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haremloveさんの戦乙女ヴァルキリー2「主よ、淫らな私をお許しください…」の長文感想

ユーザー
haremlove
ゲーム
戦乙女ヴァルキリー2「主よ、淫らな私をお許しください…」
ブランド
ルネ
得点
90

一言コメント

個人的には悩み所もあるがヒロインは至高の戦乙女調教ゲー

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

筆者の初エロゲー。
やや古い作品ですが、
ボリューム満点でやり甲斐があり、CGもそこまで古さを感じさせないので今でもおかずとして優秀です。

前作のヒロイン達も続投し、
特に前作でメインヒロインであったヴァルキリーは新たにレイアと言う名前を貰い、
アイテム開発を担当すると同時に自身も朝の奉仕で調教される、前作のフレイアのポジションを担います。
更に本作では新たな姿として、悪堕ちして変身した妖艶な姿のブラックヴァルキリーにもなると言う、
本作で加わる新たなヒロイン達にも負けずにメインヒロインの一角を担っています。
その他の前作のヒロイン達は基本的に会話などでちょくちょく参加しますが、2,3シーンほどHシーンもあります。

そして、本作の新たなメインヒロインである長い黒髪が美しい残月の戦乙女アリーヤと
大神オーディンの娘である大地の戦乙女ヒルデガードを筆頭に、
サブヒロインであるドラゴンとのハーフのファフニールや本作のトリックスターであるロキなど、
新ヒロイン、新サブヒロインもまた魅力的。
しかも、前作に引き続きメインヒロインを務めるレイア以外の続投組(フレイア,スクルド,フェンリル)を除いて、
全てのヒロインにエンディングが用意されているのもまた嬉しい。

ヒロイン達をざっくりと纏めると以下の様になります。

○メインヒロイン
前作と同じく3人で、基本的に前作のヴァルキリー(レイア)・フレイア・スクルドのポジションが、
アリーヤ・レイア・ヒルデガードの3人に置き換わった形になっている。

・アリーヤ
前作におけるレイアのポジション。
夜の調教を中心に、朝の奉仕や昼の外に連れ出しての調教と、各時間帯で様々な調教を受ける。

・レイア
前作におけるフレイアのポジション(と言ってもゲーム開始時は前作のフレイアと違って心は堕ちてない)。
朝の奉仕や調教に使う各種アイテムの開発を担う他、調教を進めるとブラックヴァルキリー化する悪堕ち展開もある。

・ヒルデガード
前作におけるスクルドのポジション。
ある程度ゲームを進めると前作のスクルドの様にアリーヤ達を助けに来るのだが、彼女達を人質にとられた為に捕まる。
主に朝の奉仕で調教され、その内容を父親に実況中継される、公開調教&NTR調教を受ける。

○サブヒロイン
前作のフェンリルのポジションにあたるファフニールと物語のトリックスターであるロキの2人。
ファフニールはポジション的に前作のフェンリルとそう変わらないが、
ロキはトリックスターらしく我が道を行くので、
凌辱・篭絡系のHシーンはファンディスクの「戦乙女ヴァルキリーG」までお預け状態になっていると言ってもいい。

・ファフニール
前作におけるフェンリルのポジション。
フェンリルの後任で主人公の監視役を務めるのだが弱みを握られて篭絡される。
エンディングでは妊娠するのだが、ドラゴンとのハーフ故か卵生なので、産卵する。

・ロキ
本作のトリックスターであり、物語の裏で暗躍する。
オッドアイが特徴でフタナリになる事も出来る。
主人公とのHシーンの他、レイアの夜のイベントを進めると彼女をフタナリチン○で犯したりする。

○続投組
前作のメインヒロインやサブヒロイン達。
本作では3人揃って既に主人公に篭絡された牝奴隷となっており、Hシーンも少々ある。
Hシーンに関しては準モブキャラの様な扱いでサブヒロイン組と違って個別エンドは無いが、
個人的にはハーレムエンドで中々いい仕事をしている。
ちなみにフレイアとスクルドも一応ヴァルキリーなのだが、ブラックヴァルキリー化は一切無い・・・。

・フレイア
続投組その一
前作の時点で主人公に篭絡されていたが、本作ではすっかり快楽堕ちした牝奴隷と化している。
主にお風呂で奉仕する。

・スクルド
続投組その二
フレイア同様に彼女もすっかり快楽堕ちした牝奴隷となっている。
他の続投組やファフニールと違って個別のHシーンは一つしかなく、そのHシーンでは主人公の寝起きを襲う。
また、この頃から戦乙女ヴァルキリーGの様なネタキャラ化の兆しがある。

・フェンリル
続投組その三
元々は主人公の監視役だったのだが、すっかり主人公に骨抜きにされてしまい、後任としてファフニールが来る事になった。
主人公に夜這いする。



本作ではアリーヤ,レイア,ヒルデガードの3人のヴァルキリーを調教しつつ、
間にファフニールやロキ、前作のヒロイン達やモブの女性達のHシーンを挟みつつ展開していく、
ルネのゲーム(特に同じくらいの時期の陵辱系作品)ではお馴染みのゲームシステムを採用したタイプであり、
CGやシーンの回収はやや面倒だが、多彩な調教を存分に楽しむ事が出来る。
調教内容も、奉仕をさせたり躾けたり、多種多様なアイテムを使ったり外に連れ出して衆目に晒したりなど、多種多様である。

また、3Pやレズプレイ、全員参加のハーレムエンドがあるのも嬉しい所であり、
特にハーレムエンドは他の幾つかのエンディングと同様にランダムで通常バージョンか妊娠バージョンに分岐する他、
CGの基本枚数は1枚しかないものの、メイン,サブ,続投組の総勢8人のヒロインが同時に登場する上に、
主人公達に犯されるアリーヤの後ろで、
フレイアに責められるレイアやスクルドとロキに犯されるヒルデガード達のレズプレイが展開すると言う構成が非常にいいです。

悩み所は、調教シーンでは様々な選択肢が出てくるので攻略サイトなどを見ないとCGやシーン回収に掛かる負担が大きく、
先に書いたように幾つかのエンディングはランダムで通常バージョンか妊娠バージョンかに分岐するので、回収してないほうが出るまでセーブ&ロードしなければならない為、
CGやシーンのコンプリートが面倒な所です。

また、本作ではレイア以外のヴァルキリーたちはブラックヴァルキリー化しない為、
アリーヤやヒルデガードは快楽堕ち展開は楽しめてもブラックヴァルキリー化する悪堕ち展開を楽しめず、
ファンディスクの「戦乙女ヴァルキリーG」をプレイした後だと、
同作ではアリーヤやヒルデガードのブラックヴァルキリー化展開が殆んどネタ扱いだっただけに、
「本作の時点でアリーヤやヒルデガードにもブラックヴァルキリー化イベントがあれば良かったのに・・・。」
と思わずにはいられないと言う気持ちもあります。
(ついでに本作のコミカライズ版あたりを読むとますますアリーヤやヒルデガードのブラックヴァルキリー化が無いのが惜しい・・・。
 あっちはあっちで闇堕ち展開はいいけど〆の方のページの構成が個人的に結構残念だったし。)

その一方で、レイアしか悪堕ちしないのは、
前作の時点で彼女の快楽落ち展開をやっており、
「続投組のレイアだからこそ、悪堕ちイベントで新ヒロインにはない特別感を出している。」
とも言えますが、
肝心のHシーンでは、そのレイアはアリーヤの終盤のイベントや幾つかのエンディングにも出るとは言え、
ブラックヴァルキリー化後のHシーンの殆ど(主に朝奉仕)が既存のシーンの使い回し(差分)なので、
独自のHシーンはブラックヴァルキリー化イベントや彼女のエンディングくらいしかないのが残念でした。

加えて、既存のシーンを流用しているブラックヴァルキリー化後のレイアの朝奉仕に関しても、
ブラックヴァルキリー化する前に出来た各種アイテムを使ったプレイが出来なくなっているので、
唯でさえ使い回しだと言うのに、その上プレイのレパートリーまで減ってしまったのが非常に残念だった。
更にアリーヤのイベントに参加する分に関しても、
元々アリーヤ単独でも進行するイベントにブラックヴァルキリー化したレイアが加わるだけなので、
これも既存のシーンの使い回しだったりする。

その他、レイア以外の続投組(フレイア,スクルド,フェンリル)には
基本的に個別のHシーンと続投組3人が登場するHシーンしかなく、
本作での新キャラとの絡みはハーレムエンドしか無いと言うのも微妙に物足りない感が否めないです。

一応後のファンディスクでフェンリルとファフニールノには絡みがあるのですが、
フレイアやスクルドにはそういったものもなく、
旧ヒロインと新ヒロインの絡みがもっとあれば更に良かったと思う。

現在では廉価版も出ていますが、アリーヤやヒルデガード達の悪堕ち展開などを追加し、
最新のCGやゲームエンジンでリメイクして欲しい気持ちもあります。