面白かったけど複数ライターのシナリオの差異を楽しめるかどうかにかかってると思う。
本格的な三角関係とか3Pとかもう一人がいる場所で隠れてHとかは皆無なのでそういうのを期待すると肩透かしを食らう。
また、ひとつ飛ばした相手とヒロインの絡みに重点を置いているのでその他のキャラとの絡みが希薄なのが残念。
【りさルート】
ギャグは人を選ぶほどぶっ飛んでいるが、ヤマ場もちゃんとあり、シナリオが比較的まとまっているルート。
りさは残念バカだが、良い子。花見の場所取りも良かったが、主人公とのことをちゃんとマスターに打ち明ける所で惚れた。顔芸が目を引くが無駄に乱発しているので結果的に損していると思う。
他キャラとの絡みも比較的多く、桜の「よし消えた」が大好きです。
【桜ルート】
付き合ってから終盤にかけてのギャグは笑えるものが多く、結果的に満足感の残るルート。モブ幼女可愛い。
ただ付き合うまでの中弛みが激しい。千乃一筋だったのに主人公が好きになるキッカケが弱く、千乃以外の人と深く接する葛藤の心理描写も無いのが残念。
付き合ってからは完全に主人公>千乃で、ちょっと尻の軽い印象を受けてしまった。こちらも葛藤は無し。シリアスも無しで終始イチャラブとギャグ。千乃と一度もケンカしたことがないって伏線は何だったのか。(一応ED前にそういう描写はあるが、数クリックで解決する)
【碧里ルート】
プロットが一番残念なルート。紅が超可愛いが、それだけ。
ケンカ友達だった2人がいつの間にかお互い親友と認めてて拍子抜け。修羅場に向けて盛り上がっていくのに最後に肩透かし。
シャドーウルフのくだりは前作の悪魔騎士団のくだりが好きだった私には嬉しかったが、キャラを用意してまで『ひとつ飛ばし恋愛』でやる話では無かったと思う。
紅が泳げるようになった後は完全に蛇足っていうかオマケ扱い? あのHシーンしたいなら向こうでジャパニメーション好きの友達に借りたとか姉からの余計な仕送りとかでいいじゃないですか。向こうで暮らす2人に紅が手紙を出す事で成長を見せて欲しかったのに、別にそんな事は無かったぜ。
【夏芽ルート】
描写は丁寧でヒロインの魅力が存分に伝わってくるルート。ヤマ場もシリアスもちゃんと用意されている。
だがその反面、ギャグが少なめで、他ルートに比べて物足りなさを感じた。ギャグの箸休め的なものとして捉えられるかどうかによって、見方は変わると思う。個人的には、アサプロに求めるのはコレジャナイ感が終始付きまとって集中できなかった。が、最後のHシーンはあらゆる意味で良かった。
移植版やFD出すなら、ひとつ飛ばさない千乃や阿知華のルートも見たいが、夜這いキスに気付いてからの紅ルート突入は是非見たい。姉は別にいいです。