際のゲーム上の習得レベル以降の玉藻の筋力のステータスでも十分な火力は出るし、
燃費の問題も玉藻の宝具やMP回復アイテムの充実で対処は可能だし、
むしろ宝具にプラスして5手分をこの新攻撃スキルに使う事による強襲と言ったゴリ押し的使い道もできるので、
問題点はそこまで問題にならなかったりするかもしれない。
・無銘
当然ながら基本的には前作と変わらず、
無銘独自のポイントを貯める為のスキルを相手が防御系の行動をする手番に合わせて使うなどして使えるスキルのレパートリーを増やし、
始めはじっくり、ポイントが貯まれば高火力スキルで一気に攻める様なテクニカルな立ち回りをするタイプ。
新最強攻撃スキルはstaynight系を意識しまくった感のある演出となっているが、
火力は玉藻に負けず劣らず高い。
・ギルガメッシュ
基本的に攻撃力が高くスキル火力も高いが、その分スキルの燃費が悪いのがネックであり、
言ってしまえば、高火力で燃費が悪いネロと形容できるパワータイプ。
宝具は使えば確定で一撃必殺となっている為、
なるべく楽に進めるのであれば、出来る限り素早く宝具の発動条件を満たして使ってしまうと良い。
その一方で、デフォルトの鎧はガチャガチャと煩く、私服もイロモノ系な傾向なので、
別の意味でも初回プレイ時には悩まされる事になる。
・エリザベート
第7章で主人公のサーヴァントの代行と言う形でプレイアブルキャラクターとなる。
基本的には第5章で敵対していた時に倣ったステータスであり、
尚且つ、詰み防止のためにレベルも高く、
代行の任だけにするのは惜しいくらいの強力なせんりょくになってくれる。
攻撃スキルには特殊効果もあるが、基本的には詰み防止の高ステータスを活かしたパワータイプと言える。
◎シナリオ面でのあれこれ。
シナリオ面に関しては、EXTRAのゲーム発売当時から抱いていた気になる点と、
EXTELLAやFGOの所行で闇を抱えて以来思う様になった点とであれこれあります。
ここからは、シナリオやキャラクターについて触れていきたいと思います。
○前作のネタバレをガンガンすべきだった、ネタバレに配慮したが故の不完全燃焼。
CCCのシナリオの弱点の一つが、「EXTRAのネタバレへの配慮」である。
ある程度前向きに捉えるのなら、前作をプレイして予習した上でCCCをプレイする形で、2つのゲームが売れて売る側は嬉しいし、
プレイヤーはネタバレへの配慮が何を意味している事をEXTRAをプレイしていく事で理解できるようになるが、
結局はEXTRA→CCCの順でプレイしないとネタバレ関係が理解できない前作プレイ前提のシナリオとも言えるので、
いきなりCCCからプレイしている人には良く分からない事がある可能性があれば、
CCC→EXTRAの順でプレイすると、
後からネタバレを理解できるのは良いとしても、ゲームシステム面で進化前の粗削りなモノになると言う苦行があるし、
CCCの個別エンドがEXTRAのエピローグとなる為、
EXTRAのエンディングはエピローグ抜きの共通(サーヴァントは差し替え可)エンドしか見れない事も同然の物足りなさがある。
また、深刻な問題の一つとしてCCC作中における桜やBBの行動や目的の根底には、
「主人公は自我を持ったNPCであり、事と次第によってはムーンセルにとって消去すべきバグである。」
と言うEXTRAのシナリオの方でも根底に関わる主人公の設定が関与している事が挙げられる。
その為、作中だけでも桜やBBの行動や目的に主人公が関わっている事が分かるが、その根底に関しては暗喩的な形に留まっている。
ついでに言えば無銘の方にも主人公絡みのEXTRA未プレイには優しくない要素が入っており、
無銘の場合はEXTRAのエンディングで明かされた主人公のオリジナルが登場してモノローグを担当している。
(なお、その代わりEXTRAのエンディングで主人公のオリジナルとの接点が出来る事を示唆された凜orラニは、
個別エンドシナリオの都合かガン無視されている。)
そして、ネタバレ配慮の影響で、CCC作中では続投組のサーヴァントの真名が出てこないのだが、
これがCCCのシナリオと著しく相性が悪いと個人的に思っている。
CCCではEXTRA以上に主人公とサーヴァントの親密度が上がっている為、
特に主人公へのデレ度が大幅に上がっているネロや玉藻くらい、マイルームだけでいいから真名呼びであって欲しかったと思う。
○個別エンドとCCCルートで一応の個性はあるが、結局どのサーヴァントを選んでもロクに変わりはしない大筋のシナリオ。
CCCはルート分岐による変化と言う意味ではEXTRAシリーズでは一番変化がある方です。
しかし、それでもstaynightにおけるSN,UBW,HFの3ルート分岐の様な劇的な変化は無く、
共通のシナリオでサーヴァントの配役を変えただけの変化や、ギルガメッシュ用の一部アレンジや小シナリオ増量、
CCCルートフラグイベント分の小シナリオ増量、CCCルートにおけるラスボスの変更やサーヴァントとのお別れイベントからのエンディング、
ノーマルエンドルートにおけるサーヴァント4者4様の個別エンドらしい個別エンド、
と言った様に、
ざっくりと言えば共通シナリオに小手先程度の変更や追加をしただけなのはEXTRAと何ら変わりないし、
CCCルートにしても、大筋で言えばノーマルエンド(個別エンド)ルートと同様に、
「ラスボスを倒して、ムーンセルはリセットされて、全ては『無かった事』になって元通り。」
と言う筋書きである事には変わりありません。
(もっとも、CCC自体はEXTRAのシナリオの間に起きた番外編的な位置の出来事なので、
あんまり大筋を変えすぎるのも「それはそれで・・・」な気もするし、大筋が変わらないのはある程度はしょうがないと思います。)
しかしながら、大筋のシナリオ自体は悪くないですし、
個人的には一昔前なら傑作と太鼓判を押していた事もあるくらいには、CCCのシナリオには相応の好感はありますし、
シナリオ自体もTYPE-MOONの良い所も悪い所も出たシリアスとコメディを織り交ぜた主人公とヒロインの恋愛劇です。
とは言え、未プレイの魔法使いの夜を差し引いて、尚且つFate系のゲーム作品としての枠組みで見た場合、
個人的には、CCCはFGOやEXTELLAでTYPE-MOONが本格的に駄目になる前の、最後の花火の様でもあると、
今では思います。
いくらシナリオが良くても結局はプレイヤーの選択で変わるのは自分のサーヴァントを取るか桜をとるかしか決定的な差は無く、
それも共にエンディングを迎える相手の配役を変えただけに過ぎず、
どのサーヴァントを選んでも大筋のシナリオは一緒である事には変わりは無いのは、
シナリオに重点を置きながらストーリーの変わり映えが無く周回プレイでマンネリになりがちなEXTRAシリーズ共通の弱点と言えます。
●CCCルートの問題点。
CCCルートは物語の真実が明かされるトゥルーエンドシナリオであり、
幾多のフラグイベントを成立させる事で至れる真実への道なのだが、
シナリオ展開による作者達公式側の都合や、その結果起きてしまう酷い図式が悩み所と言える。
ここでは、そんなCCCルートに対する個人的な問題点を綴る。
○CCCルートに特に女性サーヴァントで行った場合に起こる「今カノを捨てて元カノと縒りを戻す」展開。
CCCルートは主人公と桜の恋の成就とハッピーエンドで締めくくられる筋書きとなっているが、
問題なのはその過程と女性サーヴァントの場合に成立してしまう図式である。
BBが作中の罪業(レオを痛めつける,犬空間,任意イベントのNPC,その他テキスト上の事など)の清算と言う形で退場してしまうのは、
まだ百歩譲って受け入れられなくもない展開ですが、
主人公のサーヴァントも、「主人公と桜が2人きりでエンディングを迎える」と言うシナリオの都合から、
強制的なお別れイベントが発生してしまうのである。(しかもBBが退場した直後に起きるダブルパンチである。)
この退場劇自体にも個人的には色々と批判的ではあるが、
それ以前に、女性であるネロと玉藻の場合には、
CCCルートを選んだ時点で確定する事として、
極端な話、「主人公は今カノ(ネロや玉藻)を捨てて元カノ(桜)を選んだ。」と言う図式が出来上がってしまうのである。
確かにCCCルートの結末は主人公と桜が2人きりになったからこそのエモさがあるのは否定しないし、
男性サーヴァントの場合は両方ともstaynight系からのスターシステム枠な上にそれぞれ当人が納得いく形で退場していくからまだいいが
女性サーヴァントかつEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)LOVE勢の筆頭たるネロと玉藻の場合、
CCCルートに行くと言う事はつまりネロや玉藻よりも桜を選んだ事になってしまうので、
シナリオの展開上、どうしてもこうした図式になってしまうのが、CCCルート最大の悩み所と言える。
○staynight系の男子組とチートな玉藻と普通だから悲壮なネロで扱いが分かれたCCCルートのサーヴァント別離展開。
上記のネロや玉藻と桜の今カノ元カノな図式の成立の他にも、
そもそもCCCルートにおけるサーヴァント強制お別れイベント自体、
各サーヴァントの扱いに明確な差が出てしまっている。
また、無銘やネロや玉藻と言ったEXTRAからの続投組は、
幕間クリア時のマイルーム会話イベントにCCCルートの離別イベントの伏線らしき台詞が僅かにある程度であり、
伏線としてはいささか不十分であると同時に離別イベントの唐突感が否めない点もマイナスと言える。
基本的にstaynight系のスターシステム枠である無銘とギルガメッシュは優遇されており、
EXTRAオリジナルのネロと玉藻は上記の図式が成立する事も相俟って冷遇されている感がある。
FGO以降、staynight系を出典とするキャラクター達は何かと優遇されている印象が強い中で思う事として、
このCCCルートにおける男女=優遇されるstaynight系と不遇なEXTRA系の間での扱いの差は、その前兆と見てもいいと思う。
以下、優遇されている方から順に、CCCルートにおける扱いを綴る。
・ギルガメッシュ
最優遇枠。
元より主人公とは月の裏限定の付き合いである事を念押ししており、
離別イベントも無銘やネロや玉藻と言ったEXTRAからの続投組とは異なる特別仕様となっていて、
契約満了と合わせて主人公から自分との関係の答えを貰って満足そうに別れる。
個人的にCCCのシナリオは一部を除いてギルガメッシュをサーヴァントとした場合を前提としている印象が強く、
後のFGOで言えば、巌窟王や宮本武蔵などのプロモーションを兼ねたゲスト参戦小イベントの様な、
「ある日突然異世界転移した主人公が現地のサーヴァントと行動を共にする」
と言う筋書きがピッタリなのがCCCのシナリオなので、
必然的に新規参戦枠であるギルガメッシュが最優遇と感じられるのである。
・無銘
優遇枠。
作中では結構な頻度で無銘=エミヤ シロウ(弓)(=衛宮 士郎)と同一視して扱われているのだが、
この離別イベントに至っては無銘にとって正義の味方としての本懐を成し遂げたと満足しており、
言い換えれば世界を救って同時に「間桐 桜」を救ったのだから、
無銘をエミヤ シロウ(弓)(=衛宮 士郎)として見れば、確かに本懐を成し遂げている。
(個人的には無銘=作者達公式側がもう1人の間桐 桜であるBBの事をどう思っているかが気になるが。)
と言う訳で、無銘は満足の上で後に残る主人公の背中を押して去っていった。
ところで、上記の様に無銘=エミヤ シロウ(弓)(=衛宮 士郎)と同一視されている事と、
メルトリリスが桜(EXTRA)と桜(staynight系)をAIとそのモデルとして紐づけている点から考えて、
無銘は一応お互い別人とは言え桜(EXTRA)と主人公(岸波白野)の交際について何か思う所はあるのだろうか?
(と言うか、考え過ぎちゃう神経質なプレイヤー的に、
EXTRA系の桜とEXTRA系の主人公と無銘の関係性は、時に気になるモヤモヤを生じさせる関係の1つだと思う。)
・玉藻
準不遇枠。
良くも悪くもシリアスブレイカーキャラと扱われている上に、
CCCでは天照大御神の神霊・太陽関係を由来とした潜在能力でムーンセル中枢をもぶち抜くチート属性まで盛られ、
離別イベントでも容赦なくシリアスブレイクしてくるので、悲壮感は薄め。
(当人曰く後で何やかんやで主人公の下に行く気らしい。)
ただ、図式としては「妻を捨てて元カノを選んだ」と言う形になってしまう為、
プレイヤー的にはそれなりに罪悪感がある。
(個人的にも初見CCCルートにキャス狐で行ってしまったが故の罪悪感がある。)
・ネロ
最不遇枠。
ギルガメッシュの様な隠れチートキャラ属性も、無銘=エミヤシロウ(弓)の様な「間桐 桜」との特別な縁も、
玉藻の様なチート属性やシリアスブレイカー属性も無く、
CCCにおける主人公のサーヴァントの中では一番「普通」なのだが、離別イベントではそれが完全に裏目になっている。
その為、ネロでCCCルートに行った場合の離別イベントは極めて悲壮であり、プレイヤー的にも最も罪悪感に苛まれる事となる。
また、図式としては「嫁を捨てて元カノを選んだ」と言う形になるので、
CCCで鳴り物入りでデビューしてパッケージを飾ったセイバー・ブライド=ネロ・ブライドが、凄い皮肉にもなってしまっていると言える。
(と言うか、EXTELLAとFGOの第1.5部第1章まで、ネロ祭りはプレイしていた時期と開催期間的に未見で、
これらの個人的にTYPE-MOON系の文章がまだ読めた最後の時期までの中で見てきたシナリオ、
即ちメインシナリオにおける、
原作者達公式側のネロやネロ・ブライドの扱いは、毎回虐待,惨殺レベルで酷い。)
●EXTRAとの大矛盾があるギルガメッシュ。
CCCにおける新しい主人公のサーヴァント枠としてスターシステム枠を兼ねて参戦したギルガメッシュは、
プロローグも若干アレンジを加えた特別仕様としたり、ギルガメッシュでのみ発生するイベントがあるなど、
EXTRAの玉藻以上にイベントが盛られ、全面的にCCCの真の主役サーヴァントと言えるくらいには優遇されている。
しかし、プロローグとノーマルエンド(個別エンド)ルートに関しては、
EXTRAと照らし合わせると、割と大きな矛盾がある。
エリザベートの「凜の前のマスター問題」にも言える事として、
いっそEXTELLAの糞前日談の様に世界線ごとEXTRA本編とは別枠と言う事にすれば楽な話だが、
ギルガメッシュの場合、他のEXTRAからの続投組3人が特にEXTRA本編と矛盾が無い様なシナリオと設定になっている事と、
プロローグでギルガメッシュが主人公のサーヴァントになった際の展開を考えると、
作者達公式側の考えたシナリオの都合を優先して矛盾点はドブに捨てられた感がする所も大きく、
そうした面から気になりはするし、批判的にもなります。
以下は、ギルガメッシュとエリザベートに関する、EXTRAとの矛盾点などに綴る。
○何故か令呪が3画全部あるギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の主人公。
ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合、主人公はプロローグの時点では3画の令呪を持っていたのだが、
これが大問題である。
CCCの物語が始まるよりも前のEXTRAの3回戦終了後、
主人公はヒロイン救出イベントで3画中最大2画の令呪を使う事になり、
続投組のネロ,玉藻,無銘をサーヴァントに選んだ場合も、主人公は既に2画の令呪を使った事になっていて、
ヒロイン救出イベントとの間に矛盾は無い。
ちなみにゲームのEXTRAにおけるこのヒロイン救出イベントでは、
校舎内からヒロイン達がいる決闘場への転移に1画、襲ってきた呂布の迎撃としてゲーム上では選択式でもう1画、
合わせて最大2画の令呪を使う事になる。
また、ゲームでは防御スキルを解放した玉藻あたりなどはやろうと思えばこの時の3ターンの呂布戦を令呪無しでも凌げる場合もあるので、
その場合は2画残しができる。
(残っただけで他に使い道は無いし、ゲームにはコミック版がやったFGOの様な令呪コンティニューも無く、
ゲーム上での令呪の役割はこのヒロイン救出イベントしかないけど。)
しかし、ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合に限って、
何故か主人公は3画全ての令呪を保持しているし、
ノーマルエンド(個別エンド)ルートで保健室を出た直後のシナリオ展開は他のサーヴァントと共通なので、
パートナーのヒロインが出てくる=ヒロイン救出イベントがあった事を示唆しているので、
「主人公は一画の令呪も使わずにヒロイン救出イベントを行った。
あるいは令呪は使ってヒロイン救出イベントを行った上に何らかの手段で消費した分を補充した。」
と言う少なく見積もっても2通りの内どちらかの理由付けをしないと、
ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合に令呪が3画全てあったのと、パートナーのヒロインがいる事に矛盾が生じる。
この続投組とギルガメッシュの間での令呪の残り画数の矛盾は、
作中でも多少は触れられる、
「ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の元々の主人公のサーヴァントは誰だったのか?」
にも繋がりますが、これに関しては後述する。
更に言うと、EXTRAの令呪は聖杯戦争の参加権を兼ねている上にFGOの令呪の様にホイホイ補充できる代物ではなく、
基本的に聖杯戦争参加時に交付された3画のみで、EXTRAのゲーム上では後から令呪を補充する手段も真っ当なモノは無く、
あったのは敗北者の運命を一旦は退けたユリウスが殺した聖杯戦参加者から腕ごと奪った令呪を持っていた事くらいであり、
更にEXTELLAの糞前日談でも別に令呪の補充絡みの話題は無く、
後は、CCCでギルガメッシュが個別エンドで主人公との契約と聖杯戦争の参加権用に新しい令呪を持ってきた事だけなので、
つまり、EXTRA本編そのままで話が進んでいたとすると、
ヒロイン救出イベントで使った令呪を補填する手段は無いと言える。
そうなると、主人公は令呪の消費無しでヒロイン救出イベントを熟した事になるが、
こっちもこっちで、
「そんな事が出来るサーヴァントは誰?」
と言う疑問が再び浮上する事になるのだが、上述した様にこれに関しては後述する。
ここまで令呪の画数に関する矛盾などについて記述したが、
それでは何故この矛盾を抱えてまでギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の主人公の令呪を3画全て残していたかと言えば、
答えは単純、
「ギルガメッシュをサーヴァントにする為に主人公に3画全ての令呪を使わせて、
そのままだと聖杯戦争に帰還しても詰んでる状態にする為。」
である。
つまり、令呪を使い切る事で迂遠な形で主人公の薄命化をやり、
「令呪を補填できずに聖杯戦争に戻れば死ぬ=月の裏にいる限り主人公は安全」
と言う追い詰められた状況を作りだす為に3画全ての令呪の消費が必要なのである。
(その割には主人公は月の裏からの脱出に精力的でギルガメッシュに何度か釘を刺されており、
そうして釘を刺された時と個別エンド以外は特にこれと言って月の裏からの脱出と自分の命を天秤にかけて苦悩したりはせず、
ここでも基本シナリオに必要最低限&一部は蛇足程度の差を付ける事しかしないEXTRAシリーズの根本的問題点が出ている。)
同時に、
「気難しいギルガメッシュをとりあえずサーヴァントにするのと、
令呪を使った際の逼迫した状況をどうにかする為には、
3画全ての令呪を使う他無かった。」
と言うどうしようもない状況を描く為に、
主人公が3画全ての令呪を持っている状況が必要だったとも言える。
つまり、良い方向に考えれば、
「3画全ての令呪を使わなければならない程、ギルガメッシュは強大なサーヴァントである。」
と言う演出面からすれば、3画全ての令呪は必要と言えるが、
その為に主人公がヒロイン救出イベント後も令呪を3画全て保持している事に対するフォローが全然ない為、
悪い言い方をすれば、
「作者達公式側にありがちな、シナリオの都合優先で整合性に欠けていて悪い意味でご都合主義的な面が隠せていない。」
とも言える。
○結局、ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の元のサーヴァントは誰なのか。
ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の大きな謎なのが、
「元々の主人公のサーヴァントは誰なのか?」問題である。
FGOの登場によって大分サーヴァントのレパートリーが増えた現在においても、
候補はいるけど確定情報が無いので誰かは分からない、シュレディンガーの猫状態になるので、
確定的な事は言えないが、
一応、CCC作中で主人公が夢で見る生前のギルガメッシュの様子が、
当人ではなく別の誰かの視点から見たものである事などから、
割とあからさまに候補が絞れる面もある。
その候補はエルキドゥであり、
ギルガメッシュと縁のあるエルキドゥであれば、色々と可能性はあると言えるが、
主人公が夢の中での視点とモノローグがそれっぽいだけで当人が登場している訳ではない事もまた事実であり、
結局ギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合の元々のサーヴァントがシュレディンガーの猫状態である事には変わらない。
また、CCC作中の証言においても、
作中で「AIは嘘をつけない」と言う旨のルールが提示されている桜(EXTRA)は、
「セイバー,アーチャー,キャスターの内の誰か」
とネロや無銘や玉藻とも矛盾しないクラス名(必ずしもネロや玉藻や無銘とは限らない形)で答えているのに対して、
主人公の所に宝物庫の数割を投げ打って押しかけサーヴァントとして来たギルガメッシュが言うには、
「バーサーカーのサーヴァントだったが主人公が月の裏に拉致られて繋がりが切れた時に何所かに去った」
と言う主張であり、ここで矛盾が生じてしまっている。
この点に関しても、
一個人の妄想としてなら「クラスが曖昧で桜とギルガメッシュの双方の証言に合致する存在」とするなど、
色々と考えられる余地はあると言えるし、
嘘をつけない桜と証拠が無い一方的な主張をするギルガメッシュの間での証言の矛盾に対して、
悪い方向に考えれば、
「ギルガメッシュが元々の主人公のサーヴァント(≠ネロor玉藻or無銘)を始末した上で、
『薄情者のバーサーカーは既に何処かに去った』と元々のサーヴァントの記憶が曖昧な主人公に話した。」
と言う可能性だってある。
幾らかマイルドな言い方をすれば、良くも悪くも想像の余地があると言える。
ちなみにエルキドゥ=バーサーカーのプランは一応存在するらしいので、去ったバーサーカー=エルキドゥの信ぴょう性はそれなりにあるかもしれない。
なお、上記したCCC作中で語られたギルガメッシュの生前のエピソードは、
strangefakeの作者である成田良悟氏が考えたプロットをTYPE-MOON側のCCCの作者達公式側がパクって使ったとされている。
○EXTRAとCCCを同一世界線として見ようとすると障害になる、「凜(EXTRA)の前のエリザベートのマスター」。
CCC作中において、エリザベートは凛と組む前のマスターについて「ピエロの様な女性」と証言しているのだが、
これがEXTRAとCCCを直接的にリンクさせて見ようとする場合の障害となり、
EXTRAとCCCを近しい世界線のパラレル関係に留めさせてしまっている。
例えば、平成仮面ライダーの1期組の多くの映画がTVシリーズとはパラレル関係にあるので、
EXTRAとCCCがパラレル関係にある事もそれはそれでありと言えるし、
その一方で、上記したギルガメッシュ絡みの矛盾を除けば後はこのエリザベートの矛盾が無ければ大きな矛盾は無くなるので、
それ故の歯痒さもある。
この「ピエロの様な女性」は、
エリザベートの証言の中で、
「BBの勧誘に対して『貴方の愛は美味しくない』と拒絶し、餓死する事を選んだ。」
と言っていた事から、
EXTRAの凜(EXTRA)ルートの4回戦をプレイしたり、EXTRAのコミック版を見れば、
その正体が「らんるーくん」である事は容易に想像できる。
ではらんるーくんがエリザベートのマスターである事の何がマズいかと言えば、
らんるーくんには元々ヴラド三世(EXTRA)と言う立派なサーヴァントがいるからである。
つまり、1人のマスターに対してEXTRAとCCCではそれぞれ別のサーヴァントがいた事になり、
これがEXTRAとCCCを同一世界線に置こうとすると矛盾を起こし、パラレルにする他なくなる最大の矛盾点である。
あえて無理矢理EXTRAとCCCを同一世界線とする手段としては、
まず、基本的にはEXTRAの通りにヴラド三世(EXTRA)をらんるーくんのサーヴァントとし、
月の裏でBBがらんるーくんを勧誘した際にヴラド三世(EXTRA)と引き離され、代わりにBBが用意したエリザベートと組まされる、
と言う妄想や、
より乱暴かつややこしい手段として、
主人公がヒロイン救出イベントによるルート分岐の如何を問わずらんるーくん組と一切接触しなかった事にして、
(主人公が凜ルートに行ってもらんるーくん以外の相手と対戦した事にして、)
らんるーくんのサーヴァントをシュレディンガーの猫状態にしておく、
と言う妄想が、個人的にEXTRAとCCCを無理矢理繋げる方法の一端である。
(もっとも、CCC作中のエリザベートのセリフ的には、前者の方は微妙に無理があった気がするが。)
なお、作者達公式側は後にFGOのハロウィンイベントにおいて、エリザベートとヴラド三世(EXTRA)の因縁をやってしまっており、
個人的には正直に言って、「そのネタはEXTRAシリーズ方でやるべきネタの1つだろう。」と思わずにはいられなかった。
○実はマスターの方に非があるエリザベートのマスター殺し。
エリザベートが凜(EXTRA)の前のマスターについて話した際、
「最終的にエリザベートはそのマスターを殺してBBに自分を売り込み、
それを聞いた主人公達はエリザベートの自己中心的で残虐な気性に戦慄や動揺を隠せない。」
と言うシナリオが展開するのだが、
第5章でエリザベートが一旦シナリオから退場する際に明らかになった彼女のトラウマと生前の晩年から考えれば、
実はエリザベートのマスター殺しはマスターが彼女の特大の地雷を踏んだのが原因だと推測できる。
エリザベートの生前の晩年は真っ暗な獄中での孤独死であり、
第5章で凜(EXTRA)とラニに封印される事になった際に、
エリザベートはその時のトラウマが蘇ってプレイヤーの方がトラウマになりそうな程の悲壮な狂乱&絶叫ぶりを見せている。
凛(EXTRA)の前のマスターはBBの勧誘を断った際に餓死する事を選び、
これだけでも十分エリザベートのトラウマを刺激しそうなものだし、
更に勧誘の際にエリザベート達がいた空間を、
CCCの第4章終了後の幕間に出て来た犬空間の様な真っ暗な場所であったと仮定すると、
もう凛(EXTRA)の前のマスターの選択が完璧に地雷となる。
つまり、エリザベートにマスター殺しと言う残虐性と自己中心的な思考があること自体は何ら変わりがないが、
エリザベートのトラウマやそれを踏まえた上でエリザベートが証言した凛(EXTRA)の前のマスターの選択は、
完全にバッドエンドであったと言う訳である。
○相性の悪い主従は専ら地の文や口頭(つまり作者達公式側がそう主張している)だけのシュレディンガーの猫的な組み合わせである。
EXTRAシリーズは基本的にマスターとサーヴァントの相性や関係は良好であるのだが、
CCC作中のセリフで上げられたエリザベートと凛(EXTRA)の前の彼女のマスターや、
ギルガメッシュ選択時に主人公との繋がりが切れた途端に姿を消した薄情者の本来かつ謎の主人公のサーヴァントや、
EXTELLAの糞前日談における玉藻と屑男の様に、
時には相性が悪い,最悪な主従の組み合わせもあるとされる。
しかし、ゲーム上では基本的に相性良好な主従関係ばかりである所を見ていると、
相性の悪い主従関係は、作者達公式側の自己満足かつ安易な逆張り的な印象が個人的には強い。
更に言えば、EXTRAの聖杯戦争はムーンセル内の電脳世界が舞台であり、
他の地球上の聖杯戦争における聖遺物(特定サーヴァントピックアップチケット)が持ち込めるかは不明瞭、
呂布や李 書文やガウェインの様な、
召喚者側がムーンセルに干渉してある程度任意で召喚したと言われたりもしている面子も相性の影響が強い面があるし、
その上。任意召喚の疑いがあるこの3人のサーヴァントの場合、マスター達がアトラス院や西欧財閥と言った世界最高峰クラスの環境にいるので、それ以外のマスターが任意召喚可能なのか甚だ疑問だし、
根本的にゲーム本編中におけるEXTRAの主従は概ね相性が良好な面子ばかりである為、
より一層「相性の悪い主従」と言うモノが作者達公式側の思い描くシナリオ(妄想)上の非実在性存在に思えてしまう。
と言うか、EXTRAにしてもCCCにしても、
本編中に出てくるムーンセル内で召喚されたサーヴァント達とそのマスター達は、
基本的にその何れもが相性面では良好な主従関係の傾向にあるので、
設定文やキャラクターの口頭で相性が悪い主従を出した所で説得力が無い。
(臥籐とアルクェイドの場合は外部からの持ち込みだから例外。)
そもそも上記した3つのパターンにしても、
エリザベートの場合はそもそも彼女の残虐性と自己中心的な気性を印象付ける目的の為のマクガフィンでしかないし、
ギルガメッシュ選択時の謎の主人公のサーヴァントは、
そもそも情報が少なすぎる上に、
メタ的に言えば「聖杯戦争を5回戦が終わるまで勝ち残った主人公」と言う立場に置く為のマクガフィンでしかないし、
そうでなくとも多くの人と良好な関係を築いている主人公と結構な時間を共にしながら最後は簡単に離れると言う事自体に不可解な印象があるし、
EXTELLAの糞前日談における玉藻の場合は、
staynight系のキャスター(メディア)の前日談ネタの安易な使い回し(しかも既にEXTRAで使っているので2番煎じ)でしかない。
(CCC発売当時の一部のネット掲示板などでは、
ギルガメッシュ選択時の謎の存在である主人公の元々のサーヴァントをエルキドゥと仮定した場合、
「ギルガメッシュが来たと知ったエルキドゥが身を引いた説」が挙げられたりもしていたが、
あくまで推測や憶測の域でしかないし確たる証拠の無い風説や妄想に過ぎない。
ついでに、時系列的な面で言うと、
CCCが発生した時点では、ネロ達の場合は宝具解禁&真名解放をするくらいには主人公との絆が深まっている。)
それ故に、いくら地の文やキャラクターの口頭などで相性の悪い主従関係を出した所で、
実際にゲーム上のプレイヤーの前に表立ってそういう主従が出た事が無かった以上、
結局は決定的証拠と説得力を欠いた裏付けのとれていない信用ならない証言の様なモノでしかない。
●性別その他による差分に関する気になる所。
CCCはEXTRAと同様に男主人公のテキストをベースに要所だけ女主人公仕様などのテキストの差分を用意した印象が強い。
例えば、CCCルートでBBにガツンと言う選択肢は男主人公と女主人公で明確な差異があったり、
サーヴァントの衣装初チェンジの際の特殊会話の一部が男女で違ったりするなど、
所々にその差分が見える。
ただ、第2章の「パンツ はかせ ない」イベントが顕著な様に、
全体的なシナリオの前提と局所的なイベントの前提で齟齬が出る場合や、
女主人公と無銘のコンビの場合のみのメルトリリスの好意の対象の変化など、
男女での差別化が余計な事をしてしまっている所もある。
以下は、男女差分の影響に関してである。
○女主人公だってBBに「お前なんて大好きだ!」って言いたい。
CCCルートに突入して早々に、
主人公は自我崩壊寸前(と言うか自我崩壊状態)のBBにガツンと言って彼女を正気に戻してノーマルルートを回避するのだが、
その時の主人公のセリフを担う選択肢が、男女で差別化されている。
男主人公の場合は、CCCルートのフラグ建ての過程で知った桜やBBの想いに応える様に、
BBに対して告白同然の言葉でガツンと言うのだが、
女主人公の場合は、「先輩として」ガツンと言う言葉になってしまっている。
個人的にこの差は結構大きいと感じる上に、
例え同性であっても主人公(岸波白野)がBBに愛の告白をガツンと言うのがこのシーンの見所なのだから、
ここばっかりは、男女で差分を作る事なく、男女共通でBBに好きだと大々的に告白する言葉にして欲しかったと思っている。
と言うか、パンツを脱がせるのは男女共通で好きな相手への告白は男子のみと言うのも、見ようによってはバランスが悪いと思うし、
個人的には別に女性同士で愛の告白をする事に何の問題があるのかとも思ってしまう。
こうした所からも作者達公式側はCCCルートのシナリオはあくまで男主人公と桜のカップリングでのシナリオを前提としていると思えるし、
それに拘って差別化にも気合を入れた結果、男女で選択肢のテキスト差分が生じたと思われる。
○CCCルートは男主人公とギルガメッシュの組み合わせがベストマッチ。
これまで述べてきたキャラクターの扱いなどから考えると、
令呪の矛盾と「パンツ はかせ ない」イベントの2か所にさえ目を瞑れば、
CCCのシナリオは概ねギルガメッシュをサーヴァントにした男主人公でのプレイを前提としています。
まず、CCCは桜やBB達のヒロイン力が高いお陰で男同士の主従でも割と気兼ねなくプレイできます。
ギルガメッシュでCCCルートに行きさえすれば、
とりあえず月の表側の聖杯戦争サイドの事情はシュレディンガーの猫状態になるので想像や妄想の余地が出るし、
お別れイベントもギルガメッシュは契約満了で良い答えも聞けて円満な形で離別した上で桜と2人きりになれるので、
これが本当に大きいです。
(その他、ギルガメッシュは序盤のバッドエンド直行系や会話のみの小イベントが幾つか増量されているし、
ギルガメッシュのみEXTRAの様なマトリクス集めと生前語りが盛り込まれるし、
ネロや玉藻だと発生する「今カノを捨てて元カノを選んだ」図式も成立しないなど、
続投組とは全体的に気合の入れようが違うのも、理由です。)
また、男主人公が前提と言うのは、
上述の通り、CCCルートでBBにガツンと言うセリフの選択肢が実質BBへの大告白である事など、
作者達公式側が男主人公でCCCルートに行くのが正解と露骨に主張している所があるからと言えます。
ただ、ギルガメッシュに関しては、
上述した様に最初の令呪の矛盾(続投組1画に対してギルガメッシュのみ3画)問題があるし、
「パンツ はかせ ない」イベントは、
ギルガメッシュには意味のないイベントになっているし、
主人公も女主人公でのプレイを前提にした様な所があるので、
「パンツ はかせ ない」イベントに関する詳細は後述しますが、
最低でもこの2か所だけは男主人公とギルガメッシュの組み合わせだと多少なりとも合わない感が出てしまいます。
とは言え、この2か所の矛盾や違和感を除けば、CCCルートのシナリオに対するある意味理想的な編成と言えます。
ただ、後のEXTELLAの事を考慮に入れるとなると、
この組み合わせではネロとエリザベートの因縁構築が出来ないし、
EXTELLAの糞前日談ではネロと玉藻でCCCのシナリオをクリアした事になっているので、
この場合、基本的には男主人公とギルガメッシュの組み合わせでCCCルートに行ってもEXTELLAには繋がらないのかもしれないし、
それなのにEXTELLA本編ではギルガメッシュがCCCルートで主人公が出した答えについて言及しているのだから、
ギルガメッシュの千里眼設定を知らないと作者達公式側の無思慮さと無節操さを感じてしまうくらいにはややこしい事になる所であり、
CCCだけで見れば(令呪と「パンツ はかせ ない」に目を瞑れば)正史扱いも無理なしの纏まりなのに、
アルテラ以外蛇足極まりないEXTELLAが混ざるとまた違った悩みが生じてしまうのである。
○女主人公前提だし、2周目以降の主人公の衣装チェンジを想定してないし、ギルガメッシュの事を考えていない「パンツ はかせ ない」
ラニが衛士を務めるサクラ迷宮の階層の1つにおいて、
主人公はラニが設置した扉の開錠条件が下着などの脱衣である為、
味方(特にレオ)に面白がられながら、先に進むために脱衣せざるを得ない状況に2,3回追い込まれ、
その最後において、靴下などの他に脱ぐものを失った主人公はパンツを脱がざるを得なくなってしまう。
また、この扉は、
ちょうどその頃に続投組(ネロ,玉藻,無銘)のEXTRAにおける衣装(標準衣装)の再生を考えていた主人達に対する、
ラニからの助け舟的な側面もあり、
ゲーム上ではこの階層の攻略の際のデータを基にしたと言う設定で、
続投組のEXTRAにおける衣装の再生と主人公を含む着替えが解禁される事になる。
しかし、この「パンツ はかせ ない」イベントには、幾つか作り込みが甘い点がある。
まず、ギルガメッシュをサーヴァントにした場合を想定しておらず、
続投組と同じ調子で主人公側に連絡してきたラニと、その連絡を受けた主人公側で認識の齟齬が発生している。
しかもその後ラニから送られてきたギルガメッシュ用衣装も葉っぱ1枚と言うほぼ全裸仕様な為、
凜達はこれを即刻封印したし、
その結果ギルガメッシュは続投組と比べて衣装が1枠少ない上に水着と神話礼装以外に癖のない衣装が無いので、
staynight系の私服などの様な癖のない衣装がもう1点くらいあっても良かったと思う。
(デフォの鎧は動き回ると煩いし、私服もデザイン面でクセがあるし。)
また、2周目以降は最初から着替え機能や1周目で入手した衣装などが解禁されている為、
「パンツ はかせ ない」イベントの前から着替えが可能となっているのだが、
主人公の衣装の中に含まれる水着(男:ハーフパンツ系の海パン,女:スク水系の水着)を着た状態でこのイベントに臨むと、
見た目的には水着(と眼鏡などのアクセサリー)以外ほぼ何も着ていない様な主人公が、
水着を脱いだら裸になってしまう様な姿の主人公が、
一体何を脱衣して扉を開けたのかがよく解らない事になってしまう。
これら2点から考えられる事として、それぞれには以下の事が考えられる。
まずギルガメッシュの場合は、1枠分の衣装が足りない分を最低限の差分でカバーしているものの、
イベントの導入とラニからの衣装送付と主人公側でのそれの封印と言う形で続投組と差別化はしているが、
最低限の差分で衣装1枠分のコストをカットした事と引き換えに、
多少の違和感や着替え機能解禁イベント自体が続投組を前提としたイベントであると感じさせてしまう所がある。
結果的にはギルガメッシュが続投組と比べて着替え衣装が1つ少ないのも残念な所と言える。
2周目以降の着替え機能解禁済み状態と主人公を水着などに着替えさせての遊びプレイに非対応なテキスト差分の無さは、
他の2周目以降、特にレベル引継ぎサーヴァントでプレイした場合のテキスト差分が無いイベント達と合わせて、
2周目で圧勝できるようになった局面などの2周目以降の解禁要素が齎すシナリオへの影響を考慮の内に入れていない、
作者達公式側の詰めの甘さと想像力の無さが目立つ。
最後に、この「パンツ はかせ ない」イベントは、
演出と1周目におけるこの時点での主人公の衣装から、
個人的には女主人公でのプレイを前提としている様に思えてならない。
まず、演出面においては、
男主人公は特に普段と変わる所は無いのに対して、女主人公の場合だと、ノーパンになると頬を赤くしており、
女主人公の方は露骨にパンツ脱衣の影響を演出している。
次に、この時点における主人公の衣装は、男女ともに旧制服ではあるが、
男主人公の旧制服が学ランであるのに対して、女主人公の旧制服はセーラー服であり、
つまり、男主人公はズボンなのに対して女主人公はスカートなので、
どちらの方が恥部を露出させてしまうリスクを減らしつつパンツを脱げるかと言えば、
確実に女子の方に軍配があがる。
と言うか、いったいどうやればズボンで恥部を露出させる事なくパンツを脱げるか問いたい。
主人公がバスタオルみたいな大きくて柔軟なモノを持ってる事にするとかしないと無理が出るし、
レオは主人公がパンツを脱ぐ様をバッチリ記録しようと準備しているし、
この時の主人公は周囲が大体パンツ脱衣に肯定的な為に味方のいない四面楚歌状態の中、
遮蔽物もロクにないサクラ迷宮の中で、
スカートと比べてズボンはパンツ脱衣後のリスクは社会の窓と腰の弛みにさえ注意すれば完璧だが、
パンツ脱衣とその際の恥部の露出回避の面において、構造上、どうしてもスカートと比べて大幅に劣ると言ってもいいし、
これくらいはちょっとの想像力があれば容易に想像がつく。
(ちなみに、EXTRAのセーブデータ引継ぎで入手できる主人公用の体操着に着替えると、
男女ともにこのズボンと同様の脱衣による恥部露出のリスクが出て来る。)
また、スカートにも一応丈や姿勢などの面でパンツ脱衣の際やノーパンになった後の恥部露出のリスクはあると言える。
(ちなみにSG獲得時の女主人公のスカートの下は、描写面では一応しっかり対策されている。
これは「パンツ はかせ ない」を掲げるラニに関しても同様である。)
あくまで個人的には演出面とパンツの脱ぎやすさの両面から、
この「パンツ はかせ ない」イベントが旧制服(EXTRAのブレザー型制服も可)の女主人公を前提としている様に思えると言う話である。
ただ、CCCのシナリオそれ自体は男主人公で進行する事を前提にしている印象が強いし、
とくにCCCルートでBBを目覚めさせるガツンとした一言は男主人公優遇が露骨なので、
「パンツ はかせ ない」イベントが女主人公を前提としている事が悪目立ちしている感もあり、
全体のシナリオと局所的なイベントをそれぞれ作者達公式側が前提としているであろう主人公の性別で効率よくプレイする為に、
後年のEXTELLAやFGOと同様に、ゲーム開始後も主人公の性別を自由に変更できる機能が欲しかったと思う。
○staynight系のネタを意識しすぎた、無銘に好意を抱いてしまうメルトリリス
メルトリリスは作中では「貴方(主人公=岸波白野)の本当の理解者」を名乗る場面があり、
何やかんや言いつつ、大元のBBや姉妹分のパッションリップと同様にEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)LOVE勢の一員なのだが、
どう言う訳か女主人公と無銘の組み合わせに限って、好意の対象は主人公ではなく無銘に向けられてしまう。
(男主人公と無銘を組ませた場合や、その他のサーヴァントと女主人公を組み合わせでは好意の対象は主人公になる。)
作中での理由付けとしては、
「桜タイプのAIの基になった人物(間違いなくstaynight系の間桐 桜)が好きな人物(衛宮 士郎)の影響」
と言う旨が語られているのだが、
ここから言えるのは、さり気ない様で実際はあからさまにstaynight系のネタを使っている事であり、
桜が主役である以上、staynight系のネタをいっぱい入れたいと言う作者達公式側のスケベ根性が丸見えになっていると思えるのである。
この要素以外にも無銘は様々な面でstaynight系のアーチャー(エミヤ シロウ)=衛宮 士郎の要素が盛られており、
幾らスターシステム枠だからと言っても、
せっかくエミヤ シロウではなく無銘として半ば別人扱いしているのに、
staynight系のネタを大量投入しているCCCにおいて、
別人扱いを反故にして無銘とエミヤシロウ(弓)を暗に示す様であからさまに同一視しているのはやり過ぎと思える。
後のFGOにおける数々の所行からも言える事だが、基本的にTYPE-MOONの作者達公式側は、
スターシステムや他作品出典キャラクターの扱いが下手糞としか言いようがない。
また、メルトリリスの方に関しても、
基本的には主人公(岸波白野)LOVE勢の一員でありながら、
特定条件でのみ無銘に目が向くのは、
良く言えば自立心が強いメルトリリスの一面の表現と言えなくも無いが、
基を同じくするBBやパッションリップがあれほど主人公に一途であるのと比べると、
悪い言い方をすれば、BBやリップと比べてメルトはキャラがブレているなどの印象を持ってしまう事にもなると言える。
何よりも、特定条件のみと言う事は、
メルトリリスの好意の対象に関して、
「男主人公>無銘(エミヤシロウ=衛宮 士郎)>女主人公」
と言う歪な図式が出来てしまう事になるし、
この図式が示す所として、
CCCのシナリオが、やはり男主人公前提であり、女主人公は局所的なイベントを除いて冷遇されていると言う事が見えるのだと思える。
メルトリリスの好意の対象は、素直にEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)に一本化すべきであったと強く思う。
○マイルームの会話イベントで見えてくる、男女の差別化。
EXTRAでもサーヴァントとのマイルーム会話の一部で男女の差別化が図られているが、
CCCではその辺は更に強化されている。
特に顕著なのは女主人公と無銘の組み合わせの際の女主人公のムーブであり、
カッコつけてる無銘に対して女主人公がやたら暴力的な行動をしたり、
メルトリリスとの初遭遇後のマイルームにて、鈍感な無銘に対して女主人公が地の文で「馬鹿じゃないの」と連呼したり、
無銘の私服(シンプルなシャツとズボンのコーデに眼鏡)姿に対して女主人公が大いにテンションを上げたりと、
上記したメルトリリスの好意の対象問題さえ除けば、
女主人公は基本的に無銘と組ませる事を前提としている様な面があり、
実際の描写もかなりアグレッシブな女主人公が描かれている。
そして、無銘と女主人公の組み合わせを前提としているのが無銘のSG獲得イベントであり、
他の主人公と同様に無銘も個別エンドフラグとなる3つのSG獲得イベントが用意されているのだが、
その最後の1つ(イベントCG付き)のイベントは、無銘の場合は女主人公でないと発生しないのである。
一応、男主人公はこのイベントが発生しない分、それまでの2つのSG獲得イベントを発生させれば無銘の個別エンドフラグは立つので、
男女どちらの主人公でも無銘の個別エンドに行く事は可能なのだが、
イベントCG回収と言う観点で見ても、無銘は女主人公と組み合わせる事を前提としている事がよく解る。
この点から見ても、
他の事にも言える事だが、TYPE-MOONの作者達公式側は、優遇の仕方が露骨としか言いようがない。
一方、男主人公の差分で目立つ所としては、ネロの水着の会話がある。
CCCにおけるネロの水着は所謂紐水着(エロ水着)の類であり、作中ではネロ自身もその水着に狼狽える程だが、
それに対する主人公の反応は異なる。
女主人公の場合は、ネロが水着のデザインと彼女が拘る露出の方向性が違う事を主張するのに対して、
スッパリとした結論を出しているが、
男主人公の場合は、水着姿を恥じらうネロに対して、
内心で紐水着の幅にもう一声思う所があったり、背中側どうなっているかを質問した挙句、鼻血を噴いて倒れ、
ネロに心配されながら、BBを「グッジョブ!」と称えて気絶する。
(ちなみにネロが倒れた男主人公を心配する際のセリフは、ドラクエ1のお城リスポーンのセリフほぼそのまんまだったりする。)
こうしたマイルームの会話の男女の違いを見ても、作者達公式側が何処に力を入れているか分かるモノである。
●精神的に重いよ第4章。
第4章はCCCからの新キャラクターであり、引き籠もり女にして普通人のジナコが主役の章である。
この章と幕間でシリアスな展開が一気に強まり、
コメディ色が入り混じった第5章の展開を挟んで、
第6章から最終章へと、シナリオは加速していくことになる。
そして、この第4章は、重い、極めて重いのである。
第4章ではジナコの過去が掘り下げられるのだが、これがとても重く、生々しい内容であり、
主人公を通り越してプレイヤーの心にダメージを与えてくるのである。
そんな訳で、第4章はシナリオ面におけるCCC最大級の壁と言える章なのである。
○重さと生々しさのあるジナコの人生。
第4章で明かされるジナコの人生は、とても重く、そして生々しさを伴ったモノとなっていった。
ジナコは交通事故で両親を失い、それなりの遺産があったので引き籠もり生活をする様になり、
ネットコミュニティで他者と繋がってはいたのだが、
時間の経過と言うのは惨酷なモノで、
ジナコと共にリア充をバカにしてきたネットコミュニティの仲間達はいつしか自分がリア充になった事でジナコから離れていき、
次第に閉塞感が強まる中で、
ジナコは月の聖杯戦争の事を聞きつけて、ムーンセルにアクセスできる素養もあって、聖杯戦争に参加したのだが、
そこが聖杯ガチ勢の巣窟であると知ったジナコは、自分が引き当てたカルナの実力も知らないまま怖気づいてしまった上に
バグって残っていた用具室を見つけ、そこに引き籠もる様になった結果、
聖杯戦争は1回戦で不戦敗、しかも逃げ続けた先に待ち受けるのは、聖杯戦争終結後の校舎解体に巻き込まれる事での死と、
聖杯戦争に帰還してしまえばジナコは表向き人生が完全に詰んでる状態となっている事になるのが、
CCCにおけるジナコの背景にあるモノである。
そして、ジナコが聖杯戦争に参加するまでの人生の部分が、演出面とシナリオ面の両方で大分重々しく描かれており、
重い過去を背負った普通人と言う表向き陽キャの様に振舞うジナコの真実のキャラクター性を一気に明かす展開でもある為、
とにかくヘビーになってしまっている感が否めず、ここが第4章の圧倒的重さの中心となっている。
○カッコいいけど重くもある臥籐の最期
ジナコの最期のSGの獲得イベントにおいて、
ダンジョンの奥にジナコはデストラップ(ガチ)を設置して主人公達の行く手を阻むが、
記憶を取り戻した事で既に自分が死んだ身である事を知って色々と悟った臥籐が、
自らを犠牲にしてジナコを説得した上に主人公や大元のキアラの様な特別な力も無しにSGを獲得し、
SGとジナコの事を主人公に託して臥籐は入滅し、
ジナコは臥籐の救いと死のショックが大きすぎて多少は救われつつも更に追い詰められ、
最後のボス戦へとシナリオが進む。
カッコよさを描くと同時に死亡退場展開らしい重さをもち、
冷静に考えれば(地の文の言い回しは別として、)そりゃジナコもパニックになると言うモノである。
この時の臥籐はカッコイイ、と言うより、CCCは全般的に男性キャラクターの散り際をカッコよく描いている傾向にある。
しかしその一方で、臥籐を筆頭に、レオ,ユリウス,慎二と旧校舎の男性キャラクター達は続々と退場する事になり、
例えば女主人公と女性サーヴァント(ネロか玉藻)でプレイした場合、
第7章の時点で旧校舎にはカルナしかネームドの男性キャラクターが残っていない状態となる。
姦しい空気は個人的に大歓迎なのだが、その分、男性キャラクターの大半が犠牲になったと思う。
●「残虐成分を含むネタキャラ」から「ネタキャラ」へ、それでも生前の罪業を背負わされ続けるエリザベート。
CCCからの新規サーヴァントの1人として登場し、その容姿から悪魔ランサーと形容される事もあったエリザベートは、
真名であるハンガリーの貴族エリザベート・バートリーに準えた残虐属性を持ち、
第1章では多くのマスターなどを捕らえて血や魔力回路を簒奪する残虐行為を行い、
逃げ出した者は容赦なく捕らえて獄中に送還、時にはマスターを殺害し、凜もノルマ不達成の罰に暴力的なオシオキをするなど、
序盤では要所要所でその残虐性を見せている。
しかしその一方で、調子に乗って真名を明かそうとしたり、
凜のピンチに際して(血の)お風呂タイムだからと出撃拒否したり、
無自覚な超絶音痴(一応、ネロは本質を見て一定の評価はしている)だったりと、
序盤から残念属性が見え隠れしている所もある。
そして第5章で復活してからは残虐成分は鳴りを潜めてネタキャラ色が一気に強まり、
BBに○分クッキング感覚で復活させられたり、
主人公からは「何度も出てきてはずかしくないんですか?」と言葉で辱められたり、
逞しく成長した主人公に慕情を抱き始め、
何やかんやで主人公に助けられた事で一気にそれが開花して主人公(岸波白野)LOVE勢の一員となり、
自分可愛さが先に立つとは言え主人公に手料理を振る舞い、
その手料理が激マズだった為、主人公は最初の1口目で相方のサーヴァント別に4者4様の面白リアクションをするなど、
第3章から続いて来たシリアス気味な空気を大いに緩めるコメディリリーフ担当のネタキャラとしての面が強く押し出された。
その後は第5章後半において再びシリアス色を強めた一方で、
コメディ展開として最後のSGを暴かれた際に主人公のサーヴァントに4者4様のセクハラをされた末に、
最後はトラウマスイッチ全開の悲壮な絶叫と共に封印され、
最終的には第7章において主人公のサーヴァントの代行として、一時的だが主人公のサーヴァントとなり、
登場はややコミカルに、役割としては熱く燃えつつシリアスに、
主人公のサーヴァントの神話礼装を解放する大役を務めて物語から退場した。
(その後は、凜達が封印したキューブで割といい生活をしているとの事。ムーンセルのリセット後は不明。)
こうして割と出番が多く、シリアスもコメディも悪役も味方もやれる万能な役回りを担ったエリザベートであるが、
シナリオ上では、その生前由来の残虐性を主人公のサーヴァントが警戒して主人公にも注意喚起する場面があったり、
地の文において、エリザベートの罪業は未来永劫も同然のレベルで残るモノ、善に転じればその罪業が己の身を焼く、
と言う旨の設定が述べられる所もある。
シナリオ上で主人公のサーヴァントが主人公に対してエリザベートの残虐な面を忘れない様に注意喚起するのは、
第1章などの描写を考えるのなら当然の事と言えるし、主人公もエリザベートの多面性としてこの事で気合を引き締めている。
(むしろ、EXTELLAのネロと玉藻には、本当に糞前日談の通りCCCの事象を経験したのか疑いたくなるくらい、
こうした警戒心が欠如しているのが浮き彫りになっている感もある。)
問題なのは、地の文なので綴られたエリザベートの罪業、ひいては反英雄属性のサーヴァントが背負うモノについて、
CCCや後のEXTELLAでは大仰に描き過ぎている所である。
一生モノの罪業を背負って戦う者は確かにカッコいいが、
エリザベートや玉藻などの反英雄属性のサーヴァントは一度死んだ身なのだから、
死後も生前の罪業を背負わされ続ける事になるし、
EXTELLAではこれを口実にエリザベートも玉藻も下手な悪役ムーブをさせられているし、
そうした作者達公式側の酷い扱いを目にし続けていると、「生前の罪業」と言う十字架は、個人的には巨大な蛇足の様に思える。
それに加えて、他作品出典キャラクター洗脳汚染NTRレイプ魔FGOにおけるエリザベートの扱いは、
シリアスからコメディまで、時にはトラブルメーカーだってやらされて、
それでも専ら味方キャラとして扱われている傾向と印象が強く、
上記した中でも特にEXTELLAでの扱いとのギャップもまた酷く、
FGO側にせよ、EXTELLA側にせよ、元を辿ればCCCにせよ、
総じて作者達公式側のやった事は優遇と冷遇と重すぎる設定のどの面でも酷いと言える。
●ヘイトムーブをやらされ過ぎたメルトリリス。
メルトリリスはパッションリップと比べて自立心が高いキャラクターとして描かれている傾向にあり、
その一環して、先述の様女主人公よりも無銘に好意を寄せるstaynight系のネタを前提にし過ぎたネタありきの面が盛り込まれたが、
それ以外にも、作中の描写には、TYPE-MOONの作者達公式側の悪癖が出ている面があります、
この場合の作者達公式側の悪癖とは、
「悪役に過剰なヘイトムーブをさせる」,「悪役のヘイトムーブの一環として、過度の残虐行為をやらせる。」
と言うモノであり、
メルトリリスの場合、第5章後半から彼女が主役を務める第6章まで、暴れ放題やりたい放題の限りを尽くし、
多くの名有りキャラクターをも犠牲にしているので、
近年、他のEXTRAシリーズのキャラクター達諸共メルトリリスもまた、
原典への理解無きセルフ原作レイプ魔である公式とFGOに洗脳汚染NTRされ、
同様に原典への理解無きNTRレイプ魔FGO民特有の無節操なFGO準拠扱い&アイドル扱いを受けているが、
実際のCCC作中のメルトリリスのヘイトムーブは、結構やり過ぎ感溢れるモノであり、
後に特にFGOとEXTELLAで散々やらかしている作者達公式側のヘイトムーブのやり方の下手糞さが見える。
以下は、CCC作中におけるメルトリリスの主だったヘイトムーブである。
ちなみに、殺したりウイルスを注入したりする際には、
大抵の場合、メルトリリスは膝に巨大な針が付いた超ピンヒールブーツ型の脚で膝蹴りをしている印象が強い。
・エリザベートをウイルスで犯し、桜(EXTRA)にハッキングする為のウイルスに仕立て上げる。
(ついでに慎二も膝の針でぶっ刺してミクロ化させ、一緒に桜の体内に放り込む。)
・そのエリザベートも単なる捨て駒に過ぎず、ハッキング時に忍ばせておいたメルトリリスの分身体が最後に良い所を持っていく予定だった。
(結局、エリザベートが封印された事と桜の自浄が進んだことで分身体は消えた。)
・サクラ迷宮に来ていたキアラとアンデルセンを殺す。
(CCCルートに行くとこの時にパッションリップの魂で作ったダミーを殺した事になり、キアラとアンデルセンは生存するが、
その一方でメルトリリスの方が姉妹殺しをさせられた形になってしまう悲惨な展開になる。)
・BBの秘密を探っていたロビン・フッドにウイルスで致命傷を負わせ、
主人公達に介錯して貰わないとメルトリリスの養分になる所まで追い込んだ。
(ウイルスの設定に関しても、形質変化で単純にメルトリリスの養分にする様なヤバイ要素付き。)
・人形好きと加虐的な性格から、ありすとアリス(ナーサリー・ライム)をウイルスで物言わぬ人形に変えて殺す。
(ありすにとっては生前とEXTRAに加えて3度目の死であるし、アリスは人形化と同時に小さくされた上にバラバラにされた。)
・ありす達の件からSGを暴かれた際に人形好きをカミングアウトして熱弁する。
(これ自体はコメディみたいなノリだし、クールなメルトリリスが一転して情熱的な所を見せるのもいいのだが、
タイミングが同じ階層でありすの最期の願いを叶えてアリスの最期を看取った直後なので、
見方、考え方次第では、ヤバイ感が凄い。)
・月の裏のルールに干渉して無敵モードを獲得していた。
(流石にBBに咎められて無敵モードは無力化された。)
・ドラゴンボールのセル(第1形態)よろしく、モブNPCを大量に養分として吸収した事で、
ドラゴンボールのフリーザ(ナメック星編の有名な台詞)よろしく、圧倒的なレベルを有していた。
(ドラゴンボール以外で例を挙げるなら、ジョジョの奇妙な冒険シリーズのディオの「パンの数」云々も当てはまる。
いずれにしても大量のNPCがメルトリリスの養分として犠牲になっている。)
・慎二(EXTRA)の罠にはまってレベルダウンしても、
最終決戦までにまたモブNPCを養分にしてゲーム上の適正レベルまでレベルを回復させていた。
(パッションリップが潰した分も含めて、セリフ上と一部のモブ描写の中にいったいどれだけのNPCがいるのだろうか・・・。)
・最終決戦時に桜(EXTRA)に再び逆ハッキングを仕掛けて主人公側も(セリフと状況設定上で)ピンチに追い込んだ。
●キャラクター性である程度はフォローできそうだけど、それでも無軌道なキアラの黒幕ムーブ。
CCCの黒幕であるキアラは、桜(EXTRA)やBBを裏で操り、
上級AIである彼女達にムーンセルのハッキングと掌握をさせて聖杯(ムーンセル)を手にしようと企んでいたが、
その過程は、キアラの快楽最優先な思考回路とキャラクター性を考えればある程度フォローできそうだが、
その一方で無軌道さを感じざるを得ない。
更に言えば、主人公側が1つでもCCCルートフラグを取りこぼせば、キアラの計画もその時点で自動的に破綻する事になるし、
タイミング次第ではそこにもある程度の疑問を感じてしまう所もある。
例えばダミー関係は、作中で語られた通りパッションリップの魂を利用してダミーを作ったとするなら、
パッションリップとの決戦までの間のCCCルートフラグを何処かで立て損ねるか、
フラグを立ててきた場合だと決戦後に出現するパッションリップにパニッシュタイムをするか否かの選択が出現し、
ここでCCCルート不成立で決戦まで来た場合と同様にパニッシュタイムの実行を選択すると、
パッションリップはパニッシュタイムの末に消滅してしまう為、
キアラはパッションリップを取り込む事も、その魂を利用する事も出来なくなるので、
作中で語られたダミーを作る事は不可能となってしまい、第6章でメルトリリスに殺された所で本当に退場してしまうのである。
そもそもパッションリップの魂をダミーに使うこと自体、
個人的には作者達公式側の「過度の悪役ムーブを描く」と言う悪癖の1つと言えるし、
元々パッションリップはBBから派生した魂の1つなのだから、
桜(EXTRA),BB,パッションリップ,メルトリリスの4人の魂を吸収する事でムーンセルを手にするパズルのピースを揃えた形とし、
同時に4人の桜(EXTRA)の魂の抵抗があったからこそ主人公がキアラの天敵としてより力を発揮できたとしても良かったと思う。
(そうした方がパッションリップやメルトリリスまで吸収してきた事への分かり易い理由付けが出来たと思う。)
また、このダミー問題のもう1つの疑問点として、
「パッションリップの魂1つでキアラとアンデルセンの2人が助かっている」
と言う点である。
元も子もない事を言えば、魂を分割して2人分のダミーを作った事にしてしまえば良いだけの話だが、
それでも気になる事は気になるし、個人的にはパッションリップを死後も魂を弄ばれ生贄にされた事への不快さもあるので、
そもそも根本的に、ダミーにはパッションリップ以外の魂を使えば良かった様に思う。
ちょうど、旧校舎内でキアラに関するちょっとしたイベントがあり、
そこではキアラと一緒に何やらお楽しみをしていたと思しきNPCの男女が出てきているので、
酷な話をすれば、このNPCの男女を取り込んでキアラとアンデルセンのダミーにしてしまうと言う手もあったと思う。
そして、上述の通りパッションリップとの決戦の時点でCCCルートフラグが折れた場合、
作者達公式側が主張するパッションリップの魂を使ったダミーは使えなくなり、
ここでキアラのダミー製作プランは破綻してしまう事になる。
(予備として上述の男女のNPCを使う手を考えていたと言う事にするなら別だが。)
こうした計画の冗長性の無さは、後のEXTELLAのアルキメデスにも言える作者達公式側の悪癖であり、
「それ無力化されたらどうするの?」
と言う致命的欠陥を抱えていると言える。
(アルキメデスの場合はネロか玉藻の陣営への取り入りに失敗したらしばらく野放し&放置の挙句、終盤にラスボスとして出て来たけど。)
その一方で、シナリオの流れに沿って言えば、
キアラの場合は度を越した快楽主義者で目先の楽しみの為なら一世一代の大博打の計画すら容易に変更する事から、
彼女が自分の目先の楽しみ優先が全てに勝る狂人的な人物と感じさせることや、
何よりもキアラの外見的キャラクターデザインが妖艶な美女である事から来るバイアス、
アルキメデス並みの積極性(出しゃばりで露骨で醜い悪役ムーブとも言う)もなく、
更に、一応は頭脳派カテゴリーに属するアルキメデスに対してキアラはどちらかと言えばフィーリングで動くタイプな印象だし、
普段は旧校舎の片隅に佇んでアンデルセンの毒舌を窘め、
前半のボス戦の様な必要に応じて最小限のムーブで主人公達に関わり協力してくれる程度の慎ましさがある事、
凛(EXTRA)とラニがちゃんとキアラの身辺調査を行い、主人公に注意喚起してくれる事など、
同じ作者達公式側でも、アルキメデスよりも遥かにマシな描かれ方をしていると言える。
最後に、上述のモノも含めた、キアラの作中での黒幕ムーブ(記憶の限り時系列順)である。
・予選期間中に桜(EXTRA)にハッキングしてムーンセル掌握計画を始めるが、
ハッキングの影響で体調を崩した桜(EXTRA)に主人公(岸波白野)が接触したので、計画中断。
中断の理由は、
桜(EXTRA)が予選期間をループさせて最終的に約3ヶ月も引き延ばしながら主人公と付き合った事に対して、
キアラ的には「若い2人が一緒にいるのだからきっとR18展開(意訳)がある」と期待したからである。
(結局無かったけど。)
・桜(EXTRA)が引き延ばした分の聖杯戦争の予選期間をリセットした際に記憶データを移した予備機に目を付け、
キアラは予備機をBBとして目覚めさせた上に侵蝕と細工をし、BBは主人公の為に行動しつつキアラの影響も見える形で活動を開始する。
おそらくは予選期間中か本選第1回戦くらいの頃。
ここから漸くキアラの計画が動き出す。
仮に主人公達が拉致られた6回戦終了時点までキアラが聖杯戦争で生存していなくとも、
1回戦敗退の慎二がサルベージされたようにBBにサルベージして貰えれば問題は無いと言える。
(この点に関しては、キアラが事前にBBにそれ相応の仕込みをしていたと妄想できる。
あくまで妄想だし、キアラが何回戦まで勝ち抜いたかは立証する証拠が無いシュレディンガーの猫状態ではあるけど。)
・かつて地上で臥籐がキアラをタジタジにした事から、
キアラは自身の能力で精神操作を行い、臥籐はキアラに苦手意識を持つ様にさせられる。
時系列的にはCCC本編が始まった時点らしい。(本編ではなくCCC発売当時の資料集あたりにあったエピソード。)
・主人公に食わんばかりのキスでSG関係の能力を与える。
更に桜(EXTRA)にも別室でSG関係の施術をする。
第1章での出来事。
これは主人公や桜に何か仕込むのではなく、純粋に主人公達への協力に伴うSG関係の物事である可能性もあるし、
CCCルートフラグを立てやすくする為に何かした可能性も妄想の範疇でならあり得るかもしれない。
・CCCルートフラグを順当に立てている場合、主人公に見逃されたパッションリップの後を追って一撃で屠り、吸収している。
第3章での出来事。
これで第5章で使うダミーの素材も手に入れた事になるが、
ダミーが必要と思われるのがキアラとアンデルセンの2人分に対してパッションリップの魂は1つであるとか、
そもそも主人公がパッションリップにパニッシュタイムでトドメをさした場合、
パッションリップは消滅してキアラが得るモノが無くなってしまうとか、
計画に影響しそうな問題がある。
・旧校舎の1室から男女2人1組のNPCと一緒に意味ありげに出てくる。
第5章あたりまでの出来事。(正確な時期の記憶は無い)
見ようによっては何か“お楽しみ”であった様に思えるし、
男女2人1組なのだから、NPC達には気の毒だが、コッチをダミーの素材にしとけば良かったと思う。
あるいは肯定的に考えるなら、パッションリップを吸収できなかった場合の予備くらいには捉えていた可能性もあるし、
それ以前に、単純にキアラの個人的楽しみ程度の存在で特に計画とは関係ない可能性もある。
・主人公とサクラ迷宮の衛士達の関係を羨ましがり、キアラのコードキャストが緊急で欲しい主人公達との鬼ごっこに興じ、
最終的に主人公達にコードキャストを譲渡した一方で、自身とサーヴァントのアンデルセンはメルトリリスに殺される。
第5章の出来事。
この頃には凜やラニがキアラの事を疑いだしている為、
肯定的に見れば、
キアラはシナリオの表舞台から一旦退出必要があり、冷酷非情なメルトリリスに殺された事にするつもりであったと考えられる。
ただし、ここまでのフラグの成立状況しだいでキアラの運命は左右され、
第3章までのCCCルートフラグを立てていれば、
CCCルートでアンデルセンが言った通り、パッションリップの魂で作ったダミーを使えって死を偽装できるが、
そうでなければ(パッションリップにパニッシュタイムでトドメをさしている場合、)ダミーの用意で問題が生じ、
下手をすればキアラとアンデルセンはここでメルトリリスに殺されて正真正銘のデッドエンド、
パッションリップの魂の利用に関する事柄を無視して適当なNPCでダミーを作っていればまだ死を偽装できた可能性はある。
そして、EXTELLAにおける玉藻発案囮戦法にも言える事だが、
CCCルートで計画を達成するまで、一体どこに隠れていたかは一切不明。
(まあ、EXTELLAの方はアルテラの宝具を凌いだ後に奇襲的な一撃を加える必要がある事から来る疑問があるのに対して、
キアラの方に関しては、サクラ迷宮の適当な所に隠れるなりすればいい話だから、無理に描写しなくてもいい気もするが。)
・第6章までのCCCルートフラグを達成した場合、主人公達の手助けをしようとしたメルトリリスを吸収する。
ちなみにここで主人公がメルトリリスにパニッシュタイムを実行してトドメをさした場合、
同様にパニッシュタイムを受けたパッションリップと同様に消滅し、同時にCCCルートフラグも折れる為、
良く言えばパッションリップとメルトリリスの吸収もキアラの計画達成には欠かせないファクターだと解釈できるし、
パッションリップにも言える事だが、
主人公がパッションリップやメルトリリスにトドメをささない事を選ぶ事に賭けているだけなので、
キアラの計画の冗長性の無さや望まない方向に行った場合のバックアップ手段の有無が気になるポイントであると同時に、
作者達公式側がその辺の綿密さを欠いていて、一本調子でプランB以降の予備のプランを最初から考えていない印象もある。
(もっとも、世のゲームシナリオの中には薄氷の連続の様な危うい橋を渡り続けた事を十重二十重の計画と称し、
しかもその計画が結局は自分の身を亡ぼすブーメランになってしまった黒幕キャラもいたりする。
個人的には何故かそのブーメランした方のがマシに見える気がする。)
・CCCルート突入で漸く計画を達成し、桜(EXTRA)とBBを吸収してムーンセルを手に入れ、神の力を得た魔性菩薩に変性するが、
桜(EXTRA)達の恋の相手たる主人公(岸波白野)が天敵である事に全く気付かず、主人公とそのサーヴァントに倒される。
最終章(CCCルート)の出来事。
全てが上手く行く(CCCルートフラグが全成立する)事で漸く計画を達成し、神の力を手に入れるが、
TYPE-MOONのお約束である慢心補正やら抑止力補正やら(と言う名の作り手からの)デバフをしこたま掛けられ、
あえなく主人達に敗北した。
・ノーマルルートに行くと、例え第6章までの全てのCCCルートフラグを成立していても出番なし。
最終章(ノーマルルート)の出来事。
どこかで歯車が1つでもズレるとキアラの計画は破綻する。
例え第3章で主人公に見逃されたパッションリップを屠って吸収して魂でダミーを作り、
そのダミーを使って第5章でのメルトリリスの襲撃を凌いで雲隠れしていても、
第6章で主人公に見逃されたメルトリリスを吸収しても、
最終的に主人公がノーマルルートを選択してしまったら、キアラの計画は破綻した事になってしまうのである。
ノーマルルートの場合、
主人公に倒されたBBは弱りきり、彼女の代用として瞬時にムーンセルに取り込まれた桜(EXTRA)が速攻でリセットを実行したので、
キアラには介入する暇が無かったのだろうか?
・総合すると、主人公の良心と博愛精神と桜(EXTRA)への恋心に頼り切った薄氷の計画なのでは?
結局の所、キアラの計画成就=CCCルートフラグ全成立であると言う点と、
特に重要な選択肢と思えるのが、
「パッションリップにトドメをささずに見逃す。」
「メルトリリスにトドメをささずに見逃す。」
「桜(EXTRA)を救う為に決戦に臨む」
「BB(もう1人の桜)に大告白する」
と言った様に、桜(EXTRA)とBBとパッションリップとメルトリリスに関わるモノなので、
主人公にこうした選択をする良心などがある事に絶対の自信を持っていないと計画が成就しそうにないし、
例え桜(EXTRA)に対するCCCルートフラグをどれだけ立てても、
パッションリップやメルトリリスやBBに対して覚悟完了してトドメをさす事を選択してしまったら計画はご破算であると言える。
つまり、単純に作戦として見た場合は、
キアラの計画も後年のEXTELLAのアルキメデスの計画と同様に確実性やバックアップを欠いた薄氷の計画でしかないと言える。
そして即ち、こうした一本道かつ確実性などを欠いた薄氷の計画を超える、
綿密で考え抜かれた凝った計画とそれに沿ったムーブを描けるだけの知能は、
作者達公式側にはCCCの時点で既に無いと言えるのかもしれない。
唯一作者達公式側にとって幸運だったのは、
キアラのキャラクターデザインがこうした運任せな計画でも割と違和感のないタイプであった事であると思う。
(逆に、頭脳派タイプのアルキメデスがやはり綿密な計画をやらずに一本調子の力任せであった点は、
作者達公式側の大失敗と言えるし、
キアラは作者達公式側にとってまだ身の丈の合う範疇で扱えたタイプであり、
アルキメデスは作者達公式側にとって玉藻などと合わせて身の丈に合わないタイプを無理して扱おうとして大々失敗になったと言える。)
なお、妄想的な拡大解釈として、
ゲームの2周目以降に解禁されるCCCルートフラグのガイドをキアラの能力による誘導と妄想すれば、
露骨かつメタ的な拡大解釈ではあるが、キアラは主人公を計画成就の為に誘導していたと妄想する事も出来る。
●こればっかりは素直に上手いと言える「女の話」。
EXTRAでは各章冒頭にラスボスが語るポエムが入るのに対して、
CCCでは各章冒頭に「女の話」と言う(CVからして語り部はアンデルセンの)ポエムが入る。
この女の話は各章における衛士(第1章なら凜、第2章ならラニ)を想起させるポエムとなっているが、
CCCルートに行き、キアラの過去を知ると、
女の話は各章の衛士と同時にキアラの事を描いたダブルミーニング的な要素が込められている事が分かるのである。
この点に関しては、個人的なTYPE-MOONの作者達公式側に対する悪感情がある今でも、
正直に言って上手いと思える演出と言える。
なお、この女の話の唯一の弱点は、
「EXTRAのポエムと違ってスキップできない。」
と言う地味に残念な所にある。
せっかちにシナリオを進めたい場合、じっくり朗読される女の話がスキップできないのは、実にもどかしい事である。
この点に関しては、作者達公式側があちこちで見せる悪癖の1つである、
作者達公式側にとって理想の形となるシナリオ進行の押しつけを感じてしまう。
●そこまでヘイトムーブはしていない?BB。
CCCの表向きのラスボスであるBBは、それ相応に悪役ムーブはしており、
現に、ガウェインを吸収し損ねた腹いせにレオを嬲り殺しにする様に痛めつけたり、
ギルガメッシュをサーヴァントにした場合のみの小イベントでバッドエンドの選択肢を選ぶと主人公をキューブにしたり、
半ば隠しイベント的な要素として、校舎内で独自の方法でムーンセルにBBの事を通報しようとした委員長クラスのNPCを処分したりと、
ヘイトムーブをやっている点はある。
ただ、レオの件は概ね言い訳不可としても、
それ以外のヘイトムーブは、実はそこまでBBは悪くないと言えるかもしれない。
とりあえず、キューブの件とNPCの件についての個人的見解は、以下の通りである。
(ちなみにノーマルルートバッドエンドは昔Wikiで読み齧った程度で実体験は無いので割愛する。
ただ、あの時点でのBBは概ね自我崩壊した状態なので、
もはやBB本来の意志は殆ど介在しなかったのかもしれないと言う事にはしておく。)
・キューブになっても「生きている」から問題なし?
まず、主人公をキューブにした際には後々にも見られる暴走状態の目をしている事から、
この時のBBは本来の心ではない状態であった可能性が考えられるのと、
雑誌付録ドラマCDを初出としたコミック版MELTY BLOODの路地裏ピラミッドのエピソードにおいて出て来た、
「『生きている』と言う事に対する機械的な基準や尺度の問題」
と言う見地と、
相手をキューブにしてしまうパッションリップに潰された対象で出来たキューブの中身が一応は生きていると言う事を踏まえれば、
極端な話、BBが主人公をキューブにしてもそのキューブの中で「主人公は生きている」かもしれないし、
そうであれば、このバッドエンドは殺人と言う形でのヘイトムーブではないのかもしれない。
そもそもこのバッドエンドに成り得る小イベント自体、
バッドエンドの選択肢を選んだ主人公をギルガメッシュが見限り、
その後怖くなった主人公が逃げ出した所をBBがキューブにすると言った展開であるのに加えて、
上述の通りBBが心神喪失の暴走状態であった可能性もあるので、ヘイトムーブに分類するかは個人の主観がに左右されると考えられる。
・実は主人公を守る為だったNPC殺し。
旧校舎2階の階段の傍にいるNPCは、常識外れのイレギュラーであるBBに頭を抱え、自分なりに事態を解決しようと画策し、
その結果、「旧校舎を構築するリソースを全部使って犠牲が出るのも止む無し」の精神でムーンセルに通報しようとするも、
そんな彼女の行動を察したBBは、そのNPCが作戦を実行する前に捕食し、
哀れNPCはえっぐい捕食のされ方でBBに吸収されてしまった。
(ちなみに、第5章以降は第4章終盤の混乱の影響か、すっかりBBに媚びへつらう様になるが、問答無用で捕食される。
こういう所の差分がしっかりしているから、余計に用意すべき箇所に差分が無い事が目立つ気がする。)
と言うのが、第2章~第6章までの間に対象のNPCに複数回(累計式)話しかけた場合におきるミニイベントの顛末である。
ここで注目すべきは、
このNPCが旧校舎にいる者達を犠牲にする気でムーンセルへの通報をしようとした事や、
CCCルートフラグイベントやノーマルルートで最期に再び自我が顔を見せた時の言動などから見えてくるBBの根本的な行動原理が、
「主人公を死の運命から守る事」
と言う主人公の身の安全にはある程度気を使っていた事であり、
つまり、このNPCは旧校舎にいる主人公に危害を及ぼす様な事をしようとした訳だから、
要するにBBの最も踏んではならない地雷を踏んでしまった訳であり、
そりゃBBも彼女を残虐な形で捕食して吸収しちゃう訳である。
なお、そうなるとパッションリップのキューブ化はあの状態で生きているので上述の様にギリギリ問題ないとして、
メルトリリスの人形化や経験値としての変換吸収はどう考えてもアウトっぽいし、
その他にも主人公の命の危機絡みの出来事は幾つかありそうなものだが、この辺にあんまり介入しなかったのは、
個々人の妄想でフォローするしかないと言うか、
そもそも作者達公式側が厳密な形でのシナリオの整合性にあまり頓着しない、いい加減な所があるので、
この個人的見解にも今一安定性に欠ける感がある。
ちなみに、第5章あたりから第6章くらいの間には、生徒会室側の廊下にいるNPC(角を曲がる前後は記憶にない)も、
BBのスパイだったのか何なのか、やはり累計式で複数回話しかけると階段の傍のNPCと同じような形で消えてしまう。
○隠し的ミニイベントから来るBBへの免罪符、CCCルートフラグを立てれば立てる程同情や感情移入を誘ってくるBB絡みの描写。
BBによる旧校舎内のNPCの退場イベントをスルーし続けると、対象のNPCは生存し、第7章以降は普通に会話出来るようになる。
この時、階段の傍にいるNPCは、主人公に何となく感謝の言葉を贈る一方で、
BBが様々なデータなどを吸収して自己改造した件について、
イベントを発生させてしまうと自分達が受けるNPCの吸収に関しては、
「一種の配置転換の様なモノ」
と言う輪廻転生的な形の事で取り込んでいるだけで別に殺したりしている訳ではないと言う旨を語っており、
BBの罪業の一端に関する免罪符とも言える解説がされている。
(少なくとも、メルトリリスがウイルスで対象を単純な経験値に変換して吸収している事よりはマシと言う旨であったとは思う。)
また、CCCルートフラグを攻略していくと展開するシナリオにおいて、
BBが自己改造の反動で想像を絶する苦痛に苛まれている事や、
根本にある主人公(岸波白野)と桜(EXTRA)の幻の3ヶ月の思い出を持っているからこそ、
現実に屈して恋を諦めた桜(EXTRA)に対してBBは主人公(岸波白野)への愛で現実を凌駕せんとCCCの物語を動かした事、
また、第4章最終版で語り、第5章以降には予想図まで出て来たBBによる世界滅亡プランは、
その内容とノーマルルートでBBが世界滅亡を実は阻止しようとしていた事、
CCCルートで明かされる黒幕キアラの本性や野望などを鑑みれば、
世界滅亡はBBの意志と言うよりもキアラの意志が齎す影響の結果であったと考えるのが自然であるなど、
この辺でもプレイヤーがBBに同情や感情移入をする要素、黒幕キアラの存在とBBへの免罪符など、
BBへのヘイトを低減する様な描写を各所に盛り込んでいる事が見て取れる。
個人的にこういう描写はとても良いと思う反面、ヘイトムーブの面においてはメルトリリスが割を食った感は否めない。
(個人的にCCCはstaynightのHFルートの要素を割と色濃く取り入れている感もあり、
BBはHFにおける黒桜聖杯絡みなどの面、メルトリリスは黒桜のヘイトムーブの面を担わされたように思える。
ちなみに、パッションリップはHFでも顕著なstaynightの桜の被虐的な面、EXTRAの桜はノーマルルートならHFのイリヤの役割と言える。)
●その言い訳は苦しいです、裏ボス版玉藻。
最終章を目前とした段階で寄り道できるフロアに控える3組の裏ボスの内、最後の1組を飾るのは、
EXTRAの設定や玉藻のラスボス戦開幕ボイスで触れられた、
EXTRAのラスボスであるトワイスと組んでいた頃の玉藻である。
(ちなみに残る2組はstaynightの弓と槍の主従。)
玉藻は本来ならトワイスのサーヴァントだった頃は初戦敗退が常の弱小サーヴァントであり、
“EXTRAシリーズの主人公(岸波白野)とのコンビでやっと初戦敗退を脱して成長していく”(ここ重要な)のだが、
この裏ボス版の玉藻、ゲーム上の裏ボス補正の影響を色濃く受けて普通に強く、
しかもトワイスも時折エリクサー系の支援をしてくるのだから質が悪く、
弱小サーヴァント時代と言う設定が全く反映されていないのである。
(もっとも、設定を反映してたら裏ボス失格レベルの弱小ぶりになっていたかもしれない。)
この点に関して、一応同キャラ対決時のトワイスは、
「この主従コンビでずいぶんな回数の戦闘経験をしてきた」
と言う旨の見解を示しており、
要は「自分のサーヴァントの行動パターンは経験相応に把握しているが故に両者が意外な程拮抗した戦いになった」としているが、
仮に原典たるEXTRAの時点で玉藻の元マスターと設定されていたトワイスの言い分と言う事で千歩譲ってこの見解の通りだとしても、
それでは他の主人公のサーヴァントで戦った場合でも十分に歯応えがある事に対する違和感がより顕著になってしまうと言える。
設定上存在するトワイスのサーヴァント時代の玉藻を出すにあたって、
髪型の変更でビジュアルに変化をつけ、口調や振る舞い、妻としてのスタンスなどでキャラの差別化を図り、
設定上の存在を実際にゲームに出すと言うのは悪くないし、
こっちの玉藻もタマモナイン共々同じ玉藻として主人公(岸波白野)の側におきたいと本気で思う程に良いキャラクターとなっているが、
裏ボスと言うポジションに回すのには本来の設定的には力不足も良い所であり、
玉藻の裏ボス版は、設定面を顧みないゲーム的都合を優先していると共に、
それを盛り込んだ作者達公式側のご都合主義が顕著に表れていると言える。
●王の迂闊な迷采配「借金取り」
第1章2層目の攻略中に旧校舎で発生するレオからの借金イベントは、
主に桜用の旧制服の購入費用として丁度いい額となっているが、
この借金イベントを発生させた上でサクラ迷宮攻略を進めると、レオのサーヴァントのガウェインが借金取りとしてやってくる。
理由は主人公にお金を貸したレオが、
月の裏の環境では借金のルールに穴がある事に気付いて早急に貸付金を回収したかったからなのだが、
このイベントは後々のレオの発言と合わせて考えると結果的にではあるが迂闊すぎる程の迷采配である事が露呈してしまう。
BB出現後、改めて月の裏からの脱出に関する会議を開いた際に、
月の裏では主人公とレオと(この時点ではまだ明かされていないが)ジナコしか戦闘タイプのサーヴァントを持っていない事から、
慎二がレオに「なぜ主人公任せでレオは前線にでないのか?」と問いかけ、
それに対してレオは
「いざと言う時の切り札として温存すると同時に、サクラ迷宮に行ってBBに情報をとられたくない」
と言う旨の返答をしているのだが、
ここで考えて欲しい、
借金取りイベントが起きるのはまだBBが主人公達の前に顔を出す前の段階とは言え、
レオは早急な貸付金回収の為にガウェインをサクラ迷宮に派遣してしまったのである。
つまり、この時点ではまだ表舞台に出ていないとはいえ、BBはガウェインのデータを取り放題とも言えるし、
あまつさえゲーム上のガウェインは貸付金回収の為に宝具の聖剣まで振るってしまっているので、
猶更レオはまだ認知していないとは言え結果的にはBBに情報を与えてしまった事になる。
また、BBの存在を知らないが故にレオのガウェイン投入に対するリスクへの意識が薄かった可能性もあるが、
主人公に迷宮探索を一任した際にサクラ迷宮内は夜扱い(ガウェインのチート防御スキルが無効)な事を理由に挙げているのに、
その主人公への貸付金の回収の為にサクラ迷宮にガウェインを派遣した事になる。
(一応、主人公の探索の結果を見てガウェインの派遣を問題ないと判断したとも考えられる。)
加えて、主人公に貸したお金を返して欲しいと言うのであれば、
適当な理由で迷宮探索中の主人公を旧校舎に呼び戻して貸付金の返還を求めればいいだけの話と言う想像までできてしまう。
その一方で、BBと言う脅威を認知していないが故の気の緩み、
ガウェインが基本的に2周目のサーヴァントとの戦闘を前提にしたかの様な高ステータス(1周目サーヴァントだと負ける)である事、
もし主人公が貸付金の返還を拒否したしても、
ガウェインをサクラ迷宮に派遣して主人公と交渉すれば、
もし拒否されても武力行使で貸付金全額または不足の場合は主人公の有り金全部と言う形でお金の回収・徴収が可能である事、
場合によっては借金取りのガウェインに対して主人公がどう対処するかをレオが楽しんでいた可能性など、
この采配をした理由も幾つか考えられる。
とは言え、後々のシナリオでの発言も踏まえると同時に、
特にCCCルートフラグ成立には桜用の旧制服とそれを買う資金が不可欠である以上、
CCCルート解放を目指すと2周目くらいでは半ば必然的に借金関連のイベントを起こした上でシナリオが進行する事になり、
特に借金取りイベントで即時返金を拒否してガウェインとバトルする事を選んだ場合、
「情報の秘匿の為に指揮官のレオとその従者のガウェインは必要があるまで旧校舎生徒会室で待機」
と言うのは、
既に手遅れになった可能性が大いにある情報の秘匿を気休め程度にしつつBB討伐の機会を伺うと言い換える事が出来るし、
主人公に貸付金の返還を求める手段としてガウェインを派遣した事は、
よく言えば武力行使も含めて確実な貸付金の回収を執行すると言う面では決して間違った選択肢ではないものの、
ある程度解析が進んだとはいえ未知の領域のサクラ迷宮に早期に最強戦力を放り込むリスクは勿論ある中でそれを実行した事になる上に、
結果的には迂闊な采配であったと言えるし、
巡り巡って慎二のレオ達が前線に出ない事についての質問に対するレオの解答に多少なりともツッコミ所が生じているとも言える。
そして、借金取りイベントはガウェインの強さ的に珍しく2周目も踏まえたバトル系イベントであり、
態々この為に新録した各種CV(基本ネタ台詞)を楽しめるイベントではあるが、
後々のシナリオ展開を考慮すれば作者達公式側の後先考えない行き当たりばったりぶりが見えるイベントでもあると言える。
◎スターシステム組,続投組,新規組で、登場人物をカテゴリー別で見ていく。
ここからはこれまで列挙してきたことを踏まえた上で、個々のキャラクターについて見ていく。
○スターシステム枠のキャラクター達。
個人的にFGOが齎した他作品出典キャラクター達をFGOが根こそぎNTRして我が物顔でいる惨状を鑑みた上で思う事は、
スターシステム枠や桜(EXTRA)と関連性が深いBBとそのアルターエゴ達は、
全員ラニの様にEXTRAシリーズオリジナルのキャラクターとしてリビルドすべきであったと言うである。
以下は、主人公のサーヴァント、ヒロイン(桜と凜)、マスター(慎二)、NPCと裏ボス(言峰,大河など)の順で記述する。
(ただし、裏ボスの凜&弓組など、既存のキャラクターのバリエ的なモノはそれぞれのキャラクターに続けて記述する。)
●無銘
EXTRAでの差別化はどこ吹く風、割と頻繁にstaynightのアーチャー(エミヤ シロウ)と同一視される傾向があり、
女主人公と無銘で組んだ場合のメルトリリスの好意の対象の変化もそうだが、
新攻撃スキルの「永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)」に至っては最早言い訳不可の確信犯である。
また、主夫スキルの面においてもエミヤ シロウや衛宮 士郎の要素をふんだんに盛り込んでおり、
女主人公限定のSG3獲得イベントではCG付きで手料理を作る場面を披露している。
その一方で、個別エンドに限ってはE無銘としての面を強調しており、
ムーンセル側の主人公は完全放置の上で、
主人公のオリジナルが波乱万丈の大冒険の末に生前の無銘と出会う所を描いている。
ちなみにCCCルートの離別イベントの別れ際のセリフはstaynightのUBWでの退場時のセリフを由来とするらしいが、
似た様な台詞はstaynightの元祖となるエロゲ版の発売から遡る事数年前の特撮ヒーロー番組でも出てきている事から、
割と定型的なセリフなのだろうか?
●エミヤ シロウ(?)
裏ボスとして登場するもう一人のアーチャー。
マスターが凜である事などから、おそらくstaynight系のエミヤ シロウ(弓)か限りなくそれに近しい存在と思われる。
(ゆえにここでは「?」を付けつつエミヤ シロウとした。)
基本的なスキル構成や演出などは赤原礼装を着た無銘と変わらない。
なお、女主人公と無銘の組み合わせで対戦した場合、
裏ボス側のアーチャーを見た女主人公が無銘をプラナリア扱いし、無銘もそれに合わせた返しをする一幕がある。
●ギルガメッシュ
staynightでの悪役ムーブ時と比べるとスッゴク丸くなっている。(理由は環境の違いらしいとか。)
月の聖杯戦争では強力過ぎて公平性に欠けると言う事で虚数空間に封印されていたが、
主人公がその封印を解く形になってしまった事で、主人公のサーヴァントになる。
(ちなみに、月の聖杯戦争に参加するには宝物庫の財の大半を放棄しなければならないらしい。)
その気難しさ故に即バッドエンドな選択肢がでる小イベントが前半のシナリオの各所に追加されているが、
そこさえ突破すれば後はゲームを進めつつマトリクス集めとSG解放イベントを順次進めていけばいい。
王の慧眼で逸早くBBチャンネルの真意を察したり、臥籐が真理に至った事に感服するなど、
鋭い所を見せる場面やカッコいい場面も多いが、
キャストオフとか私服で夜の街に繰り出す気満々だったりとかあのレジャー施設の事を語ったりといったコミカルな所もあり、
そして相変わらずの慢心癖も完備。
●間桐 桜(EXTRA)
EXTRAにおけるアイテム給仕係を務める保健室の日陰者から一転、
正規ヒロイン、それも主人公と切なくも愛おしい恋愛劇を展開するメインヒロインへと大出世。
CCCルートフラグを立てる度にやつれて髪も脱色して白くなってしまうが、
ノーマルルートではstaynightのHFにおけるイリヤの役割を担ってCCCの表向きの物語にケジメを付け、
CCCルートでは物語の真相が明かされると共に2つの大きな別れを経た主人公と、月の呪縛を振り切ってハッピーエンドを迎えるなど、
大変な目に遭いつつ、ノーマルでは自己犠牲系ヒロインとして、CCCルートでは主人公とのトゥルーエンドで、
強い存在感を示す。
なお、CCC発売当時のエイプリルフール企画においては、
あくまでstaynight系などでの冷遇やそれに基づくネタキャラ扱いとしての面を優先したのか、
シナリオライターなどにCCCのネタバレ情報が伝わっていなかったのか、
はたまた最大限の擁護的な解釈としてネタバレ防止の為にあえてそうしたのかは定かではないが、
エイプリルフール企画でボスキャラの1人となった桜のセリフにおいて、
「CCCではあの始末」
などと、シナリオライターがCCC未プレイである事を公言するかのようなアホの極みの暴言が出ており、
そのセリフを通した作者達公式側の詰めの甘さと情報共有の低さと想像力の無さ、
それらに加えて溢れ出る悪い意味でのニワカ感を払拭できない残念な所が顕著となっている。
(付け加えるなら、同じエイプリルフール企画における桜よりも早期に出た別のCCC絡みのボスキャラでは、
主役サイドが既にCCCをプレイ済み,クリア済みであるとしている為、なおさら滑稽な話である。
それに、個人的に間桐 桜絡みで「あの始末」と言われるべきはCCCと同時期か少し後のプリズマ☆イリヤシリーズの方だと思う。)
●遠坂 凜(EXTRA)
桜とは対照的にEXTRAのヒロインから第1章ボス&オペレーター女子1号(2号はラニ)に実質的に格下げされている。
第1章ボスと言う事で割と簡単にSGを暴かれる形となり、
分かり易くツンデレな言動をしてしまったり、
極度の拝金主義者として主人公に強力なエネミーか課金して雑魚エネミーに変えるかの選択を(主に後者狙いで)迫り、
ノルマ不達成の罰としてエリザベートに尻尾ムチで打たれて喜ぶドM属性まで披露した挙句、
生徒会入り後にレオやラニ(の皮を被った作者達公式側)に「マジ噛ませ」,「体験版」の誹りを受けてしまう事になる。
(まあ、実際第1章はチュートリアル的な面もあるから、「体験版」と評するのはメタ的には合っている。
それを口に出すのは酷いと言えるが。)
一応、EXTRAの凜はstaynight系の凜とは遠縁の親戚の様な関係とされているのだが、
扱いとしてはstaynight系の凜と殆ど同一扱い同然な形でされており、
例えば拝金主義的な面はstaynight系のアンソロジーコミックなどでもよく見られるstaynight系の凜の扱いの1つである。
また、その世話焼きで一種の姉味がある性格から、生徒会ガールズのお姉さん的存在でもあり、
特に桜とは疑似姉妹的な雰囲気もあり、見ようによってはやはりstaynight系を引き摺っていると思われても仕方ない扱いをされている。
オマケとして、作中では主人公にキアラに対して用心する様に注意喚起している事から、
EXTELLAに致命的に欠けている「疑う視点を持つ人」として扱われる事もあった。
●遠坂 凜(裏ボス版)
裏ボス版アーチャーのマスターとして登場するもう1人の凜。
服装はEXTRAのモノよりもstaynight系に近しいデザインとなっており、
staynight系では馴染みの主従として、主人公達と対決する。
●間桐 慎二(EXTRA)
EXTRAの慎二そのまんまなので、アバターこそ主人公と同年代くらいの体躯だが、
魂やムーンセルにアクセスしている地上の本体は8歳の子供である。
桜と同様に最低限でも名前と容姿を変えさえすれば別人になるくらいには設定面でstaynight系の慎二との差別化が図られているモノの、
根は8歳の子供故とバイアスを利かせて見た場合の反応を差し引いても、
名は体を表すとはよく言ったもので、
扱い的にはstaynight系の間桐慎二に引っ張られている様な印象もある。
特に、第5章前半においてエリザベートのマスター役を担っていた際の登場の仕方なんかは、
演出なども含めてstaynight系におけるネタキャラとしての間桐 慎二の扱いのソレにかなり近しい雰囲気である。
基本的にはEXTRAと同様にプライドが先に立ちがちで子供っぽい所があるが、
ゲーマーとしての矜持からかラニとのチェス対決では潔く負けを認める所があったり、
最期はその身を犠牲にメルトリリスの大幅な弱体化に成功して主人公の活路を開くなど、
CCCの男達の扱いに共通する熱さを見せている。
ちなみに主人公達に最期を看取られた際に、主人公慎二の死を悼んで涙してくれた事を語っているのだが、
実はEXTRAにそんなシーンは無かったりする。
(慎二との決戦以降は敗者の死へのショックが主だし、4回戦での振り返りも特に死を悼むわけでもないので、
そう言うシーンがゲーム中で明確に描かれてはいない。)
とは言え、主人公の性格を考えれば慎二の死を悼み涙するのは容易に想像できる事ではある。
●言峰 綺礼(EXTRA)
新たにCVも付いた(声はstaynight系などと同じ)一方で、
本作ではBBの仕業かアイテムショップの店員に強制ジョブチェンジさせられてしまった。
お陰でアイテムショップを利用する度に渋い声を楽しめるが、
アイテム購入時のセリフはランダムなので、温め不要なアイテム類にまで加熱するか問いかけると言う珍事が割とよくある。
(と言うか温める為のレンジとかあるんだこの購買。)
前作と同様に特にstaynight系の様な暗躍をするわけでもなく、素直に自分の職務を全うしている。
●言峰 綺礼(裏ボス版)
裏ボスとして続投したランサー(staynight,EXTRA仕様)のマスターとして起用され、
staynightと同様の主従コンビとして登場したもう1人の言峰。
バトル中にプレイヤー側にランサーの宝具を凌がれる(宝具発動後に蘇生含めてプレイヤー側が生きている)と、
FGOで嫁を惨殺した凶器となった例の槍の事を「当たらない槍」と皮肉っていたが、
EXTRA以降におけるシナリオ演出に限って見ても、
作者達公式側の自己満足と当のシナリオで出来もしない群像劇をやった挙句の数減らしの手段の1つとして、
上述の様なトラウマ級の惨殺の凶器と化した事があれば、
前作ではラニの自爆を阻止する(爆弾摘出の)為にこの槍を当てており、
実際の所、良くも悪くも当てるべき時も当てるべきでない時もこの槍は割と当たっていたりする。
(ちなみにこうした即死効果を含むモノは空の境界や月姫から連綿と続いており、
シナリオ上では扱い辛い即死効果を原作者達公式側はほとほとお好きな様である。)
ちなみにギルガメッシュをサーヴァントにしていると戦闘後にランサーへの労いとして激辛麻婆をたっぷり用意すると宣言して退場した為、
あのギルガメッシュも本当に労いなのか何かの罰ゲームなのか判断に迷う所があった。(ように記憶している。違ったかもしれないが。)
ついでの余談だが、
タイガーころしあむにおいて、
言峰は虎聖杯に「ランサーが死ぬまでホットドッグを食べ続ける」と言う願いを掛けようとした事がある。
(と言う作者達公式側の前科がある。)
●ランサー(staynight,EXTRA仕様)
前作での凜のサーヴァント役から一転して、裏ボス版の言峰と組むと言うstaynightの元鞘に収まってしまった。
(ちなみに真名と宝具である槍の名前は、個人的にFGOで負ったトラウマが重傷なので、心の健康の為にあえて書きません。)
裏ボスとしてステータス調整はされているだろうが、
言峰からの支援を差し引けば基本的にはEXTRAのラニルートで対決する場合と大差ないので、
基本的には宝具を警戒しつつ立ち回ると良い。
今回は同じstaynightを出身とする面子が前作の無銘(=エミヤ シロウ)に加えてギルガメッシュもいるので、
それぞれ因縁ある相手との対決もできるし、
前作にあったランサーの宝具と無銘の防御スキルによる特殊演出もそのまま残っている。
●藤村 大河(EXTRA)
プロローグにおいてはキアラに立場を丸ごと乗っ取られていたが、
本編では普通に登場し、相変わらずのマイペースぶりを発揮している。
前作と同様にタイガークエストを発動して主人公にイベントアイテム収集に駆り立てており、
クリアする度にマイルーム用の家具を報酬としてあげるのも前作と変わらない。
ただ、今回の大河は独自に月の裏から脱出する為のアイテムを欲している上に、変なのを掘り当てたりもしない為、
EXTRAの様な「最凶の裏ボス召喚」と言う事はない。
その結果、CCCのタイガークエストは、家具入手の為のお使いクエストでしかない。
●アルクェイド・ブリュンスタッド
臥籐の台詞の中で存在に触れられた月姫のヒロイン。
EXTRAにおいて臥籐に連れ込まれて彼のサーヴァント(バーサーカー)として月の聖杯戦争に参加させられたアルクェイドは、
4回戦で敗北(ゲーム上ではラニルートに行った場合だと主人公に敗北)した後、
臥籐の事を「うん、無いわコレ」(CCCにおける臥籐側の証言では「正直ないわー」)と評し、
「地球の触覚的存在である自分を神と思い込んでいる時点で(霊格が大幅に下がる)大間違い」
と、臥籐の最大の誤りを指摘している。
(プレイヤーのサーヴァントで言えば、
本来のアルクェイドは神霊級の九尾玉藻、対して臥籐のサーヴァント時は弱小な一尾玉藻、
と、例えられる程には月とスッポンの諺の様に霊格に歴然とした差がある。)
その後、アルクェイドはムーンセルによる敗者抹殺の執行が軽い不快感程度で済んでいた上に易々と地球に帰っている。
この時、ハンデを背負った状態とは言え自分を倒した主人公達には、月姫で遠野 志貴に向けたのと同じ言葉を送っている。
主人公のオリジナルやCCCルートの主人公のその後には、そういう意味でも波乱の種があるのかもしれない。
(あと、玉藻絡みもあるし、例えばEXTRA世界におけるコヤンスカヤ的存在がいる可能性だって個人の妄想では自由だし。)
○EXTRAからの続投組。
基本的に、良くも悪くもキャラクターの掘り下げと言う名の新しい設定の盛り合わせがされている。
主人公には「鋼鉄の精神力」と言う異常性が付加され、
玉藻には神霊由来、太陽由来のチート属性が付加された一方で、
ラニは熱いノーパン推し(パンストは履く)だったり、
レオは王としての面を残しつつ明るい少年としての面を出すなど、
CCCで盛られた要素はシリアス方面にもネタ方面にも伸びている。
●主人公(岸波 白野)
最初は凡庸だが成長の伸びが凄い面は前作と変わらず、
むしろBBによるレベルリセットが更なる成長を呼んだかもしれない。
プレイヤー的には苦痛な幕間イベントにおいて、異常なまでの「鋼鉄の精神力」と「前進」が本格的に露になり、
それ以降はBBがムーンセル中枢を掌握した時を除いて心折れる事無く前進した。
更に、無個性要素は最早その外見くらいにしか残らないくらいには色々と盛られ、
第1章でまた出て来たフランシスコ・ザビエルネタ、
キアラから貰った力でSGを獲得して以来、最終的にはその道のプロと化す程の乙女の秘密を暴き追及する恐怖のツッコミキャラ、
根底を桜やBBと同じくするアルターエゴ達どころか完全に敵対関係であったエリザベートすら虜にする一級フラグ建築士級のモテモテぶり、
そればかりか男性陣からも好意的な反応がある高評価ぶりなど、
一発ネタとモテモテを兼ね備えた人物となっている。
その一方で、相変わらずの心根の優しさも健在であり、時には落ち込む事もある。
自分のサーヴァントに対する反応も様々で、
ネロに対しては、
彼女を純粋に1人の乙女として見る事があれば、男主人公はエロ水着なネロに鼻の下を伸ばし、
玉藻に対しては、
より肉食系になった彼女に対して鋭いツッコミで対応しつつ、個別エンドは玉藻のあまりのやらかしぶりに驚愕し、
無銘に対しては、
女主人公だと何故か暴力的な上にメルトリリス絡みで無銘に令呪で死ねと命じようとする一方で、無銘の私服姿に女主人公はトキメキ、
ギルガメッシュに対しては、
その王様ぶりに翻弄されつつも最終的には確かな絆を築き王の楽しみ足りえる存在にまで至っている。
なお、幕間において、
理性が封印状態の様な形となって主人公との記憶を持たない続投組のサーヴァントの本能と相対した主人公が、
第1章の記憶喪失状態の自分に対して続投組のサーヴァントが抱いていたであろう感情を理解するシーンがあるが、
特にFGOやEXTELLA以降の当然原作者を含むTYPE-MOONの作者達公式側は、
そういう「相手の側に立って考える」と言う思考力が著しく落ちているし、
EXTRAやCCCを振り返ってもそうした「相手の側に立って考える」思考力に欠ける所が見受けられるのは、
何とも皮肉であり残念である。
(ここで言う「相手の側に立って考える」と言うのは、何も道徳的な意味合いだけでなく、
キャラクターの知性の表現など、もっと広範囲にわたる思考方法の一種としての「視点を変えて思考する」事を指す。
もっと要約すれば、視野の広狭やそれに伴う想像力の貧富と言う事である。)
●主人公(岸波白野)のオリジナル
EXTRAのエンディングで明かされた存在であり、地上で冷凍睡眠状態にある。
主人公(岸波白野)のオリジナルは、
記憶喪失から死に至る病であるアムネジアシンドロームを発症して死の淵に立たされ、
その治療の為に呼ばれた医師(EXTRAのラスボスであるトワイスのオリジナル)もテロで命を落として治療する手段が失われた為、
治療を未来に託して冷凍睡眠する事を受け入れ、眠り続けており、
その冷凍睡眠中のオリジナルのデータを基にムーンセルが一般生徒タイプのNPCとして生み出したのが主人公(岸波白野)なのである。
CCCでは無銘のエンディングにおいて登場し、
目覚めて以降は波乱万丈の旅の末に中東のとあるキャンプ地で生前の無銘と邂逅している。
ちなみに、目覚めた主人公のオリジナルは、何故か西欧財閥に指名手配されており、
波乱万丈の一端にはこの事も含まれている。
(仮定の話の1つとして、もしもこのエピローグがEXTRAにおける月の聖杯戦争の終結後だとすると、
聖杯戦争で主人公に敗北して死んでいるであろうレオ絡みの可能性が高いかもしれない。)
なお、EXTRAにおいては、
オリジナルの存在のお陰で出来た猶予から主人公(岸波白野)はパートナーにオリジナルに関するメールを送っており、
コミック版ではその先の展開として、オリジナルが凛と行動を共にする場面が描かれているのだが、
CCCではその辺についてはノータッチである。
(ラニはEXTRAのゲームだと「プレイヤーの想像にお任せします」エンドな上にコミック版は6回戦以降は凜ルート準拠となっている。)
最後に、CCCルートのエンディングなどから考えた場合、
EXTRAシリーズの世界には、
表の聖杯戦争で月の裏の事を(一応)忘却した主人公(EXTRA)と、
CCCルートで桜の願いで地上で目覚めた主人公(CCC)と、
冷凍睡眠中の主人公のオリジナルとで、
合計3人の主人公(岸波白野)が存在する事になる。
つまり、正しく主人公(岸波白野)は増える主人公なのである。
●ネロ・クラウディウス
新衣装と共に主人公(岸波白野)との結婚フラグを立てる嫁。
SG獲得イベントでは最終的に乙女としての面がクローズアップされ、
主人公に特別な意味を持つ月桂樹の冠(製作は旧校舎内のNPCが関わった)をプレゼントされた際は大層喜び、
CG的にもそのままR18なベッドシーンに突入してもおかしくない雰囲気あったが、
間の悪い事に凜の通信で水を差されてしまった。
その代わり、個別エンドでは晴れて主人公と結婚し、花嫁姿のCGで物語の幕を下ろした。
アルトリア顔は兎も角としてシナリオ的には特に根幹に関わる訳でもなくチート能力も無い普通の存在だが、
それ故にCCCルートでは最不遇となり、
これ以降もネロの不幸は続き、
他のEXTRAシリーズ出典系キャラクター達共々洗脳汚染NTRしたFGOでは、
祭りの主催者やレーサーと言う体で作者達公式側の傀儡人形として扱われている上に、
ランダム出現とは言え剣クラスの素材集め修練所の低ランクで週一感覚で標的にされ、
第1部メインシナリオでは第2章での精神的イジメや第5章での惨殺ポイ捨てと言う作者達公式側に冷遇以下の最低最悪の所行を受け、
アーケードではビーストと化し、
更にEXTRAシリーズに連なるEXTELLAにおいても、
実質主役待遇となり、玉藻共々変身形態を貰い、神霊パワーの最強形態ネロ・ヴィーナスになったのは良いとしても、
作者達公式側のご都合主義で生前の皇帝ネロとしての知性その他諸々が無になり、
その上、作者達公式側の脳筋なアホさがそのまま反映されたアホの子と化し、
あまつさえ、主役のシナリオは主人公昏睡バッドエンドになり、それは玉藻のシナリオでも尾を引き、
アルテラのシナリオに至っては更にアホ化が深刻になり、
オマケに世界観がネロの個別エンドのその後な雰囲気を含んでいる上に、
原作者による原作レイプも甚だしいEXTELLAの糞前日談も含めて上記のネロの個別エンドを汚辱しているのも同然など、
全体的に「一見優遇に見えて実際は冷遇以下の扱いを受けている被害者」とも言える惨酷な扱いをされている、
TYPE-MOON被害者の会(キャラクター部門)の一員に入っていると言っても過言ではない。
(一応、FGOアーケードでソシャゲ側の玉藻共々ビーストにされてしまった現在ならば、
リメイクに伴う何らかの待遇改善か玉藻でCCCルートのもろパクリなシリアスブレイク路線などの可能性もありそうだが、
その時が来た際に原作者達公式側が何をやらかすかは分からないし、個人的に原作者達公式側に信用も信頼も皆無である。)
なお、実はネロはEXTRAのシナリオにおいても不遇な所があり、
玉藻や無銘と違ってシナリオ中に縁のある相手などがいない事によるプレーンさが相対的に冷遇感を出していたりする。
●玉藻の前
肉食系女子として更にパワーアップした良妻賢母。
より一層主人公を慕うと共に肉食系ぶりも強まり、その為、よく主人公からの鋭いツッコミを受ける。
前作で示唆された神霊由来の英霊のポテンシャルについてクローズアップされた事と、
留まる所を知らないシリアスブレイカーぶりによって、
幕間における燃える復活劇の空気を一時停止させた挙句BBがドン引きしながらツッコミを入れる始末だったり、
個別エンドではギルガメッシュと同様にBBの苦労を嘲笑するかの様にあっさりムーンセル中枢から主人公を救出し、
CCCルートでは成立する図式は兎も角、悲壮な空気を和らげつつ離別イベントが進行するなど、
良くも悪くもシリアスをブレイクする活躍を見せる。
と言うか、本能より本能している理性って何なんだろう・・・。
その一方で、自身の反英雄属性に対する不安などを見せる場合があったり、
巨大で九尾な神話礼装玉藻の姿をした天照大御神と思われる存在が主人公と接触したりと、
決してシリアスが無い訳ではない所もある。
個別エンドにおける九尾化に関しても
FGOでビーストにさせられた件を踏まえれば、
「『主人公(岸波白野)の玉藻の前』としての人格を保ち、主人公救出まで九尾が一丸となって活動していた。」
と言う事実とそこに至るまでの艱難辛苦を乗り越えた玉藻の凄さが見えてくると言える。
(もっとも、EXTRAのエンディングとCCCの個別エンドでは若干違うのか、
EXTRAでは主人公と心中する様にムーンセル中枢に入ったサーヴァント、この場合は玉藻が、
CCCではムーンセル中枢に入らず、掛けた時間も問わず、九尾化して主人公救出をしたように扱われていると言う、
EXTRA側と擦り合わせようとすると別の意味で疑問になる点が出てくるエンディングでもある。)
そして、個別エンドでは製作側の何やかんやでバッドエンドを除く全エンドで唯一のCG2枚の豪華仕様であり、
主人公(岸波白野)との幸せ四畳半に、ムーンセルを征服したタマモナインに驚く主人公達が描かれている。
タマモナインは九尾化した玉藻が元に戻る際に切り捨てた尻尾達から生まれたアルターエゴであるが、
他作品出典キャラクターを洗脳汚染NTRしてリアル金儲けの道具にしているFGOにおいてはよっぽど都合が良いらしく、
オリジナルの玉藻に対するバリエ商法を含む公式などによる原作レイプな扱いの数々もさる事ながら、
タマモナインも原作レイプや原典側のファンの領域を踏み躙る公式の横暴や自己満足などによって徐々にFGOに洗脳汚染NTRされ、
水着やキャットや光と闇のコヤンスカヤにビースト化と、時間を掛けてじっくりとバリエ商法の商品としてFGOの毒牙に掛けられており、
玉藻とタマモナイン共々ネロなどとは別の意味で深刻なFGOの被害者である。
●玉藻の前(裏ボス版)
EXTRA作中で語られた、EXTRAのラスボスであるトワイスのサーヴァントだった頃の玉藻。
髪型が異なる他、主人公(岸波白野)の前で見せている肉食系女子な素顔を伏せ、奥ゆかしい女性としてふるまっていた。
(当時のポリシーは「3歩下がって夫の影踏まず」との事。)
同キャラ対決となる過去の自分にも容赦のない主人公の玉藻と、
マスターであるトワイスに素の自分を知られて狼狽えつつ、戦闘終了後の最後に地が出る過去の玉藻で、
現在と過去の違いがよく出つつ、最後は同じ玉藻である事が再確認できる。
なお、裏ボス仕様故の「初戦敗退必至の弱小サーヴァント」設定に見合わない強さもさる事ながら、
裏ボス版オリジナルの攻撃スキル(玉藻が持つバフ系スキルも効くタイプのモノ)も強力であり、
このスキルを欲する声も結構あるらしい。
また、その奥ゆかしい従者を演じる姿から、タマモナイン共々主人公(岸波白野)の玉藻にしたいと個人的には強く主張する。
(当時の雑誌付録かアンソロかはたまた同人かで見た4コマの中には、
裏ボス版玉藻を油揚げで誘って自分の玉藻と一緒に面倒を見ると言う男気溢れる女主人公を描いたモノがあったりする。)
裏ボス版の玉藻とそれ以外の面子それぞれの会話、幕間における玉藻の本能の様子などから、
トワイスから別れた後、何も挟まずに次に出会ったのが主人公(岸波白野)である事は確定としたいのが個人的な本音であり、
つまり、FGOもEXTELLAとその糞前日談も、原作者達公式側によるセルフ原作レイプ以外の何物でもないと強く主張する。
●ラニ=VIII
凛と同様に、EXTRAのメインヒロインから第2章のボス&オペレーター女子2号に格下げされている。
凜にも言える事だが、メインヒロインから降格はしたものの、シナリオ上ではオペレーターとして存在感は出ており、
また、前作に続いてボス戦対策のメタ効果を持つアイテム(CCCでは礼装)を作ってくれたり、
カルナに纏わる書物(マハーバーラタ)の圧倒的ボリュームに戦慄した主人公に要約した資料を用意してくれたりと、
確かなサポートで主人公を助けてあげている。
(礼装は即死無効バフを掛けるモノであり、
パッションリップや裏ボスのランサーの様な即死効果付き宝具を使う相手には安全策の面で極めて効果的である。)
一方、ネタとしてはEXTRAのコミック版で軽く触れられたノーパン属性がクローズアップされ、
主人公に強制的に下着類の脱衣を迫る「パンツ はかせ ない」を実行したが、
その一方で、ついにノーパン状態でラニと対面した主人公に「お揃い」だと言われると流石に動揺し、
露になったSGを主人公に確保されてしまう一幕もあった。
(余談だが、CCC発売当時のとあるアンソロ収録のマンガでは、
主人公がパンツを脱ぐ瞬間をBBが嫌がらせのBBチャンネルと言う体で護る事で、
脱衣の瞬間を心待ちにしていた面々を絶望に追い込んだオチを飾る、と言う話がある。)
なお、実際のゲーム上では、
コンプライアンス的な問題もあるからか、
ノーパンである筈の私服のラニも服の下の股間部はパンツの様なグラフィックで隠されている。
また、生徒会に加わってからの旧制服姿ではパンストを着用している。
(なお、その点をツッコんではいけない様子。)
「パンツ はかせ ない」以外のシナリオでは、
第2章冒頭の女の話で吟じられた「計算監獄」そのものな面を発揮し、
サクラ迷宮につい突撃しちゃった臥籐を「きれいな臥籐」にしようとしたり、
主人公に己の理想などに沿った試練を与えてきたり、
チェスの強さを自慢したいが為に生徒会どころか旧校舎の有志全員を返り討ちにして無双して見せた。
しかしその一方で、ジナコに痛い所を突かれた上に散々イジメられた挙句、
本来なら「理系女子」とすべきSGの名称をジナコに「最強厨」と命名され、
その屈辱などを主人公にぶつけて八つ当たりする一幕もあり、その後もジナコに厳しい所があった。
(この時のジナコのネットスラングを交えた煽りと口頭でのイジメ、SGを最強厨に命名したあたりには、
SGを露にする為と言うシナリオ上の目的も含んではいたが、
それ以上に作者達公式側の醜悪ないじめっ子気質や、ネットスラングに毒された語彙力を感じずにはいられない。
それに最強厨と言うワードは、
高難度と言う名の只の意地悪い高火力高耐久全体火力宝具バフマシマシなボスなどをよく出すFGOの運営と、
更にはTYPE-MOON側にこそ相応しいと思う。)
●レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
EXTRAにおける厳然とした無敗の王として振舞いから一転して、
明るく元気で王としての面を残しつつお茶目な少年として年相応の振る舞いを満喫する初代生徒会長。
シリアス一色なEXTRAと比べて随分ハジけたキャラとしての面が強調されており、
指揮官としての面も相俟って、結構主人公を振り回している。
主人公がサクラ迷宮の探索で四苦八苦している所を楽しんでいる節があり、
特にラニの「パンツ はかせ ない」で追い詰められ、ついにはガチでパンツを脱がざるを得なくなった際には、
一部始終を録画する気満々であった。
ただ、流石に臥籐のノリにはついて行けない様で、
主人公に旧校舎内から生徒会に入る(月の裏からの脱出に賛成する)聖杯戦争参加者を集めさせた末に、
他の面子が断った中でただ1人参加を決めてやって来た臥籐を見て、暗に(と言う程でもないが)主人公に苦言を呈したり、
会議中に話に首を突っ込んできた臥籐を退出させて欲しいと言ったりする所もある。
(その一方で、臥籐の豊かな専門知識に感心する事もある。)
借金関連のイベントにおいては、財閥の礎になったと言うハーウェイトイチシステムで主人公に大金を貸し付けたのだが、
時間経過が無い月の裏ではハーウェイトイチシステムは通用しない為、
早急な貸付金回収の為、ガウェインをサクラ迷宮に派遣してしまう。
(ハーウェイトイチシステムは、その名の通り「トイチ=10日で1割の利子」の様な形で借金に利子を加算する方式であり、
所謂現実のトイチと同様であった場合、現代日本では法律違反の闇金的でブラックな代物な上に、
現代日本の過去の判例に倣うなら、場合によってはそもそも主人公には元金の返済義務すらないとの事。)
ガウェインを借金取りにした件に関しては、
短期的な視点で考えれば、武力行使も視野に入れた貸付金回収の確実性が高い采配と言えるが、
長期的な視点で考えれば、未だ大半が未知の領域であるサクラ迷宮にガウェインを投入するのは慎重さを欠いているとも言える為、
後にガウェインの可能な限りの秘匿温存を会議の席で話した事などを考えると、結果的には迷采配とも思えてしまう。
EXTRAでは「完全無敗の完璧な王(であるが故に欠点がある)」と言う点を強調しているが、
CCCではラニとのチェス勝負で敗北を喫している上に、BBにも敗北して嬲り殺しにされており、
チェスでは無敵のラニと自己改造で神霊級チートキャラと化したBBの凄さや脅威を描く上では間違っていないのだが、
完璧無敗と言う点には確実な傷が付いてしまった感もあり、
最終的にCCCの一連の出来事は「無かった事」になると言う力技でどうにかしたが、
印象と言う面では、EXTRAの完璧で無敗なレオと矛盾が出る形となってしまったと言える。
●ガウェイン
レオの従者兼じいやを務める円卓の騎士。
EXTRAと変わらない真面目な性格をしているが、
かつてのランスロットなどとのある点における派閥関係とか、女性の趣味とか、カルチャーショックなどで、
面白い面が色々とある。
(特にランスロットとの王=アルトリアに対する姿勢の方向性の違いは、
PSV版staynight系作品に付属した新作花札におけるランスロットの主張と本作のガウェインの主張を比べるとよくわかる。)
イケメンではあるが結構な残念属性がある事も明らかになり、
特に料理はただ食材をマッシュしただけの酷い代物であり、
staynight系において、アルトリアが円卓時代の食事事情を溜めに溜めた上で「雑でした」と言うのも納得である。
レオの采配で主人公達に貸付金の返還を求めた際に、プレイヤーの選択でこれを拒否した場合、
実力行使と言う事でガウェインと戦闘になる。
ゲーム上ではガウェインはゲーム後半のボスキャラくらいの戦闘力を持つ為、
1周目では基本的に勝てず、2周目以降なら対等以上の勝負ができる。
この時の戦闘中のCVは専用のモノが新録されており、
攻撃の度にガウェインは借金返済を迫り、あまつさえ宝具の聖剣も専用台詞と共に借金取りの為に振るってしまう。
(まあ、FGO第1部第5章の毎ターンフルチャージで全体宝具を撃ってくる様なのに比べたら遥かにマシである。
だいたい、CCC作中のガウェインは王の事を指してだが、ホイホイ聖剣をぶっぱする事を否定する旨の台詞があるのだが、
作者達公式側にはそう言った品性は無いようである。)
なお、EXTRAでは日中はずっと無敵なチートスキル持ちであったが、
レオ曰く(借金取りイベントが起きる場所などは夕焼け的な空なのに)サクラ迷宮は夜なので、
この無敵チートスキルは発動しておらず、普通にダメージを与えられるし、
仮に月の裏での戦闘のダメージでスキルが無力化されたとしても、
レオと同様にムーンセルのリセットでCCCの一連の出来事が「無かった事」になる力技でどうにかしたと思われる。
(「無かった事」って、本当に便利である。)
なお、借金取りイベントの結果を記憶を頼りにパターン別で表すと以下のとおりである。
・貸付金が満額あって返還に応じた場合。
→貸付金の分だけ主人公の所持金が無くなる。
・貸付金が満額以下(or全くない状態)で返還に応じた場合。
→主人公の有り金全部が持っていかれる。
・貸付金が満額あって返還に応じずガウェインに負けた場合。
→貸付金の分だけ主人公の所持金が無くなる。
・貸付金が満額以下(or全くない状態)で返還に応じずガウェインに負けた場合。
→主人公の有り金全部が持っていかれる。
・貸付金が満額あって返還に応じずガウェインに勝った場合。
→貸付金全額が主人公のモノになる。
・貸付金が満額以下(or全くない状態)で返還に応じずガウェインに勝った場合。
→所持金の変動は無い。
●ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
レオの兄であり、多くの聖杯戦争参加者を葬った上に主人公を目の敵にする暗殺者。
フランクな人付き合いなどが苦手な様で、
弟のハイテンションについて行けない所があったり、
迷宮探索から戻った主人公を出迎える際にもフランクな接し方に挑戦してもできない不器用な所を見せた。
(これを真に受けるなら、「普通の人間を装い笑顔で近付いて一撃必殺」なタイプの暗殺には向いてないのかもしれない。)
また、料理関係も苦手な様で、
レオに頼まれてカレーを作る事になった際に、
黒胡椒を油で煮詰めたナニカ(通称:ユリウスカレー)を作ったとの事。
(その為、オールスター4コマ「ちびちゅき」では、当然の様に月姫のシエルを激怒させた事がある。)
もっとも、エリザベートの料理で死にかけた主人公が見た幻影では、
ユリウスは何故かそのユリウスカレーに自信を持っていたりする。(更に主人公も状態故か食べたそうにしていた。)
雑魚エネミーの1体程度となら戦える戦闘力がある為、
主人公が迷宮探索をする間、時にはクリア済みの階層を調査するなどの仕事をしている事もある。
作中ではBBのスパイと見せかけて友である主人公の味方であり、
主人公がBBに最初の大敗北を喫した際には、命と引き換えに主人公を脱出させ、真相究明を託した。
CCCの時系列上、ユリウスは既に主人公に敗北しているし、BBもそこまでの情報しか持っていなかったが、
慎二にも該当する「ある条件を満たす者は一部に時間の流れを超越した面持つ」事から、
7回戦(決勝戦)の猶予期間中に起きた主人公に友として看取られた時の事を踏まえた人格や本性をしており、
それ故にユリウスは主人公の友としてBBの目を欺きながら活動していた。
(こうしたユリウスや慎二と記憶や時系列などに関する設定は、本当にややこしいし面倒な事この上ないけど。)
●臥籐 門司
古今東西のあらゆる宗教を学んだミラクル宗教家。
EXTRAでは求め続けた原初の神性を持つ存在(アルクェイド)と出会った事で最高にハイテンションになり、
あらゆる宗教をごった煮にした様な言動は電波的だし、自らの願望を叶えんとする姿勢も身勝手な雰囲気がある為、
イロモノ感や倒して突破すべき相手と言った印象が強かった。
CCCでもその暑苦しさとややマイルドになったとはいえ専門用語が入り混じる言動の電波さは健在であり、
主人公が旧校舎内から生徒会に参加してくれる聖杯戦争参加者を探した際には唯一快諾したが、
そのキャラ性などもあってレオは主人公に苦言を呈し、
宗教関係でその豊富な知識が役に立つこともあったが、ムードメーカーと言うには暑苦しい事から専ら雑用係に回されていた。
同じ月の裏に幽閉された者達の中でも特にジナコの事を気にかけている所がある。
第4章で記憶を取り戻した事で、臥籐は1回戦の対戦相手がジナコだった事と、自分が既に死んだ身である事を思い出す。
最終的に臥籐は死んだ身と言う事もあってか頭が冷えて真理にいたり、ギルガメッシュを感服させ、
ジナコを説得した上にキアラ由来の力も無しにSGを摘出して主人公に後を託し、入滅した。
また、この際に臥籐は月の聖杯戦争に参加するまでの経緯を語っており、
古今東西の宗教を学ぶ中で、既存の宗教が軒並み我欲に塗れたモノであると知って絶望し、
紆余曲折を経て何ものにも穢されていない原初の神性を求めた末に、
そんな変わり種な人間に興味を持ったアルクェイドが接触してきた事で、
臥籐は彼女こそ求めていた存在であると察し、その勢いで月の聖杯戦争に参加したのだが、
そんな経緯を語った末に、自分の行いを省みて、自嘲する様な所を見せた。
ちなみにユリウスと同程度の戦闘力を持つ。
●ありす
●アリス(ナーサリー・ライム)
電脳世界を漂った末に月の聖杯戦争に参加してしまった幽霊少女と、
そのサーヴァントにしてマスターの写し身の黒い少女。
BBの配下として復活したが、無邪気に遊んでばかりで全然BB側に協力しておらず、
最終的には人形好きのメルトリリスに命を奪われ人形にされてしまう。
(正確には、ありすは最後の力で主人公にアリスを助けて欲しいと頼んで事切れ、
主人公達に回収されて修復されたアリスは、主人公達に感謝の言葉を送ってありすの後を追った。)
メタ的には、パッションリップの被虐性関係などやメルトリリスの残虐性と人形好きの伏線張りや演出の為の続投でしかない。
実際、登場したのはパッションリップが衛士を務める第3章とメルトリリスが衛士を務める第6章だけであり、
作者達公式側が彼女達を動かす際の上述の様な思惑は、実際の作中の扱いを見れば露骨と言っても良いほど分かり易い。
また、ありすとアリス(ナーサリー・ライム)は2人で1人の関係なので、
その関係を実質引き裂いているのも同然なFGOは、色々な意味で不快でしかない。
●ロビン・フッド
毒とトラップを得意とするアサシン型のアーチャー。
本来のマスターであるダン・ブラックモアと引き離され、
主にBBの小間使いとしてこき使われつつ、独自にCCCの物語の裏側を探っていた。
BBの小間使いとしてはトラップ設置やアイテムボックス隠蔽などの肉体労働の他、
時にはBBちゃんねるに出演させられ、ガチで死ぬほど痛い思いからの即蘇生など、
表の顔は苦労だらけであった。
その一方で、時にはBBの図星を突いて退出させられる事もあった。
主人公とは第2章や第6章で対戦する機会があり、
第2章は宝具無しの手加減モード、第6章は宝具有りの本気モードでのバトルとなる。
(バトルは無いが第3章にも登場し、ありす&アリスと同様にパッションリップのSGのヒントを与えた。)
第6章でのバトルの時点で、既にメルトリリスに裏側探りを勘付かれて致命傷を負わされており、
入手した情報を主人公達に託し、
放っておいたらメルトリリスの養分にされるので、主人公達とバトルをし、主人公達に介錯される形で退場した。
●トワイス・H・ピースマン
EXTRAの世界において現代の偉人(既に故人)として語られる医者にして、EXTRAのラスボス。
本作ではBBに2度目の大敗北を喫した主人公に声だけで呼びかけ、再起を促したほか、
裏ボスとして、EXTRAで語られた玉藻の元マスター時代と言う形で登場する。
同キャラ対決となった場合は、
自分の次のマスターである主人公と共にいる現在の玉藻の様子から、彼女の素の一面を知る事となり、
裏ボス補正に関しては戦闘回数の経験値の差(と言う名の作者達公式側の苦しい言い訳)であると推測している。
(同キャラ対決に限れば主人公の玉藻が昔の自分の強さへの理解と同時に油断もあったとも考えられるのも相俟ってある程度は分かるが、
玉藻以外の主人公のサーヴァントで相対した場合の裏ボス相応の強さの説明と言う点では、個人的には弱いと思う。)
なお、戦闘となると玉藻の宝具に合わせてエリクサー系のコードキャストで支援してくる為、
上手く立ち回わらないと主人公側がジリ貧になりがちなくらいには強い。
(仮に、この裏ボス設定で初戦敗退が常とか何の冗談かと言いたいくらいには強い。)
〇CCC初出のキャラクターの場合。
BBとそのアルターエゴ達に関しては、設定と容姿の面において、
staynight系の黒桜や間桐家関係のリメイク的な面があり、
そもそもベースが桜(EXTRA)な時点で、
7,8割方スターシステム枠に入りそうな所があり、
昨今のFGOにおける他作品出典キャラクターの洗脳汚染NTR問題を鑑みれば、
桜(EXTRA)達スターシステム枠と同様に、設定の要素を抽出して外観は別人にすべきであったと思う。
無論、これは大元の桜をEXTRAシリーズオリジナルとして再構築した後、
BBとそのアルターエゴも再構築された桜(仮)をベースにデザインすると言う事であり、
外見に限ってもの凄く簡潔に言えば、
桜(EXTRA)に相当するキャラクターは顔と髪関係以外は実際のEXTRAやCCCのキャラデザのまんまでもいい訳である。
(要は外見的には首から上を変えてしまうだけでもいいし、設定面でも作中でstaynight系との繋がりが無い様にすればいい。)
また、シナリオ上パッションリップとメルトリリスは主人公(岸波白野)にフラれる形でシナリオが進行するが、
彼女達が主人公(岸波白野)に向けた好意は本物だし、
昨今のFGOにおけえる他作品出典キャラクター達の洗脳汚染NTR問題とその横暴を見ると、
ますますEXTRAシリーズ出典組、特にEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)LOVE勢一同は、
EXTRAシリーズの主人公(岸波白野)にLOVEであると強く主張する。
(それ故に、BB達のムーブに対してはちょっと甘めに描いている所もあります。)
それ以外の面子は、本作が初出と言う事もあり、作中でシリアスな面でもコメディな面でも色々な魅力を伝えていると言える。
●エリザベート・バートリー
シリアスもコメディも味方も悪もこなす鮮血魔嬢。
何やかんやでドラゴンとの混血なので、デミドラゴンを自称する事もある。
(後のマシュ・キリエライトと言い、作者達公式側はデミと言う単語や属性が好きなようだ。)
ネロや玉藻やBB達もそうだが、FGOに洗脳汚染NTRされた上に、特にバリエを多く作られているのがエリザベートであり、
ハロウィンイベントの代表的な存在として配布星4のバリエーションがイベントの度に作られている様なモノであり、
初手のキャスター版(宝具演出は改定前の槍の宝具演出の流用。)、
定番RPG風なビキニアーマーのセイバー版(ここから宝具演出がオリジナル化するが、セイバー版はコン・バトラーVの必殺技のパクリである。)、
メカとなった赤と銀のアルターエゴ版×2(入手は復刻,総集編含めて1号と2号からの二者択一と言うケチ臭い仕様。)、
2021年現在最新はシンデレラと化したライダー版、
(美しいドレス姿はFGOへの怨恨も強めてくれる。
それから、ライダー版の最終再臨絵で手を差し伸べてるのはEXTRAシリーズの主人公である。異論は認めない。)
と言った様に、
現時点では4種5人のエリザベートバリエーションが展開してしまっている。
その後、新たにプリペンダーの九紋竜エリザがこの枠に追加されたが、
個人的には初期実装のカーミラと並んでエリザベートのバリエとは言い難いくらいエリザベートから乖離したデザインなのがネックだと思っている。
カーミラの場合は絵師が違えば共通する要素も少なく、幾らエリザベートの成れの果てと言われた所で別人にしか見えないし、
九紋竜エリザの場合、角やドラゴンテイルと言った記号の面ではエリザベートと共通するものの、
実際の角や尻尾のデザインはエリザベートが西洋竜系のデザインなのに対して九紋竜エリザは東洋竜系なので、
角や尻尾に記号以上の繋がりが無く、従ってエリザベートと九紋竜エリザにはデザイン的なつながりが無いのである。
ついでに言えば髪色も従来のエリザベートが赤髪なのに対して九紋竜エリザはピンク髪なので、ここも共通性を見出しにくい。
九紋竜エリザはカーミラと共に個別のデザインとしては決して悪く無いものの、既存のキャラクターと共通した存在としてはデザインに失敗していると思う・
宝具演出の面で九紋竜エリザは辛うじて既存のエリザベート達との関連性を持たせているし、ロリ系のデザインと言うのも良いのだが、全体のデザインはカーミラと並んでエリザベート感皆無なのが残念である。
なお、理想を言えば、
カーミラはドラクエシリーズのヴェロニカの様な感じで原型を残しつつ大人びた風貌にするとか、
逆に九紋竜エリザは原型を残しつつロリ化した風貌にするとか、
そう言った感じのデザインであれば印象もまた違っていたと思います。
なお。正直に言えばFGOのエリザのバリエ達は無課金派としてはキャスター版エリザベートを真っ先に絆レベルがMAXになるまで頼りにしていた事などもあったが、
FGOはプレイしているけど原作者達公式側とそれに毒された同人やネット界隈を嫌悪する今の身としては、
何とも色々な感情が渦巻くものである。
(衣装そのものは悪くないとは思っているし、原作者達公式側とそれに毒された同人やネット界隈を物凄く嫌悪しているが故の、
複雑な感情なのである。)
CCCでは基本的にランサーのクラスだが、第5章後半以降はメルトリリスに弄られた影響でバーサーカーになっている。
(当人曰く「既に狂っている」と言う事で、
EXTRAの7回戦における再戦時の李 書文と違って、バーサーカーになっても別段人格などには変化がない。
ちなみにマトリクスはランサー時とバーサーカー時で2つある。)
序盤から残虐性と残念さの両方を見せており、
宝具のソニックブレスすら、ラニに「複数頭のアフリカゾウを昏倒させるデスボイス」と言う旨の扱いをされる始末である。
(勿論、エリザベートはラニの形容に対して猛抗議した。)
なお、この宝具の演出は段階を追って成長しており、
凛の時点では殺風景、ラニの時点でちょっと演出がパワーアップし、
第5章以降は遂に城が出現する様になる。
(ちなみにFGOの槍エリザベートやキャスター版であるハロウィンエリザベートの演出は第5章以降のバージョンがベース。)
第5章で衛士となって主人公と対峙してからは、
エリザベートが主人公(岸波白野)LOVE勢に仲間入りした一方で、
主人公達は先に進む為にも彼女のSGを暴かねばならない事になり、
その結果、主人公はエリザベートの料理(真っ赤で激マズ)を食べねばならなくなり、
最初の料理を一口しただけで主人公は面白リアクションで悶絶し、
その後の料理では少し食した後はエリザベートの許可を貰って間桐慎二風コケシ型ごみ箱「まるごし慎二くん」の尊い犠牲で突破したり、
最後の料理は最早走馬灯が見えて死んだレオとユリウスの幻が出てくるくらいには瀕死になりつつ突破する事を経験した。
最後のSGは直前のエリザベートの言葉から答えを見つけたサーヴァントの方が指摘して暴くのだが、
コメディタッチとは言え、やっている事は完全にセクハラである。
なにしろ最後となる3つ目のSGは「処女」=「純潔」に関するモノな訳だから、
それを指摘する主人公のサーヴァント(特に男子組)は、完璧にセクハラである。
なお、主人公のサーヴァント達がこうした形でエリザベートの3つ目のSGを表出させた一方で、
その後、赤面したエリザベートがマッハで逃げ去ってレリーフ(心を閉ざした壁状態)になったのは言うまでもない。
余談だが、史実におけるエリザベート・バートリーは3男3女合わせて6人の子を持つ子沢山な人物でもあった。
(設定と言う名の作者達公式側の言い訳では、
Fateシリーズのエリザベートは少女の姿で召喚されたので貞操観念が強く初心で純潔に拘る面があるとの事。)
以下は、セクハラ度が低い順からSGを暴いた時と暴いた後の主人公のサーヴァント達の様子である。
・ネロの場合
「彼氏いない歴=年齢」と指摘した上にエリザベートに同情的な所を見せる。
(これでも本当に主人公のサーヴァント達の中ではマイルドな方である。)
・玉藻の場合
「生娘だろ、お前」としたり顔で指摘した上に、
反論するエリザベートに対して、擬音表現で「○○な事や○○な事はした事ある?」と言う旨の返しで更に追い打ちをかけた。
(一応、ネロに続いてマイルドな方ではあるが、追い打ちの所に肉食系女子な玉藻らしさがでている。)
・無銘の場合
「未通なのは君の方だろう!」とズバリ指摘する。
(SGのヒントとなる直前のイベントでエリザベートが桜が純潔である事に関して口にした事への反論でもあるのだが、
発言した単語は完全にセクハラである。
女主人公も「今日から違うベッドで寝よう」とドン引きしてたし。)
・ギルガメッシュ
「A、U、O、キャスト・オフ!」と全裸になる。
(一応、この時にエリザベートの純潔についても指摘するが、
何分キャストオフのインパクトが強すぎる。
勿論セクハラでしかない。
キャストオフだけに衣装はデフォルトの黄金の鎧が相性が良いと思う。)
●BB(もう1人の間桐 桜)
主人公を守る為に命を賭して月の聖杯を求めたもう1人の間桐 桜(EXTRA)。
本来は桜(EXTRA)のステイシス状態の予備だったとの事で、そこに桜(EXTRA)が主人公との思い出の記憶を移して封印し、
更にキアラがこの「桜(EXTRA)の特別な記憶を移された予備」に手を加えて目覚めさせたのがBBである。
本人の意志としては主人公を救う手段として月の聖杯を求め、
同時に主人公達を月の裏に拉致して聖杯戦争から隔離して安全を確保しているが、
実際の所はキアラの傀儡人形でもあり、
第4章終盤で明かした月の聖杯を手にして世界滅亡に繋がる様な事をしようとしたのも、実際にはキアラの影響によるものであり、
実際、ノーマルエンドルートでは、ムーンセルと繋がったBBは世界滅亡を少しでも遅らせようと抵抗しており、
主人公達がBBを倒した際には滅亡の危機はむしろ加速してしまった。
(その後、ムーンセルがBBの代わりとして吸収した桜がリセットを行ったので事なきを得た。)
根本的なアイデンティティにEXTRAシリーズの主人公(岸波白野)が深く根ざしており、
主人公(岸波白野)を愛し、主人公(岸波白野)の為にあらゆる覚悟と苦痛を背負って月の聖杯獲得を目指した、
桜(EXTRA)の主人公(岸波白野)への愛が1つの形として現れた面があり、
つまり、BBは桜(EXTRA)と合わせて主人公(岸波白野)LOVE勢の一員でありトップの一角なのである。
ちなみに小悪魔めいた性格でよく主人公(岸波白野)を弄ってくるが、
これはBBが持つSGの1つ「愛憎反転」の表れであり、
ストレートで無いが故のミスリードがあると同時に素直になれないのもまた一種の愛嬌と言える。
(ただ、ロビン・フッドを筆頭に配下に対して主人公にやるのと似た様なノリで酷い事をするのも愛憎反転かは不明。
大まかに分類しても、ガチで酷い事をしているのか本来の感情と反転した事をやっているのか定かではない。)
ちなみにBBがちょくちょくやってるBBチャンネルは、あの内容で実はBBから主人公へのラブコールだったりする。
(つまり、単なる紹介と簡単な弄りで済んだラニやジナコなどは別としても、
ロビン・フッドやエリザベートなんかは主人公へのラブコールの生贄にされた様な面もあったりする事になる。)
なお、とあるBBチャンネルにおいて、BBはクイズの選択肢の1つとしてちょっとHなワードを用意するのだが、
主人公がそれを選んだ場合、BBは思いっきり動揺する。(すぐに持ち直して不正解だとおちょくるけど。)
幕間における特製犬空間はBBのSGの1つである「監禁願望」の表れであり、
好きな相手は閉じ込めたくなるのがBBの性分であり、旧校舎に関しても監禁願望が現れたものである。
(ただ、旧校舎に関しては、桜が結界を張るなどしてBBチャンネル放送やNPC捕食くらいの干渉しか出来なかったとBB本人は主張している。)
主人公(岸波白野)を呼ぶ時には桜(EXTRA)と同様に「先輩」と呼んでおり、
SGの1つとして、ズバリ「後輩属性」を持っており、
このSGの影響もあってか、ムーンセルへのハッキングとサクラ迷宮を治めるゲームマスターの二足の草鞋状態の中において、
配下の面子は誰1人としてBBに従順では無かった。
(パッションリップもメルトリリスも自分の意志で主人公への好意を優先しているし、
小間使いのロビン・フッドやスパイのユリウスも実際は事の裏側を探っていたし、
ありすとアリスは遊んでばかりで全く言う事を聞かない上にメルトリリスの人形にされるし、
ジナコや慎二は拾い者かつ聖杯戦争に戻ったら死ぬ運命にある所につけ入ってお仕事を与えた程度なので、
解釈次第では覚悟完了するまで月の裏から出たくないだけでそこまで忠誠心がある訳でもないし、
エリザベートの場合は忠誠心以前に生前のトラウマ的に監禁願望を持つBBと相性が悪い可能性も大いにある。)
BBと言う人物を一言で表すのなら「黒を纏った白」である。
愛憎反転も相俟って悪役ムーブをするBBだが、その本質は主人公(岸波白野)への純粋な愛を持ち、
自分からちょっとHな選択肢(選択肢名「R18」)を用意しておきながら、いざ相手(主人公)にその選択肢を選ばれるとめちゃくちゃ初心な反応をする自爆芸をみせるなど、
悪役を演じつつその実本人の根本は純真なのがBBなのである。
クリア後(条件はノーマルエンドルートとCCCルートの両方クリア後)に解禁されるオマケ要素において、
自分から主人公(岸波白野)にオシオキされに来たBBへのパニッシュタイムが展開し、
クリアすると大事な所は完全着衣だけどあられもないポーズをとった涙目BBのCGが解放され、
同時にBBは主人公(岸波白野)大好きで我が道を行く黒衣の小悪魔美少女後輩として更に元気な姿を見せる。
つまり、BBは主人公(岸波白野)専用の小悪魔後輩なのである。
●パッションリップ
BBが自身の構成データから生み出した分身(アルターエゴ)の1人であり、
抽出されたデータからBBが持つ被虐的な側面が顕在化したアルターエゴでもある。
(元を辿ればFate/staynightにおける間桐桜と間桐慎二の関係がベースと言える。)
二の腕から下が巨大なカギ爪を備えた巨大な鎧状の腕になっており、
その巨腕ゆえに近付き過ぎると気づかれ易いが、
パッションリップの情報マトリクス上には気配遮断系のスキルが記載されており、
実はアサシン寄りの属性を持っている。
(元を辿ればstaynight系に登場する真アサシン=呪腕のハサンの要素も間桐家&異形の腕繋がり取り入れていると言える。)
この為、パッションリップは近付き過ぎると巨腕で気付かれてしまうが、
逆に言えば近付き過ぎなければ抜群の隠密性を発揮し、主人公(岸波白野)の事をストーキングしていたらしい。
ちなみにこの巨腕(と言うかその両手)にはロケットパンチ機能があり、CCCでは宝具演出で使う。
BBのアルターエゴにはstaynightのライダー(メドゥーサ)の能力(スキル)もベースにしている面があり、
固有能力は怪力系スキルが発展したもので、
パッションリップの視界に入ったモノはどんなに巨大なモノでも不可逆圧縮できてしまう。
(ゆえに没になった通称サクラファイブの1人であるアルターエゴのキングプロテアに対して、
パッションリップは問答無用で圧縮できるので相性が良いとの事。)
また、その爆乳に目が行きがちな彼女の胸には何故かPCで言えばゴミ箱機能にあたる四次元ポケットが備わっており、
その名称は「ブレストバレー」(直訳すれば「胸の谷(間)」)と結構直球。
(ちなみにブレストバレーは一度中に入ったら中からの脱出は不可能なので、
パッションリップの胸に下手に顔などを埋めてはいけない。ブレストバレーに落っこちて出られなくなるから。)
更に、被虐体質の影響から周囲の者がついパッションリップをイジメるのに夢中にしてしまうオーラを発しており、
おまけにSGにもなっているくらい、割と感覚は鋭敏である。
つまり、物凄く簡潔に言えば、
パッションリップはストーキングが得意で力持ちで爆乳で敏感体質で加虐心をそそる性質を持つと言う訳である。
好きな相手には一途なのだが心が未熟で情緒不安定な所があり、
しかも認識障害から自分の手が異形の巨腕になっている事を本人が認識していないので無意識に相手を傷つけてしまう上に、
上記の認識障害でパッションリップ自身は自分が相手に避けられる理由が分からず、
時には自分の感情を制御しきれずに暴走し、
邪魔だと感じたモノなどを圧縮して処分してしまう所もあり、
好きな相手をどんな形であれ自分のものする典型的なヤンデレの一種。
(あと、座右の銘は「一撃必殺」で割と武闘派。)
ちなみに、圧縮された対象が生物であった場合、一応圧縮されたままでも生きてはいるのだが、
不可逆な圧縮の為、圧縮されたが最後、もう元には戻れないので、実質死んだようなモノである。
(一応、このパッションリップ式の圧縮がされたとある記憶データを凛とラニが復元を試みた結果、
完全とはいかないがある程度の復元は出来た事もある。)
心が未熟であるが故のヤンデレ系ではあるが、主人公(岸波白野)に対する好意と情熱は本物であり、
ネロも彼女の情熱は否定できない。
第3章で主人公(岸波白野)達と戦う事になり、
ありすとアリスに翻弄されたり、物臭な所がある為にロビン・フッドがやっていたアイテムボックス隠蔽を手伝わなかったりした他、
疎ましく思ったモノは例えサクラ迷宮の防衛戦力であっても潰し、
SG獲得の手段として主人公が努力の末に天岩戸を開けて表に出したジナコを追い回したりしつつ、
最終的には、
ノーマルエンドルートで主人公(岸波白野)のパニッシュタイムを受けて消滅し、
CCCルートフラグを立てると主人公(岸波白野)には見逃されたが、キアラに屠られて吸収されてしまう。
なお、SGのプロフィールを見ると、その巨腕と爆乳ゆえか、体重が恐ろしい事になっている。
未熟だが純粋なタイプな為、パニッシュタイムをやると案の定心優しい主人公(岸波白野)は罪悪感に苛まれたりする。
FGOでは2024夏イベにて水着衣装が追加されたが立ち絵のみで水着サーヴァント化や衣装替えには反映されておらず、
その癖8月下旬からの新作シナリオのクリア報酬で衣装は貰えるものの、中身は召喚時の初期衣装(第1段階)と全く同じモノの背景替えで目新しさ皆無且つ原作者達公式側の設定厨ぶりが全開のガッカリ&不快な代物であった。
夏イベから続く流れなんだから水着への衣装替えを出来る様にするか水着サーヴァントとして出すのが礼儀ではないかと思う。
●メルトリリス
BBが自身の構成データから生み出した分身(アルターエゴ)の1人であり、
抽出されたデータからBBが持つ加虐的な側面が顕在化したアルターエゴでもある。
(元を辿ればstaynight系における桜や黒桜の加虐的な面がベースと言える。)
情報マトリクスによると、無用の長物となっている騎乗スキルを何故か持っており、
また、staynight系のライダー(メドゥーサ)が持つ「他者封印・鮮血神殿」などの能力をベースとした固有能力として、
対象を溶解・吸収・改竄するウイルス系の能力を持つ。
(ちなみにこのウイルスはキングプロテアにはそこまで効果は無い為、
パッションリップとは対照的にメルトリリスはキングプロテアに対する相性が悪い。)
パッションリップと共に、メタ的にはstaynight系も含む間桐 桜をベースにしていると共にメドゥーサもベースとした、
桜とメドゥーサのハイブリッド的な面を持ち、
更に言えば、気配遮断を持つパッションリップが真アサシン(呪腕のハサン)の要素も混じったアサシン系なら、
無用の長物とは言え騎乗スキルを持っているメルトリリスはライダー(メドゥーサ)の要素が強いライダー系と言える。
ちなみにバストサイズと体型に関しては、
CCC発売当時のFateシリーズの間桐 桜系キャラクターの中ではトップクラスの貧乳スレンダー系だったりする。
(と言っても、CCC発売当時のEXTRA系以外での桜系キャラクターと言えばstaynight系の桜しかいないし、
その内Zeroの桜は幼女系なので例外とする。)
あと、スキル名などから言える事だが、バレエ系の踊り子属性持ちでもある。
性格は基本的にクール系であり、
自身の能力を使って好きな相手を物言わぬ人形にする事も厭わない冷酷で惨忍な面を持つ一方で、
趣味である人形の事に関してはこの上なく情熱的であり、
主人公(岸波白野)にその事をカミングアウトした際は、
物凄く饒舌に人形の事を語っている。
(ちなみにこれだけの熱弁でまだ理解しない相手は溶かして人形の台座にするとの事。)
メルトリリスの主張において、
人形はサイズに関係なく全般的に評価すると語る一方で、
日本のフィギュア文化が特にお気に入りである反面、
アメトイ系はガチムチ過ぎてダメとの事。
(個人的には玉藻のハーレム展開絶許、または主人公を慮ってギリ2号さんは許す、と言う点と共通する事として、
例えば日本のフィギュア文化を讃える反面アメトイ=ガチムチ=ダメと言う固定概念的な認識をしているなど、
個人の好み以前に、こういう所に原作者達公式側のキャラクター造形における心の狭小さや物事への偏見を感じる所がある。)
なお、メルトリリスの人形好きの対象は、
「人形の様な人間(ありすとアリス)」
や
「好きな相手(岸波白野)」
も含むし、
上記の様にその事に抵抗感はないし、
自身の性格を理解している、自覚型のヤンデレ系である。
ちなみに、袖で覆った両手は感覚障害の為に指先の感覚があまりなく、メルトリリスは不器用である。
(ただし、メルトリリスは足技主体であり、感覚障害自体もパッションリップの様にシナリオに反映されてはいない為、
騎乗スキルと同様にあるだけ設定の様なモノである。)
股間を貞操帯的な装備品でしか隠しておらず下腹部から太ももを前後共に大胆に露出させている事に目が行きがちだが、
太腿から下は針の様に鋭いハイヒールに加えて膝にも巨大な針を備えた異形の鎧状の足をしており、
バレエの様な華麗な動きからウイルスを込めた毒針による必殺の一撃を打ち込んでくる。
(ちなみに股間に関しては、あれでも本人的には貞淑に隠しているとの事。
「ちびちゅき」においてはその足のせいで一悶着あり、
メルトリリス的には身長を測る際には上記の足を「体の一部」と主張する一方で、
体重を測る時は「足の分は別にして」と言って、測定担当を苛立たせた。)
心が未熟なパッションリップとは対照的にメルトリリスの心は自立するくらいには育っており、
BBに代わって自分こそが月の支配者にならんとする野心を抱いており、
その加虐的な面と相俟って、ネームド,NPCを問わず、数多の人間を殺して経験値として吸収し、
レベルがカンストする程の圧倒的な力をつけている。
(余談だが、メルトリリスが主人公達に自分のレベルを明かす際の展開は、
ドラゴンボールでフリーザが自分の戦闘力を明かした時の様な感じである。)
第2章でパッションリップと共に顔見せした後、第5章~第6章にかけて大暴れをした末に、
ノーマルエンドルートでは主人公(岸波白野)のパニッシュタイムを受けて消滅し、
CCCルートフラグを立てると主人公(岸波白野)には見逃されたが殺した筈のキアラに吸収されてしまう。
メルトリリスは自立心と野心のあるスレンダー系クールビューティーとしては魅力的だが、
シナリオ面においては、後半のシナリオでの大暴れも相俟って、作者達公式側に大分汚れ役をやらされた印象がある。
●殺生院キアラ
地上では現代の聖人と呼ばれるほどの人物であり、柔らかで艶やかな尼僧。
人間の心理などに詳しい専門家としての面があり、
それ用の術やコードキャストなどを持っており、
BBと相互不干渉の契りを交わした事から表立って生徒会に協力できないものの、
乙女の心をベースとしたシールドやレリーフの解析への協力、
主人公に表出したSGを獲得してシールドを解除する為のコードキャストの授与、
更にはレリーフ内(相手の心の奥底)への主人公達のダイブの支援など、
一応、間接的に主人公達に協力している。
(時には旧校舎の前まで侵入したパッションリップを術で追い返した事もある。)
普段は図書室横の廊下の奥にサーヴァントのキャスター(アンデルセン)と共に立っており、
和菓子を食べたりもしているが、
生徒会への呼び出しや主人公の支援などで席を外す事もある。
主人公達にとっては距離はあるものの頼りになる協力者であったが、
サクラ迷宮攻略の傍らで凜達が彼女の身辺調査を行った所、
地上ではキアラの信者達が彼女をめぐって凄惨な殺し合いをしたなどの黒々しい噂が出てきたりしており、
凜達は主人公達にキアラには警戒する様に伝える一幕もあった。
(この後、キアラはメルトリリスに倒されて共通シナリオから退場する。)
CCCルートにおいて、色々と種明かしされる中でキアラの過去も明かされ、
厳しい戒律がある寺社で生まれ育ったキアラは、
戒律を破った若者との接触を切っ掛けに、その内に秘めたモノを徐々に開花させ、
最終的には寺社を淫らに染め上げた末に壊滅させ、自身も寺社の戒律を全て破って外に出た。
その後は現代の聖女と崇められる反面、信者達による争いも頻発した末に、
キアラは狂信者の手によって地上の肉体を殺されたものの、
自らの能力で肉体を捨てて電子生命体として電脳世界に活動の場を移し、月の聖杯戦争に参加した。
キアラが持つ能力(コードキャストや術など)を簡潔に言えば、
「洗脳や対象の精神への侵入や憑依などによって相手を掌握し、記憶や精神などを操作して相手を意のままにする。」
と言う洗脳・憑依系などに長けた能力である。
実際、主人公に渡したSGを獲得したりレリーフや相手の体内にダイブするコードキャストも、
人の精神に干渉するこの能力の延長線上である。
ただし、BBなどへの干渉と影響力を考えると、
正規のトーナメント戦でも能力を駆使して良い所までや上手くすれば優勝までは行けそうな気もするが、
月の聖杯戦争において実際にどう立ち回ったかはゲーム中では一切触れられなかったし、
能力を駆使してハッキングなどをした際のやり方なども、
主人公達をレリーフ内に送り込む際を除いて明確な描写は無く台詞や設定などで触れられた程度なので、
実際、能力を使うのにどういう条件などが必要であるかは一切不明である。
(洗脳などの能力はR18界隈ではそれを使って好き放題する短編や大ボリューム作品などにおいて便利使いされているが、
キアラの場合は資料集含めて主な干渉先は桜とBBと地上で因縁があったが故に警戒した臥籐くらいであり、
主人公への干渉は不明ないしは無し、桜と主人公の幻の3ヶ月に対しては傍観に徹するだけで手出しは無し、
凛とラニにも干渉は無く、彼女達からは身辺調査をされて疑念を抱かれていた。)
キアラが正攻法のトーナメント戦ではなく桜やBBを利用した不正行為をしてでも聖杯を欲した理由は、
「最高の快楽を得る為に神になる(最高の快楽を得る為には神になるしかない)」
であり、
シンプルでストレートなその動機は、ギルガメッシュをも絶句させた。
(ただしキアラの計画は少しでも狂う事があったら聖杯には至らない薄氷の計画ではあった。
メタ的な要素も含めるとCCCルートのガイドはプレイヤーに向けたキアラの計画成就の為の洗脳効果的な面もあると解釈する事も出来る。
また、キアラは享楽的な所がある為、
桜からBBへのシフトと言う形で、最初は行き当たりばったりで計画を変えたりしている事もある。)
ちなみに、仮にキアラが正攻法のトーナメント戦で勝ち上がろうとした場合、
EXTRA本編だと弓道場のモブマスターが6回戦あたりまで生き残っていたと記憶しているし、
EXTELLAの糞前日談でも6回戦の枠はキアラが入る余地も無く全て埋まっている為、
7回戦(決勝)が主人公VSレオである以上、
キアラは勝ち残れても5回戦までか、モブマスターを無視すれば6回戦まで行ける可能性しかなく、
もしもそうしたシナリオの流れを無視してキアラが「洗脳チートで聖杯戦争優勝に至った」と言う事にしたとしても、
その先に待ち受けるトワイスのサーヴァントのセイヴァーに対して、
キアラは例え月の聖杯の力で神化したCCCでのラスボス形態であっても敵わないし、
そもそもセイヴァーは主人公(岸波白野)以外の数少ないキアラの天敵なので、
結局、キアラは正攻法で行ったところで確実に詰むし、
CCCにおける薄氷の計画(主人公=プレイヤーによるCCCルートフラグ全成立)を成功させないと、
月の聖杯を手にする事は出来なかったと思われる。
平素でこそ柔和な尼僧と言った雰囲気であるキアラだが、
それでも思考がHな方向に傾きがちな所が見え隠れしており、
その本性は、おそらく当時のFateシリーズの中でもトップクラスの超絶ド淫乱。
その一方で、戦闘力に関しても凄く強く、
人間の時でも主人公に敗北した後に見逃されたパッションリップを一撃で屠っている上に、
ラスボス(補正)時は神の力を手に入れた事で、神話礼装を解放した主人公のサーヴァントとも互角以上に渡りあっている。
その為、キアラとアンデルセンのコンビに限っては、
マスターのキアラが前衛でサーヴァントのアンデルセンが後衛となっており、
主人公(岸波白野)を筆頭とするEXTRAシリーズの他の主従達とは前衛役と後衛役が逆転している。
キアラはシナリオ上で露になった淫乱性も相当のモノだが、
CCCの中で最大級のインパクトを誇るのは、
やはりアンデルセンが「最低最悪」と評した宝具演出である。
この宝具演出、宇宙空間に地球とそれよりも大きなキアラが出てくる所から始まるのだが、
この時「キアラがM字開脚した自らの股間に地球を押し当てながら悶える」と言う演出が展開するので、
正直言って、この部分だけでもインパクトが絶大である。
(正直、よくCEROとかを通ったものである。)
殺生院キアラと言うキャラクターを改めて纏めるのであれば、
平素は聖人と謳われるだけの人々を救済する尼僧としての面を持ちつつ、
その本性は己が求める快楽の為ならば平気で他者を侵食して利用する事も厭わない自己中心的かつ天井知らずの快楽主義者であり、
快楽の為ならばドSにもドMにもなり、
最高の快楽の為ならば神にもなる史上最強のド淫乱ビッチである。
(ちなみにドSな面はパッションリップやメルトリリスを容赦なく倒して吸収したシーンの他、
主人公が垣間見たキアラの過去においても、
自身が生まれ育った寺社の人間の中でもキアラ的に旨味が無い相手を切り捨てる様なシーンがある事などから伺えるが、
どちらかと言えばドMな面の方が見える事の方が多いと言うか、スピンオフなどでも扱いやすいネタと言えるし、
バトルにおいて被ダメ時の台詞の1つが「もっと」な上に、
ゲームシステム上、一撃必殺なギルガメッシュの宝具ですらこの台詞が飛び出るのでインパクトが強い。)
ある意味ではキアラはEXTRAのラスボスであるトワイスとは対照的な人物であり、
トワイスが聖杯や主人公に託そうとした願いは、
戦争と言う手段こそ使うものの総合的には人類存続と更なる発展を望む事であり、
全体的に見ればその願いの良し悪しは別にして「人類(他者)の為を想う人」なのに対して、
キアラの願いは自分の快楽の為に全てを滅ぼす事すらも厭わないモノであり、
全体的に見れば他者の為の様に見せつつ本質的には「全ては自分の為に動く人」である。
とは言え、やはり個人的にはFGOへの実装は個人的に原作レイプであると思いうし、
しかもFGOオリジナルの魔神柱と悪魔合体させた事や、
更なるFGOによる他作品出典系キャラクターの洗脳汚染NTRの象徴な上に第2段階衣装の胸のプリントが特に不快な水着版の実装は、
本当に原典のファンを蔑ろにしてFGOの事しか頭にない作者達公式側の最低最悪ぶりを象徴するモノである。
●アンデルセン
「マッチ売りの少女」や「人魚姫」などで知られる童話作家であり、キアラのサーヴァント。
見た目は少年くらいの容姿となっているが声は渋い系のイケボ。
(ちなみにジナコは姿だけ見て外見相応の可愛い声だと想像していた。)
その容姿に見合わないのは声だけでなく、性格の面でもかなりの癖があり、
気難しい上に適格だが辛辣な人物評をする批評家的な面があり、
敵対するBB達ばかりか主人公のサーヴァント達などに対しても的を射てはいるがかなり辛口な評価を遠慮皆無でしており、
その口の悪さからキアラに窘められる事も少なくない。
サーヴァントとしては完全支援型であり、
宝具も使えれば強力な効果を持つが基本的には物凄く気難しいアンデルセンのやる気スイッチが入らないと使えない代物なので、
どっちにしても一般的なサーヴァントの様に戦闘面で役に立てる所が皆無も同然なサーヴァントとなっている。
(コレでは戦力にならない為か、FGOだと普通に戦える支援型宝具持ちの低級サーヴァントに改変されている。
同様の改変はhollow ataraxiaを出典とするメドゥーサの2人のロリ姉であるステンノとエウリュアレにもされている。
どっちにしても原作設定的な視点で見ればFGOの原作レイプぶりの一端が見える事であると言えるし、
その一方でゲームシステム的にも実装の為にも止むを得ない改変であるとも言える。)
ちなみにキアラはアンデルセンがこうした完全支援型で戦闘が出来ないサーヴァントである点を理由の1つとして、
生徒会入りを断っていた。
(その時点でキアラの事を、
「ハズレサーヴァントを引いた最初から詰んでるマスター」
と解釈するか、
「サーヴァントが完全支援型でも問題はないマスター」
と解釈するかで、
プレイヤーのキアラへの警戒度には差がつくと思われる。)
基本的にはストーリーを進める中でちょっとした台詞や人物評などを主人公に話す程度の立ち位置であり、
第5章においてキアラに続けてメルトリリスに襲われた際に主人公達を逃がして物語から退場した。
しかし、CCCルートだと、どこをどうやったのか不明だが、
パッションリップの魂を生贄にしたキアラと同様に何食わぬ顔で生存しており、
主人公や他のマスター達の様にキアラを後方支援する形で主人公達と決戦を繰り広げた。
極めて辛辣な性格をしているアンデルセンだが、
何やかんやでキアラとは相性が良い様で、
性格的に彼女にも厳しくあたる所はあれど、最期までキアラを見捨てる事はなく、
CCCルートでは彼女と共に最期の時を迎えた。
なお、作家属性のキャラクターと言うだけあってか、
メタ的には作者の代弁者的な所や扱いが見え隠れするし、そういう使い方にも便利なキャラクターと言える。
(CCC作中でも何かに向けた執筆で忙しい所を見せたりした。
コハエースシリーズあたりは露骨にやっている時もある。)
●ジナコ・カリギリ
月の聖杯戦争の参加者の1人で引き籠もり属性の女性。
(実年齢は不明だが、割と年季の入った引き籠もりである模様。)
慎二が地上のオンラインゲームのトップランカーとして名前を挙げていたりもするが、
当人は引き籠もりでぽっちゃりした体型の女性であり、
オンラインゲームでトップランカーになっているのも、
実際の所は引き籠もりで持て余した時間をゲームに宛てている事による「プレイ時間=トップランカー」な廃プレイヤーだからである。
呑気な性格をしているが、
ネットコミュニティ以外での直接的な他者との交流を苦手としている様な所があり、
月の裏で主人公と初めて出会った際には、
部屋に入った主人公を全力で追い出した上で厳重にドアをロックし、生徒会入りは勿論拒否した。
(ちなみにプロローグの偽りの学園生活の中で主人公がジナコと出会うシーンでは、
主人公が疑り深いジナコに対して同じ選択肢を選び続けることで出てくる選択肢を選ぶと、
ジナコが主人公にちょっと好感を持つイベントがある。
逆に、第2章のラニの試練の1つを主人公がノーミスでクリアすると、ジナコの主人公に対する好感度が下がる。
ただし、どちらもセリフの上だけであり、ジナコの好感度が関わるイベントなんてモノは無い。)
当初は生徒会側もジナコに対しては不干渉のつもりであったが、
ジナコがサーヴァントを連れていると知るや否や血相を変えて主人公達を生徒会への再勧誘の使者として送り込み、
大騒動の末に渋々生徒会にリモートで参加する事を受け入れた。
ゲーム関係に関しては割と頭が冴える所があり、
「チェスはプレイヤーの腕前の差が素直に反映されるゲームなので、ラニが絶対的に有利」
と見て、
ラニとの対決のお題目を麻雀に変更し、
(麻雀は4人いないと出来ないのだが、後2人の面子はどうしたのかは不明。)
麻雀には運ゲー的な不確実性のある事を利用してラニの無敗記録に傷をつけた。
(要するに技量差を埋める要素の一環として運ゲー勝負に持ち込事でジナコは勝ち星を挙げたのである。
桜曰く、麻雀の様な不確実性や不確定要素のある運ゲーの類はAI的にはロジックエラーが起きるとの事。)
ただ、勝ってるときは調子に乗り易い所がある為、
無敗記録を破られたショックで動揺するラニを散々煽ってSGにも屈辱的な名称を付けてイジメ倒すと言った、
後に主人公がとばっちりの八つ当たりを受ける原因も作ってしまった。
(この辺はジナコのキャラ以上に作者達公式側の悪癖の1つである「色々な意味でイジメっ子気質」が出ていると言える。)
第3章では迷宮攻略の一環としてジナコにも迷宮に行ってもらう必要が出た為、
主人公の根気強い説得を受けて作戦に参加するも、
パッションリップに追いかけられた末に迷子になった挙句、
自分の記憶のデータを見つけて真実を知った事で混乱した所をBBに捕獲され、
第4章の衛士として主人公達と対立し、臥籐の犠牲と主人公達の奮闘の末、旧校舎へと戻る。
これ以降のジナコは自分は役立たずであるとして再び引き籠もり生活に戻った。
ノーマルエンドルートでは凛とラニが最後のサポートを終える中でジナコが引き籠もっている部屋だけは残され、
そこで怯えるジナコは、サーヴァントのカルナから、隠された真実を知る事になる。
実はジナコは表の校舎が解体される際にカルナの鎧(ギルガメッシュが蔵に収めたがっている逸品)を着せられ、
その鎧で解体を凌いだジナコは、地上に帰還できるのである。
こうしてジナコは表の校舎で怯える自分の所にカルナを送り出し、
新たな可能性を得て地上へと戻る活路に至ったのであった。
(ただ、このイベントの〆はこのジナコが消滅したかの様にも取れる描写と演出なので、
なんとなく不安感を煽る風なのが気になってしまう。)
なお、ノーマルエンドルートでここまでガッツリやったからか、
CCCルートではジナコ絡みの部分は凛とラニの部分と合わせて丸々カットされている。
(一旦キアラにムーンセル中枢から追い出された主人公に旧校舎のサポート組から通信が入る要素はある。)
ジナコの性格は、
普段は明るめでネットスラングなどをよく使うタイプだがネット以外でのリアルな人付き合いが苦手な引き籠もり気質、
PCなどを介したネットの世界などでは強気でいられるネット弁慶、割と調子に乗りやすい、
などがあるが、
イメージ的には、
「陽キャを装った陰キャ的な面を持ち、ネットスラングなどを多用する引き籠もり系」
と言った所。
童顔で容姿に関しては可愛げもあると言えるジナコだが、
着やせするタイプなのか絵的には程々とは言え、長い間引き籠もり生活を送っている関係か、結構なぽっちゃり系であり、
カルナはジナコの更なる体重増加を危惧している。
(ちなみに「ちびちゅき」では身体測定を嫌がるジナコをカルナが引き摺っている一幕がある。)
ちなみに戦闘面においては第4章のシナリオの重さを解消しようとした意図でもあるのか、
コードキャスト使用時に変な踊りとポーズをとるジナコが描かれている。
(しかもカルナもジナコに合わせてポーズをとって笑わせてくる。)
ただ、戦闘の機会は第4章で最初に探索する階層と最終決戦くらいなので、
ジナコの重々しくて生々しい過去の描写などが展開する第4章中盤以降のシリアスブレイクには寄与していないし、
最終決戦では戦闘開始までの会話におけるシリアス成分と上記の変なモーションのギャップが激しくなっている為、
シリアスブレイクよりも違和感の方が強くなっており、
モーションそのものはジナコらしさがあると言えるが、
シナリオ上でジナコに散々重たいモノを背負わせた上でやらせるのには合わない感が強いと言える。
(むしろ、誰も死なない平和的なバトルと言った環境であったなら、十分に合ったと思う。)
ジナコの個性を一言で表せば、「普通の人間」。
主人公の様な鋼鉄の精神力がある訳でもなく、レオの様な高貴な存在でもなく、慎二の様な天才児でもなく、
臥藤やユリウスの様な特定分野のスペシャリストでもなく、ましてやキアラの本性の様なド変態でもない、
本当に只の普通の一般人である。
(EXTRAでの聖杯戦争参加者の設定から見れば、
一応、月の聖杯戦争に参加できる程度のハッカー=EXTRAシリーズにおける魔術師としての素質はある。)
ジナコは重たく生々しい過去を背負ってはいるが、
その人間性はあくまでも普通の人間であり、
そんな「普通の人間が聖杯戦争に関わったら」を希望ある未来を残しつつ描いたのがCCCにおけるジナコの物語と言える。
つまり、「普通の人間」であると言う事は、ジナコと言うキャラクターを象徴するアイデンティティであり、
だからこそ、FGOでジナコをイシュタル(凜)やカーマ(桜)などと同様に神霊合体系サーヴァントとして出した事は、
ジナコのアイデンティティを踏み躙る原作レイプであると言える。
●カルナ
インド神話系の有名な英霊でジナコのサーヴァント。
実直な性格をしており、マスターであるジナコの事を彼なりに気遣ってはいるが、
ジナコにとってはお節介な存在であり、
彼女はカルナの事を迷惑に思っている所もある為、
専らパシリとして購買などに行かせる程度にしか使っていなかった。
あくまで真面目にジナコのサーヴァントを務めている為、
ジナコが生徒会への参加を拒否するのなら、カルナも生徒会には参加しないなど、
何やかんやでジナコを裏切るような事はしないし、ジナコの傍を離れようともしない。
(神話礼装解放作戦の際は、
ジナコが主人公にカルナの貸し出しを許したのに対して、カルナはそれを拒否してジナコの傍にいる事もあった。)
実際の所、カルナはガウェインなどとも並び立つレベルの強豪サーヴァントであり、
それまでその価値も強さも理解していなかったジナコも、
いざ主人公との戦いとなって初めてカルナが戦う所を見ると、
その強さにテンション爆上げだった。
(ただし、ゲーム上では流石に作者達公式側の想定シナリオ進行度に合わせたレベルに設定されている為、
一周目では程よい難易度くらいの強さとなっている。)
戦闘面ではその伝説に違わぬ強豪ぶりを発揮する上に、
手持ちの槍系武器に加えて目からビームを撃つ事が出来、
これを見たジナコはカルナにランチャーのクラスの称号を与えた。
(しかも丁寧な事に情報マトリクスにおけるカルナの項目のクラス名もこれ以降ランチャーになってる。)
ギルガメッシュはカルナが所持する鎧(神霊系由来の逸品なのでギルガメッシュの宝物庫にない)を欲しているのだが、
カルナは既に校舎解体時にジナコを守る為にこの鎧を使っている為、CCC作中では装備していない。
(校舎解体はEXTRAの聖杯戦争が終結して主人公がムーンセル中枢に向かったあたりで開始される為、
ここでも時系列がややこしい事になっている。)
ちなみに第4章での主人公達との決戦で致命傷レベルのダメージを負っているのだが、
その後は気合で生きていたとの事。
真面目で実直でジナコ的には口煩い存在でもあったカルナだが、
ジナコ曰く「(記憶が確かなら)一言多いのではなく一言足りない」との事で、
それを聞いたカルナは「そうだったのか・・・。」を3回繰り返すくらいショックを受けた。
◎番外編:CCC以降のネタを先出ししていた「ブロッサム先生」
TYPE-MOON系の情報を纏めた季刊雑誌の付録DVD収録として初登場し、
その後もドラマCD版Fate/EXTRAのボーナストラックにもなった「ブロッサム先生」は、
桜(EXTRA)と主人公のサーヴァント達が織りなすTYPE-MOONらしさが良くも悪くも出た短編である。
このブロッサム先生の最初の雑誌付録版は、CCCをプレイしてみると、
CCCのネタやプロットを先出している感が凄いのである。
ちなみに、雑誌付録版はその後カーニバルファンタズムの未公開短編などと合わせて10周年記念イベントBDの特典映像に収録されている。
ここでは、全3話のあらすじと登場する面子について触れる。
○雑誌付録版ブロッサム先生のあらすじ
・第1話
校舎内で捜しものをしているネロが保健室に立ち寄ると、
そこでは玉藻と桜が何やら困っていた。
実は無銘が「また」記憶喪失になっていると言うのである。
と言う訳で、ゲーム版「Fate/EXTRA」のおさらいをしつつ、無銘の記憶回復を試みる。
・第2話
季節はクリスマスと言う事で、サンタとなったネロは、
個人的な視点とNPC達からのアンケート結果を基に用意したプレゼントを持って桜がいる保健室にやってくる。
そこにやって来た玉藻とプレゼントの事で一悶着ありつつ、用意していたプレゼントを紹介し、
更にサンタの事を解きつつサンタでも何でもない姿の無銘までやって来てしまう。
そんな訳で仕切り直して、Fate/EXTRAに関するQ&Aコーナーを始めるのであった。
・第3話
3人揃って保健室にやってきたネロと玉藻と無銘。
何かを隠してそうな桜の制止も聞かずに保健室の怪しい所に突撃すると、そこには主人公(岸波白野)×2が捕まっていた。
本性を現した桜に対して、ネロと玉藻と無銘はマスターである主人公(岸波白野)奪還の為にガチで立ち向かう。
○登場人物
●ネロ・クラウディウス
毎回捜しものなどの度に保健室に立ち寄る。
第2話前半では今の所本作だけなのかもしれない原作絵師描き下ろしのサンタコス姿を披露する一方で、
用意したプレゼントは人によって喜ばれるモノであれば素材がアウトな為に怒られる羽目になったりもする。
第2話後半ではマスター(主人公=岸波白野)に対してデレデレな惚気っぷりを見せたりもする。
更に、最後のQ&Aの答えとしては、色々案が浮かんだ末に最終的には恋愛ゲームを思いつき、
玉藻と無銘にも好評な上にタイトルとして「サバプラス」と言う危ない名称を挙げた。(その結果、桜がキレた。)
ちなみにネロが思いついた名前「サバプラスは当時流行った恋愛ゲーム「ラブプラス」のそのまんま過ぎるモジりである。
第3話では桜に対抗して宝具は使うわEXTRAにおける最高火力の攻撃スキルの6連撃をやるわで、
無銘がドン引きする程の暴れっぷりを見せる。
桜を倒して解放された主人公(岸波白野)の下に駆け付けた際には、
自分の主人公(岸波白野)が玉藻と自分を2体同時使役していた事が判明した為、
涙目で自分達の主人公(岸波白野)に理由の説明を求めて起こそうとした。
●玉藻の前
何やかんやで保健室にいたり保健室に来たりする。
第2話ではネロが用意した手袋(タマモキャットのケモノ手袋の元ネタ)を最初は喜んで受け取ったものの、
素材がミンク(イタチの類)の毛皮と知るや否や大激怒し、
(曰く「狐にイタチの毛皮とか普段何考えて生きているんですか」との事、)
その一方で、Q&Aコーナーでは、
当時ネット界隈で名前の綴りが分からずピースマンを「平和男」と誤訳されていたトワイスのファミリーネームに対して、
実際の綴りは平和を意味する「peace」ではなく欠片を意味する「piece」で「ピースマン(欠片男)」であると訂正し、
元トワイスのサーヴァント設定を活かした役回りをする所もある。
また、マスター(主人公=岸波白野)にデレデレなネロの惚気っぷりに対して、
玉藻は「惚気かよ。」と冷ややか反応をしていたが、
そう言う玉藻自身も、自分のマスター(ネロと同じ主人公=岸波白野)の事を話した際には、十分にデレデレで惚気ていた。
更に、ネロ考案のラブプラス風恋愛ゲームに関しては上機嫌で賛同した。
第3話では桜に対しても容赦なく毒舌を向けて痛い所を突いており、
自分のマスターとネロのマスターが同一人物だと判明した際には、
「自分とネロのマスターが同一人物=2体同時使役していた=浮気していた」
と言う訳で、静かに怒り心頭となり、
ネロが涙目で主人公(岸波白野)に理由の説明を求めて起こそうとしている横で、
玉藻は青すじを立てて拳を握り締めて、
「これまで鍛錬を重ねてきた技(十中八九、『一夫多妻去勢拳』と思われる)を遂に使う時が来た」
と言う旨を主人公に宣告している。
●無銘
第1話で「また」記憶喪失になったと言われているが、
EXTRAで無銘に記憶喪失ネタは無いし、記憶喪失ネタはstaynight系の方であり、
思いっきりstaynight系のネタを引き摺っている人その1。
第2話ではネロに正しいサンタの在り方を熱く説いて登場するが、
保健室に来る前に言峰とエルシャダイ的な会話をした結果、
全然サンタらしくない格好でカッコつけて参上した事で周囲を驚かせた。
また、Q&Aコーナーでは真面目に採用するべきだったゲーム的要素を挙げるが、桜にネタにマジレス扱いされてしまう。
(そんなにスキルツリーとか確率発動型スキルとか嫌だったのか、当時のTYPE-MOON&開発委託先のゲームメーカー・・・。)
更に、ネロ考案の恋愛ゲームに何故かすごい勢いで賛同&自分も隠しキャラとして実装を望もうとしていた。
第3話では桜のあの手この手に対して同じstaynight系出身らしい反応や同情などを見せる。
また、メドゥーサのコスプレをした桜がメドゥーサの結界系能力を使った際には、
「彼女の能力も使えるのか」と言う旨のセリフを言っており、
ここで「彼女(=どう考えてもメドゥーサ)」と言っているあたりにも無銘と言うよりはエミヤ シロウ寄りの扱いであると言える。
●間桐 桜
保険医として仕事をしている一方で、
staynight系から続く冷遇の闇を抱えた思いっきりstaynight系のネタを引き摺っている人その2。
第1話では記憶喪失になった無銘の治療の一環としてFate/EXTRAの紹介の進行役を務める。
第2話の前半ではネロが持ってきた銘酒「あねごろし」に対して、お酒は飲めないけどプレゼントは嬉しいし銘も良いと喜んでいた。
第2話の後半では質問コーナーの進行役を務め、時々ちょっと怒気とか黒い気配とか出しつつ、
最終的にラブプラスもどきなゲームの話で盛り上がるサーヴァント3人に対して、
怒気全開でネットスラングで言う「どんな判断・・・,金をドブに・・・」をちょっとモジった形で口にした結果、
ネロ達に全力で止められた。
(作中の発言では記憶が確かなら「どんな判断ですか、ドブを金に・・・」と言った感じであったが、
個人的なTYPE-MOON観だと、軽い気持ちでネットスラングを使う子供並の発想でこの言葉を使っている気がするし、
また、個人的にはこの言葉の正しい意味や本当の当時の発言者の意図は現在のTYPE-MOON関係にとっては皮肉な気がする。)
第3話においてついにその本性を現し、
主人公(岸波白野)×2を誘拐して監禁し、無銘を記憶喪失にした犯人であると明かされる。
その動機は当時staynight系から引き摺り続けていた冷遇ヒロインからの脱却であり、
変なきのこ(原作者)に唆された事で犯行に及んでいる。
戦闘に際してはサーヴァントがいない事を誤魔化すつもりでメドゥーサ(staynight系)のコスプレ姿になり、
staynightでメドゥーサが使った結界系スキルでネロ達を窮地に追い込むが、
桜の情動がネロのハートに火をつけてしまった為、
結界はネロの宝具の黄金劇場で無効化され、更に勝ち目のない所に最高火力の攻撃スキル6連撃で倒されてしまった。
それでも諦められない桜は黒桜(EXTRAの桜の黒桜バージョンと言うレアな姿)となって再度ネロ達に戦いを挑むが、
「変な事すると自滅するから6手全部Atackにする」
と言う序盤の雑魚エネミー並みの単純な手を選んだのが運の尽き、
その事を読んでいたネロ達は3人全員「6手全部Gurd」で返り討ち×3のフルボッコで襲い掛かり、
ネロ達に謝りながらボコボコにされた桜はついに戦闘不能となったのであった。
●主人公(岸波 白野)×2
ずっと桜に拉致されていたFate/EXTRAの主人公(岸波白野)×2。(男女が1人ずつ存在する。)
何故か男と女の両方が同時に存在しており、
女主人公はお姫様抱っこで助けた無銘に乙女の顔を見せたと思ったらぶん殴る照れ隠しなのかどうなのか定かではない暴力的な一面があり、
男主人公はどこをどうやって隠してきたのか、ネロと玉藻をこの時までバレずに2人同時使役していた為、
意識はあるけど起きたくない修羅場が発生してしまった。
(エンディングのスタッフロール中もネロがプレゼント袋に入れた男主人公を抱えて玉藻がそれを追い回していた。)
なお、囚われた状態の様子は、
女主人公の方はstaynight系のイリヤでもあった様な宙に磔にされて囚われのヒロイン感がよく出たビジュアルと雰囲気であったのに対して、
男主人公の方はロープで簀巻きにされて拘束された状態で椅子に座り机に突っ伏していた状態になっており、
何とも雑さ漂う雰囲気だった。
しかも、女主人公は拘束が解けて空中から落下した所を無銘にお姫様抱っこで助けられたのに対して、
男主人公はロープと机と椅子が消えて雑に地面に倒れ伏し、
おまけに男主人公はネロと玉藻をコッソリ2体同時使役していた事が彼女達にバレてしまった事で身から出た錆も同然の修羅場となり、
その後は上述の様に、
女主人公は照れ隠しなのか何なのか不明だが助けてくれた無銘に拳を叩き込み、
男主人公は意識はあるけど涙目のネロと怒り心頭な玉藻に挟まれているから起きたくない状況に陥ってしまい、
そんな光景が巻き起こる中での桜の嘆きと共にブロッサム先生はエンディングを迎えた。
(おまけ)
●言峰 綺礼
無銘のセリフの中でのみ登場。
サンタの格好をしていた無銘に対して、
エルシャダイの有名な台詞である「そんな装備で大丈夫か?」と尋ね、
思わず「一番いいのを頼む」と返してしまった無銘を白い衣装に黒い目出しアイマスクの通称サンタムの衣装にチェンジさせた。
○CCC以降と共通するネタ(記憶の限りで記す。)
・桜に拉致監禁された主人公
CCCにおいて、主人公はBB(もう1人の桜)に月の裏へと拉致監禁される。
・記憶喪失になった無銘
staynight系(のエミヤ シロウ)を引き摺ったネタであると同時に、
CCCにおいて、月の裏の旧校舎に拉致された主人公達は聖杯戦争の記憶を奪われ、記憶喪失になっている。
・メドゥーサのコスプレをした上にその能力も使える桜
CCCにおいて、BBのアルターエゴであるパッションリップとメルトリリスは、
共にメドゥーサと共通するスキルやその発展形の特殊スキルを持っている。
・黒桜と化した桜(EXTRA)
CCCにおいて、BBは直球でEXTRAシリーズの黒桜の様な存在だし、
更にCCCルートフラグを立て続けると桜(EXTRA)も次第にやつれる内に肌と共に髪も徐々に脱色していき、
最終的に、CCCルートでBBが正気を取り戻した直後に登場した際には、staynight系の黒桜並みに真っ白な髪になっている。
・司会進行役を務める桜(EXTRA)
CCCにおいて、もう1人の桜であるBBは主人公(岸波白野)へのラブコールでもあるBBチャンネルの司会進行役を自ら務めている。
・無銘に対して暴力的な女主人公
CCCにおいて、何故か女主人公は無銘に対してやたら暴力的なムーブをする事がある。
・変なきのこ(原作者)に唆される。
桜が犯行に至った原因の1つである。
後にドラマCD版Fate/EXTRAのボーナストラックにおいて、
主人公のサーヴァントをネロが務める為に本編に出られなかった玉藻も変なきのこ(原作者)に唆された結果、胡麻(食べ物)を磨っていた。
(たぶん「ごまをする」と言う言葉の意味を玉藻がはき違えたと言うネタだと思われる。)
昨今の作者達公式側によるセルフ原作レイプなどにも通じる事だが、色々な意味で「元凶は原作者」と言える。
・2人同時に存在する主人公
EXTELLAの糞前日談において、本当に2人同時に存在していた。
ネロと玉藻をサーヴァントとしている方はEXTELLA本編でも主役を務める主人公であり、
もう一方の無銘をサーヴァントとしている方はEXTELLAにおけるネロやアルテラの主人公と殆ど同じ薄命の運命を背負っており、
聖杯戦争の決勝で主人公同士の対決を繰り広げ、ネロと玉藻の方の主人公が勝った。
また、EXTELLAの本編では、ある事情からネロと玉藻とアルテラの3陣営にそれぞれ1人ずつ主人公が同時に存在する。
・ネロと玉藻を2体同時使役していた男主人公
EXTELLAの糞前日談及び糞本編(最終章シナリオ)において、
ブロッサム先生とは経緯などは違えど、主人公はネロと玉藻を同時使役している。
・黄金劇場で結界を無効化
後にPSV版staynight系タイトルに付属したZero組メインの新作花札においても、ヤバイ結界を黄金劇場で無力化している。
(しかもその際にネロの可愛いもの好きスイッチが入って相手の幼女2人組に迫った為、
prototypeのヤバイ系ロリである愛歌はネロを自分以上の変態と評して全力で逃げたがっていたが、
一緒にいたZeroのロリ桜はその際の愛歌のお願いを断り、
かくして、ネロ達EXTRA主役トリオとロリ桜&愛歌のロリコンビの花札勝負が始まった。)
・ミンクの毛皮のケモノ手袋
FGOに洗脳汚染NTRされてしまったタマモナインの筆頭、タマモキャットのケモノ手袋そのまんま。
◎今の所のTYPE-MOONへの所感。
個人的にFate/EXTRAシリーズのキャラクター達は大好きである。
その中でも(作者達公式側とシナリオ面での悪い所にある程度目を瞑れば)女性キャラクター達は大変魅力的と言える。
しかし、その後のFate系作品では、
Zeroを含むstaynight系アニメの高クオリティが悪い方に働いたグロ描写の数々、
(そのせいでギルガメッシュへのヘイト感情が強まった事もあった。)
シナリオの基本骨子は良くてもキャラクターのムーブと設定で全てを台無しにし、
TYPE-MOONのシナリオへの失望をほぼ決定的としたEXTRAシリーズに対するセルフ原作レイプ無双のFate/EXTELLA、
ソシャゲと言う名のウイルスの力で多くのネットや同人の絵師達に出典作の誤った認識と無自覚なNTRレイプ魔化を侵行させ、
サービス開始数年でEXTRAシリーズのキャラクター達の大半を取り込んで洗脳汚染NTRした、
最低最悪最凶のセルフ原作レイパーNTR魔のFGOの台頭など、
原典側が好きな人を蔑ろにして、原作者達公式側は旧作を悪い意味で破壊してFGOなどの餌にしかしていない環境が蔓延している。
実の所、FGOは現在でも完全無課金で再開してはいるのだが、
シナリオや設定類は一切ガン無視、起動時のロード画面の設定自慢や偶に流れるアニメムービーがウザいくらいの、
ただ単に、地道に貯めた呼符と石でガチャを回し、ただ石入手の為にメインシナリオを進め、イベントは景品交換の為にするだけの、
淡白なプレイしかしていないし、
何よりも、動画視聴中の手持無沙汰な暇を潰すのにはちょうどいいから、ただそれだけの理由である。
そして、EXTELLAとFGOが悪い意味で大人の階段を上らせたことで、
こうしたアンチ的な目線が芽生え、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの精神で穿り回せば、
EXTRAやCCCにも現在のダメな作者達公式側の片鱗が見えてくると言うモノである。
例えば、キアラもアルキメデスも簡単に崩壊し得る薄氷の計画しかできておらず、
ならばそれぞれがその薄氷の計画を成功に導くムーブをしたかと言えばそうでもなく、
キアラは干渉度合いが控え目で出しゃばらないがその分主人公のムーブに全てが掛かっているのも同然の不安定さがあり、
アルキメデスは作者達公式側による過保護で手厚い神補正と主人公達への全体的なアホ化デバフに助けられているだけの小悪党に過ぎない。
(極端な話、EXTELLAにアルキメデスの存在は不要と言っても過言ではないが、作者達公式側が後生大事に扱っている。)
TYPE-MOONの原作者達公式側には、正直頭のいいシナリオを描ける人材が原作者込みでいない様にさえ思える。
また、原作者達公式側には、「相手の側になって考える=視点を変えて思考する」と言う知能も欠けていると思える。
それは数々のTYPE-MOON作品における過度の残虐描写を描けるだけの一種の麻痺した思考回路であるとも言える一方で、
致命的なアホムーブも目立つ、頭がいいと思い込んでいるアホないじめっ子並の発想力とも言える。
そう思うくらいには、最後に読んだ対象のEXTELLAやFGOのシナリオは酷いと言えるし、
CCCコラボ初開催時以降TYPE-MOON系の文章を読めなくなった今となっては、
それ以降FGOがどれだけシナリオなどで頑張ったとしても、
もはやその成果を見る気すら起きないし、軽く見ただけで不快さがあったので、
原作者達公式側が幾ら取り繕って汚名返上を図った所で、FGOとEXTELLAが齎した大罪の前では無意味であると思うし、
世の中にはそういう人だっていると言う事である。
今になって漸くリメイクされた月姫も、シナリオ面ではどんな改悪がされているか分かったモノではないし、
実際、案の定新キャラクター導入などの様々な改変がされているという噂も聞く。
EXTRAシリーズに関しても、
EXTELLAとその糞前日談などの前例が既にある以上、
今後原作者達公式側がEXTRAシリーズをリメイクするにあたってどんな改悪をしてもおかしくないと言える。
好きだったモノが嫌いになる、と言うのは時折ある事かもしれないし、その切っ掛けは様々であると言えるが、
個人的にはそれがEXTELLAでありFGOであったと断言できるし、
それでも好きであるが故に色々と拗らせ、
元凶の一角であるFGOを淡白に遊び続けている一方で、
こうして好きなモノにさえ前から不満などを思っていた所を中心に坊主憎けりゃ袈裟まで憎い精神であちこちに飛び火し、
好きだけどこれはいけない、ここは作者達公式側が悪いと思った事を書き連ねる様になったと思う。
今後も、自分で見返しては追記修正リセットをその時に合わせて行っていくつもりである。