雰囲気とbgm、シナリオ構成に秀でた作品。
西洋風の雰囲気とBGMが非常に良く、物語の冒頭から一気に作品の世界観へ引き込まれた。シナリオ構成においても、現代編の「シロハネ」と過去編の「クロハネ」で雰囲気が大きく異なり、緩急のある展開が印象的であった。「クロハネ」編に関しては、アインが罪をかぶるという展開が予想できていたため、もう少し簡潔に進んだ方が好みに合っていた。
現代編と過去編が繋がるココルートでは、伏線の回収も含めて綺麗にまとめられていたが、true end としてはややインパクトに欠ける印象を受けた。ただし、全体としての完成度は非常に高く、シナリオ、演出ともに丁寧に作り込まれていた点は評価できる。以上を踏まえ、最終的な評価は82点とした。