ErogameScape -エロゲー批評空間-

gpajajgmさんの檻の中のわたしの長文感想

ユーザー
gpajajgm
ゲーム
檻の中のわたし
ブランド
CAGE
得点
99
参照数
112

一言コメント

名言がぽんぽん飛び出る一人称エロゲー。主人公が受虐も支配も対応できるの素晴らしい。少女はこうでなくては。攻略サイトがないので八割くらいしかクリア出来てないがあらかたのラストは見れた。先生、双葉エンドが好き

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

"私は今の地位・立場・存在を気に入ってるいるということですよ"

"私は、私を、私と認めてくれる人を探しているのですから、格好なんかどうでもいいことです。必要なのは態度なのです"

"あなたは捨てられたの!私以上にみっともないのよ!"

"私はひとりの少女を手に入れた。
私にとっては理想だった。
私にはその子しか見えなかった。
その少女は私の娘だ。
お前が私の檻として、過ごせる時間はそんなに長くはない。
きっと、お前は私を捨てるだろう。
檻に入る資格というものがある。それをお前はまだ知らない。今はそれでもいいだろう。
だが、黙っていても気付いてしまうものだ。
お前が女である以上。
それが女であり、檻であることなのだから。
今は無邪気に、快楽を楽しむといい。
私はお前から追い出されることを怯えている。
今のウチだけなのだ。私がお前に優位を保っていられるのは。
現実という檻は人が入れるものを選ぶことができる。
だが、人と人によって作られうる檻は、どちらか一方が拒絶した時に崩壊が始まる。
そして、追い出されるのだ。
檻というものはそこに残り続けるのだから。
「お父さん、しよう……」
私は少女にせがまれる。
檻というのは貪欲だ。
何もかも吸い込んでしまうものでもある。
私が少女に求めたのは貪欲なまでの優しさであった。
それが、私にとっての理想の檻"