彼女の失踪について文句を言う前に、彼女がなぜ失踪せざるを得なかったのかを彼女の立場になって考えて欲しい
センターヒロインが失踪することで物議を醸し出しているこの作品。
彼女の境遇を考えると、自分には彼女の行動を責めることはできませんでした。
王道学園モノをする傍ら、「人が持つ弱さ」にもスポットを当てていて、心に残る良い作品でした。
失踪の理由も結局は洸太郎に迷惑をかけたくない気持ち、
洸太郎の想いを知りつつもそれに甘えず「負けない」という気持ちとともに
全力で生きるためのバネとして利用する気持ちなどが綯い交ぜになった結果だろうから
やっぱり星奏のことは責められない。
社会人になって洸太郎と別れたあとの星奏が鳴かず飛ばずな結果で終わったのって結局、
洸太郎と本格的に離れることによって全力で生きることができなくなってしまったからだろうし、
「もう二度とあなたに会いません」と言いつつ現れた最後のアレは全てを清算し終えたから
洸太郎の元へと戻ってきたんだろうって解釈だと自分は思いました。
以下、メモです。
3回目の再会前に失踪したときの手紙に書いてあった
「もう二度とあなたに会いません」→もう二度とあなたを利用する意味で会うことはしませんって意味?
1回目の再会→スランプを脱するためのきっかけとして洸太郎を利用
2回目の再会→自分の弱さから洸太郎に甘えるために彼を利用
3回目の再会→すべての事を清算し終えたうえでよこしまな気持ちなしでの再会