本編の時系列から分岐したパラレル展開だけど正直こっちの終わり方のほうが好き
本編でも心地よかったキャラクター同士の掛け合いが
パワーアップしてるのが好印象。
本編とは違って、深刻なシリアスパートを挟まずに進むので、
本編中にありがちだった
「日常→シリアス→日常→シリアス→日常…」
みたいなめまぐるしいパート転換が入ることがないので
終始テンポよくストレスを感じずに読めて楽しかった!
導入部分などで少し雑に感じる部分もあるけど、
トータルの満足度が高いので結果オーライ!
・共通部分で「真奈美の男嫌い」が、
特に苦労もなく解決しちゃう点だけは気になったけど、
七海ルートでの「神様に頼ることなく自分たちの力だけで未来を切り開く」
エンドは凄く好きな話でした。
・真奈美ルートで『向こう』の世界で悩んだ末に出した答えが、
「修司のためにピアニストへの近道を諦める」なのは
ちょっとどうなんだ?と思う部分もあったけど、個別後の後日談で、
真奈美が完全にピアニストへの道を諦めていたわけではなく、
違う道からピアニストになることを模索していたのが分かったので、
納得できる終わり方でした。
・オマケとして本編明日香ルートの後日談が用意されていたのも良かったです。
修司ハーレム計画は笑えたし、ヒロインのあんな姿やこんな姿が楽しめました。
そして、この後日談で1番感動したのはなんと言っても
「りんが楽しそうにしている」部分です。
本編では終始「どこか物悲しそう」だったりんが、
そんなものはどこ吹く風と言わんばかりに終始笑顔で楽しそうに、
他のヒロインたちと触れ合ってる姿はとても微笑ましかったです。
・位置づけとしては本編である『明日君』のFDである本作ですが、
僕にとっては本編以上にこの『明日七』の方が好みでした。
『明日七』は本編時系列の文化祭後から派生したFDです。
パラレルな話ではありますが、これも『明日君』の1つの終わり方ということで、
僕にとってはこっちが『明日君』の正史エンドになりました。