読んでてワクワクするような熱さではないが、全体的に纏まった熱い作品 Diesを例に出す人もチラホラいるが、アレは昔過ぎて中身ほどんど忘れた。 zero infinityの真逆の主人公を使って、落としどころが同じ という感じがした。
まず目に付いた箇所。
他者の助け というシナリオ上必要なモノを描写するため ご都合的な「取ってつけた窮地」を持ってくるのはダメでした。
そして同様に整合性を持たせるための「奇跡のゴリ押し」
星だとか宇宙法則だとか異次元だとか、
総じて異常性能なくせに 首を刎ねたらジ・エンド
えー・・あっけないというかなんというか、これはそういうものと思うしかないのかな?
英雄路線とは違い敗者視点は
どうしてもライターの独自解釈なものになるため
少々理解しにくい部分があり、
結果的に心理描写で理解しづらい箇所が多数あります。
でもそれも仕方ないよね。
キャラが魅力的。
軽い感じのシナリオじゃないのにきちんとツボを押さえてるのが凄い。
声も良い。
山田ボイスは 一昔前は彼が金きり声を出すと
聞いてる側はかなりキツいことが多々あったが上手くなったものです。
BGMとかも力を入れたんでしょうね。
よく聞いてると、この作品のためのBGMだということがわかる。
エロゲでは結構レアな 自分のお気に入りBGMというのもあった始末。
以降更なるネタバレを・・・
ミリィルート 逃げルート
チトセルート 勝利ルート
ヴェンデッタルート 逆襲ルート
一番痺れたのは、チトセルートの主人公が立ち上がる瞬間
「本当におまえは・・凄い女だな」
「変われるかな・・今からでも。それが許されるなら・・」
「変わりてぇ・・・オレだって五年前のままで居るのはもうごめんだ!」
なるほど、うちのような俗大衆はこれらに感動を覚えますね。
その通りでした ライターさん
勝利とは何か?
普遍的な勝利とは、気づくこと だそうで、
→悟ること→過去をあるがままに受け止めること→過去を自分で許すこと
ここまでが勝利の一連の流れ。
仏陀か釈迦か;・・なにか俗世からのゲダツ が出来そうな勝利だなぁ。
これら自分はまったくピンとはきてないのですが、
まぁそういうものなのでしょうかね。
だから衆愚
とまぁ、実に考えながら読む作品ではありますが、
科学のお話による難しさではなく心?としての難しさなので
状況全てがまるでわからないというような苦痛はなかった。
満足度は割りと高めなので大台90点