エウシュリーの冠シリーズに偽りナシ でしょう。お勧めゲームの1つ。
戦女神VERITAが出るようなので、ひさびさにプレイ。
2003年でこの出来栄えならシナリオとしてもゲーム性としてもかなりレベルは高いと思います。
エウシュリーの2大シリーズを冠するのもまた頷けるいい作品。
何より今も普通にプレイを楽しめる作品というのは凄いことです。
マイナス点を上げるならば、世界観の描き方が歴史書物をトレースしたような平凡なもので
世界情勢を主にしたテキストは鳥瞰図を見ているようで面白みは無いことですが、
レスペラント地方周辺の11カ国?全てを織り交ぜ、同時進行で進むシナリオは
実際の歴史小説っぽくて良いです。
それと別途、幻燐1で登場したサブキャラは、幻燐2では自分の道を進んでいて
また新たに仲間にしないので、最初から揃っているわけでない 等
戦闘も序盤中盤とそれに見合った戦力になっているのも評価。
細かいところも丁寧と言えて、どれほど力を入れているシリーズなのかわかるというものです。
ヒロインの心が主人公に集まるとかそういう部分意外では、ご都合主義は少ないです。
ロウルートはハッピーエンドですが、正史にあらずと意味でも、ご都合主義にキツイ人や
逆に、暗い終わり方がそれほど好きではない人にもどちらにも向いている作りなのは、いいと思いますね。
ただ、ロウ または 正史ルートは後半部分に差し掛かると話が凄く陳腐なありきたりであるのが残念です。
カオスルートは、全てを壊して真逆に突っ走るルートです。
カオスEND時のティナのシーンは痛々しくて見てられませんでしたw
最初から外道だとプレイする側としても、そういう心持ちでやるのでかまわないのですが、
徐々に黒くなり最後で完全に外道に堕ちきるのはそうプレイしたことがなかったんで、
感情がついていかなかった・・・軽い鬱ルート
まぁこれはこれであり。
ゲームとしては、
各キャラ独立で動く『半リアルタイム制』(敵味方ごとにターン制で動くわけでなく、どちらも各個稼動状態になれば動けるタイプ)のマップ戦闘(マス目戦闘)システム。
1度戦闘で死んだキャラは二度と復活はしない。
これはいいのですが、そのせいで即死の一撃をやられると必中で死んでしまうのはちょっと困りますw
セーブとロードが必須でしょう。
ゲーム性・ゲーム操作性共にかなりのものですが、
『戦闘準備画面でのアイテム枠や文字が小さい』
『装備や消費アイテムの変更でのアイテム一覧の見難さ、もう少し楽に装備を変えたり
装備時のステータス確認など出来ればよかった』
『アイテムの種類の豊富さと反して死にアイテム(使う必要性が無い)が多い』
この作品の評価としてなので、小さなマイナス要素として加味したいとは思いますが、
といっても、ここら辺は姫狩りなどでだいぶ改善されているので今は問題ないでしょうね。
ボイスは2003年だしね。無いほうがマシ。
ボイスは切ってやってました。
流石に1つを通してやるにも時間のかかる作品ですので、気長に打ち込める人か、コンスタントに時間を割ける人推奨でしょうか。
アペンドディスクのユイwwユイが泣いてサンドバッグがダメージを負うとかシュール過ぎるww