女衒、時沢直巳の生き様光る買って損はしない作品
いやーいいですねー
個人的に別に抜けまくった作品ではなかったんです。
従って抜き目的としては中の上くらいでしたでしょうか・・・
では何が良かったのか?それは一重に今作の主人公である女衒、兼、調教師である時沢直巳に惚れたからですね。
私は結構いろいろな調教モノ作品に手を出しているんですが、その中でも彼は三本の指に入る名調教師でした。(ちなみに二人目は、つるみく作品の「姦淫特急松葉」の主人公海堂精治さんで三人目はLiquid作品「聖麗奴学園」の東堂岳人さんです・・・)
一見冴えない中年の親父、しかしその正体は女衒で腕利き調教師なんて設定は考えてみればありきたりですが、この作品はただそれだけの設定に止まっておらず、主人公時沢直巳さんには確固たる調教理念があり、それが私にはとても魅力的でした。
調教ものではよくなんちゃって調教師の主人公がただヒロインを手篭めにする⇒堕ちちゃった・・・・⇒やったー!
みたいな展開が散見され正直、主人公の調教に対する熱意や堕とすことに対する意気込みも哲学もなく人間的魅力が感じられないことが多いです。
でも今回の主人公時沢さんは一見ちゃらんぽらんですが、とても人間臭く調教に対する熱い思いを常に滾らせています。
私はそこにある種のかっこよさのようなものを見出してしまいました。
結構独占率は低くヒロインを不特定多数の客とヤラせるんですが、それはしかっりとした時沢さんの調教理念に成り立っているわけです。(というより他ゲーでもそうですが優秀な調教師は完全な独占というものを選びませんね哲学です)
意識していてもしなくてもプレイヤーは彼の調教への美学や熱意に気づくと思います。
気づいてしまえばこの作品は単なるヌキゲーでなく、時沢直巳の生き様を見る上質な物語となります。
私はこの作品を半分はヌキゲー残り半分を物語として楽しませてもらいました。
買って損はしない作品です。
時沢直巳の理念、調教美学に触れてみたいと思われるならぜひとも一度お手に取ることをおすすめします。
あと、frillさんにはぜひとも主人公続投で続編作ってもらいたいものです。
ネタバレになりますが、物語のラストに時沢さんの携帯がなるのですがあれは次なる依頼がきたと期待してもいいのですよね?
続編待ってます・・・・・・