ストーリー、スクリプト技術ともに◎ 何より本質的な部分においても素晴らしい。
同系統の作品の特徴として、
①主人公は典型的な巻き込まれ型
②流れとして、巻き込まれる→自ら戦う
③『戦う理由』という最も肝心な部分において、客観的ではあるが不明瞭すぎる平和思想や必要性を持ってくる。
等があげられる。
しかし本作品は、序盤でそれらの『戦う理由』を提示、中盤でその不明瞭さを指摘、中、終盤にかけて立脚点や隣の仲間のためという解決を与えた。
命題、反命題、解決という一連の流れを空想作品において確立したのは、本当に秀逸であった。
また(美少女ゲーであるにも拘らず)冥夜との人としての絡みも素晴らしい。
もっと個人的な好みを書かせてもらえば、月詠中尉(メイドさんではなく)が半端なく可愛かった。