お前ら全員面倒くさい
全般を通しての感想は「お前ら全員面倒くさい。」
特に春希と雪菜。お前らがキッパリ別れるか、割り切って付き合うかすれば
こんなグチャグチャな展開にはならんかっただろと。
もちろんドロドロの三角関係がテーマの作品というのは理解しているが
それにしてもお前ら面倒臭すぎる。
春希の最低っぷりにはもうどうしようもないレベル。
なのでプレイヤー=主人公=春希という視点は捨て、第三者的な視点でプレイしたほうが精神衛生上よい。
特に酷いのがかずさ√。
雪菜にプロポーズしてるにも関わらず他の女を選ぶという選択をした時点で
こいつは最低最悪の男にしか思えなくなった。
とはいえ作品のクオリティは非常に高い。
ご都合主義は一切無く、人間の持つ非理性的な感情、リアルな人間模様を醜悪なまでに描いている。
正直言って人を選ぶ作品だと思うし万人受けするような作風ではない。
だが完成度は非常に高い作品であることは間違いないので興味のある人はやっておいて損はないと思う。
また曲がとても良い。作品の内容とマッチした曲の数々は聞くだけでプレイしているときの感情を呼び覚ましてくれる。
ついでに胃の痛みも一緒にw
どうしても雪菜&かずさのWヒロインの印象が強いこの作品だが、他3人の√も丁寧に作りこまれている。
千晶√だけはさすがに突拍子の無さ過ぎる感はあるが。
メインヒロインの横に添えられたおまけではなく、過去を振り切り新しい恋をし前に進むという道を示す√は
ある意味この道が一番幸せだったんじゃないか・・・そんな切ない気持ちにさせてくれる。
最後に、かずさ√ラストのビデオレターの解釈について述べたい。
個人的にあれは、雪菜から二人に対して「私はまだあなた(たち)を愛しています」ということを単純に伝えたかっただけなんじゃないかと思っている。
曜子の言った「覚悟して」という言葉は、雪菜がまだあなたたちを忘れていない。
忘れられないから新しい恋もできない。壊されたものはなにも元に戻っていない。
そういったことを伝えたかったんじゃないかと思う。
客観的に見たら大したことではない。雪菜が障害を負っているとか精神的に壊れているというわけでもない。
だが雪菜が忘れられないというのは二人にとってこれ以上ないほど罪の意識を感じることであるはず。
武也や孝宏がさも重大なことがあるような発言は製作者側のミスリードだと解釈している。