久しぶりのほぼシリアスの無いアサプロ。常に笑いを提供してくれるのは流石の一言。これを待ってたんだよ…!
作品の印象
かりぐらし恋愛くらいの雰囲気の作品を八日なのかさん一人で書いたらこうなりますよって感じ。
その頃の作品が大好きでロワイヤルとフタマタで少しうーん…ってなってた人にこそやって欲しい。
コメディに振り切ったらここまで出来るんだぞという、八日なのかさんの意地を見た気がした。
フタマタみたいのもたまにはいいけど、やっぱりアサプロにはこういう作品作って欲しいと思った。
何が言いたいかというと、とにかく面白かった。
恋0の頃よりもヒロインを可愛く描くことに関しては格段にレベルアップしているので、
やっぱりギャグ極振り作品でも十分あの頃を超えられると思う。というか人によっては超えているだろう。
今回はコンセプト的に、友人の恋愛も大いに描くので、そこが苦手な人は注意。
むしろそういう人以外で、コメディ好きなら大体楽しめるのではないだろうか。
本作は、アサプロ興味あるけどやったことないみたいな人にもかなり薦めやすい、癖の少ない作品だと思うので、
気になっている人にはぜひやってみて欲しい。
良かったところ、好きなところ
・相も変わらず共通ルートが面白い。
・掛け合いが楽しすぎるので読み進めやすさがすごい。
・ヒロイン、サブキャラ、男子もみんなキャラが良い。エキセントリックでも可愛いヒロインにする力が本当に強い。
ここまで全部いつものアサプロ…と言いたいけれど、キャラの平均点の高さはアサプロでも抜けてる。
・めぐり先輩に自分から積極的にアピールするところ。実は貴重な、好きになってもらうために頑張る主人公。
・とこちゃんのキャラの唯一無二感。あれを生み出したスタッフすごい。七種結花さんにも感謝。
・友人の恋愛もきちんと楽しかった。ミツオに関してはもう第二の主人公だろ…。
・友人もヒロインとの関係性が変わっていくので、主人公とのコイバナの内容もきちんと変わっていく。
・良い点と言い切れないけど、FDがとても楽しみになる作りだった。ミツオも大河も頑張れ!
・声優の演技も本当に良い。お気に入りボイスが保存できる限界に達したのは初めてだった。
・ちーとの距離感が心地よい。個人的には理想の幼馴染ヒロインかもしれない。
・こころとの友達の延長感が良い。ずっと好きだった掛け合いがそのまま続けられるのが嬉しかった。
・主人公もそうだが、特に友人の恋愛は、距離が遠いところから縮まっていくのが良かった。
悪かったところ、気になったところ
・一番最初の修学旅行から始まるプロローグは必要なかったと思う。人間関係が透けない方が楽しかったのでは?
・めぐり先輩ととこちゃんは分岐する順番通りに攻略すると出番が極端に少なくなる。無理やり少しは出してくれるけど…。
・シリアスが無いのは別にいいとして、流石にルート分岐してからいちゃいちゃとえっちしかしていなさすぎる。
イベント事はもう少し欲しかった。
まとめ
プレイした攻略順:めぐり→常夜→千依→こころ
好きなキャラ:こころ
一番好きなキャラはこころとしたけれど、正直僅差。他はとこちゃんとふーみんが特に好き。
良いところにも書いたけれど、本当にサブまで満遍なく良キャラだった。
ギャグエロゲーとしてはかなり完成度が高く、アサプロのファンで良かったと思わせてくれた。
あんまり好きな言い回しじゃないけど、言いたくなる。俺たちのアサプロが帰ってきた!