再販枠。絵に少々難ありだと思いますが、抜きゲーにも関わらずなかなか笑えます。ネタバレ長文は、その点に関して体験版収録部分を例に
この作品の催眠術は認知のスキーマを書き換えるというもので、
その結果被催眠者は、それまでは異常と思っていたことを
当たり前のことと感じるようになります。
主人公「そういう時のほめ言葉は『ま○こ』だぞ」
「特に強く賞賛したい時は、『ま○こがじんじんする』って言うものなんだ」
夜美果「……このコーヒー、ま○こね」
主人公「そう言ってもらえると嬉しいね」
夜美果「本当よ。私はこういうことにはお世辞なんて言わないことにしてるの」
「あなたは最低最悪だけど、このコーヒーはおま○こじんじんしちゃう。
それは認めてあげるわ」
(中略)
主人公「こいつを見てくれ」
俺は曲のカタログの適当なページを開いて押し出した。
主人公「それは、俺が入手した、あんたが手がけている例の件の極秘情報だ」
夜美果「えっ……」
「『酒と泪と男と女』『青春ラブゲーム』……そんな……まさか……」
大まじめにつぶやく。
見守るこちらは、噴き出さないのが精一杯。
夜美果「なんてこと、『人生酒場』今月の新曲に入っているわ!」
となるわけです(笑。
ま、(笑えるのは)金松由花の名演のせいもあるでしょうけど。
そもそも笑いっていうのは、意外性のあるところに発生するものであり、
当たり前/合理的な文脈では発生しないものだと思いますが、
催眠術によって文脈上おかしい発言を引き出しているのが
この作品の特長だと思います。