正直本編より楽しく、特に奏アフターは出来が良かったと感じた。佳様を攻略できるのも嬉しい。
以下、各ルートクリア時にそれぞれ感想を記載
攻略順:千影→ことり→美琴→奏→綾香→楓→佳
〇千影
本編の千影ルートより楽しめた。
本編の千影ルートは、大事な本番を前にしてただただえっちしていたという印象だったので、きちんとえっち以外もしているこのお話はそれだけで少し好感が持てた。
それなりに時間が経っているからか、二人の関係性がちょうど良い恋人関係に見えて、距離感が本編時より好ましかった。
いずみの、女装に対してそこまでネガティブな感情が無い設定と、なんでもとりあえず経験してみることが大事という精神である設定が生きていたのも良い。本編序盤に出てきてからあまり生きていなかった設定だけれど、この設定が感じられて良かった。
欲を言うなら奏くらいは出てきて欲しかったなと思う。
〇ことり
本編よりも成長したことりがきちんと見れて良かった。ちゃんと先輩していたし、いずみを盲目的に崇拝しているような印象があった本編とは違い、対等な相手として接していると感じた。
美琴や夕陽なども多く話に登場しわいわいやっているのも良かった。
じゃれ合っている美琴と夕陽を見てイってしまういずみさんは、本当に何がことりちゃんじゃなきゃなんだよという感じ。ただことりの反応もあって、普通にギャグとして成立していて良かった。
でも男だってもしバレたら、美琴と夕陽はは立ち直れるのだろうか…。
〇美琴
こんなにHに積極的だったかな…とはいえ好きになってからは猛アプローチだったので、美琴さんがこうなるのは解釈一致。
本編アフターで、本当にこんなに本編直後なのは逆に珍しいのでは。まあ留学先行っちゃうと卒業までほとんど会わないだろうからね。仕方ないね。
美琴さんの可愛さは健在で、貰った3日間をしっかりとイチャイチャに費やそうという気概を感じた。
本編で触れなかった、女だと思っていた時にお風呂入ったことに触れてくれたの嬉しかった。それでいて嫉妬はするけれど、し過ぎない塩梅がホントに美琴のキャラのちょうど良さだなと思う。色んな要素が穿っていないことがちょうどよく可愛い。
割と中身のない話だったと思うが、美琴の可愛さは堪能出来た。
〇奏
いい感じにまとまっていて、楽しいお話だった。
パティシエとしてケーキを作ることに専念していた奏さんだけれど、仕事の経験を通じて作ることよりも食べてもらうことが好きという事に気付き、店を持ちたいという具体的な夢を持つに至る。
最初に父親から働いて見たらまた違う視点で学びたいことが見えてくるだろうという話もあり、結論と上手に繋がっていて気持ちがいい。
また、いずみをモデルにしたケーキに関しても、私はまだ未完成だから完成まで時間がかかる。だから一緒に完成させていこうといういずみの発言が、奏とずっと一緒にいて、なおかつ成長していきたい気持ちを端的に表していてとても良い。
シーンに関しても積極的な奏さんがとてもHだし、常々足りないと思っていた千影と奏のやり取りも盛り込んでくれて、かなり欠点のない、満足な内容だった。FDのちょっとしたアフターとしては相当良い出来だと思う。
強いて言うならもっとパティシエになりたいことを本編で協調してくれていたら良かったかなくらい。でもそれは本編の欠点なのでこのゲームにおける奏ルートは本当に良かった。
〇綾香
この二人、露出プレイに目覚めてしまうのでは…と不安になる。女装だけでも変態なのに属性過多だよ!
恐らく全キャラクターが登場したお話になっていて、本編の最後にキスをしたこともありみんなから冷やかされるの、個人的には大好物なのでとても良かった。本編では楓ルート以外は冷やかされ成分が全然足りていなかったので、これは嬉しかった。
散々綾香さんは嘘をつけないと言われているけれど、いずみが男だとバレていないなら、嘘をつけているということでいいのでは?と思ってしまうのだけれど無粋だろうか。
出会ったころの再現をするという本編の終わりと、本作の始まりで、本作の最後はアリアの再現で締めるというのは何だかいいなと思える。
間のお話はとりとめのない話だったかなと思うけれど、最初と最後はそれなりに締まっていたのかなと。
ところで結局デートには行けていないけれど、良いのだろうか。
〇楓
正直、本作で一番微妙だったかな…。
司ってこんなに楓のこと弄る感じだったっけ。何だかちょっと司の態度が鼻について、所々ちょっとイライラしつつ進める感じになってしまった。
おじいさんに認められないから女の恰好をして一緒に初詣というお話だけれど、将来も一緒にいる気なら直接会いに行って承諾してもらおうと頑張るべきでは?
結局最後までおじいさんに会わないのもモヤモヤする。初詣の次の日に集まりがあるのに、そこに参加しないのも、その設定必要?って感じだし、そんな場に出てこない彼氏は普通に印象悪いのでは。
こんな感じで何だかツッコミどころ満載だし、司は何かイライラするしで、終始微妙な気持ちに。
結局、佳様と話している時が一番楽しかったので、もはや誰のルートを楽しんでいるのか…。
楓のかっこいい姿を見る機会が無かったので、留学先でも武道を嗜んでいるみたいだったし、そっちの話を見たかったなあ。
〇佳
お話は面白いのだけれど、導入は雑だなあと感じたお話だった。
女装バレの時だけ妙に佳さまのセクハラが行き過ぎていて、話の都合上性別をバラしたような印象を受けたし、その後すぐにいずみに惚れるのも、何で惚れたのかはよくわからなかった。だけれど、積極的にえっちに迫る佳さまは可愛かったしエロかった。また、恋人になってからはいずみを引っ張って行きなおかつ支えてくれる佳さまが本当に良い女でどんどん好きになっていった。
後半の声が出なくなるくだりは、何でこのルートだけストレスで声が出なくなるのかわからずモヤモヤした。けれど、どうして歌うのかを奏さんとの会話で振り返り、佳さま筆頭にみんなの声に後押しされて歌うことが出来るようになる流れは普通に良い話で、楽しむことが出来た。
こんな感じで、プレイ中は基本面白かったのだけれど、導入はとりあえず話を動かすために無理やりイベントを起こしている感じがして気になった。
アリアは本編の各ルートでのCGが使われていて、ダイジェストなのだけれど本編のどのアリアよりも盛り上がっていたのではなかろうかと思わせてくれた。やっぱりCG数は正義。
佳さまは本編での印象よりもかなり好きになった。彼氏を引っ張って行きつつ、相手を立てることを忘れず、それでいてお茶目。また、名前を呼び捨てされた時の反応など攻め攻めで来られると恥ずかしがるところも可愛い。人気一位は伊達じゃなかった。
〇全体の感想
一番好きなキャラ:佳
正直本編よりも楽しめてしまった。
本編で正直うーん…と思っていた綾香ルート、千影ルート、ことりルートがどれも本編よりも話がまとまっていて面白く、美琴、佳さまルートなんかもキャラの魅力は存分に出ていた。
奏アフターは特に出来が良くて、話の構成の綺麗さに舌を巻いた。楓アフターだけはちょっと微妙かなと思ったけれど、全体的なゲームの出来は本編よりもしっかりしていると感じた。