ErogameScape -エロゲー批評空間-

gyuunyu280さんの魔法少女消耗戦線 DeadΩAegisの長文感想

ユーザー
gyuunyu280
ゲーム
魔法少女消耗戦線 DeadΩAegis
ブランド
metalogiq
得点
90
参照数
591

一言コメント

真説(魔獣戦線)魔法少女みのりマギカオルタネイティヴ -A wakening of the Trailblazer-

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

――熱い戦闘も、ハードなエロも、百合も、純愛もあるんだよ。


●この作品を一言で表すなら、一言感想に書いたような、
いろんな作品郡のキメラじみたタイトルがしっくり来る。
読めば分かるが、マジでそんな感じの内容になってる。

まど○ギ、マ○ラヴ、劇場版ダブノレオー、ゲ。ター□ボ
(他は分かるけど、なんでゲ。ター要素まであるのかって?
ゲ。ペラーみたいなやつがいるせいだよ!)
上記に挙げた作品たちを見て少しでもビビッと来た人は読んだほうがいいです。
絶対に好きになるから。

▼以下、備忘録メモ
(大いにネタバレ含むのでまだ作品に触れてない人は撤退推奨)









・みのりが特殊戦技兵(魔法少女)になれたのは
全て仕組まれていた事で、みのりが性玩具へと作り変えられてしまうのも、
カテドラルへと派遣された以上は予め定められていた運命だった。
(カテドラルは最初から、他の太陽圏から派遣されてくる魔法少女候補
を”メス”へと作り変えるための総合プログラム染みた集合体であるため)
・そんな彼女の運命に対して、
『地獄へと一筋の蜘蛛の糸を垂らすかのように』
自分の身が犠牲になることも厭わずに関与してきて、
彼女と共に最後の瞬間まで生きようとした光臣が眩しい。
かっこいい。純愛や。

・キルケが作り上げた”肉塊”が『おおいなるもの』キラーとして
空間跳躍して、”いつ終わるかも分からない戦いの日々”に
身を委ねていこうとするところが、ゲッターエンペラーのそれと重なって見えて
笑ってしまった。

・キルケの行動理念にある
『愛しくて、憎らしくて、ねたましくて、顔も見たくなくて、でも、まぶしいから 壊す』
という考え方は歪んではいる思想ではあるものの、好き。

★極限の世界で繰り広げられる、
『追い詰められた人類が繰り広げるやさしい物語』
非常に読み応えがありました。
異常な状況に身を置いているせいで倫理観が徐々に歪んだものへと
上書きされて、狂っていくのが読んでて楽しく何度も惹き込まれました。
所謂黒いゲームなのでヒロインたちは当たり前のように、
始終、卑劣漢たちの嬲り者にされます。
そんな黒パケなんですけど、”人間の尊厳なんてものは塵芥すらも存在しない
ハードな凌辱の日々の中でG14のメンバー以外の他者を拒絶していたみのり”が、
奉仕活動を通じて人間のあたたかさに触れていく展開があるのも好きです。

彼女と彼が道を連ねる話も、彼女と彼が道を分かつ話も
どちらも非常に読み応えがあって面白かったです。

切なくも、悲しい物語には何度も心が震えて涙を流してしまいました。

最後になりますが、
凌辱描写に抵抗感がなくて、最初の方で例として挙げた作品群が好きな人は本当に読んだほうがいいです。
(しつこい?くどい?それくらい執拗にプッシュしたくなるくらい魅力が詰まってる作品なんですよ!)

■19時間8分(カテドラル滞在ルートクリア時)
■22時間36分(全ルート読破、DEAD END、差分回収終了後)
(※プレイ時間中央値だと15時間くらいだけど、
凌辱シーンが非常にボリューミーなため、凌辱シーンも飛ばさずに全部読むとなると、
倍くらい時間がかかるから注意しよう!

※凌辱シーンは長いし、何回も同じようなシーンが出てきてくどいけど、
シーン中に、ヒロインをはじめたとしたカテドラル船員たちの
心の動きが散りばめられてたりするので可能な限りは読んでほしい。
1番読んでほしい、”キニスン司令が優しい人だと分かる描写”も凌辱シーンで出てくる)