心に響く素晴らしい作品でした
登場人物に対してこいつクズだなっとイライラしたりすることがあり
澄√では赤ちゃんの鳴き声でおしっこ漏らし後半は心がめちゃくちゃに破壊され死にそうになり
弥子√では王道の青春っぽい展開に気分が良くなり心の汗を流し
香坂√では切なくて悲しかったけども最後は清々しい気持ちにさせられ
三日月√では可愛くて萌えるだけじゃなく絶望したり勇気をもらったりと“最高”すぎて上手く言葉にできないのですが彼女の台詞から伝わってくる“もの”と主人公の考え方には頭の中が大変なことになりました。
花井三日月という女性の存在があまりにも衝撃的でした。彼女の「いきます」を聞いただけで体が震えだすんですよ、やばいので助けてほしいです。
情緒不安定になりながらプレイしていたと思うのですが時間とか気にならないくらい夢中になれました。
濃い心理描写に影響力が強く心が揺さぶられる物語...っとよくもまあこんな凄いのを作れるなって、とても面白かったです。
別の作品と比較するのは大変申し訳ないのですがキラ☆キラやDEARDROPSと同じ音楽を題材にした作品でもけっこう違った印象を受けました。
上記2作をプレイしたときはライブをやりたいなぁ~っとか、ロックをやる人ってカッコいいなぁ~っとかいう気持ちがそれなりにあった印象なのですが今作ではそういうのはあまり感じなかったので不思議な気分です。
ただ、“音楽っていいな”っという気持ち自体は変わらなかったですし、一つ一つの出来事がひたすら胸に響いてきてかなりやばかったです。
“ロックバンド”という題材でも様々な場面、角度で物語が描かれていたので新鮮な気持ちと微かな懐かしさを感じながら最初から最後までずっと楽しめました。音楽や人生の選択に対する登場人物の行動や考え方を見ただけっと言えれば簡単なのですが、自分の文章力じゃこれ以上説明できないです。もう、凄すぎて頭がおかしくなりそうです。
余談になりますが、私は趣味について親からは気持ち悪いと言われ周りの同年代の人達なんかはどんどん結婚していく中で「このままの生活を続けていてもいいのだろうか?」っと最近になって不安になっていました。
しかし、「MUSICUS!」をプレイしたら仕事してエロゲしてうんこするだけのクソみたいな生活をやめるのは考えられなくなりましたしやっぱり無理だなっと悟りました。
こんな代わり映えのしない日々を過ごしていてもこのような心に残る作品と出会える機会が今後も訪れる可能性があると思うと未来のことなんか考えることはできません。
ちなみにキラ☆キラなんかは駆け出しの頃にプレイして非常に思い入れのある作品ですし当時とは生活環境も大きく変わってしまった今でもエロゲを続けている事に大きな影響を与えていると言っても過言ではないと思っています。
さて、何が言いたいのか自分でもよく分かっていない感想になってきましたのでここで終わりにしたいと思います。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。素晴らしい作品をありがとうございます。
以下、感想とは関係のないただの雑談。
私、高校卒業と同時にバンドをやるために田舎から上京したことがあるんです。
中学生のときに楽器を買って高校生のときにバンドを始めてライブをやっていたら周りから少し褒められただけなのに良い気分になっていたんでしょうね...ただのお世辞に舞い上がって止められなかったんです。
いざ東京へ行ってみると周りはそんなやつばかりでびびったとかいう低レベルの問題ではなく、想像よりも遥かにレベルの高い人が多くて吐き気がしました。
そのあまりにもの大きな差にはもはや開き直ってしまい生活のためにとりあえず居酒屋でバイトを始めたんですがそこにバンドマンの先輩がいたんですよ。で、当時からアニメを見たりゲームをやったりとオタク趣味はあったのですがその人に話をしたらオタクでバンドマンならキラ☆キラは絶対にやれってほとんど脅されるようにお勧めされてプレイしたという経験をしました。
私はジャンル的に萌えゲーが好みだったというのもあり軽い気持ちでプレイしたのですが全く予想していなかった衝撃的な展開には死にそうになったという思い出があります。
エロゲーマーとしてもバンドマンとしても駆け出しでしたし、自分がやった初ライブではセットリストにSex Pistolsの曲が2曲入っていたりしたので妙なところで共感したりして当時キラ☆キラには真面目に影響を受けました。
DEARDROPSをやったときは震えました。あのバンドは本当にかっこいいので普通に憧れてモチベが上がった記憶があります。律穂という最強のボーカルの考え方と音楽に対する姿勢は尊敬していました。
でも、実際に活動が始まった後はなんだかんだで大変でした。ただの売れないモブキャラと同じで実際はチケットノルマなんか達成しないしバイトしてスタジオ入っての生活がメインで約5年間やっていましたが常に金欠だったのは今でもはっきりと覚えています。
当時はそれなりにやっていたつもりでしたが今思い返すと私は周りの人よりは真剣ではなかったですね。親がたまにくれる仕送りを握り締めてパチ屋に行ったこともありますし練習よりも他のことを優先したこともありました。
アパートの電気とか止められたこともありますし暗い部屋の中でいつからあったのか分からないような、多分パチ屋の景品だったのかな?っとそのお菓子をガラケーの頼りない明かりで見つけてそれを晩御飯にして食べたこともあります。そのときは泣きながら寝たと思うんですが次の日には何もかも忘れて普通に朝起きて行動していたので人間ってけっこう丈夫に出来ているんだなって怖くなりました。
今になって振り返るとクソみたいなこともしていましたがそんな状態でもライブをやったりスタジオで練習してるときは充実していたし、やっぱり楽しかったんだなぁーっと思いますね。お客さんよりも出演バンドの人数の方が上回っているスカスカの会場でライブしたり、ほとんど自腹の謎な遠征とか...赤字ばかりで普通に考えるとクソみたいでやる意味が全くないような状態だったんでしょうけど、その時は周りのこととか考えられなくなるくらい夢中になっていたんだと思っています。
話は変わりますが音楽関係の知り合いには様々な人がいました。
上京して直ぐに仲良くなり一緒に行った居酒屋で夢を熱く語っていた同期がバイトでホストを始めてそのまま戻ってこなくなったり、ゴリゴリのパンクロッカーでシド・ヴィシャスの生まれ変わりのような見た目で常に他人を貶しまくってた人が次に会ったら何故か町の花屋さんに就職していたり、配達バイトの事故で怪我して田舎に帰った人がいたり、バイト先の先輩なんかはそれなりに良いバンドのメンバーで30歳ちょいまでフリーターで頑張っていたのにある日バイトから正社員になっていたりと...彼らはその時何を考えていたんでしょうかねぇ~不思議で面白いです。
そうそう、私はドラムをやっていたのですが心臓部分と言われるスネアというものがあるんですね。それはギターやベースでいう本体みたいなものでせっかくプロを目指すのだからって高校生の後半から必死になってバイトしてまあまあ良いものを買ったんですよ。
どんなに辛くてもそれだけは絶対に手放せないと思っていたのですが...生活費がどうしても足りなくて売ってしまいました。その時、もう駄目だなって思いましたね。
プロのライブは何回も見に行ったことがあって凄く上手いなーっと思いましたし売れて当然だなっていう気持ちはありましたが、小さなライブハウスで見た無名のバンドの方が技術は遥かに上で熱意が伝わってくるのにみんなフリーターっという理解不能な現象は実際に腐るほど存在していました。
正直この売れる、売れないっというのは最後までよく分かりませんでした。考えると頭がおかしくなります。
ちなみに私のバンド生活の最後はメンバーの一人が女と子供を作ってしまい今後についてメンバー全員で話し合いをしていたんですがそのまま大喧嘩に発展してバンドが解散になり、これからどうするか悩んでいるタイミングで当時付き合っていた人に振られてしまいもう考えるということ自体が面倒臭く色々とどうでもよくなって田舎に帰ったというどちらかというとBADENDに近い感じで終了しました。
で、実家に戻って親の声を聞いたら迷惑ばかりかけたはずなのに凄く温かい気持ちになった記憶があります。今思い返すとその時は温かさと解放感で気を紛らわしていただけで本当は後悔という感情が一番強かったような気もします。まあよく分かりません。
ただ、時間は確実に過ぎていくんですよね。クソみたいだったけど自分で選択したからこうなってるわけだしまあ、悪くはなかったんじゃねって、いつの間にかそんなことを考えられるようになっていました。
今ではただの社畜で音楽はやっていないのですが都会に出たことを後悔はしていませんしエロゲについてはまだ続けています。
この、くそったれな世界でも人生を楽しんでいます。
以上、本当なんですが知ってる人にしか信じてもらえない話でした。
何でエロゲ感想でこんな意味不明な話をしているかというと、そんなの私は知りません。
この作品をプレイしたらなんか止まらなくなっていろいろと書いてました。
明るい部分だけでなく黒い部分もしっかりある作品って素晴らしいと思います。
シナリオ、テキスト、音楽、CGなどと全体的に満遍なくレベルが高い名作でした。
凄まじい影響力があり余韻がやばい作品だったんでね。なんか長くなってしまいました。
まあ、何が言いたいかというとロックンロールは最高ってことですね。
おわり