今回もやっぱりやらかした。本編がアレだったので、『期待は禁物』と理解していたつもりなのだが、またも・・・ どうして素直な作品に仕上げない?アクの強い作品、奇を狙って挑戦する姿勢はいいが、趣旨はとことん間違っている気がしてならない。本当は良い作品になり得た可能性が見えただけに、とても残念であると感じた。
プレイ後、最初に感じた事は『今回もやはりガッカリさせてくれた』という事。今回はFDという事もあり、本編とは違った不満がありました。(ま~、当然なんですが・・・)
今回は、アフター&アナザーストーリーという事で、前作の世界観と似ていたり、似ていなかったりする、そこの所を少しだけ記述します。
朋夏シナリオはアフターストーリーです。内容はモグラに関係なく、純粋にイチャイチャ堪能的な内容ですが、シナリオ展開にポカ~ンww後半から突然展開が変わります。詳しい内容は記述しませんが、置いてけぼりを喰らう事は間違いないかと。あと、Hシーンは少し変態属性よりな感じのモノが多い印象ですので、好き嫌いは分かれますが、見所はこの点でしょうか。
湖景シナリオはアフターストーリーです。こちらは大会後の文化祭に向けて奔走するストーリーなのですが、盛り上がりに欠ける感は否めません。どちらかというと、エロシーンが見所といった感じです。
陽向シナリオはアナザーです。これは、本編世界観とは全く異なります。流星群を見る合宿の話です。モグラの大会に出場という事象が存在しない、全く別世界での話になるわけです。アンチテーゼとなる内容なだけに賛否両論といった感じにはなりますが、私はそこそこ楽しめました。ただ、付き合ってすぐHといった感がありましたので、残念といえば残念ですが、普通にキャラゲーと思えばそこそこといった所でしょうか。
沙夜子シナリオはアナザーです。本編では、明るみに出なかった大会に向けての彼女の行動に、もし主人公が関わっていたら?という仮定での話です。このシナリオは普通に楽しめる内容であったと思います。
麻里矢シナリオはアナザーです。このシナリオは本編でほぼ完結していたので、少しだけ設定を変えてシナリオが展開されます。主に空太との日常と空太ががんばったらこうなる的なニュアンスのシナリオ。これもシナリオ的には悪くなかったのですが、やはり見所といえば麻里矢とのコスプレHでしょう。
一応簡単ではございますが、ここまでが本編ヒロインのアフター&アナザーの内訳です。今作は、シナリオが良いというのではなく、Hシーンに趣が置かれたという印象です。本編で、Hシーンをほとんど堪能できず涙を呑んだ方がいらっしゃったと思います、あれは少なすぎでした。その点を見れば、今作は満足頂けるのかもしれません。
ここからがFDオリジナルのストーリーとなるわけですが、とてもとても不必要なシナリオが混入しております。
そちらは後に語るとして、まずは水面のシナリオから記述します・・・
水面シナリオは、大会前の合宿に水面が密着取材するべく寝床を共にする話。水面の過激な取材が原因で巻き起こるトラブル、そして衝突。短い尺ながらもそんな日常を描くハートフルストーリーはなかなかの出来ではなかったかと感じます。水面は、最初ウザキャラなんですが、最後には可愛く見えてしまうから不思議。これだけで、私的には満足したといったところでしょうか。
そして、今作最大の問題点は、実シナリオ・・・ これ本当に何と言えばいいのでしょうねwwこのシナリオがこの作品における一番の見所!?になるんでしょうか・・・
シナリオ選択画面の下に注釈で【※全年齢でお楽しみいただけますが、男同士のカップリングに嫌悪を覚える方はご遠慮ください。】だと!?
FU☆ZA☆KE☆RU☆NA
なぜこんなシナリオ作った!?内容的に直接描写は無いモノの、これは完全に蛇足ではないでしょうか。というより、存在理由がわかりません。はっちゃけた感じを描きたかったのでこのシナリオが存在したといったところでしょうか!?BL臭がお好きな方は・・・
ま~こんな感じで、いつも通り何が言いたかったかよく分からない内容になりましたがここらでまとめに入ります。
このFDをやって、【水平線まで~】は、そこそこキャラが立っていたのだと認識しました。本編では、航空に関する雑学的な要素が多かったり、そのわりに問題はあっけなく解決したりする点が不満でした。それは専門的な講座があったわりに、シナリオにうまく絡めていなかった事が私の中での理由です。専門的な点を中心にするわけではなく、シナリオの尺を考えて、キャラをもっと活かしたシナリオにすれば本編はもっと輝いた作品になっていたと感じます。このFDを見る限り、もっとキャラゲーよりに作っても全然問題なかったと思います。結局どっちつかずな内容で終わった本編。専門的な要素を取り入れるにはあまりに尺が短く、そこをきっちり描くと膨大な量になってしまう。この作品の描きたかった事を纏める事は無謀だった様に感じます。素材はとても素晴らしいモノだっただけに、魅せ方に問題ありと再認識しました。本当にもったいない。次の作品、大いに期待していますのでがんばって欲しいところです。
最後にこれは願望ですが、【余計な試みはしなくていいです】本当に、この点だけは切実に願うばかりです・・・