これを純愛と呼ばずに何を純愛と呼べようか
個人的には沙耶の唄を超えた。
アレは正直言って話の内容が飛びすぎている。
理解できなくは無いんだけども、んん~?みたいな。
これは何だろう、2002年じゃぁまだ温暖化とかの話はあんまりされてなかったのに、明らかに現代の未来像をうまく描いている。
虚淵玄氏は、自分を現代というRPGにおける、いわゆるナレーターのような。傍観者として、あるのだろうか。
早いところ新作を出して頂きたい!
いつもの如くわけのわからない方向へ行ったが・・・・・・
この作品、短さに比べてCGの数が半端ない。
必要、と思えるところでしっかりと入れてくる。これは良かった。
あとは最後の展開。読めたと言っている人が多いようだが、アレは読めんだろ。
のめりこんでいれば、あれはわからない。まぁ確かに予兆っぽいの?あったけどさぁ。
「純愛」とは何だろうか。
答えは出ている、しかし悲劇以外はありえない「沙耶の唄」
答えは出ていた、しかし認められなかった、そしてどうしても認めて欲しかった「鬼哭街」
少なくとも日本人のアイデンティティーは個を認めない。
だからこそ、強い個であろうとする人間もいるかもしれない。
しかしそのような人種のヒトは少なく、脆い。
そんな主人公はほとんどいないだろう。
だが、そういう主人公じゃないと物語がつまらない。そしてダレる。
だからこそ、良作や名作に必要なのは主人公の常軌を逸脱した個。
でも沙耶の唄の主人公は正直目に余る。あんなインテリいない。
バカだから純なのだ。そして穢れがあるからこそ大きくもなれる。
純愛とは馬鹿な男のTragedy以外の何でもない、と私は思う。
少なくとも、今作品の主人公はどちらかといえば道化なのだが。