光るものはあるが、シナリオもキャラクター造詣も、深いようで浅い
登場人物がお互いの心を読み合い、汲み取る描写があまりに野暮ったく、演技くさく、評価すべき軽快なテキストに水を差している、というような印象。
キャラクター作りは上手いとは言い難く、ライターさんはその辺を少し見直すべきだと感じた。室長、妹、伯父など、不快感を加速させるキャラが量産されているのがその証明かと。テンプレキャラから逸脱したいのは分かるが、リアリティとは、色眼鏡や揚げ足取りばかりの言動をすることでは無い。幼馴染が好感触だっただけに、惜しい。
一番気になったのが、いじめられている少女が完全に下に扱われ、疑惑の目に掛けられ、お節介大好きの主人公も手を伸ばさなかったこと。どういうことだ。