世界観やシナリオ、バトルの緊張感。「最後まで諦めずに生きろ」的なメッセージ性など、非常に魅力にあふれた作品ですね。各ヒロインの扱いに差が有るなど、欠点は確かに有りますが、大好きです。
プレイ後1年近く経ちますが、いまだにお気に入りNo1の作品です。
ヒロインの1人、草壁美鈴の魅力にすっかりやられてしまった、というのもありますけど(苦笑)
美鈴補正で+10点ぐらい付いてそうな感じですね。
簡単に例えると少年ジャンプ的な、異世界バトルモノに萌え要素を入れた・・・という感じの作品なのですが、
主人公の身体が一撃でグチャリと潰れてしまったりと、殺し合いの生々しさは3daysを作ったLassさんらしいですね。
個人的に好きなのは、
「どんなに辛くても絶望するな。生きられる限り生きて幸せになるんだ。」的なメッセージ性を感じた所でしょうか・・・。
生きることに意味を見出せず、無力感を感じたり、
誰かに恋して、依存していないと心の平衡を保てなかったり、
頑張って、頑張って、努力しても、大きな壁にぶつかって心を折られてしまったり、
理不尽で残酷な世界に怒り狂って、全てぶち壊したい衝動に駆られたり・・・、
そういう思いを抱えた登場人物たちが「たかが二次元のキャラ」と笑えないぐらい生き生きとしていて、理不尽な異世界での殺し合いが続く中でも、
「友と、明日のために」を合言葉にして協力し合い、生き延びようとする姿がとても良かったです。
生きるのが辛くて苦しいとき、そっと励まされるような・・・そんな要素を持った作品ですね。
それから「禁書目録聖省」「トゥーレ」といった、世界観に深みを持たせる組織が、今作から登場したのも、個人的には嬉しいです。
Lassさんは前作Festa!のようなコメディ系よりも、こういったシリアス系の娯楽作品の方が断然向いてる気がしますね。
これからも、この路線で作品を出していただけたらな~と思います。