死生観を題材にした重い作品だけど面白かった。詩乃√が特出して良い。
詩乃END1のラスト「陸さんは私を愛していない漣さんの代用品として私を見てる」
と見透かされるシーンは心にくるものがある。
ベッドに横たわりながらどこか焦点のあってない目で見つめられるCGも相まって
本当に心を見透かされてるような、そんな恐怖すら感じたシーン。
時間を最大限巻き戻して始まるRe:callはてっきり再治療を拒否した詩乃を説得し
再治療を受けさせるって流れかと思ってたんですよね。
詩乃√で「再治療を受ければ助かる可能性はある」と伏線貼られてたし、
他3人の√も「運命は変えられないけど、変わらない運命の中でビターENDを目指す」
といった路線だったし。
ただ実際は「詩乃の死を受け入れて全力で詩乃を愛する」が主人公の出した結論。
「死の運命は変わらない」という根幹を違えず、安易なハッピーエンドを
描かなかったシナリオはとても良かった。
重苦しいが、高い完成度を誇る作品。