「過去」に囚われるのか、「今」を見つめて前へと歩むのか
●「未来へ進むために過去と向き合い葛藤する話」は割りとよく見る題材だし、
ありふれた話だからこそ先の展開が見えてしまうテーマではあるけど
瀬尾さんの話の運び方が上手いため飽きることなく楽しめた。
駄妹をはじめとしたキャラクターたちの掛け合いが楽しいのもいい。
以下、各ルートに対する駄文。
▼藍ルート
桐谷華さんの使い方がうまく、一歩間違えれば変態になりそうなところで
絶妙なバランスが取れていて非常に可愛い駄妹に仕上がってる。
過去に家族から浮いていた兄を救ってくれた妹が成長し、
兄を支えて、新しく出来る姉にも手を差し伸べる話。
兄は妹には敵わないのである。
▼桜ルート
藤崎ウサさんらしいダウナー。だけど、感情が籠もるシーン
(友達宣言するところとか)ではちゃんと感情が表に表れていて、
藤崎さんの演技力の高さを垣間見えることが出来るヒロイン。
春花がいなくなった過去から目を逸らしていた桜が、
彼方(友人)の為に一念発起してバイオリンを弾く話。
桜がバイオリンを弾けなくなるシーンまでは単調だが、
彼女がバイオリンを弾けなくなって、春花のことを
再び思い出すシーンからは一気に面白くなった。
▼夏海ルート
北見六花さん演じる王道ポンコツツンデレヒロインナツミン。
ひたすらに萌え。
~ナツミンのここが萌え!!~
・防音設備が整ってる寮の自室(ホンマか?)だからって安心しきって
自慰に耽る際に大声を出してしまい、悲鳴だと思いこんで駆けつけた
真奈先輩に心配されてしまうところ(防音設備が整っているとは一体…)
性欲つよつよナツミン萌え…。
・敦に「(彼方と俺に)良い子がいたら紹介してくれ!」と
言われた時に「アンタ(彼方)にだけは紹介しない!!」と
独占欲を発揮。独占欲つよつよナツミン萌え…。
・音楽から逃げ続ける彼方に指導を強いようとして、
彼方を無理やり音楽好きにしようと画策するところ。
我が強いナツミン萌え…。
・彼方に「(お前可愛いから)モテそうだよな」って言われた際に、
嬉しさを我慢できなかった結果、彼方の眼の前から席を外して、
彼の目が届かないところで全身を使って嬉しさアピールするところ。
その結果、はしゃぐ姿を真奈先輩と藍に見られてしまった彼女は、
健康であるにも関わらず
「(いつものナツミンと違う!)何か食ったんか?」
と心配されてしまい、保健室へと強制連行されてしまうのだった…。
天真爛漫で不憫属性も持つナツミン萌え…。
・差し出した弁当に彼方が食いついてきたからって理由で、
弁当箱の中身がなくなりそうになる勢いで連続で彼方に
餌付けし続ける単細胞ナツミン萌え…。
・彼方のことが好きという感情が溢れ出てしまった結果、
いつの間にか彼方の呼び方が「野々宮」から「彼方」へと
変わってしまった自分の気持に正直なナツミン萌え…。
・真奈先輩から女の子を紹介されそうになってる彼方に対して
(まだ付き合ってもいないのに)ヤキモチを焼く
独占欲丸出しナツミン萌え…。
・彼方を音楽好きに洗脳するために毎朝朝練に突き合わせる
計画的なナツミン萌え…。
・妹の藍に嫉妬した結果、藍と同じように彼方への部屋へと忍び込んで
添い寝を要求してくるナツミン。
「夏海とじゃ添い寝なんかじゃ我慢できない。その先もしてしまう」と
彼から言われ「しょうがわないわね…」と簡単に流され
同衾へと走ろうとするナツミン、チョロ可愛い…。
(部屋に乱入してきた桜に邪魔されて未遂に怖るけどね……。)
■7時間50分