ぶっ飛んだテキストがあり、メッセージ性の強い文章がある。正に変幻自在でありとても癖のある作品。王雀孫先生、先生の描く【おもしろい】を堪能させていただきました!!
まずこの作品の率直な意見としては私自身は楽しめた。まさかまさかのDIDですか・・・
これは普通に予想してなかった。そして末っ子である私達プレーヤーはISH(Inner Self-Helper )というオチ。
この主人公がさも別人の様に描かれ、その実同一人物であるという設定、そしてプレーヤーも主人公の人格の一つに
カウントするという手法は興味を持てる。
この主人公の設定が予想の斜め上をいっていた点は、この作品の評価すべき点であると思われる。
また、設定・シナリオに関してもう少し言えば、この作品はなかなか難しい所にチャレンジしてましたね。
暴力的描写・電波なテキスト・ヤンデレ・厨二など人によっては不快感を抱く内容でありながらも
どこまでユーザーに面白さを提供できるか?そんな心意気が良く伝わってきました。
シナリオの過程については賛否両論あるでしょうが、エンド部分は(涙腺崩壊とかのレベルではないのですが)丁寧かつ綺麗な締めであり、
バッドエンドにおいても手抜きなし。
やはり雀孫先生の魅力は、この変幻自在なテキストの力強さであると再認識させられた。
また、雀孫先生の語っていた、不快感を最小限に抑え、どこまで癖のあるヒロインを生み出せるか?
そんな思惑の元、誕生したヒロイン達。世辞ではなく良かったと思います。
予想外といえば、サブヒロインの完成度が高かった事。贅沢を言えば、亜衣・パル姉・紀奈子・英里子・優のルートが欲しかった。
これも今の所は考えてないとの事でしたが、要望があればFDをとの事なので、とりあえずアンケート出しますかねww
この作品のサブヒロインのルートはFDに期待!!
(出るかどうかは分かりませんし、もし出るのであればいつになるかは分かりませんがww)
内容的に、少し癖の強い作品である事は否定できませんので、万人にオススメとは言えないのが残念ではありますが、
ピッタリくる方も多数いたであろうこの作品。気になっている方は是非やるべきだと思います。
最後に西又先生の絵は素晴らしかった。ただ、この癖のあるヒロインを少しでも可愛く見せる為に制服を可愛くしたのがポイント
らしいが、制服はあんまり可愛いと思えなかったかなww制服のポイントはリボンらしいが、使い方が微妙だったと感じたのは私だけ!?
そんな感じで、シナリオが綺麗に締められていた点・テキストの面白さ・絵の良さが私の評価が高くなった理由です。