全体的にとても面白かったです。大満足でした。すももちゃん好き。
構成が面白く、各CASEによって全く違った話ではあったがどれも楽しむことができたし世界観と登場人物がいい感じに表現されていた。
それらの異なる話が「CASE-0」で一つの物語として綺麗にまとめ上げられているのだからお見事としか言えない。
幼少期時代の世凪と海斗が出会い、他人であった二人が人生を共有しながら本物の家族になっていく過程が丁寧に描かれた「CASE-0」
夫婦関係が崩壊し人生に疲れ切ったオッサンと孤独で可愛らしい少女との生々しい年の差恋愛を見せてくれた「CASE-1」
誰もが一度は聞いたことのあるシェイクスピアを題材に、強く気高き女優オリヴィアと青年による切ない恋物語を見せてくれた「CASE-2」
そして「CASE-3」
個人的にはこれが一番のお気に入りだった
ここでのヒロインである桃ノ内すももがめっちゃ好きだったというのもあるし、
あの三人で一緒に過ごす日常の雰囲気や甘酸っぱい恋愛模様が心地よく描かれていたのが決め手となった。
悲しいはずのお別れのシーンでは爽やかな気分になり、心が温かくなってしまったよね...“青春”って感じが最高でした。
それまでは全く違う日々を過ごしていた人たちの人生がひと夏の間だけ偶然交わり、
お互いに影響を受けて成長し、
それぞれの人生という道をまた歩み出す、
そしてその道を進んだ先でまた一つに重なり合うと、
こういう展開は凄く自分好みだったんで震えましたね~。
あと、ここでのOPである「恋するキリギリス」がひたすらに可愛く、
経験豊富な彼女とのHシーンもとても良かったっす。
真面目に、どの話も好きだと言える内容になっていた。
「CASE-0」にてこの作品の本物のヒロインである世凪ちゃんの人物像が見えくるが、
まさかこのような形で表現してくるとは...。
未来という舞台設定に心惹かれたのは勿論、
時間の積み重ねにより育まれる絆の強さを教えてくれた。
多くのすれ違いもある中で二人の関係性が綺麗に描かれていたと思う。
彼女が抱く海斗くんへの想いは温かくも美しく、
それに必死に応えようとする彼の想いもまた、美しかった。
あと、クリア後のタイトル画面も最高だったと思う。
最後の最後まで余韻に浸ることができた。
それにしても、世凪ちゃんはいい子で可愛かったなぁ~。
凛、オリヴィア、すももの三人が全員魅力的だと思ったからこそ、
私の目には世凪というヒロインがより一層輝いて見えましたね。
さて、もっと細かい部分も書きたい気持ちはあるが総評として最後に少しだけ...
個人的には、SFを軸に“愛”というものが描かれた傑作だったと思う。
号泣するような感動こそできなかったが、それぞれが繋がった瞬間は衝撃を受けた。
この完成された世界観には惚れ惚れしてしまったぁ...素晴らしい。
それぞれ違った内容なのにもかかわらずどれも魅力溢れる雰囲気が維持されており、
メイン、サブ問わずキャラがしっかりと立っていた。
その為なのか、各CASEが開始されたときに物語の中に自然と入り込むことができた。
お金の心配をしてしまうくらいの楽曲の多さ、
思わずため息が出てしまうくらいの美しい絵、
違ったタイプの女性たちを彩った声優さんの演技力の高さ、
などなど...製作者さんたちの熱意が伝わってくる作品だった。
飽きることがなく、最後まで楽しんでプレイすることができた。
とても有意義な時間を過ごすことができたのが何よりも嬉しい。
ありがとう。
世凪ちゃんと海斗くんの幸せを心から願っている。