太陽こえぇぇぇぇ
アイザック アシモフのSF小説、夜来る を彷彿とさせる世界設定。
夜しかない世界で太陽が何百年に1度姿を現すがそれは災厄の証という。
また、それとはちょっと違うタイプで連想した小説はアンナ・カヴァンの作品。
まぁ設定はむしろ前者から拝借したものだと思いますが、
幻想的世界という意味ではPCゲームとしてはなかなか斬新な切り口でした。
日常描写が結構長いんですが
その日常も夜であり、太陽は伝説上のものだが恐れる対象というのが当たり前の世界は
若干退屈な日常描写を魅力的にしてた部分の1つだと思います。
キャラも割と立ってるのが多いので、その点も○ですが
ただ日常シーンはやはり
ラーメン何度も食ったり、部室に篭るシーンが多かったりと
テキスト描写でもちょっとパッとしない。
折角魔法というものがあるのに、派手さが無いのと他と似た感じの魔法設定なのも
もう少し練れたのでは と思う次第です。
最後のまとめ方はちょっと酷いですね。
ぶっちゃけていえば、マトリックスの箱庭物語というのは使い古されすぎていて
今や肩透かしにしかなりません。
魔法が使えるのもその為と・・・もっと他にやり方なかったのかな。
オススメ・・・はしにくいです。
夜の世界というものに興味を持ったなら、
現実では相容れないその日常を楽しむ意味では、ありかもしれませんが。